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もてぎロードレース選手権 2012/09/22 第4戦 OPC&JSB1000

金曜日, 9月 28th, 2012

2012/09/22 もてぎロードレース選手権 第4戦 OPC&JSB1000クラス




マシン:YAMAHA YZF-R1
ライダー:中澤 孝之
エントリー:DOGFIGHTRACING・YAMAHA

レースウイーク


レース前も、なかなかテストに行く事が難しい状況であり、9月上旬に一度テストを行っただけでレースを迎える事となってしまいました。
今回からタイヤもDUNLOPの新型タイヤD212に変わったのですが、前日の金曜は雨で全く走行テストできず・・・。それでも前回のレースと9月に行ったテストで、ある程度の形は見えてきていたので自信はあった。

このレースでの目標タイムは1分56秒台の中盤に設定していました。そして今回はオープンチャレンジとJSB1000クラスのダブルエントリーです。エントリー台数の関係で1レースになる事はわかっていたし、地方選手権のJSBのレコードも一気に更新してしまおうと思っていました。
何より優勝賞品の1セットのタイヤが欲しかったというのも本音です・・・。ちなみにJSBクラスではDUNLOP様より優勝で1セット、2位でリアタイヤ、3位でフロントタイヤがもらえるのですよ。

予選


迎えたレース当日。雨こそ降っていなかったものの、朝方に降った雨によりWETコンディション
なぜかもてぎではJSBを含む1000ccのクラスが1番最初に予選を走ります。
予選時間も20分と短いし、乾く事はまず無いだろうと思い僕らは迷う事無くレインタイヤを選択。

・・・これが大失敗!!


予選が始まってから5分くらいはトップにいたのですが、路面が急速に乾き出し・・・どんどん順位が下がっていきます・・・。
中澤選手も必死のアタックを試みましたが結局8番手で予選終了。というのも上位のマシンは皆ドライタイヤだったはず・・・。

決勝


とにかく気持ちを切り替え、初めて履く新型タイヤを装着して決勝に臨みました。
ある程度は周りから聞いた話などから、どういったタイヤなのかは何となくは分かってはいたつもりです。

そしていよいよ決勝レーススタートです。グリッドは3列目の真ん中。中澤選手は1周目が速いので、一気にトップに立ってそのまま逃げ切るのが今までの展開でした。
今回ばかりは無理かと思っていたら・・・まさかの超絶スタート!!ホールショットを奪ってしまったのです。
よーし!!このまま逃げていつもの展開!!と思っていたら、少しいつもとは様子がおかしい。これまでであれば1周目で1秒以上の差を付けて帰って来るのですが、後続と差が開いていない!

バックストレートで1台に抜かれ2位に後退した後、徐々に差が開いてしまい、2周目の終わりで前と1秒近くの差が付いたと思います。
3周目になると中澤選手のペースが上がってきまして、各セクターで差を詰めてこの周に記録したタイムが57秒0。惜しい!もう少しで56秒台に入ったのに!・・・と思っていた瞬間、場内アナウンスから悲痛な叫びが・・・。
2コーナー立ち上がりでハイサイドを起こし転倒してしまいました・・・。

レースが終わり、話を聞くとTCS(トラクションコントロールシステム)が効かなくなってしまったらしい。スタート後の2コーナーでは効いていたみたいですが、5コーナーの立ち上がりで急にフロントが持ち上がり、おかしいと思っていたらどうやら警告灯が点灯していたみたいでした。しかしエンジン自体は普通に回っていたのでそのまま走行を続けていたとの事。

徐々にセクターごとに差が詰まってきていたので、1.2コーナーで一気に差が縮まったのでたぶん色気が出たのでしょう・・・。もしTCSが効いていたら・・・と、そんな事を考えてしまいますね。

とにかく今回のレースで、このYZF-R1に関して車体姿勢や使用するSPG等はほぼ決まったので、STD仕様でどこまでいけるかは今回で終わりにしたいと思います。もしR1ユーザー様で希望があればお教えしますよ!

さてさて次回は11月の最終戦。全日本の日程も全て終わっているので、藤田が乗っているJSBエンジンをそのまま搭載してしまおうかと考えています。今のままだとストレートスピードにアドバンテージが無い事は確かですし、更なるレコードの更新を目指すためです。
目指せ55秒台!!長くなりましたが、エンジン搭載の件も含めて、またレポートします。

メカニックの中川でした。

リザルト


予選(レイン):総合8位 OPC-2位 JSB(N)-3位 (JSB1000(I)(N) OPM OPC 混走)
タイム:2’09.202

決勝(ドライ):リタイヤ (JSB1000(I)(N) OPM OPC 混走)
タイム:1’57.079 (BEST TIME) ※コースレコード(JSB1000(N)・オープンチャレンジ)


お知らせ


ただいま、ツインリンクもてぎロードレース選手権オープンチャレンジクラスにおける優勝・コースレコード記念キャンペーンを実施中です!!

