Archive for 9月, 2012

YZF-R1 RACING PROJECTを更新しました。【レース編Part.3】

金曜日, 9月 28th, 2012
YZF-R1によるレーシングプロジェクトの内容を更新致しました。

今回は9月22日に行われました、もてぎロードレース選手権第4戦オープンチャレンジクラス&JSB1000(N)クラスへダブルエントリーした模様を、おなじみ当社チーフメカニックによるレポートです。
第4戦はツインリンクもてぎフルコース開催でした。

マシンはもちろんYZF-R1。このレースでの目標タイムは1分56秒台の中盤に設定。コースレコード更新を目指して走っております!!

事前にまったくテストが出来なかった新型タイヤD212を決勝で使用するなど、雨に翻弄されたレースでもありました。
今回はダブルエントリー。OPC&JSB1000のTOPはもちろん、総合TOPを目指しました。

ライダーはもちろんベテラン中澤選手
ウイークから決勝まで詳細をアップしております。


詳しい内容はこちらから↓↓

YZF-R1 RACING PROJECT



当社YZF-R1 RACING PROJECTについてはこちら

もてぎロードレース選手権 2012/09/22 第4戦 OPC&JSB1000

金曜日, 9月 28th, 2012

2012/09/22 もてぎロードレース選手権 第4戦 OPC&JSB1000クラス




マシン:YAMAHA YZF-R1
ライダー:中澤 孝之
エントリー:DOGFIGHTRACING・YAMAHA

レースウイーク


レース前も、なかなかテストに行く事が難しい状況であり、9月上旬に一度テストを行っただけでレースを迎える事となってしまいました。
今回からタイヤもDUNLOPの新型タイヤD212に変わったのですが、前日の金曜は雨で全く走行テストできず・・・。それでも前回のレースと9月に行ったテストで、ある程度の形は見えてきていたので自信はあった。

このレースでの目標タイムは1分56秒台の中盤に設定していました。そして今回はオープンチャレンジとJSB1000クラスのダブルエントリーです。エントリー台数の関係で1レースになる事はわかっていたし、地方選手権のJSBのレコードも一気に更新してしまおうと思っていました。
何より優勝賞品の1セットのタイヤが欲しかったというのも本音です・・・。ちなみにJSBクラスではDUNLOP様より優勝で1セット、2位でリアタイヤ、3位でフロントタイヤがもらえるのですよ。

予選


迎えたレース当日。雨こそ降っていなかったものの、朝方に降った雨によりWETコンディション
なぜかもてぎではJSBを含む1000ccのクラスが1番最初に予選を走ります。
予選時間も20分と短いし、乾く事はまず無いだろうと思い僕らは迷う事無くレインタイヤを選択。

・・・これが大失敗!!


予選が始まってから5分くらいはトップにいたのですが、路面が急速に乾き出し・・・どんどん順位が下がっていきます・・・。
中澤選手も必死のアタックを試みましたが結局8番手で予選終了。というのも上位のマシンは皆ドライタイヤだったはず・・・。

決勝


とにかく気持ちを切り替え、初めて履く新型タイヤを装着して決勝に臨みました。
ある程度は周りから聞いた話などから、どういったタイヤなのかは何となくは分かってはいたつもりです。

そしていよいよ決勝レーススタートです。グリッドは3列目の真ん中。中澤選手は1周目が速いので、一気にトップに立ってそのまま逃げ切るのが今までの展開でした。
今回ばかりは無理かと思っていたら・・・まさかの超絶スタート!!ホールショットを奪ってしまったのです。
よーし!!このまま逃げていつもの展開!!と思っていたら、少しいつもとは様子がおかしい。これまでであれば1周目で1秒以上の差を付けて帰って来るのですが、後続と差が開いていない!

バックストレートで1台に抜かれ2位に後退した後、徐々に差が開いてしまい、2周目の終わりで前と1秒近くの差が付いたと思います。
3周目になると中澤選手のペースが上がってきまして、各セクターで差を詰めてこの周に記録したタイムが57秒0。惜しい!もう少しで56秒台に入ったのに!・・・と思っていた瞬間、場内アナウンスから悲痛な叫びが・・・。
2コーナー立ち上がりでハイサイドを起こし転倒してしまいました・・・。

レースが終わり、話を聞くとTCS(トラクションコントロールシステム)が効かなくなってしまったらしい。スタート後の2コーナーでは効いていたみたいですが、5コーナーの立ち上がりで急にフロントが持ち上がり、おかしいと思っていたらどうやら警告灯が点灯していたみたいでした。しかしエンジン自体は普通に回っていたのでそのまま走行を続けていたとの事。

徐々にセクターごとに差が詰まってきていたので、1.2コーナーで一気に差が縮まったのでたぶん色気が出たのでしょう・・・。もしTCSが効いていたら・・・と、そんな事を考えてしまいますね。

とにかく今回のレースで、このYZF-R1に関して車体姿勢や使用するSPG等はほぼ決まったので、STD仕様でどこまでいけるかは今回で終わりにしたいと思います。もしR1ユーザー様で希望があればお教えしますよ!

