Archive for 7月, 2009

2009′ 7/25 鈴鹿4時間耐久レース結果報告 総括

火曜日, 7月 28th, 2009

鈴鹿4時間耐久レース結果報告


日時・場所  7月25日・鈴鹿サーキット
参加 台数  63台 
観客動員数  54,000人(7月26日・8耐決勝)

佐々木&遠藤ペア 予選14位 決勝 9位 98周
阿久津&中沢ペア 予選16位 決勝 13位 97周

レース参戦準備
梅雨明け宣言はあったものの不安定な梅雨空の中迎えた鈴鹿4時間耐久レース。当チームからは昨年に引き続き佐々木幸弘選手と遠藤弘一選手を擁したチームと、中沢&阿久津選手のチームの合計2チーム体制で鈴鹿4時間耐久レースに臨んだ。

今季は新型となったダンロップタイヤに手ごたえを感じており、練習当初より自己ベストを更新する順調な仕上がりを見せていた佐々木と遠藤。しかし満を持して臨んだ前哨戦となった鈴鹿100kレースで、この2名が共にマシントラブルでリタイヤを喫してしまい、少しづつ出遅れが生じ始めてしまった。

7月に入り、ハードコンパウンドのテストに臨むものの、天候に恵まれず、7月中旬になりようやく実走テストを実施。しかしこのテストで良好なセッティングの方向を見出すことができないままレースウイークを迎える事となってしまった。

また今大会は大幅なレギュレーションの変更があり、ライダー1人当たりの最大走行周回数が17周に制限され、公式予選もタイヤ1セットの使用制限が設けられるなどの新規則が打ち出された。

公式練習&予選


レースウイークに入っても不安定な天候に左右され、初日の公式練習は走行直前に雨が降り出しウエットコンディションとなってしまう。翌日に行なわれた公式予選では、曇り空のした、路面温度も30~35度と真夏の暑さには程遠いコンディションの中、第2、第1ライダーの順で行われた。

ハードタイヤのセットアップが決まっていない為チームはミディアムタイヤでの予選アタックを実行。第二ライダーの遠藤は3周目に22秒代を記録するがそこからクリアラッップを取る事が出来ずにタイムを伸ばす事が出来ず、7周目にピットイン。もう一度アタックしたいという願いを聞きコースに送り出すものの、22秒フラットの練習タイムに届かない悔しい結果のまま遠藤は予選を終えた。この時点で遠藤は12周を走ってしまいタイヤは想定以上に消耗してしまう。

変わって夕方最後のセッションに臨んだ佐々木だが、22秒台からタイムが伸びてこない。やはりタイヤは想定以上に磨耗しており、消耗の進んだタイヤとクリアラップが取れないもどかしい予選アタックとなった佐々木は、自己ベストにも大きく及ばないタイムのまま予選を終えた。

公式予選結果
佐々木&遠藤ペア  14位
阿久津&中沢ペア  16位


決勝


決勝日の天気予報は曇り。しかも、レース終盤のお昼ごろには雨予報の中、チームはフロントタイヤにソフト、リヤタイヤにミディアムを選択して両チームを決勝レースに送り出した。

スタートライダーを任された佐々木は予選で確認した方向へセットアップの微調整をオーダー。そして決勝レーススタートの9時00分には気温は28度を超え、日が差し始める。路面温度も上昇してゆく中スタートが切られた。スタートよく飛び出した佐々木はオープニングラップで一気に順位を挽回。11番手で通過。その後トップ集団から少し離れた第2集団を形成する。

公式予選のタイムを大幅に更新する21秒台で走行する佐々木は4周目に20秒台を記録しトップ集団と変わらないスピードで周回を重ねてゆく。そして予定通り17周目に8番手まで順位を押し上げて1回目のピットインを迎える。

バトンを受けた遠藤は、昨年の転倒を払拭する為に磨耗したタイヤで24~25秒台で周回を重ねるが、昨年のように廻りとの差を大きく縮める事が出来ない。逆にペースの速い数台に抜かれ10番手にまで順位を落として、佐々木にバトンをつなぐ。

この後、佐々木が順位を回復し、遠藤も踏ん張りそれを維持する形で3時間が経過。この時点で順位は8番手。この時、天候はまさに真夏の祭典の文字どうりの晴天となり、スタート時30度後半だった路面温度も50度に近づく厳しいコンディションとなっていた。

ソフト&ミディアムタイヤを選択した当チームにとってこの天候は大きな誤算だった。3時間を越え、走行に臨んだ佐々木はライディングの自由を許される事も無く大きなスライドを繰り返していた。最後のバトンを受け継いだ遠藤も転ばぬように走りきる事が精一杯といった状況であったが、二人のライダーは既に限界を超えたタイヤを極限の状態でコントロールしてポジションを守り抜き、最後まで激しいドッグファイトを繰り広げてくれた。

そして4時間のチェッカーを迎えた。

4時間耐久決勝結果
佐々木&遠藤ペア  9位
阿久津&中沢ペア  13位

初の4時間耐久レースに臨んだ中沢とヤマハにスイッチしてようやくマシンの感触を掴み始めた阿久津のペアは収支安定した周回を重ね、同じタイヤ選択による終盤のタイムの落ち込みはあったものの無事4時間を走りきり、13位で完走を果たした。
二人は共に公式予選で自己ベストを更新しており、来期に向けての順調な経験を積んだようだ。