レースで使用した同じ仕様のドッグファイトレーシングオリジナルのチタンフルエキゾーストマフラー(アルミサイレンサー)を定価の40%OFFで限定2本で販売致します。※7/14現在残り1本

¥367,500(税込)→¥220,500(税込)


ぜひこの機会をお見逃しなく!!



オンラインストアからもお買い求め頂けます。
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【公式リリース】アジアロードレース選手権Rd.4台湾への参戦について。

金曜日, 9月 28th, 2012


 

 

 


この度、TEAM JP様と推進して参りましたアジアロードレース選手権への参戦において、当チームの伊藤勇樹選手が、先日行われたRd.4オートポリス戦の活躍が認められ、残りのRd.5台湾戦及びRd.6カタール戦へは引き続き「ペトロナスヤマハチーム」からの参戦が正式に決まりましたのでご報告させて頂きます。

Rd.3中国戦ではレース1.2共に3位表彰台を獲得し、Rd.4オートポリス戦ではレース1で3位、レース2で2位と4レース連続して表彰台に上る成長を見せております。
残り2戦・・・残すは表彰台の頂点だけ。

応援よろしくお願い致します。



そして、伊藤勇樹選手がペトロナスヤマハからの参戦となったため、ドッグファイトレーシングからは鈴鹿8耐やル・マン24h耐久等で活躍する寺本幸司選手を起用しワイルドカード参戦を致します。

チーム名は・・・
【DOG FIGHT T-REV RACING】

TEAM JP様・ドッグファイトレーシング・寺本自動車商会様のコラボレーション、そして台湾現地の方々のご協力により実現致しました。

寺本幸司選手 OFFICIAL BLOG
寺本自動車商会



ペトロナスヤマハの伊藤勇樹選手、そしてDOG FIGHT T-REV RACINGの寺本選手の応援よろしくお願い致します。

中古車に1990年式NSR250R (MC21)を追加致しました。

水曜日, 9月 19th, 2012

12/09/23 ご成約済みとなりました。ありがとうございました。



 

 

 

ドッグファイトレーシングでは新たに中古車として、90年式HONDA NSR250R(MC21)を制作、販売開始致しました。


▼メーカー:HONDA
▼車体:NSR250R(MC21)
▼年式:1990年式
▼走行距離:15026km

 
価格 ¥550,000-(税込)


今回の販売車両は、走行距離が少なかったのですが、エンジンを全バラにして点検し、クランクシャフトASSY交換、ピストン交換、キャブレター等全てにおいて分解・洗浄・点検・消耗品等は交換。車体関係はFサスペンション、ブレーキキャリパー等全てO/H致しました。

外装は年式なりの色あせや細かなすり傷は有ります。アンダーカウル左右の擦り傷や、サイレンサーの擦り傷等もありますが、全体的には大きな割れや欠けも無く、艶のある画像のような綺麗な車両です。
タンクも内側の錆も無く、艶の有る綺麗な状態です。


尚、当社の中古車について詳しい内容はこちらの中古車制作ページをご参照下さい。


店頭またはオンラインストアでも販売しております。


オンラインストア及び詳しい概要はこちら↓↓


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TEAM JPが表彰台を獲得!!

水曜日, 9月 19th, 2012
当社ドッグファイトレーシングのスポンサー様でありパートナーチームでありますTEAMJPが、先日、中国珠海サーキットにて行われました2012 PanDeltaSuperRacing Festivalに参戦し、木村幹也選手が見事レース1で3位、レース2で2位と連続表彰台を獲得致しました。

同じく参戦しました岡林選手は予選にて上位に入るものの終盤の転倒による影響で、残念ながら決勝レースへの出走を断念致しました。

当社からは代表の室井がレースウイークから現地へ飛び、テクニカルサポートとして参加。


レース結果
Class1 #83  木村幹也  予選:3位  決勝レース1:3位    レース2:2位

詳しくはこちら。
TEAM JP オフィシャルサイト
詳しいリザルトはこちら。
珠海インターナショナルサーキット

2012′ 09/09 全日本第7戦&アジア第4戦 オートポリス 総括

日曜日, 9月 16th, 2012

2012′ 9/9 全日本選手権 第7戦&アジア選手権 第4戦 オートポリスサーキット


藤田拓哉・JSB1000クラス
藤田拓哉は決勝9番手獲得でランキング9位に上昇!

