Archive for 6月, 2012

限定2本40%OFF!! 09~12YZF-R1 フルエキゾーストマフラー

木曜日, 6月 14th, 2012


ドッグファイトレーシングでは2012年もてぎロードレース選手権オープンチャレンジクラスにレーシングプロジェクトとしてYAMAHA YZF-R1にて参戦しております。

先日行われました、もてぎロードレース選手権第2戦オープンチャレンジクラス(JSB1000インター/JSB1000/オープンチャレンジ/オープンマイスター混走)において、当社のYZF-R1(ライダー:中澤選手)が優勝(クラス優勝&総合優勝)及びコースレコードを樹立致しました。


そこで当社では記念してレースで使用した同じ仕様のドッグファイトレーシングオリジナルのチタンフルエキゾーストマフラー(アルミサイレンサー)を定価の40%OFFで限定2本で販売致します。

¥367,500(税込)→¥220,500(税込)


数量限定のため、無くなり次第終了とさせて頂きます。ぜひこの機会をお見逃しなく!!



※6月25日現在、セール対象品が残り1セットとなりました!!
ご検討の方はお早めにご連絡、またはオンラインストアの方からよろしくお願い致します。



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ドッグファイトレーシングYZF-R1によるレーシングプロジェクト詳しくはこちら↓↓




ドッグファイトレーシング YZF-R1(オープンチャレンジ仕様) その他パーツ編

月曜日, 6月 11th, 2012
オリジナルカウルステーはローコストでカウル脱着が容易な物を作りました。

もちろんですが公道使用不可です。


クイックファスナーはSTDカウルで使ってる物が移植できる様にしました。STDだとパキッと折れてしまう所が曲がるだけで済む場合あるので修正して再使用できる場合もあります。




エンジン2次カバーは非常に大事な物だと思ってます。
実際に転倒してケースカバーに穴が開いて、後続車が5~6台まとめて転倒したのを見た事があります。ただ現在のレギュレーションから販売されている物では防ぐ事は難しいかと思います。転倒したら2次カバーはすぐに穴が開いてケースカバーも傷つく。ユーザーさんは二重のコストがかかってしまいます。

そこでDFRではとにかく「厚く」「丈夫」な物を作りました。(少し重いですが・・・。)ぜひ他の商品を比べてみて下さい!


当社JSBマシンにも使用しております。写真を見てみて下さい。先日の転倒でも穴も開かずE/Gも無傷でした。




チェーンはDIDのERV3。MotoGPスペックの優れモノです。
600ccだとオーバークオリティなぐらいの物なので「もち」も良いですよ。
スプロケットはXAM。ハードアルマイトの色合いも渋く、耐久性も抜群です。





タイヤはもちろん・・・DUNLOP!!
溝付きですがST600で使用されているものとは別物です。英国ダンロップ製D211。
凄いです・・・クラスこのサイズ最強のタイヤでは無いでしょうか。
但し・・・もちろん間違っても公道では使えませんので・・・。




ブレーキシステムはエンドレス!!これしかありません!!

ドッグファイトレーシングのライダーはもちろんの事ですが、今年、全日本選手権ST600クラスを荒らしまくってるタイ人ライダー2人もエンドレスユーザーです。

ブレーキホースもしっかりとしたフィーリングでジョイント部もさすがはエンドレスといったところでしょうか。

おススメのパーツです。ぜひ試して頂きたいですね!










ただいま、ツインリンクもてぎロードレース選手権第2戦オープンチャレンジにおける優勝・コースレコード記念キャンペーンを実施中です!!

