2012年

2012′ 12.02.
2012′ 11/24 アジア選手権Rd.6カタール ライダーコメント 伊藤勇樹

ライダーコメント 伊藤勇樹


ライダー:#19 伊藤勇樹
クラス:SS600

2012′ 11/24 
アジアロードレース選手権 第6戦 カタール ロサイルインターナショナルサーキット

予選:4位
決勝:H1  5位   H2  4位


レースコメント

予選
今回もペトロナスヤマハさんのご協力により、アジア選手権の最終戦が開催されるロサイルサーキットがあるカタールに訪れることが叶いました。

砂漠の真ん中にあるカタールは、日中は40度近くまで気温が上がるため、レースは夜間に開かれます。初めて走る夜のサーキットはとても神秘的で、飛んでいるような気分でした。

フリー走行を走ってみると、思っていた以上にコーナー自体が広く感じ、更にコース上には砂漠の砂が乗っかっていて非常に滑りやすい上、どこのラインが正解か分からない状態。しかし、そんな理屈を考えるようなサーキットではないと判断し、ハイスピードを保ったままコーナーを曲がって行く。フィーリングをしっかり掴め、初日を5番手で終え翌日の予選に備えました。

予選ではチームスタッフさんのお陰もあり、マシンの調子も良い状態。コースインをしてタイムアタックすると、コーナーリングもスムーズに曲がって行き、コーナーの脱出スピードも前日とは比べものになりませんでした。これで自信がつき、全力でアタックを開始し僅か2周で前日のタイムを大きく超えトップに立ち、このタイムならそう簡単には抜かれないと思っていました。
しかし、この後に藤原選手、アズラン選手、そしてチームメイトのザムリ選手にかわされ4番手に後退。一旦落ち着いたところで今度は決勝に合わせたセッティングを探す方向に切り替え再度コースイン。この後も順位は変わらず4番手で予選を終えましたが、良い方向性が見つかったので得意のスタートで巻き返しを計りました。


決勝レース1
レース1でグリッドに着いた時、改めてここで初戦の世界選手権が開催される場所だという事実に圧倒されました。もちろん、ツインリンクもてぎでも開催されますが、また違う感覚を感じました。

レース1のスタートはやや失敗。それでも5番手で1コーナーに進入する。しかし、イン側から接近してきたライダーに弾かれてしまい6番手に後退。それでも1台かわして1周目を5番手で通過しました。

3周目、後方を確認すると6番手以降のライダーの差が開いていたので前方にいるアズラン選手、藤原選手、ザムリ選手、そして清成選手を追いました。しかし、15周あるレースのうち僅か5周目にリヤタイヤのスライドが始まり上手くライディング出来ない状態。それでも懸命に前方のライダー達を追いました。ところが9周目辺りから、3番手に順位を落としていたアズラン選手が失速。チャンスと思い慎重にペースを上げていき、12周目辺りに3番手争いの真後ろに着き、最終コーナーで藤原選手をかわし4番手。
しかし、13周目の1コーナーで再び藤原選手に先行を許してしまいます。その後も3番手争いの後方でチャンスをうかがうも5番手でチェッカーを受けました。
惜しくも表彰台を逃しましたが、確かな手ごたえを感じたレース1。レース2に向けてしっかり気持ちを整理する必要がありました。


決勝レース2
迎えたレース2。ここではややスタートが決まり、アズラン選手、藤原選手の後方3番手。前半セクションで車体の安定性がレース1よりもあることに気付きました。その安定性を生かし、最終コーナー進入で藤原選手のパスに成功。2番手でコントロールラインを通過。
しかし、再び藤原選手が浮上。更にはザムリ選手まで上がり、これで4番手に落ちてしまいました。更には、清成選手にもかわされ5番手に後退。

3周目、4番手の藤原選手が上位3台から遅れ始め差が開いていきました。かわすにも藤原選手をパスするのは簡単ではないと慎重にラインを見極めました。そして、6周目に藤原選手を1コーナーの進入でパスに成功。前方にはザムリ選手が走行。しかし、差が激しく開いていた上、再び序盤でタイヤがスライドをし始め苦しい展開。後方を確認すると藤原選手との差が大きくなっていました。しかし、前方3台のマシンは開くばかり。前後方とも離れてしまいペースも掴みづらく慎重にマシンコントロールをする他ありません。

そのままポジションをキープし、4番手でチェッカーを受けました。またしても表彰台を逃し最後のレースを終えてしまいましたが、スポット参戦でランキング5位。本当に光栄に思います。


レースを終えて
今年一年、皆様のご協力があり、無事に走り切る事が出来ました。この一年間多くの皆様からの応援や御協力もあり、長年の夢であったアジア選手権での参戦が叶いました。本当に有り難う御座いました。
来年はアジア選手権チャンピオンを目指し、精進して参ります。皆様の変わらぬ応援、御協力を宜しく御願い致します。


伊藤勇樹

2012′ 11.15.
2012′ 10/28 全日本選手権 第9戦 鈴鹿サーキット 総括

2012′ 10/28 全日本選手権 第9戦 鈴鹿サーキット


藤田拓哉・自己ベストの6位入賞。ランキング9位に浮上!
伊藤勇樹はランキング10位、阿久津晃輝もランキング37位で今季を終える!