伊藤勇樹・SS600クラス
伊藤勇樹はヒート1で3位、ヒート2で2位の連続表彰台獲得!

全日本選手権第7戦・九州大会が開催されました。前戦で自己ベストを更新した藤田と伊藤が参戦。
伊藤は併催のアジア選手権に参戦し、急遽マレーシアヤマハチームの代役として走ることになりました。そのレース結果をご報告致します。

イベント名 全日本選手権 第7戦 (併催:アジア選手権第4戦)
日時・場所 2012年9月9日・オートポリスサーキット



レース結果
JSB1000 #33  藤田 拓哉  予11位  決勝9位
SS600  #19  伊藤 勇樹  予選3位  決勝ヒート1  3位   ヒート2  2位

JSB1000・藤田拓哉


九州大会は事前テストとレースウイークが一緒となった為、水曜日のテスト走行から始まりました。
新しくなった路面での初走行となる藤田は初日の走行1本目に1分54秒3のタイムを記録し、あっさりと自己ベストを更新した。路面グリップは春の時期よりも落ちているが、改修によりギャップが無くなりアクセルを開けやすくなった分タイムが全体的に伸びている。
しかしその分前後タイヤの負担が変化しフロントタイヤの消耗や旋回性の変化の問題が発生してきた。前後のサスセット、車体姿勢などを探りながらセットアップを詰めてゆく藤田は2本目の走行でさらにタイムアップ。1分53秒2を記録した。しかしここで雨が降り出し走行中断、弱い雨により路面状況が中途半端となりそのまま走行を終了した。

午後はウエットコンディションでの走行。雨が得意な藤田は基本セッティングから変更することなく走りこみ周回毎にタイムを詰めてゆく。終わってみれば総合6番手、柳川選手を抑えて堂々のタイムを記録した。

不安定な天気予報の中でしたが翌日の走行はドライコンディションのなかコースイン。フロントサスのセッティングが詰め切れていない藤田は、この走行をセッティングに集中。ピットイン、アウトを繰り返し徐々にタイムが上がってくると1分52秒台に突入。しかし上位陣は49秒台に入ってきており、その差は約3秒。まずは51秒台に向け準備を進める。

翌金曜日、通常の全日本選手権のタイムスケジュールの入った走行1本目。藤田はそれまでの上り調子から一転、タイムが頭打ちとなりセッティングにも手ごたえを見失いかけてしまった。しかしこの走行でしっかりとダメなポイントを確認出来たことで、予選に向けセクター3にポイントを絞ったセットアップに集中できることになった。


予選


土曜日の公式予選。雨の予報が外れドライコンディションでコースイン。藤田はコースイン直後にバンクセンサーが脱落するハプニングでピットインするアクシデントはありましたが、再びコースインすると順調にセクターのタイムを更新し1分52秒5までタイムをあげノックアウト予選のセッション1を通過。

続くセッション2でさらにタイムを詰めた藤田は1分52秒0を記録して、総合12番手でこのセッションも通過。最後のアタックとなるセッション3で前後のタイヤを交換してコースイン。課題にしていたセクター3のタイムは順調に更新することができたものの、全体のタイムをまとめることができず、1分52秒1のタイムで総合11番手で決勝に臨むこととなった。

尚セッション3走行開始直後に加賀山選手が転倒。決勝出場を断念することとなった。


決勝


日曜日の朝のフリー走行で決勝を睨みフルタンク状態でコースイン。コース上には夜に降った雨のせいでウエットパッチが残る状態だったが、セクター1、セクター3でベストを更新。タイムも1分52秒00と僅かだが予選タイムを更新。総合8番手まで順位を上げてきた。

迎えた決勝。課題のスタートに失敗。順位を13番手に落として第1コーナーを通過。一台を抜いてオープニングラップを12番手で通過。

トップ7の集団は大きく離されてしまい、須貝選手を先頭にした大きな8番手争い集団が形成された。藤田は4周目に須磨選手をパスして11番手に浮上。続く5周目には1分51秒台に突入して前を追うと6周目に東村選手を抜いて10番手に浮上。9周目には芹沢選手の転倒により9番手に浮上するが前を行く須貝選手、今野選手のラップペースに比べ藤田のラップは0.5秒ほど遅いため徐々にその差が開いてゆく。
後続の東村選手との差も開いていき単独走行となった藤田はそのまま9番手でチェッカーを潜った。

SS600・伊藤勇樹


アジア選手権で大きな成長を見せた伊藤は、今大会もワイルドカード参戦の予定でオートポリス入りしたが、急遽マレーシアヤマハチームから代役参戦の話が舞い込んできた。リザルト次第では残りの台湾、カタールの参戦もありうるとの話のため、伊藤に巡ってきたチャンスと思いこの申し込みを受けることにした。

