レース結果報告
藤田拓哉・ヒート1 20位。ヒート2 23位
年間ランキング20位を獲得!
阿久津晃輝・転倒後再スタートもリタイヤに終わる
年間ランキング26位を獲得!
2010年全日本選手権最終戦が10月31日・三重県の鈴鹿サーキットで 開催されました
レース結果をご報告致します
イベント名 全日本選手権(最終戦) 第7戦
日時・場所 2010年10月31日・鈴鹿サーキット
観客動員数 12,000人
レース結果
JSB1000 #88 | 藤田 拓哉 予選 20位 決勝 20&23位 | ST600 #39 | 阿久津晃輝 予選 23位 決勝 リタイヤ |
JSB1000・藤田拓哉
今シーズン最終戦を迎えた鈴鹿。 春の2&4大会では2分18秒のタイムに留まり、決勝もリタイヤとなった苦い記憶を持つ藤田だが、半年でどこまで成長できたかを推し量る最終戦となった。
事前テストで2分14秒台にタイムを詰め、レースウイークを迎えた藤田は、公式練習1本目で2分14秒209の自己ベストを記録して総合14番手につける成長を見せた。午後の走行でも14秒045を記録し自己ベストを更に更新するが、地元鈴鹿のスペシャリストたちは更に大幅なタイム更新を見せ、藤田は総合19番手にポジションを落としてしまう。
翌日土曜日の公式予選は、台風接近の情報により最悪の場合予選がキャンセルされ、午後の公式練習の結果がグリッドとなる公式通知が出されていたが、台風は進路を変えたため翌日の公式予選はスケジュール通り執り行われる事となった。
台風の雨が午前中まで残り、JSB1000の公式予選が開催された時点でコース上はハーフウエット。全体的にタイムが伸びない探りながらの展開の中で藤田は一時25番手まで順位を落としてしまい、ノックアウト方式のセッション1で敗退かと思われたが、ラストラップに2分22秒802を記録して22番手にジャンプアップ。滑り込みでセッション2に進出を果たした。
コースは更にドライ部分が増え、集団のペースも上がってゆく。その中で藤田は2分17秒852までタイムを詰めるがそれでも総合20番手が精一杯でセッションを終えた。
決勝ヒート1
午前中に行なわれた決勝レースのヒート1はドライコンディションの15周のレースが行なわれた。藤田は7列目22番手からのスタートの筈だったが、ウォームアップラップから戻ってきた藤田はグリッドを通り越してしまい、慌ててマシンを押し戻すが足をとられて転倒してしまう。すぐにマシンを起こし再びマシンを押し戻すが、このアクシデントによりレースは一時中断され周回数を1周減算した14周のレースとして再開される事となった。
藤田はグリッドを最後尾の28番手に回されてのスタートとなってしまい、岡山に続き再び最後尾からの追い上げのレースとなってしまった。それでも慌てることなくスタートを決めた藤田はオープニングラップに24番手にジャンプアップ。
その後も地元のベテランライダーたちを周回ごとに抜き去りポジションを回復。5周目には21番手にまで順位を上げて集団の先頭に立つ。レース中盤、中須賀選手の転倒により20番手にポジションを上げた藤田は終盤も2分14秒台を記録し続け後続を引き離してそのままチェッカーを受けた。
決勝ヒート2
午後のヒート2は一転雨が降り始めコースはウエットに。今季雨の走行経験が殆んど無い藤田はセッティングもそこそこに雨のレースに臨んだ。ヒート2は20番グリッドからのスタートとなり無難なスタートを決めた藤田だったが、デグナーコーナーで佐藤選手の転倒に巻き込まれコースオフ。転倒は免れたが大きく引き離された最後尾からの追い上げとなってしまった。慣れない雨と、単独走行でペースを掴めない藤田は前方のグループからのどんどん引き離されてゆく。
レース中盤にはトップの秋吉選手に早くも周回遅れにされるが、ここから藤田は走りのペースを掴もうと必死のペースアップを始める。続く伊藤、中須賀と上位のライダーに次々と周回遅れにされながらも、周回ごとに自己ベストを更新して行く藤田は、レース終盤には前方のグループと変わらぬペースで周回できるまでにタイムをつめ、最後尾のままチェッカーを潜り今季最終戦を終えた。
ST600・阿久津晃輝
1日だけの事前テストも雨の為走りこむ事が出来なかった阿久津だが、公式練習1本目に2分18秒671を記録。まずまずの滑り出しで臨んだ午後の走行では、タイムアタック2周目に目標の2分16秒台を記録。
更にペースを上げて行くが3周目のS字コーナーで接触転倒を喫してしまいそのまま走行を終えた。それでもこの日の総合タイムは18番手を記録しており、まだまだジャンプアップが望めそうな阿久津はメカニックとセットアップの方向性を確認して初日を終えた。
翌日の公式予選は朝からの雨が残りコース上はウエット。阿久津は雨も苦手意識は無く、マシンセットを変更してコースイン。2周目に36秒を記録してリーダーボードトップ10に入り更にペースを上げてセクタータイムを更新してゆくがなんとスプーンコーナーでコースアウト。転倒を喫してしまう。
その後も転倒者が続出して赤旗中断となったインターバルでマシンと共にピットに戻ってきた阿久津だったが、マシンのダメージが大きくその後の出走を断念。翌じつの決勝に向けマシン修復に専念する事となった。結果予選総合23番手から決勝に臨む事となった。
日曜の決勝レースはドライコンディションの中、日曜日最初のレースとして12周のレースがスタートした。
久々に得意のスタートが決まった阿久津は第1コーナー侵入で数台を抜き去りポジションアップ。更に前を追いかけますがヘアピンコーナーで転倒車両が発生。これをよけた阿久津選手だったが後方から追突される形になり転倒を喫してしまう。マシンをすぐに起こしてコースに復帰した阿久津でしたが順位は最後尾付近まで落としてしまう。
ピットのは戻らず走行を続ける阿久津だったがモニターに記録されるマシンのトップスピードが伸びない。チームは危険を察知して阿久津にピットインのサインを送った。5週目にピットインした阿久津もマシンの不調を感じており残念ながらここで最終戦を終える事となった。
今大会を持って全日本選手権の全日程は終了。
藤田拓哉はJSB1000クラス参戦初年度ながら合計23ポイントで
ランキング20位が確定しました。
ロードレースに参戦を開始してからGP125、GP250、そしてJSB1000と一気にステップアップして来た藤田ですが、来期は初めて2年連続で同じカテゴリーからの参戦となります。オフシーズンにしっかりと走り込み、菅生で見せたような走りで1年を駆け抜けるよう精進してまいります。
伊藤勇樹は初の4サイクルマシンで臨んだST600クラスで、筑波の予選通過から始まり、光る走りを随所に見せてくれました。来期は得意なオートポリスサーキットが2回開催になるなど追い風要因も多く、今年以上の活躍を見せられるよう頑張ります。
阿久津晃輝は筑波のデビューから常にトップ10に迫る素晴しい走りを見せてくれました。そして来期はフル参戦でランキング上位を狙ってゆきます。
3名のライダーの成長と共にチームもまた一段成長出来た一年でした。
このような一年を無事過ごすことが出来ましたのも、
ご支援、ご協力を戴きましたスポンサーの皆様のお陰です。
誠に有難うございました。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明