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中古車制作ページを公開しました。

月曜日, 6月 11th, 2012


当社ドッグファイトレーシングでは今では希少となりました2ストローク車両(NSR250R TZR250R等)において、お客様にご定評を頂いております。

これからも長くレーサーレプリカと呼ばれたこの車両を楽しんで頂きたく、当社では今では新車としては手に入れる事がまず不可能な車両を中古車として、より新車に近い状態でご提供させて頂いております。


そこで、当社で制作している2ストローク車両の中古車がどのように制作されているか。どこまで手を施しているか。情熱を持って手がけているか。皆様にぜひ知って頂きたく、制作過程及びメンテナンスの内容を公開致しました。

ぜひ、当社の中古車制作についてご覧になってみて下さい。



中古車制作ページはこちら

ドッグファイトレーシングの中古車制作

木曜日, 6月 7th, 2012

HONDA NSR250R (MC21)

車体編

エンジン編

完成


1990~1993年の間に制作された、ガルアームが特徴的な2stレプリカの王道マシン。
製造から20年立った今尚、根強い人気を誇り、後継であるMC28(プロアーム)を凌ぐパフォーマンスを発揮するため、サーキットユーザーも少なくない。
今回はこのNSR250Rがベース車両です。


今回はこの車両を使用して、当社ドッグファイトレーシングが定評を頂いております2ストローク車両に、如何に情熱を持って接しているか。なぜここまで徹底的に整備させて頂いているのか・・・。
中古車とはいえ、全て完調とし、すでに新車では手に入らない希少車を、より新車に近い状態でご提供させて頂いている販売中古車の制作の全貌をご覧下さい。





車体編



フロントブレーキキャリパーの点検・整備です。ピストン、シール類を全て取り外します。シール類は全て交換、ピストンは再使用できるようであれば洗浄していきます。
オートバイのピストンは剥き出しの物がほとんどの為、錆などの腐食のひどい物はピストンごと交換致します。



キャリパー本体も入念に洗浄していきます。
ブレーキフルードが通る穴やオイルシールやダストシールのところには汚れが固着している事が多いので、しっかりと時間をかけて行います。




フロントブレーキマスターも全てバラしてチェックしていきます。
タンクやホースも割れ等が無いかチェックし、マスター本体も洗浄していきます。




リアブレーキキャリパーの分解洗浄を行います。
フロント同様、シール類は全て交換を行い、ピストンは再使用可能であれば洗浄後組み上げます。
キャリパー本体も同様全て細かいところまで洗浄致します。


リアブレーキマスターシリンダーもバラしてプッシュロッドの曲りが無いかどうか等チェックします。
こちらもしっかりと洗浄後、組み上げます。




フロントフォークのオーバーホールを行います。
オイルシール、ダストシールは新品交換致します。ダンパーロッドやアウターチューブ、その他細かいパーツまで全てチェック後、洗浄し組み上げます。

オイルはもちろん新品に交換致します。






こちらのインナーチューブは点錆がひどく、オイル漏れを引き起こす可能性があったため、再メッキ処理を行い、新品に近い状態にしていきます。


再メッキ処理したインナーチューブです。





ドッグファイトレーシングではFフォーク単体の加工も承っております。
詳しくはこちら




リアサスペンションは全てバラしてオーバーホールしていきます。
こちらの車両も写真の通り、オイルが漏れてしまっていました。
ダンパーロッドの錆も確認します。


ダンパー自体も弱くなってしまっていたのでドッグファイトレーシングでは必ずオーバーホール致します。





リアのリンクをチェックしていきます。
クラックや歪んでいたりするものもあるのでこちらも入念にチェックしていきます。こちらも洗浄後、グリスアップして組み上げていきます。




スイングアームのチェックも致します。
ピボット部やアクスル部等、クラックが無いか割れが無いか入念に行います。
とりわけ、スイングアームは汚れやすいパーツでもあるので、点検後、しっかりと洗浄していきます。


ご覧のようにピカピカに仕上げます。




ステムシャフトの曲りが無いか、ステムベアリングのチェックをしていきます。



ステムベアリングをチェックしたらレースの内側も洗浄していきます。
割と汚れが溜まりやすいところであり通常メンテナンスでは中々手の届かないところなのでこの機会に細かい部分は全て実施します。