カラーリングの違うマシンは中国の時も同じ、それでも走りなれたオートポリスでアジアのライダーに負けるわけにはいかない。伊藤は公式練習から常にトップ3に入る走りで存在感をアピール。
サスセットも順調に進み公式予選では自己ベストを更新する走りで1分55秒2を記録してフロントロー3番グリッドを獲得した。


アジア選手権は2ヒートのため、1ヒート目が土曜日に開催される。午後の決勝30分前には僅かに雨が落ちてきて周囲はあわただしくなるが路面を濡らすまでには至らず、その後雲も晴れドライコンディションでスタートが切られた。
伊藤は抜群のスタートでホールショットを奪うがシフト操作を誤りややオーバーラン。清成選手に抜かれ2番手にポジションを落としオープニングラップを通過。しかしこのとき後続のクラッシュで赤旗が出てレースは中断。10周に減算されて再びレース再開となった。

再スタートでも上場のスタートを切った伊藤は2番手で1コーナーを通過。第2ヘアピンで藤原にかわされてオープニングラップは3番手で通過。レースは序盤から藤原が逃げ出し、清成、伊藤、アズランの3台による激しい2番手争いが繰り返される展開。伊藤はラスト2周となったとき前を行く清成に仕掛けて失敗。コーナーを大きく膨らみ2番手集団から離されてします。しかし今の伊藤はここで諦めない。再び差を詰めてラストラップの第2ヘアピンで清成をパス。そのまま逃げ切り3位表彰台を獲得した。

嬉しい3戦連続の表彰台だが伊藤はトップ藤原に引き離されたことが悔しく翌日のヒート2に向け雪辱を果たすことを誓った。


ヒート2決勝はドライコンディションの中12時30分にスタートが切られた。
ホールショットを奪ったのはアズラン選手、そして伊藤は2番手で通過。ヘアピンで藤原選手にかわされ3番手にダウン。藤原選手はアズランも交わしトップに浮上。伊藤は昨日の雪辱を晴らすためオープニングラップのホームストレートで前を行くアズランを交わし藤原の背後につける。

レース序盤、藤原選手と伊藤の2台が抜け出しマッチレースの展開となる。後方にはアズラン、ザムリ、小林、更に離れて清成の順。レース終盤までピタリと藤原選手の背後につけ隙を窺う伊藤だが相手もミスのない走りで伊藤をブロックする。
ラスト2周に入り藤原選手がペースアップ、伊藤はこれについてゆけず僅かにその差が広がる。ラストラップ再びその差を詰めようとする伊藤だが藤原選手を捕まえることはできず2位でチェッカーを潜った。

自己最高順位を獲得した伊藤だが、3位となった昨日よりも悔しさを露わにした。藤原選手を捉えきれなかったことが悔しかったようだ。それでも表彰台ではさわやかな笑顔で藤原選手とシャンパイファイトを楽しんでいた。


総括


御支援、ご声援ありがとうございます。
伊藤は手にしたチャンスをしっかりと掴み取る活躍を見せてくれて、タフなライダーに成長してきました。
藤田もようやく本来のスピードを取り戻してきたようで、安定してトップ10に入れるようになってきました。
まだまだ伸び代のある二人の次戦は10月の岡山大会となります。更に上を目指し、頑張って参ります。



ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明

2012′ 09/09 アジア選手権Rd.4オートポリス ライダーコメント 伊藤勇樹

日曜日, 9月 16th, 2012

ライダーコメント 伊藤勇樹


ライダー:#19 伊藤勇樹
クラス:SS600

2012′ 9/9 
アジアロードレース選手権 第4戦 日本 オートポリスサーキット

予選:3位
決勝:H1 3位 H2 2位


レースコメント

予選
オートポリスで行われた第4戦のアジア選手権は当初、全日本での所属チームであるドッグファイトレーシングからの参戦でしたが、ペトロナスヤマハからの代役参戦のお話を頂き参戦が決まりました。

前日のテスト走行からしっかりと感触を掴み、手応えを感じながら予選に挑むことが出来ました。
その予選では、1周目に前日から好調な藤原選手の後方でタイムアタックを始めました。半周を終えてピタリと後方に付きながら後半セクションに差し掛かると、藤原選手はアタックを止めペースを落としました。それでも後半をまとめる事が出来てトップタイムを記録し、一旦ピットに戻り様子を見る事にしました。
すると、アタックを止めていた藤原選手がタイムを上げたため2番手に後退。それでも2番手をキープし続け、翌日に向けたセットを探して再びコースイン。
ところが、セッティングがなかなか決まらずに苦戦するも2番手をキープしいよいよラスト3分。このまま2番手をキープと思ったのですが、清成選手がポジションを上げてきたために3番手に後退。そのままチェッカーとなり3番手で予選を終えました。