さてさて次回は11月の最終戦。全日本の日程も全て終わっているので、藤田が乗っているJSBエンジンをそのまま搭載してしまおうかと考えています。今のままだとストレートスピードにアドバンテージが無い事は確かですし、更なるレコードの更新を目指すためです。
目指せ55秒台!!長くなりましたが、エンジン搭載の件も含めて、またレポートします。

メカニックの中川でした。

リザルト


予選(レイン):総合8位 OPC-2位 JSB(N)-3位 (JSB1000(I)(N) OPM OPC 混走)
タイム:2’09.202

決勝(ドライ):リタイヤ (JSB1000(I)(N) OPM OPC 混走)
タイム:1’57.079 (BEST TIME) ※コースレコード(JSB1000(N)・オープンチャレンジ)


お知らせ


ただいま、ツインリンクもてぎロードレース選手権オープンチャレンジクラスにおける優勝・コースレコード記念キャンペーンを実施中です!!

レースで使用した同じ仕様のドッグファイトレーシングオリジナルのチタンフルエキゾーストマフラー(アルミサイレンサー)を定価の40%OFFで限定2本で販売致します。※7/14現在残り1本

¥367,500(税込)→¥220,500(税込)


ぜひこの機会をお見逃しなく!!



オンラインストアからもお買い求め頂けます。
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【公式リリース】アジアロードレース選手権Rd.4台湾への参戦について。

金曜日, 9月 28th, 2012


 

 

 


この度、TEAM JP様と推進して参りましたアジアロードレース選手権への参戦において、当チームの伊藤勇樹選手が、先日行われたRd.4オートポリス戦の活躍が認められ、残りのRd.5台湾戦及びRd.6カタール戦へは引き続き「ペトロナスヤマハチーム」からの参戦が正式に決まりましたのでご報告させて頂きます。

Rd.3中国戦ではレース1.2共に3位表彰台を獲得し、Rd.4オートポリス戦ではレース1で3位、レース2で2位と4レース連続して表彰台に上る成長を見せております。
残り2戦・・・残すは表彰台の頂点だけ。

応援よろしくお願い致します。



そして、伊藤勇樹選手がペトロナスヤマハからの参戦となったため、ドッグファイトレーシングからは鈴鹿8耐やル・マン24h耐久等で活躍する寺本幸司選手を起用しワイルドカード参戦を致します。

チーム名は・・・
【DOG FIGHT T-REV RACING】

TEAM JP様・ドッグファイトレーシング・寺本自動車商会様のコラボレーション、そして台湾現地の方々のご協力により実現致しました。

寺本幸司選手 OFFICIAL BLOG
寺本自動車商会



ペトロナスヤマハの伊藤勇樹選手、そしてDOG FIGHT T-REV RACINGの寺本選手の応援よろしくお願い致します。

中古車に1990年式NSR250R (MC21)を追加致しました。

水曜日, 9月 19th, 2012

12/09/23 ご成約済みとなりました。ありがとうございました。



 

 

 

ドッグファイトレーシングでは新たに中古車として、90年式HONDA NSR250R(MC21)を制作、販売開始致しました。


▼メーカー:HONDA
▼車体:NSR250R(MC21)
▼年式:1990年式
▼走行距離:15026km

 
価格 ¥550,000-(税込)


今回の販売車両は、走行距離が少なかったのですが、エンジンを全バラにして点検し、クランクシャフトASSY交換、ピストン交換、キャブレター等全てにおいて分解・洗浄・点検・消耗品等は交換。車体関係はFサスペンション、ブレーキキャリパー等全てO/H致しました。

外装は年式なりの色あせや細かなすり傷は有ります。アンダーカウル左右の擦り傷や、サイレンサーの擦り傷等もありますが、全体的には大きな割れや欠けも無く、艶のある画像のような綺麗な車両です。
タンクも内側の錆も無く、艶の有る綺麗な状態です。


尚、当社の中古車について詳しい内容はこちらの中古車制作ページをご参照下さい。


店頭またはオンラインストアでも販売しております。


オンラインストア及び詳しい概要はこちら↓↓


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TEAM JPが表彰台を獲得!!