イベント名 全日本選手権 第9戦
日時・場所 2012年10月28日・鈴鹿サーキット
観   客 8000人

レース
JSB1000 #33  藤田 拓哉  予選レース1 13位  決勝レース1 10位
                 予選レース1 12位  決勝レース1 6位
ST600  #19  伊藤 勇樹  予選14位  決勝18位
ST600  #19  阿久津 晃輝 予選28位  決勝リタイヤ

JSB1000・藤田拓哉


いよいよ最終戦を迎えた藤田。前戦の岡山で痛恨のノーポイントとなりランキングも12位まで落ちてしまって迎えた鈴鹿。今年は8耐参戦準備の為夏場のテストにも参加出来ており、その時点で11秒0までタイムを詰めていたので、木曜日の走行開始から周囲に遅れることなくタイムを順調に上げて行く。

午前中の走行で2分12秒1とまずまずの滑り出し。午後の走行で更なるタイムアップを目指すがなんと2周目にエンジントラブルが発生し走行を中断。残念ながら再スタートできないまま初日を終える事となった。

それでもレース本番でトラブルが出なくて良かったとライダーもスタッフもいたってポジティブ。そんな前向きな気持ちが2日目の走りに現れた。

2日目。午前中1本目の走行で一気にペースを上げた藤田は2分10秒台に突入。自己ベストを更新して総合12番手のタイムを記録。午後の走行では予選に向けたサスセットの仕様違いをテストしたがこちらは不発に終わりタイムの更新は出来なかったが、予選に向け準備は整った。


予選


迎えた公式予選。今回もノックアウト予選だが、並みいる猛者が集まる鈴鹿では、藤田はこれまでに最終セッションに出場出来た事が無い。
今回の予選では現在ある力を出し切り2分9秒台を記録する事と、最終セッションに残る事を目標に公式予選に臨んだ。先ずは最初のQ1.藤田は真っ先にコースインしタイムを上げて行く。3周目に2分10秒台に突入、そして次の周に2分10秒3までタイムをアップしてピットイン。先ずは総合13番手でQ1通過を決めた。

次のQ2突破に向け前後のタイヤを新品に交換し勝負に出る。再び先頭でコースインした藤田は2周目に2分10秒1を記録。目標の9秒台を目指しペースを上げるがクリアラップに恵まれず惜しくもタイム更新はならなかった。それでも総合12番手で目標の最終セッション進出を果たした藤田。

最後のセッションは中古タイヤでのアタックとなりタイム更新はならなかったが、今季の成長を示す事が出来た公式予選だった。


決勝ヒート1


翌日の決勝は天気予報通り朝から雨。得意のウエットコンディションで藤田は更に今年の成長を示す走りを見せてくれた。
先ずは朝のフリー走行。車体セットは既にほぼ固まっており、後は藤田の頑張り次第。得意の雨でぐいぐいとタイムを上げて行くとなんとトップタイムを記録。終盤にファクトリー勢にポジションを譲る物の、総合5番手を記録し決勝に期待が膨らむ。

迎えた決勝。最終戦は2ヒート開催の為いつもより忙しいレースまでの短い時間で集中力を高めて臨んだ藤田。スタートに出遅れオープニングラップは12番手で通過。そこから周囲よりも速いペースで順位を上げて行くと7周目には9番手までポジションアップ。更に前を追いかけるがこのころより雨脚が強くなり、ホームストレートでもホイールスピンが出る危険な状態。藤田は固めのレインタイヤを選択していた為、雨量の増えた路面でペースダウンを余儀なくされてしまいレース終盤に2台に交わされて11番手にダウン。

しかし最終ラップに2番手の中須賀選手の転倒により10番手でチェッカーを受けた。


決勝ヒート2


午後に行われる決勝ヒート2に向けタイヤ選択を打ち合わせる藤田とメカニック。天候は悪くなる方向でGP3やGP2も中止や見送りがされるなかで定刻の15時10分にコースインがスタート。周回数は15周から12周に短縮され手の決勝となった。藤田はソフトタイヤをチョイスしてコースイン。今年最後のレースに臨む。

またしてもスタートでやや出遅れた藤田。オープニングラップを14番手で通過するが、今回は序盤から周囲を圧倒するタイムでポジションを回復して行く。2周目に2台を抜いて12番手に上がり、その後も周回毎にポジションを回復して行くと、6周目にトップテン入りの9番手に浮上。レース折り返しの7周目には7番手に浮上してきた。この時点で前を行く6番手の今野選手との差は10秒以上。しかし今野選手より1周2秒以上速いペースで周回する藤田はラストラップの12周目に今野選手を捉え一気に突き放す。