それでもフロントローを獲得し決勝へ向けて、良い位置でのスタートを切る事ができ一安心しました。


決勝
決勝レースは土曜日と日曜日の2回行われました。

まずは土曜日行われたレース1の報告を致します。
土曜日のレースは天気予報が雨だったのですが、見事に外れて雲の多い晴れとなり、朝のフリー走行をドライで走ることが出来ました。
予選に近いタイムで安定して周回を重ねる事が出来、ようやくセッティングが決まり決勝に向かいます。

レース前にはなんと雨がパラついたのですが、路面が濡れる事は無く再び晴れ間が顔を出しました。
グリッドには沢山の方が応援に駆け付けて下さり、いよいよアジア選手権の日本ラウンドがスタート。
スタートを上手く決めホールショットを取ったのですが、オーバランしてしまい2番手に後退。トップは清成選手で最終コーナーを立ち上がると、なんと赤旗が提示されてレースは中断。仕切り直しのレースとなりました。

2度目のスタート、ここで集中を切らしてはいけないと自分に言い聞かせ落ち着いてスタートの時を待ちます。スタートはまずまずに決まり、2番手で1コーナーを通過。1位の清成選手を追いますが、その周の第2ヘヤピンで藤原選手にパスされてオープニングラップを3番手で終えました。
2周目から藤原選手が徐々に抜け出し、その後方で清成選手、アズラン選手との2番手争いが始まりました。まず5周目に清成選手をパスして3番手に上がると、次の周でアズラン選手を1コーナーかわし2番手に上がりました。しかし、3コーナーでアズラン選手に再びかわされ3番手。アズラン選手は何年もアジア選手権でトップを争うライダーで簡単には前を走らせてはくれません。ここでも慌てずにアズラン選手の様子をうかがいながら再度、1コーナーで再びパスに成功。ところが再び3コーナーでパスされてしまい、さらには清成選手に第2ヘヤピンでパスされ4番手に後退。裏ストレートで抜き返そうと試みますが失敗し更には、大きくはらんでしまい差が開いてしまいました。

ラスト2周、それでも攻め続けラストラップで再び追いつきました。しかし、抜きどころは第2ヘヤピンのみ。ブロックラインを通ることを予想し、外側にマシンを振ってワンチャンスに賭けました。すると、清成選手が大きくラインを外し失速。そのチャンスを逃さず3番手に浮上。そのまま守り切り表彰台を獲得することが出来ました。
これで今季3度目の表彰台を獲得です。しかし、次のレース2は更に難しいレースが予想されたので、レース2に向けての準備を始めました。


レース1の翌日。あっという間にレース2の行われる最終日を迎える事となりました。
天気は晴れでしたが、午後から始まるレース2の頃に雨の予報となっており、予断の許さない状況。それでも準備をしっかり整え決勝に挑みました。

決勝スタート前、予報が再び外れ晴れの天気。しかし、風がやや強めに感じました。気温も上がり、路面温度が上がって1週間を通して一番の暑さの中、レースが始まるのを待ちました。

レースがスタートし、またも2番手で通過。前にはアズラン選手が立ちはだかり、第2ヘヤピンへ向かいます。すると、またも第2ヘヤピンで藤原選手にパスされて3番手。1周を終えると藤原選手がストレートで一気にアズラン選手をパスしトップに上がると、自分もアズラン選手を1コーナーでパスし3番手。昨日は藤原選手に逃げられてしまったので、このレースでは逃がさないよう全力で攻めました。
藤原選手のペースに後方のアズラン選手がついてこられず、4周目辺りから藤原選手とのマッチレースと変わって行き後半戦へ。
しかし、なかなか前方に出られずに苦戦する中での6周目。裏ストレートで一瞬シフタ―が起動せずに失速し、差が開いてしまいました。このままでは前日のように逃げられてしまうと8周目には再び後方へ。

しかし迎えたラスト2周、藤原選手がペースを上げ始め、ついていくことが出来ません。タイヤも滑り始めている厳しい中、藤原選手を最後まで捕らえる事が出来ず、2位でチェッカーを潜りました。これで4度目の表彰台を獲得することが出来ました。