水曜日, 9月 19th, 2012
当社ドッグファイトレーシングのスポンサー様でありパートナーチームでありますTEAMJPが、先日、中国珠海サーキットにて行われました2012 PanDeltaSuperRacing Festivalに参戦し、木村幹也選手が見事レース1で3位、レース2で2位と連続表彰台を獲得致しました。

同じく参戦しました岡林選手は予選にて上位に入るものの終盤の転倒による影響で、残念ながら決勝レースへの出走を断念致しました。

当社からは代表の室井がレースウイークから現地へ飛び、テクニカルサポートとして参加。


レース結果
Class1 #83  木村幹也  予選:3位  決勝レース1:3位    レース2:2位

詳しくはこちら。
TEAM JP オフィシャルサイト
詳しいリザルトはこちら。
珠海インターナショナルサーキット

2012′ 09/09 全日本第7戦&アジア第4戦 オートポリス 総括

日曜日, 9月 16th, 2012

2012′ 9/9 全日本選手権 第7戦&アジア選手権 第4戦 オートポリスサーキット


藤田拓哉・JSB1000クラス
藤田拓哉は決勝9番手獲得でランキング9位に上昇!

伊藤勇樹・SS600クラス
伊藤勇樹はヒート1で3位、ヒート2で2位の連続表彰台獲得!

全日本選手権第7戦・九州大会が開催されました。前戦で自己ベストを更新した藤田と伊藤が参戦。
伊藤は併催のアジア選手権に参戦し、急遽マレーシアヤマハチームの代役として走ることになりました。そのレース結果をご報告致します。

イベント名 全日本選手権 第7戦 (併催:アジア選手権第4戦)
日時・場所 2012年9月9日・オートポリスサーキット



レース結果
JSB1000 #33  藤田 拓哉  予11位  決勝9位
SS600  #19  伊藤 勇樹  予選3位  決勝ヒート1  3位   ヒート2  2位

JSB1000・藤田拓哉


九州大会は事前テストとレースウイークが一緒となった為、水曜日のテスト走行から始まりました。
新しくなった路面での初走行となる藤田は初日の走行1本目に1分54秒3のタイムを記録し、あっさりと自己ベストを更新した。路面グリップは春の時期よりも落ちているが、改修によりギャップが無くなりアクセルを開けやすくなった分タイムが全体的に伸びている。
しかしその分前後タイヤの負担が変化しフロントタイヤの消耗や旋回性の変化の問題が発生してきた。前後のサスセット、車体姿勢などを探りながらセットアップを詰めてゆく藤田は2本目の走行でさらにタイムアップ。1分53秒2を記録した。しかしここで雨が降り出し走行中断、弱い雨により路面状況が中途半端となりそのまま走行を終了した。

午後はウエットコンディションでの走行。雨が得意な藤田は基本セッティングから変更することなく走りこみ周回毎にタイムを詰めてゆく。終わってみれば総合6番手、柳川選手を抑えて堂々のタイムを記録した。

不安定な天気予報の中でしたが翌日の走行はドライコンディションのなかコースイン。フロントサスのセッティングが詰め切れていない藤田は、この走行をセッティングに集中。ピットイン、アウトを繰り返し徐々にタイムが上がってくると1分52秒台に突入。しかし上位陣は49秒台に入ってきており、その差は約3秒。まずは51秒台に向け準備を進める。

翌金曜日、通常の全日本選手権のタイムスケジュールの入った走行1本目。藤田はそれまでの上り調子から一転、タイムが頭打ちとなりセッティングにも手ごたえを見失いかけてしまった。しかしこの走行でしっかりとダメなポイントを確認出来たことで、予選に向けセクター3にポイントを絞ったセットアップに集中できることになった。


予選


土曜日の公式予選。雨の予報が外れドライコンディションでコースイン。藤田はコースイン直後にバンクセンサーが脱落するハプニングでピットインするアクシデントはありましたが、再びコースインすると順調にセクターのタイムを更新し1分52秒5までタイムをあげノックアウト予選のセッション1を通過。