エンジン・スイングアームを外さなければ、普段届かないところまで入念に洗浄致します。



洗浄しながら、フレームのチェックを行い全て手作業で細かいところまで手を抜かないのがドッグファイトレーシング流です。








要チェックなパーツがこちらのエンジンマウント。調度スプロケットとチェーンの裏側に付いてるものですが、摩耗が進むと走行中にエンジン自体が動いてしまう可能性がありますので必ず確認致します。




フレームのチェックを行います。特にエンジンハンガー部分はクラックが無いか入念にチェックしていきます。










ホイールのベアリングのチェックもします。ゴロゴロしていたり、交換が必要な物は全て新品に交換致します。
またブレーキディスクの摩耗もチェックしていきます。









チェーンのチェックもしますが、ほとんどの中古車両のベースはチェーンが伸びきっているか錆が多く固まったものがほとんどです。



基本的にドッグファイトレーシングでは新品、もしくは程度の良い中古の物に交換致します。





ワイヤーケーブルは全てチェックし、注油して完了させます。





バッテリーは電圧チェック後、使用可能の状態であればフル充電を行いますが、再使用が出来ない場合はもちろん新品に交換致します。





エンジン編



エンジンを降ろす前に外せる部品は外していきます。
まずタンクを外し、上部にあるエアクリーナーボックスを外していきます。中にはエアフィルターが入っており、ゴミ等の目詰まりがないか、破れ等がないかチェックしていきます。万が一穴等が開いていると空気の流入量が増え、薄い状態が続いてしまい最悪エンジンを壊す可能性もあります。
20年以上経過しているので中にはエアフィルターのスポンジがボロボロになって、それが崩れて目詰まりを起こしている車両もしばしばあります。



エンジンはチャンバーを外した状態から、シリンダーヘッドを外していきます。この時、排気側からピストンサイドやシリンダーの具合を軽く見る事が出来ますが、既に焼き付きのひどい車両や排気漏れのひどい車両もよくあります。



シリンダーヘッドを外すとピストンが見えてきます。写真でおわかりの通り、ピストンにかなりカーボンが堆積しています。カーボンの堆積は異常燃焼(デトネーション)を引き起こすばかりでなく、圧縮の変化によりシリンダーを痛めてしまう場合がありますので、ここまで使用されたピストンは交換となります。



シリンダーを外すとコンロッドに繋がったピストンが出てきます。
先ほどのカーボンの堆積もですが、シリンダーとの摩擦による縦傷がかなり激しいです。


ピストンリングも痩せてしまっていて、ピストンリング下も排気ガスが吹き抜けて黒いカーボンが付着しています。
これでは圧縮が抜けてしまうために、もちろん全て交換です。





上バンクのシリンダーも外していきます。
やはり、どちらのピストンも走行距離なりの消耗が見られました。2ストロークに関しては、4ストロークよりもピストンの消耗は激しいので、出来れば早い段階でチェックをし、必要があれば交換する事をおすすめします。
※レース仕様の車両は500kmくらいで交換していましたよ~!



更にピストンを外すと、クランクケース内にあるクランクシャフトが見えてきます。
最終的な状態はケースを割ってから確認しますが、この段階からすでにクランクもかなり焼けているのがおわかりですね。この状態でコンロッドの動きにゴロつきや上下にガタが有る時はNGですね。



これはクランクシャフトのリークテストです。
エンジンを降ろす前にまず上側のシリンダーからガソリンを流し込み、センターシールの抜けを確認します。センターシールが抜けていると上側から流し込んだガソリンが下側のバンクから流れ出してきます。



ご覧の通り、ガソリンが流れ出し、こちらのクランクのセンターシールは完全に抜けてしまっておりアウトでした。
センターシールが抜けていると、各シリンダーで密閉が保てなくなり、片方が極端に薄くなってしまったりしてエンジンがかからなくなったり、そのまま走行していると、焼き付き等のエンジン損傷の原因にもなります。