レースを終えて
今回も無事にレースを終える事が出来ました。サポーター様、チーム、スタッフ、そして応援して下さいました皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。有り難うございました。
今回ペトロナスヤマハからの参戦が叶い、2レースとも表彰台を獲得できたことはとても良い経験をさせて頂きました。この後は、全日本選手権の岡山ラウンドがあります。アジアでの経験を生かし、全日本での優勝を目指して行きたいと思いますので、皆様の応援、ご協力を宜しくお願い致します。



伊藤勇樹

2012′ 09/09 全日本選手権Rd.7 オートポリス ライダーコメント 藤田拓哉

日曜日, 9月 16th, 2012

ライダーコメント 藤田拓哉


ライダー:#33 藤田拓哉
クラス:JSB1000

2012′ 9/9 全日本選手権 第7戦 オートポリスサーキット
予選 11位  決勝 9位

今回もたくさんの方々の支援をしていただき、参戦することができました。
スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様ありがとうございました。


レースコメント

水曜日からテスト走行をしてすぐに自己ベストを更新して、初日に1分53秒2までタイムを短縮してテストを終えました。

木曜日は、水曜日にでたネガな部分を改善するために色々な方向にセッティングをふりました。 ネガな部分が少し良くなり、タイムアップをすることができて1分52秒9で自己ベストを更新できました。

金曜日のART走行では、なかなか路面コンディションにセッティングがうまくマッチさせる事が出来ず、タイムも1分53秒2がベストとし伸びずにART走行を終えました。


予選
雨が降る可能性があったので、Q1からガッツリ攻めていきました。Q2のタイムアタック中、路面コンディションにセッティングがマッチして1分52秒0までタイムをあげることが出来、結果としてオートポリス初のQ3に残ることができました。

Q3では、リラックスすることが出来なかったのか少し肩に力が入ってしまい、コーナーごとにミスをしてしまいタイムを伸ばすことができず11位番手で予選を終えました。


決勝
スタートをミスしてしまい、1コーナーまでに数台に抜かれてしまいました。
しかし焦ることなく自分のペースで一台ずつパスをしていき、9位まで上がりました。その時にベストタイムを更新して1分51秒9が入りましたが、しかし8位との差が3秒以上あって追いつくことができず9位でチェッカーを受けました。


今後の課題として、今回のレース1周目から最後のラップまでタイムの波が結構あったので、アベレージを上げたいと思います。
スタートもミスしてしまったので、もっと練習しようと思います。

今までに学んだことや出来てない事を次戦同じ繰り返しをせず、前に進めるようにベストを尽くして行きます。



スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様、ご支援ありがとうございました。次戦もよろしくお願い致します。


JSB1000 #33 藤田拓哉

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火曜日, 8月 28th, 2012
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☎047-703-3030
担当:室井/松尾

2012′ 08/26 全日本選手権 第6戦 スポーツランドSUGO 総括

火曜日, 8月 28th, 2012

2012′ 8/26 全日本選手権 第6戦 スポーツランドSUGO


Photo by 相澤様

藤田拓哉・JSB1000クラス
自己ベストの7位!!

伊藤勇樹&阿久津晃輝・ST600クラス
伊藤勇樹は全日本ベストリザルトの4位入賞!ランキング4位に浮上。阿久津晃輝も18位でポイント獲得!

全日本選手権第6戦・菅生大会が開催されました。後半戦のスタートを切る大事なレースに藤田拓哉、伊藤勇樹、阿久津晃輝の3名のライダーが参戦。そのレース結果をご報告致します

イベント名 全日本選手権 第6戦
日時・場所 2012年8月26日・スポーツランドSUGO


レース
JSB1000 #33  藤田 拓哉  予選9位  決勝7位
ST600  #19  伊藤 勇樹  予選8位  決勝4位
ST600  #56  阿久津晃輝  予選26位  決勝18位

JSB1000・藤田拓哉


6月の事前テストでは気温が低く十分なテストができなかったためチームは8月の事前テストにも参加。路面温度50度に近い状況で行ったテストが行えた。
そして迎えた全日本選手権本番。晴天となった金曜日、路面温度も45度を超える猛暑の中の公式練習では新しいサスセットの方向性の確認を行い、確かな進歩を確認できたが、路面温度の上昇に合わせて選択したフロントタイヤが機能せずタイムは思わしくない。走行データを見直し、タイヤを事前テストで使用していた仕様に戻しノックアウト予選に臨むこととなった。


予選


今回も予選はノックアウト方式の予選となり、セッション1で上位24台を選抜。セッション2で上位12台を選抜。そしてセッション3で上位12台のグリッドが決まる勝ち残り方式だ。