続くセッション2でさらにタイムを詰めた藤田は1分52秒0を記録して、総合12番手でこのセッションも通過。最後のアタックとなるセッション3で前後のタイヤを交換してコースイン。課題にしていたセクター3のタイムは順調に更新することができたものの、全体のタイムをまとめることができず、1分52秒1のタイムで総合11番手で決勝に臨むこととなった。

尚セッション3走行開始直後に加賀山選手が転倒。決勝出場を断念することとなった。


決勝


日曜日の朝のフリー走行で決勝を睨みフルタンク状態でコースイン。コース上には夜に降った雨のせいでウエットパッチが残る状態だったが、セクター1、セクター3でベストを更新。タイムも1分52秒00と僅かだが予選タイムを更新。総合8番手まで順位を上げてきた。

迎えた決勝。課題のスタートに失敗。順位を13番手に落として第1コーナーを通過。一台を抜いてオープニングラップを12番手で通過。

トップ7の集団は大きく離されてしまい、須貝選手を先頭にした大きな8番手争い集団が形成された。藤田は4周目に須磨選手をパスして11番手に浮上。続く5周目には1分51秒台に突入して前を追うと6周目に東村選手を抜いて10番手に浮上。9周目には芹沢選手の転倒により9番手に浮上するが前を行く須貝選手、今野選手のラップペースに比べ藤田のラップは0.5秒ほど遅いため徐々にその差が開いてゆく。
後続の東村選手との差も開いていき単独走行となった藤田はそのまま9番手でチェッカーを潜った。

SS600・伊藤勇樹


アジア選手権で大きな成長を見せた伊藤は、今大会もワイルドカード参戦の予定でオートポリス入りしたが、急遽マレーシアヤマハチームから代役参戦の話が舞い込んできた。リザルト次第では残りの台湾、カタールの参戦もありうるとの話のため、伊藤に巡ってきたチャンスと思いこの申し込みを受けることにした。

カラーリングの違うマシンは中国の時も同じ、それでも走りなれたオートポリスでアジアのライダーに負けるわけにはいかない。伊藤は公式練習から常にトップ3に入る走りで存在感をアピール。
サスセットも順調に進み公式予選では自己ベストを更新する走りで1分55秒2を記録してフロントロー3番グリッドを獲得した。


アジア選手権は2ヒートのため、1ヒート目が土曜日に開催される。午後の決勝30分前には僅かに雨が落ちてきて周囲はあわただしくなるが路面を濡らすまでには至らず、その後雲も晴れドライコンディションでスタートが切られた。
伊藤は抜群のスタートでホールショットを奪うがシフト操作を誤りややオーバーラン。清成選手に抜かれ2番手にポジションを落としオープニングラップを通過。しかしこのとき後続のクラッシュで赤旗が出てレースは中断。10周に減算されて再びレース再開となった。

再スタートでも上場のスタートを切った伊藤は2番手で1コーナーを通過。第2ヘアピンで藤原にかわされてオープニングラップは3番手で通過。レースは序盤から藤原が逃げ出し、清成、伊藤、アズランの3台による激しい2番手争いが繰り返される展開。伊藤はラスト2周となったとき前を行く清成に仕掛けて失敗。コーナーを大きく膨らみ2番手集団から離されてします。しかし今の伊藤はここで諦めない。再び差を詰めてラストラップの第2ヘアピンで清成をパス。そのまま逃げ切り3位表彰台を獲得した。

嬉しい3戦連続の表彰台だが伊藤はトップ藤原に引き離されたことが悔しく翌日のヒート2に向け雪辱を果たすことを誓った。


ヒート2決勝はドライコンディションの中12時30分にスタートが切られた。
ホールショットを奪ったのはアズラン選手、そして伊藤は2番手で通過。ヘアピンで藤原選手にかわされ3番手にダウン。藤原選手はアズランも交わしトップに浮上。伊藤は昨日の雪辱を晴らすためオープニングラップのホームストレートで前を行くアズランを交わし藤原の背後につける。

レース序盤、藤原選手と伊藤の2台が抜け出しマッチレースの展開となる。後方にはアズラン、ザムリ、小林、更に離れて清成の順。レース終盤までピタリと藤原選手の背後につけ隙を窺う伊藤だが相手もミスのない走りで伊藤をブロックする。
ラスト2周に入り藤原選手がペースアップ、伊藤はこれについてゆけず僅かにその差が広がる。ラストラップ再びその差を詰めようとする伊藤だが藤原選手を捕まえることはできず2位でチェッカーを潜った。