これは外したシリンダーヘッドです。デトネーションの有無や、プラグホールまで全て確認していきます。
もし使用不可能の状態であれば、デトネーションリングの追加工や修正を行います。もちろん修正が不可能なくらい損傷があれば新品交換致します。
NSR250Rは下側シリンダーヘッドの方がプラグセンターが中心よりずれている為、デトネーションが発生しやすいのでよく点検していきます。

ドッグファイトレーシングではシリンダーヘッド及びシリンダーの加工も承っております。
詳しくはこちら




シリンダー内部もチェックしていきます。ピストンとの擦れによる傷のチェックやポート部の確認をしていきます。
傷がひどい場合や内径が大きくなった物は再メッキ加工を施します。
NSR250Rの場合、排気ポートのセンターリブの部分が特に痛みやすいので要チェックしていきます。



オイルポンプも外して作動状態を確認します。NSRのオイルポンプはオイルシールが脱落しやすいので気を付けて行います。
ポンプを外さなくても2ストオイルの減りが早いT/Mギアオイルが増える等の症状が出ている場合はオイルシール抜けが疑われます。



チェンジアーム、ドライブスプロケットを外し、4ケ所のE/Gマウントとリンクアームを外し、キャブレター、シリンダー、ピストンを外した状態でエンジンを降ろします。まだクラッチは外していません。


E/Gを降ろす前にオイルを抜きますが綺麗なオイル受けに抜いたオイルを受けて中に異物(金属片等)が無いかチェックします。





クラッチ側のケースカバーをノックピンを忘れないように外し、クラッチを外していきます。
乾式クラッチの場合、クラッチを先に外してからケースカバーを外す手順になります。



クラッチも1枚1枚点検していきます。焼けや厚み等をチェックしながら、使用不可能なものは交換していきます。走行距離が長い車両はクラッチが滑り出す前に交換してしまいます。




クラッチのアウターやハウジングも点検します。この車両は段付きが出始めており、限界に近い状態でした。ガタつく前にここの交換も致します。ここに段が付いてしまうとスムーズにクラッチが切れなくなったりしまうので、写真のようになる前に交換が望ましいです。


乾式クラッチは湿式タイプよりここの摩耗が早いのでこまめにチェック致します。





オイルポンプを外してからミッションを外していきます。カセットミッションなのでこのままごっそり抜けます。
オイルポンプのボルトはネジロックされているので無理に緩めようとすると切れてしまうので要注意です。



外したミッションです。中々ケースから抜けないと思ったらベアリングが固着していました。そのままでは抜けないのでベアリングごと抜き出しました。




ミッションを外したらシフトフォークも点検していきます。ギア抜け等のミッショントラブルを防ぐためにも入念にチェックしていきます。
94以降の車両の場合シフトリターンSPGを強化タイプの物に交換してしまいましょう。




ミッションギアは欠けや割れ等がないか。摩耗しすぎていないか等をチェックしていきます。
角が丸くなっている物はギア抜けの原因となります。




クランクケースを分解していきます。ケースを割ると中からクランクシャフトが出てきます。





クランクケースを確認すると、ベアリング本体が回転してしまい、
位置決めの突起部分がケースに当たってしまっています。
よほど酷い状態になってしまうと最悪の場合ケース交換となります。

キレイに掃除した後、ひずみを点検。ストレートエッジでクリアランスを測定します。また、ケースの無駄なバリ等を取り除きます。












センターシールが抜けてしまったクランクは90年式以降はASSY交換致します。
88・89はすでにメーカーで廃盤となってしまっておりますのでクランクのオーバーホールを実施致します。



シール類やベアリングは全て交換します。






クランクケース内のベアリングも全て交換します。











クランクシャフトの振れをチェックします。振れがあるようであれば、高精度芯出し加工を施します。
新品のクランクであったとしてもドッグファイトレーシングでは全てチェックし、より精度を高めるために修正していきます。








リードバルブの点検をしていきます。しっかりと羽が閉じているかどうか、ベース面との当たり等、作動状態を確認し、洗浄致します。
問題があればもちろん交換していきます。