土曜日も晴天が続き気温は30度を超え、路面温度も45度を超えるコンディションの中、公式予選がスタート。
セッション1の40分の走行時間を使って、フロントサスのセットアップを詰めてゆく藤田。徐々にセットがまとまりだしセッション1は31秒08のタイムで8番手で通過。続くセッション2ではフロントタイヤのみ交換してコースイン。ペースアップに合わせリヤのサスセットをハードな方向に振ると藤田は中古のリヤタイヤで30秒台に突入。セッション2を8番手で通過。

いよいよ最後のセッション3、リヤタイヤを交換してコースインした藤田は3周目に30秒7にタイムを上げ更に5周目にタイムを更新してゆくが、上位の6人は27秒~28秒と遠く及ばないタイム。更に今野選手が29秒台に突入し、片平選手が30秒3で藤田の前に割って入ってきた為、公式予選最終結果は9番手となった。


決勝


やっと一昨年に記録したタイムに戻ってきた藤田は決勝に向けた朝のフリー走行で唯一人予選タイムを更新する走りを見せ30秒6を記録して7番手に浮上。決勝に向け期待が高まる。

今回JSB1000クラスの決勝はタイムスケジュールの最後になり15時35分からスタートとなる。
路面温度は若干下がり45度を切り始めるがまだまだ暑さ残る中でスタートが切られようとしていた。サイティングラップが終わり全車が整列しスタートが切られるその瞬間、まさかのシグナルトラブルによりレースディレイとなる。

周回数が1周減算となり24周となった決勝は国旗によるフラッグスタートとなった。初めてのフラッグスタートにやや出遅れた藤田はオープニングラップで11番手まで順位を落としてしまう。前方には片平、須貝、清水、そして東村と、面倒なライダーがひしめく。3周目に東村を交わし、更に4周目に清水を交わし9番手に浮上。そこからしばらくは須貝の後方につけ前を行く片平を追いかける展開。

レース中盤の14周目に高橋がマシントラブルで、戦列を離脱。藤田の集団は6番手争いとなり激しさを増す。終盤に差し掛かる16周目に須貝が片平を交わしポジションアップ。その後方に少し離周れて藤田。
須貝に離されだしペースの落ち始めた片平は19周目に転倒により戦列を去り須貝との6番手争いとなった。しかしベテラン須貝はラスト5周でベストタイムを更新する走りで藤田を突き放してゆく。後方にはスタートで出遅れた今野がその差を詰めてきていたが藤田はあわてることなく滑り始めたタイヤをコントロールしてマシンを操り31秒台で走り続け24周のチェッカーをくぐった。

その結果JSB1000ベストリザルトの7番手を獲得。上位陣とは大きく差をつけられてしまったが、アベレージも昨年より大きく短縮して7番手を勝ち取った。


ST600・伊藤勇樹


アジア選手権で大きな成長を見せた伊藤は、自信と落ち着きをみせてくれたレースウイークだった。

事前テストから常にトップ6に入る走りを見せていた伊藤はレースウイークの入たいむをあげてっても好調を維持。各セッションでも積極的な走りでリーダーボード上位に常に名を連ねていた。
金曜日公式練習ではタイヤ選択と車体のセットアップに重点を置き、路面温度の変化に応じたベストなタイヤを探る走りながら総合6番手を記録。公式予選に向け着実にセットアップを進めていた。

土曜日の公式予選は午前中の9:40にスタート。真っ先にコースインした伊藤は3周目に32秒2の自己ベストを更新する走りで3番手に浮上。1度目のアタックを終えた伊藤は一度ピットに戻りセッティングの微調整をして再びコースイン。2回目のアタックはうまくクリアラップが取れないうちにタイヤの消耗が進んでしまいタイムの更新はならない。

その後は決勝に向けたセットの確認を試みるが路面温度が高く決勝20周を走り切るには厳しい感じだ。この状況なら明日はハードタイヤを選択との方向が固まった。公式予選のほうはピレリ勢がタイムをあげてきた結果、伊藤は総合8番手となるがダンロップタイヤ勢の最上位を獲得することができたのは収穫だった。

決勝の朝は曇り空で始まり、フリー走行時点では路面温度も40度に届かないコンディション。
決勝に向けタイヤ選択に新たな問題発生だ。伊藤とメカニックは様々なデータから前をソフト、後ろミディアムを選択。決勝に臨むこととなった。
次第に晴れ間が出始め、気温は一気に上昇。路面温度も再び45度を超えてくる中、11:40に20周の決勝レースがスタートを切った。伊藤は8番手ポジションのためコース中央からスタートしたが左右からマシンに挟まれてしまい行き場を失い失速。ポジションを落としてしまいオープニングラップを11番手で通過。
ここから伊藤はあわてることなく1台ずつ前方のマシンをパッシングしてゆく。