決勝レースを追えピットに戻った数分後に空が暗くなり一気に激しい雨が降ってきた。
この雨が1時間早ければ・・・・

タラレバを言っていてはレースでは勝てない、と更に反省・・・・

ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明


2009′ 7/25 鈴鹿4時間耐久レース結果報告 タイヤ編

月曜日, 7月 27th, 2009

マシン仕様


車両 2008年型 ヤマハ YZF-R6
タイヤ ダンロップUB01
・フロントR3(ソフト)・空気圧2.0k(温間)
・リヤR2(ミディアム)・空気圧1.8k(温間)
オイル 和光ケミカル・トリプルアール(40番)
プラグ DENSO・IU01-31
チェーン  DID・520ERV3
スプロケット サンスター(520コンバート)16×46t
ブレーキ エンドレス・EMP021(#954)







使用パーツレポート


■タイヤ(100周・580km使用)
やはりソフト&ミディアムの選択で4時間は厳しい。想定よりも路面温度が上がってしまったのは計算外だったが思ったほど磨耗はひどくなかった。 特にフロントタイヤは充分機能していたのは収穫である。


2009′ 7/25 鈴鹿4時間耐久レース結果報告 パーツ編

土曜日, 7月 25th, 2009

マシン仕様


車両 2008年型 ヤマハ YZF-R6
タイヤ ダンロップUB01
・フロントR3(ソフト)・空気圧2.0k(温間)
・リヤR2(ミディアム)・空気圧1.8k(温間)
オイル 和光ケミカル・トリプルアール(40番)
プラグ DENSO・IU01-31
チェーン  DID・520ERV3
スプロケット サンスター(520コンバート)16×46t
ブレーキ エンドレス・EMP021(#954)


使用パーツレポート


■E/Gオイル&プラグ(100周・580km使用)
最後まで何の問題も無く走りきる事が出来た。クタッチ&シフトフィーリング、パワー感なども問題なく、安定した速さというアドバンテージを保ち続ける事が出来た。(オイルはこの後分析を受ける予定)

■チェーン&スプロケット(132周・765.6km使用)
チェーンは初期伸びも殆ど無く、リンクの状態は非常に良好でシール性能の高さを感じた。リヤスプロケット側のダメージも少なくローラー面との接触精度も大変良好な状況が伺える。チェーン全長での伸びの比較は行なっていないが、遊びの測定でスタート前30mmがゴール後に35mmと僅か5mmの伸びで治まっていた。スプロケット側の磨耗を考慮すれば殆ど伸びていないようなものだ。

上記使用パーツ以外にも多くのパーツメーカー様にご支援頂きました事で無事4時間を走りきる事が出来ました。カウリングメーカー様、レバーメーカー様、スタンドメーカー様、サスペンションメーカー様、有難うございました。

また多くの加工にご協力頂きました協力工場様にも感謝申し上げます。

そしてライダーの身を守って頂きましたヘルメットメーカー様、レーシングスーツメーカー様、本当に有難うございました。4名のライダーは終始快適にそして安全に走り切る事が出来ました。

本年もご支援ご協力頂きました皆様に深く御礼申し上げます。有難うございました。そして来年こそ・・・・

まずはもて耐、ガンバッテ参ります

ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明


2009′ 7/19 もてぎ7時間耐久レース 公式予選

日曜日, 7月 19th, 2009

もてぎ7時間耐久レース 予選速報


先日開催されましたもてぎ7時間耐久レースの公式予選結果をご報告致します

日時 2009年7月19日
場所 ツインリンク茂木
参加台数 マスターズ 32台
オープン 77台
マシン 2009年型 YAMAHA YZF-R1
ライダー 第一ライダー 佐々木幸弘
第二ライダー 遠藤弘一
第三ライダー 伊藤勇樹

2年ぶりの参戦となる茂木7時間耐久ロードレース。
今年は新型となったヤマハYZF-R1で参戦する事となりました。
ドライバースタンド様のサポートを頂き、「2りんかんRT&DFR」としてのエントリーです。

新型マシンのセットアップに大変苦労し、直前まで手直しを続けました。当初スリップオンマフラーでの参戦を計画して、開発を進めておりましたが、ラジエターを大型化する作業に入り、ノーマルのエキゾーストパイプではフロントタイヤとのクリアランスが少なく、大型ラジエターの装着が不可能な事が判明。フルエキゾーストの交換か、改めてラジエターを製作し直すかの決断を迫られる事となってしまいました。

とはいえ時間が無い中での対応となり、今回の予選はノーマルラジエターに電動ファンを付け、ごまかしながらのタイムアタックを行なう事になりました。

予選中は常に水温が100度を越えるなか、マシンは他車に引けをとらないトップスピードをマーク。扱いやすい中速トルクとともに、コーナー脱出でどのマシンよりも良好な加速でタイムを稼いでゆきました。

結果 第一ライダー 佐々木幸弘 2分01秒277
   第ニライダー  遠藤 弘一 2分02秒943
   第三ライダー 伊藤 勇樹 2分02秒776


総合3番手を獲得

水温対策、車体セットなどまだまだ改善余地はたくさん残されており、それがそのままアドバンテージとしてチームにとっての力となります。決勝はレギュレーションによりピットストップ時間制限や燃料タンクの制限など速さだけでは勝てない要素がたくさん有りますが、最後まで飛ばしてゆこうと思います。

エコランのようなレースは楽しくないので、速さを武器にチャレンジしてまいります。

ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明