続いてキャブレターです。
長期間乗っていない車両や、走行距離の長い車両は要チェック箇所です。
この車両も全てバラしてチェックしていきます。



ガソリンや空気の流れる、穴という穴を全てチェックしていきます。
年式の古い車両や長期間乗らなかった車両は詰まってるところがあるので大事な作業となります。
フロートバルブ等も段付き等ダメになっている場合があるので、新品に交換致します。



全ての穴とジェット類を確認し、付着した細かいガソリンやオイルの汚れを取るために洗浄液に漬けてキャブレターとしての機能を取り戻します。

一度詰まってしまったジェット類や摩耗の激しいジェットニードルは全て新品に交換します。キャブレターは1000分台の精密部品ですから。



インシュレーターもチェックします。経年劣化によりクラック等がある場合があり、その場合二次エアを吸ってしまう可能性があります(焼き付き等の原因になります)。
クラック等がある場合は新品に交換してしまいます。





完成



 

 

 



このように車体・エンジンの全てをチェックし分解・清掃・点検・交換を行い、トルク管理をしっかりと行った上で組み上げて完成となります。

また、今回ご紹介させて頂きました2st車両のエンジンや車体のO/Hは単体でもお受けしております。
もちろん上記のように全て分解・清掃・点検・交換を行うメニューは同じであります。
お問い合わせ、ご用命はご連絡頂ければと思います。


エンジンO/Hメニュー価格はこちら
車体O/Hメニュー価格はこちら


中古車はオンラインショップからもお買い求め頂けます。
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ドッグファイトレーシング YZF-R1(オープンチャレンジ仕様) ステップ&トップブリッヂ編

月曜日, 6月 4th, 2012
ステップは当社のオリジナルのステップセットが付いています。(もちろん販売中です!)

DFRではポジションは非常に重要と考えております。

サーキット走行はもちろんスポーツです。
ライダーがバイクの上で動きやすいというのがまず第一です。


その為、他社で販売されているステップだと・・・後ろすぎたり・・・上すぎたり・・・僕らが考える様なスポーツライディングに必要なポジションにこだわったステップはほとんどありません。

そうです!無いから作ったのです!一度、当社のレーサーに跨ってみて頂きたいです。
ライディングポジションの考え方が変わって買い換えたユーザーさんが何人もいます。僕が社員じゃなくてバイクをイチから作るのならDFR製の物を選びますよ(笑)※いや本当です。




この車両のトップブリッジは・・・装着されているパーツの中で一番高価な部品です。

YZF-R1で今プロジェクトを始める上でどうしても必要と考え、ワンオフで作ったものです。

このバイクとても良く曲がるのですが、ある程度のライダーが乗ると荷重が前にかかり過ぎてしまってる気がしてるんです。2年前にもてぎの耐久やスーパープロダクションに参戦した時はリアタイヤサイズが180で調度良かったんですね。STDに比べるとずいぶんと後ろ下がりで良かったんです。

今回のプロジェクトでは190サイズのタイヤを使用するのでリアサスがSTDですと車高が下げれないしバンク角の問題もあるので出来れば前を上げたい・・・でもフォークの長さが・・・。
と、しょうが無いので突き戻せるような物を作成しました。(ちなみに今回はもてぎ仕様で5mm突き戻してます。)

このトップブリッジは今後、材質・形状を煮詰めて販売する予定となっております。





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2012′ 05/27 全日本選手権 第4戦 オートポリス2&4 総括

月曜日, 6月 4th, 2012

2012′ 5/13 全日本選手権 第4戦 オートポリス2&4



伊藤勇樹・ST600クラス
伊藤勇樹は8位&10位入賞でランキング9位に浮上!