3周目にアズラン選手をパスし10位、5周目に渡辺が転倒、7周目には横江選手を交わし8番手に浮上し、トップ集団よりも早いラップでポジションを回復して行く。徐々にトップ集団に追い付き始めた伊藤だが、レース中盤に入り上位集団から転倒者が出始める真夏のサバイバルレースの様相を呈してくると、転倒による影響で少しずつ上位との差が開いてゆく。
10周目には伊藤の目の前で小林が転倒、これに巻き込まれそうになった伊藤はアズラン選手と、井筒選手に再び先行されてしまいポジションを9番手に落としてしまうが、次の11周目にすぐにアズラン選手を交わしポジションを回復。14周目に稲垣選手を交わし、15周目にはチャランポ選手も転倒、伊藤は6番手までポジションをあげてゆく。

トップとは3秒以上の差がついてしまうが、それでも慌てることなく上位陣と変わらぬタイムでその差を維持して走り続けると今度は19周目に津田選手が転倒。伊藤は5番手まで浮上してきた。
そして迎えたラストラップ。なんと先頭を走る岩崎が最終シケインで転倒。これを交わして伊藤は4番手でチェッカーをくぐりぬけた。

ST600・阿久津晃輝


阿久津は今期未だにノーポイント。
今回のレースでポイントが取れなければ岡山を欠場する予定の阿久津はそのまま終戦となる土俵際のレース。金曜日の公式練習でも34秒台が精いっぱいで、総合順位も23番手前後とポイント圏外だ。
そこで週末まで暑さが続くと読んだチームは公式予選を使ってハードタイヤのセットアップを行い決勝での終盤の巻き返しを狙う作戦をとった。公式予選では路面温度が高かったことにも助けられ大きくタイムを落とすことなく34秒2のタイムで26番手を獲得。

決勝に向けたマシンセットも進み、レース終盤までのアベレージで勝負をかけた。朝の曇り空によりヒヤヒヤさせられた作戦だったが、決勝のときには気温も路面温度も上がり予想通りのサバイバルレースとなった。

得意のスタートは不調に終わったがそれでもオープニングの強さは健在で1周目に24位で通過。5周目には21位にポジションアップ。ポイント圏内まであと一つに迫る。そして8周目、ついに20番手に浮上。
勢いは止まらず12周目までにさらに3台を交わし17番手までポジションをあげてきた。
ハードタイヤで我慢の走りの阿久津はレース中盤から作戦通りポジションを上げてきた。終盤に入り12位争いの集団に加わった阿久津はプッシュを続けるが残り2周となったところで自分のタイヤも滑り始めてしまいポジションキープが精いっぱいとなってしまい、一台にかわされるが、なんとか18位でチェッカーを潜り今季初ポイントを獲得した。


総括


御支援、ご声援ありがとうございます。
伊藤は目覚ましい成長と自信を見せ始めてくれました。
藤田も上位陣の走りを掴み取るまであとひと踏ん張り。
阿久津も復調してきて、若い3人のライダーが確実な成長を見せてくれました。
次戦は九州・オートポリス大会。JSB1000とアジア選手権の2クラスとなり、藤田と伊藤の二人が参戦いたします。
更なる上を目指し気を引き締めて臨みます。

世界に羽ばたけ若者たちよ!



ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明

2012′ 08/26 全日本選手権Rd.6 SUGO ライダーコメント 阿久津晃輝

火曜日, 8月 28th, 2012

ライダーコメント 阿久津晃輝


ライダー:#56 阿久津晃輝
クラス:ST600

2012′ 8/26 全日本選手権 第6戦 スポーツランドSUGO

予選:26位 決勝:18位


レースコメント

去年のSUGOは予選で転倒、そのまま終了というとても残念な結果になってしまい、皆さんにとてもご迷惑をお掛けしまいました。
今回のSUGO戦は最終戦の鈴鹿に出場するためにとても大事なレースでした。
金曜日のフリー走行ではサスセットやタイヤ選択を重点的に行いました。
予選は26番手と今ひとつの結果になってしまいましたが、周りのタイムは近いので、決勝では混戦になることが予想されました。

決勝ではスタートで数台を抜き、順調に走行していましたが、後半にペースが落ちてしまいました。
18位となんとかポイントは取れましたが、後半に4台抜かれてしまいとても悔しかったです。

次は納得が出来るレースで上位を狙って頑張りたいと思います。
関係者の皆さま、ご協力頂きましてありがとうございました。
次回も応援よろしくお願い致します。



ST600 #56 阿久津晃輝


Photo by 相澤様