自己最高順位を獲得した伊藤だが、3位となった昨日よりも悔しさを露わにした。藤原選手を捉えきれなかったことが悔しかったようだ。それでも表彰台ではさわやかな笑顔で藤原選手とシャンパイファイトを楽しんでいた。


総括


御支援、ご声援ありがとうございます。
伊藤は手にしたチャンスをしっかりと掴み取る活躍を見せてくれて、タフなライダーに成長してきました。
藤田もようやく本来のスピードを取り戻してきたようで、安定してトップ10に入れるようになってきました。
まだまだ伸び代のある二人の次戦は10月の岡山大会となります。更に上を目指し、頑張って参ります。



ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明

2012′ 09/09 アジア選手権Rd.4オートポリス ライダーコメント 伊藤勇樹

日曜日, 9月 16th, 2012

ライダーコメント 伊藤勇樹


ライダー:#19 伊藤勇樹
クラス:SS600

2012′ 9/9 
アジアロードレース選手権 第4戦 日本 オートポリスサーキット

予選:3位
決勝:H1 3位 H2 2位


レースコメント

予選
オートポリスで行われた第4戦のアジア選手権は当初、全日本での所属チームであるドッグファイトレーシングからの参戦でしたが、ペトロナスヤマハからの代役参戦のお話を頂き参戦が決まりました。

前日のテスト走行からしっかりと感触を掴み、手応えを感じながら予選に挑むことが出来ました。
その予選では、1周目に前日から好調な藤原選手の後方でタイムアタックを始めました。半周を終えてピタリと後方に付きながら後半セクションに差し掛かると、藤原選手はアタックを止めペースを落としました。それでも後半をまとめる事が出来てトップタイムを記録し、一旦ピットに戻り様子を見る事にしました。
すると、アタックを止めていた藤原選手がタイムを上げたため2番手に後退。それでも2番手をキープし続け、翌日に向けたセットを探して再びコースイン。
ところが、セッティングがなかなか決まらずに苦戦するも2番手をキープしいよいよラスト3分。このまま2番手をキープと思ったのですが、清成選手がポジションを上げてきたために3番手に後退。そのままチェッカーとなり3番手で予選を終えました。

それでもフロントローを獲得し決勝へ向けて、良い位置でのスタートを切る事ができ一安心しました。


決勝
決勝レースは土曜日と日曜日の2回行われました。

まずは土曜日行われたレース1の報告を致します。
土曜日のレースは天気予報が雨だったのですが、見事に外れて雲の多い晴れとなり、朝のフリー走行をドライで走ることが出来ました。
予選に近いタイムで安定して周回を重ねる事が出来、ようやくセッティングが決まり決勝に向かいます。

レース前にはなんと雨がパラついたのですが、路面が濡れる事は無く再び晴れ間が顔を出しました。
グリッドには沢山の方が応援に駆け付けて下さり、いよいよアジア選手権の日本ラウンドがスタート。
スタートを上手く決めホールショットを取ったのですが、オーバランしてしまい2番手に後退。トップは清成選手で最終コーナーを立ち上がると、なんと赤旗が提示されてレースは中断。仕切り直しのレースとなりました。

2度目のスタート、ここで集中を切らしてはいけないと自分に言い聞かせ落ち着いてスタートの時を待ちます。スタートはまずまずに決まり、2番手で1コーナーを通過。1位の清成選手を追いますが、その周の第2ヘヤピンで藤原選手にパスされてオープニングラップを3番手で終えました。
2周目から藤原選手が徐々に抜け出し、その後方で清成選手、アズラン選手との2番手争いが始まりました。まず5周目に清成選手をパスして3番手に上がると、次の周でアズラン選手を1コーナーかわし2番手に上がりました。しかし、3コーナーでアズラン選手に再びかわされ3番手。アズラン選手は何年もアジア選手権でトップを争うライダーで簡単には前を走らせてはくれません。ここでも慌てずにアズラン選手の様子をうかがいながら再度、1コーナーで再びパスに成功。ところが再び3コーナーでパスされてしまい、さらには清成選手に第2ヘヤピンでパスされ4番手に後退。裏ストレートで抜き返そうと試みますが失敗し更には、大きくはらんでしまい差が開いてしまいました。

ラスト2周、それでも攻め続けラストラップで再び追いつきました。しかし、抜きどころは第2ヘヤピンのみ。ブロックラインを通ることを予想し、外側にマシンを振ってワンチャンスに賭けました。すると、清成選手が大きくラインを外し失速。そのチャンスを逃さず3番手に浮上。そのまま守り切り表彰台を獲得することが出来ました。
これで今季3度目の表彰台を獲得です。しかし、次のレース2は更に難しいレースが予想されたので、レース2に向けての準備を始めました。