全日本選手権の第4戦がフォーミュラ日本とのとの併催となる2&4大会として、大分県・オートポリス サーキットで開催されました。当チームからは伊藤勇樹選手が参戦。そのレース結果をご報告致します。

イベント名 全日本選手権 第4戦
日時・場所 2012年5月27日・オートポリスサーキット
観   客 11650人

レース
ST600  #19  伊藤 勇樹  予選Q1 19位  決勝ヒート1 8位
                予選Q2 20位  決勝ヒート2 10位

ST600・伊藤勇樹


ST600のみの開催となったオートポリス大会。
伊藤勇樹は出発の直前の水曜日にサスセットの最終確認を行う為に茂木に向かった。
茂木、筑波で問題を抱えていたリヤサスペンションの仕様変更をした確認テストだったが、中古タイヤながらセクター1で今期ベストを更新。ウエットパッチの残るコースで57秒台を記録して好感触を得ることが出来、上々の感触を得てそのままオートポリスに向かった。


金曜日


金曜日の朝は雨・・・。コースに向かう途中のミルクロードは雨雲が降りていて真っ白で、「今日は走れないかなー」と思いながらコースに向かうが、雨は降り続いていたが霧は出ておらず何とか走行が出来そうな状況。
伊藤は昨年から雨の走行がなく約1年ぶりの雨にちょっと緊張気味。更にオートポリスはコースが全面改修されており、路面の凸凹はなくなり走り易くなったそうだが、雨になるとかえって難しい路面になってしまったようで皆慎重な走りを見せていた。

伊藤も慎重になりすぎてペースが上がらず、この出遅れが悪循環を生み出してしまう。
タイムをあげようと頑張れば頑張るほどに体に力が入ってしまい還ってマシンの挙動を乱してしまう。その為、2本目の走行でペースの上がらない伊藤はペースを上げようとして力みすぎてしまい3コーナーで転倒を喫してしまう。

幸い転倒によるダメージが少なく、伊藤も怪我がなく、マシンも修復を終え3本目の走行に臨むことができた。この転倒で逆に落ち着きを取り戻した伊藤は最後の走行でやっと感覚を取り戻し始めた。

目覚めが遅かった分総合順位は20番手と厳しい出だしだが、翌日からは晴れの予報。気持ちを切り替えて土曜日の公式予選に臨む事となった。


予選


土曜日の公式予選はノックアウト予選の内容が急遽変更になり、フリー走行を20分走行した後、ノックアウト予選のQ1とQ2が行われる変則的な予選となった。

フリー走行開始時点では薄日も差し路面温度も28度と高く、このまま気温上昇が続くと思われフロントタイヤにソフト、リヤタイヤにミディアムを選択した伊藤は、ドライ路面のセットアップに余念がない。

今季初のドライ走行で伊藤は2周目に1分56秒5を記録。いきなり自己ベストを更新するタイムで帰ってきた。やはり路面がきれいになり、全体のペースが上がっている。上位陣は早くもコースレコードを更新して54秒台にタイムを上げている。

引き続き行われたノックアウト予選でも同セットで車体セットアップを進めながら予選を戦うこととなった伊藤。3周目に55秒代に突入し11番手にポジションを上げるがそこからタイムが伸びず徐々にポジションを落としてゆく。それでも徐々にマシンセットアップをつめてゆき、終盤にグリップの落ちたタイヤで55秒3を記録。Q1ポジションを19番手で終えた。

続くQ2。タイヤを前後新品に交換して15分のアタックに出てゆく。3周目にベストを更新して55秒2を記録。8番手までポジションを上げるが、他車も徐々にタイムを更新し終わってみればQ1よりも厳しい20番手で公式予選を終えた。


決勝


今回は2ヒート制のレースのため土曜日の夕方にヒート1が開催された。
天候は曇りとなり予選のときよりも気温が下がってきて路面温度も25度を切ってきた。チームは伊藤とマシンセットのミーティングを行い、まだテストができていない前後ソフトタイヤを選択。ぶっつけ本番でレースに臨む事となった。

久々に後方からのスタートとなった伊藤は19番手から見事なスタートを決め、2列を抜き去りオープニングラップを13番手で帰ってきた。
前方は集団となりポジションアップのチャンスが広がっていた。伊藤は2周目に抜かれた大ベテランの西嶋選手を抜きポジションを上げてゆく。すると6周目に上位を走る津田選手のマシンにトラブルが発生。オイルが吹き上げこれを避けようとした国川選手と大崎選手が転倒によりリタイヤ。伊藤は一気に10番手にポジションアップ。

9番手争いの集団で戦う伊藤は、目の前を走る佐藤選手との激しいドッグファイトを展開。リヤタイヤにソフトを選択した伊藤はセクター2から先の区間で佐藤選手を追い詰めてゆく。そして11周目に佐藤選手を抜き前に出るが、第1コーナーで再び返されてしまう。

レース終盤。この争いに稲垣選手が急速にペースダウンして近づいてきた。佐藤、伊藤はラストラップに稲垣選手を交わしポジションアップ。更にトップ争いを展開していたチャランポ選手が転倒し伊藤は8番手にポジションアップ。そのままチェッカーを潜り抜けた。


決勝ヒート2が行われる日曜は朝から快晴で路面温度も一気に上昇してゆく。さすがにソフトタイヤでは厳しいと判断した伊藤はリヤタイヤをミディアムに変更。予選のデータに少し変更を加えたセットアップで決勝に臨んだ。

ヒート2は20番手からのスタート。
ここでも好スタートを決めた伊藤はオープニングラップを16番手で通過。4周目に岩崎、渡辺が転倒により姿を消す中、伊藤は**、中山を抜き去り13番手までポジションを上げる。

集団を抜け出しレースの折り返しとなった8周通過時点でた時点で前方との差が2秒以上。その先に8番手争いの集団がいる。路面温度が上昇し50度を超える厳しいコンディションとなった決勝。上位陣も55秒台にタイムを落とす中、伊藤は55秒台の安定したペースで前方の集団に近づいてゆく。

8番手争いの集団は56秒台にペースが落ちており、見る見るその差が詰まってゆく。ラスト5周で集団に追いついた伊藤は先ず西嶋選手をパス。目の前には横江選手、そして筑波で抜ききれなかった小林選手がいる。

ラスト2周、ついに横江選手を抜き11番手でホームストレートを通過。その勢いのまま第1コーナーで小林選手のインを差し10番手にアップ。そのまま逃げ切った伊藤は10位でチェッカーを潜り抜けた。


総括


ヒート1で今期ベストタイの8位を獲得し、ヒート2では課題のパッシングをしっかりと見せてくれた伊藤。
成績以上に収穫の多いレースウイークとなった。

御支援、ご声援ありがとうございます。
次戦は耐久レースの長いインターバルを挟んで8月26日の菅生大会です。
伊藤はその前にアジア選手権・中国大会に参戦いたします。今回の収穫を結果に結び付けて来たいと思いますので応援宜しくお願いいたします。



ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明

2012′ 05/27 全日本選手権Rd.4AP2&4 ライダーコメント 伊藤勇樹

土曜日, 6月 2nd, 2012

ライダーコメント 伊藤勇樹


ライダー:#19 伊藤勇樹
クラス:ST600

2012′ 5/27 全日本選手権 第4戦 オートポリス2&4

予選:Q1 19位 Q2 20位 決勝:H1 8位 H2 10位


レースコメント

予選
オートポリスでは今回2&4という大会名で、日本最高峰の四輪のレースであるフォーミュラ・ニッポンと全日本ロードレースのST600と併催レースで行われました。
事前テスト無しでのレースウィーク入りで、前日の走行は生憎の雨の中走行。実はオートポリスでは舗装を全面改修したため昨年のデータがあまり応用できない状況で探りながらの走行となりました。しかし、予選日はドライコンディションとなり難しい形で予選を挑みました。