レース1の翌日。あっという間にレース2の行われる最終日を迎える事となりました。
天気は晴れでしたが、午後から始まるレース2の頃に雨の予報となっており、予断の許さない状況。それでも準備をしっかり整え決勝に挑みました。

決勝スタート前、予報が再び外れ晴れの天気。しかし、風がやや強めに感じました。気温も上がり、路面温度が上がって1週間を通して一番の暑さの中、レースが始まるのを待ちました。

レースがスタートし、またも2番手で通過。前にはアズラン選手が立ちはだかり、第2ヘヤピンへ向かいます。すると、またも第2ヘヤピンで藤原選手にパスされて3番手。1周を終えると藤原選手がストレートで一気にアズラン選手をパスしトップに上がると、自分もアズラン選手を1コーナーでパスし3番手。昨日は藤原選手に逃げられてしまったので、このレースでは逃がさないよう全力で攻めました。
藤原選手のペースに後方のアズラン選手がついてこられず、4周目辺りから藤原選手とのマッチレースと変わって行き後半戦へ。
しかし、なかなか前方に出られずに苦戦する中での6周目。裏ストレートで一瞬シフタ―が起動せずに失速し、差が開いてしまいました。このままでは前日のように逃げられてしまうと8周目には再び後方へ。

しかし迎えたラスト2周、藤原選手がペースを上げ始め、ついていくことが出来ません。タイヤも滑り始めている厳しい中、藤原選手を最後まで捕らえる事が出来ず、2位でチェッカーを潜りました。これで4度目の表彰台を獲得することが出来ました。



レースを終えて
今回も無事にレースを終える事が出来ました。サポーター様、チーム、スタッフ、そして応援して下さいました皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。有り難うございました。
今回ペトロナスヤマハからの参戦が叶い、2レースとも表彰台を獲得できたことはとても良い経験をさせて頂きました。この後は、全日本選手権の岡山ラウンドがあります。アジアでの経験を生かし、全日本での優勝を目指して行きたいと思いますので、皆様の応援、ご協力を宜しくお願い致します。



伊藤勇樹

2012′ 09/09 全日本選手権Rd.7 オートポリス ライダーコメント 藤田拓哉

日曜日, 9月 16th, 2012

ライダーコメント 藤田拓哉


ライダー:#33 藤田拓哉
クラス:JSB1000

2012′ 9/9 全日本選手権 第7戦 オートポリスサーキット
予選 11位  決勝 9位

今回もたくさんの方々の支援をしていただき、参戦することができました。
スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様ありがとうございました。


レースコメント

水曜日からテスト走行をしてすぐに自己ベストを更新して、初日に1分53秒2までタイムを短縮してテストを終えました。

木曜日は、水曜日にでたネガな部分を改善するために色々な方向にセッティングをふりました。 ネガな部分が少し良くなり、タイムアップをすることができて1分52秒9で自己ベストを更新できました。

金曜日のART走行では、なかなか路面コンディションにセッティングがうまくマッチさせる事が出来ず、タイムも1分53秒2がベストとし伸びずにART走行を終えました。


予選
雨が降る可能性があったので、Q1からガッツリ攻めていきました。Q2のタイムアタック中、路面コンディションにセッティングがマッチして1分52秒0までタイムをあげることが出来、結果としてオートポリス初のQ3に残ることができました。

Q3では、リラックスすることが出来なかったのか少し肩に力が入ってしまい、コーナーごとにミスをしてしまいタイムを伸ばすことができず11位番手で予選を終えました。


決勝
スタートをミスしてしまい、1コーナーまでに数台に抜かれてしまいました。
しかし焦ることなく自分のペースで一台ずつパスをしていき、9位まで上がりました。その時にベストタイムを更新して1分51秒9が入りましたが、しかし8位との差が3秒以上あって追いつくことができず9位でチェッカーを受けました。


今後の課題として、今回のレース1周目から最後のラップまでタイムの波が結構あったので、アベレージを上げたいと思います。
スタートもミスしてしまったので、もっと練習しようと思います。

今までに学んだことや出来てない事を次戦同じ繰り返しをせず、前に進めるようにベストを尽くして行きます。



スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様、ご支援ありがとうございました。次戦もよろしくお願い致します。


JSB1000 #33 藤田拓哉