予選はQ1でレース1の全グリッドが決まり、Q2でQ1の上位24台で最終的なレース2のグリッドを決める形。まずは上位24台の中に入ること前提に予選に挑みました。

Q1が始まり最初のタイムが既に昨年のタイムを上回っていることに気づき路面の感触の良さを実感しながら落ち着いてタイムアタックに入りましたが、その路面の良さによってか序盤でタイヤが滑り始め思ったよりタイムが伸びません。それでも、序盤のタイムで出したタイムで19番手、Q2進出を決めました。

Q1で見つけた問題点をメカニックさんと話し合い改善策を探すも、情報が少ないため悩みながらもQ2に向けてのセットアップを進めていき再び予選へ。

Q2も序盤で自己ベストを記録するも、問題点を完璧に改善出来ずにいました。Q2の場合時間が短いため、ピットインしても大幅な変更が出来ないので一度ピットインし微調整のみでコースに戻るもタイムは更新出来ずに20番手と悔しい予選となってしまいました。

今年、初走行ではあるもののタイムアップの余地があっただけに決勝に向けて気持ちを切り替え最終的なミーティングをして予選を終えました。


決勝
レース1は予選日と同日に行われ、気持ちもしっかり切り換える必要がありました。その前にピットウォークが行われ、ファンの皆さんの応援やお言葉がとてもうれしく感じ、決勝に向けての気持ちの整理を整える事が出来ました。

レース1の天候は曇りで、気温もぐっと下がったので直前までタイヤ選択に悩んでいました。スタート位置についても同じような天気だったのでタイヤには自信がありました。

そしてスタートとなりました。
スタート上々に決め、1コーナーを13番手辺りで通過しそのまま1周目を完了。そこから、井筒選手を先頭に8番手争いの後方に付き周回を重ねていきました。すると、序盤にオイルに乗った國川選手と大崎選手が転倒、更に西嶋選手オーバーランと一気に10番手へ上がり、佐藤選手との9番手争いが始まりました。

長期戦になるのは分かっていたのでしっかり後方から抜きどころを覗い、最終コーナーで前にでてラスト6周で9番手へ。しかし、1コーナーの進入で再び佐藤選手に抜き返されてしまい10番手へ後退。

そこから、佐藤選手の前へ出られぬまま最終ラップに突入。すると、前方に8番手走行の稲垣選手がペースダウン。佐藤選手とともに順位を上げ9番手、更に2番手走行のチャランポ選手が転倒し8番手へ。しかし、佐藤選手を攻略出来ずチェッカーを潜る形になりました。

悔しいですが、8位入賞としっかりポイントを獲得出来ました。


レース2は翌日開催。晴天に恵まれ、気温も高く汗ばむ陽気となりました。

朝一番でフリー走行が行われ、ここでもタイヤ選択などデータの少ない中で試行錯誤をしていました。路面の温度は朝のフリー走行の時点で25℃、ところが決勝前にはなんと50℃にまで上がりタイヤに厳しいコンディションとなってしましました。タイヤ選択が当たっていることを強く願い決勝へ向かいました。

グリッドに着くと、夏のような蒸し暑さに襲われました。深呼吸しながらも楽しくレースをしようと笑顔を心がけました。そしてスタートの時。

スタートは決まったものの、1コーナーで詰まってしまい1周目を17番手で通過。
そこから順位を上げ、一時単独13位から前の小林選手を先頭の8番手争いを追う形に。ラスト6周で追い付き、西嶋選手をパスし12番手。前には横江選手と小林選手が立ちはだかりました。横江選手と4周に渡り、激しいバトルが展開され、遂にパスに成功し11番手。

そして、ラストラップに小林選手を1コーナーの進入のブレーキングで前にでて10番手。そのままゴールラインを通過し、2レースともトップ10フィニッシュを達成することが出来ました。



レースを終えて
ランキングも前半終了時点でランキング9位と良い形で後半戦に挑めそうです。 今回、多くの方から応援していただき前半戦、怪我もなく走りきることが出来ました。
有り難うございました。
次戦の菅生では、表彰台を狙っていきたいと思いますので、応援宜しくお願い致します。



ST600 #19 伊藤勇樹