ラストラップにはなんと2分20秒を記録しトップ3よりも速いラップタイムで帰ってきた藤田は最終コーナーで5番手の安田選手の背後まで迫っていた。自己最高位の6番手でチェッカーを受けた藤田の走りはライブ映像でも大きく映し出されていた。
決勝のベストタイムは5番手に相当する物で朝のフリー走行の結果がフロックではなかった事を改めて示す事が出来た。そして上位のファクトリーがドライのベストタイムに対して12~13秒タイムを落としている中、藤田はベストの10秒落ちというタイムを記録してみせた。これこそが藤田が持つポテンシャルの高さを示す明確なデータである。


ST600・伊藤勇樹


伊藤も前戦岡山で悔しいノーポイントとなってしまった為、最終戦鈴鹿で屈辱を晴らすべく気合を入れての参戦だった。
しかしそんな伊藤に不運が続く。テスト初日の午前中の走行で、ウォーターホースに亀裂が入りそこから水が漏れてしまい走行序盤にマシンを止める事となってしまった。前回の転倒による後遺症だが、朝の暖気まで問題が無かっただけに悔やまれるトラブルで有る。

気を取り直して臨んだ午後の走行では今度はオーバーヒートが発生。午前中の走行で水が漏れた状態で走行した時にオーバーヒートを起こしており、その結果ヘッドガスケットに吹き抜けが発生してしまっていたようだ。残念ながら2回目も走行を断念する事となった伊藤は珍しく悔しさを爆発させていた・・・。

エンジンを載せ替えて臨んだ2日目の公式練習。マシンは問題なくいつもの状態に戻ったが伊藤のペースが上がらない。午前の走行は総合21番手と完全に出遅れてしまった。午後の走行で自己ベストを更新して2分15秒1までタイムを上げるがそれでも総合18番手と、本来目指していたポジションには程遠い位置だ。

今年は全体のタイムが以上に上がり2分13秒台が11番手までを占める激戦状態。伊藤も13秒に入れないと決勝はかなり厳しいレースになりそうだ。

土曜日の公式予選。40分の走行で1セットしか使えない予選の中で伊藤は一気にペースを上げ2分14秒2までタイムを更新。予選序盤はトップテンに入っていたが、そこから徐々にポジションを落としてゆく。伊藤のタイムは昨年なら3番手に位置するタイムだが、今年はコースレコードを更新するライダーが9人もいる、異常なほどのタイムアップが起きており、最終的に14番手までポジションを落として予選を終える事となった。

翌日は朝から雨。朝のフリー走行からウエットコンディションとなる中、気持ちを切り替えて臨んだ伊藤はフリー走行で6番手と本来の元気を取り戻してきた。

そして迎えた決勝。14番手からスタートした伊藤はまずまずのスタートでオープニングラップを13番手で通過するが2周目に19番手と大きく順位を落として帰ってきた。朝のフリー走行から変更したセッティングが裏目に出てしまったようで全くペースが上がらない。それでも我慢のレースで12周を走り切った伊藤は18番手でチェッカーを潜り今年の全日本選手権の最終レースを終えた。この結果ランキングは10位となり、ST600挑戦3年目でトップテン入りのランキングを獲得した。


ST600・阿久津晃輝


阿久津は菅生のレースで獲得したポイントで出場権を獲得し、最終戦に臨んだ。
今年は少しずつ復調の気配を見せ始めていたが、鈴鹿は圧倒的に走り込不足が露呈してしまった感が有る。全体のペースが昨年に比べ飛躍的にアップしている中で、自己ベストこそ更新する物の周囲のペースには置いていかれてしまう。初日、2日目と着実にタイムを更新するが、それでも下位集団に埋もれてしまい本来のポテンシャルを発揮するまでに至らない。

公式予選では2分17秒3と自己ベストを更新するが、総合で28番手と厳しい状況が続く。

それでも日曜日は雨。ウエットコンディションの中行われた朝のフリー走行では21番手とポイント獲得まであと一歩の所にポジションを上げてきた。後は得意のスタートでポジションを上げて行けば鈴鹿でポイント獲得も見えてきた。

そして迎えた決勝。得意のスタートで前一列を食い、更にポジションを上げて帰ってきた阿久津だが、なんと最終コーナーでスリップダウン。前が詰まっていて逸る気持ちがほんの少しアクセルを開けすぎてしまったようで、ウエットコンディションの中一気に転倒してしまった。阿久津はマシンを起こし再スタートを試みるがマシンにダメージが有り残念ながらここでレースを終える事となってしまった。


総括


鈴鹿の最終戦を終え今期の全日本選手権は終了しました。
藤田は最終戦で今年の集大成を見せてくれました。彼の持つ現状のポテンシャルを鈴鹿でドライ&ウエット共に発揮してくれたと思います。

伊藤は目覚ましい成長とチャンスを掴む事が出来ました。その力を全日本の場で発揮できなかったことが残念ですが、来期の飛躍に繋がる物と確信しております。
阿久津もあとひと山越えてくれれば本来の力が発揮できる筈です。最終戦で流した悔し涙がバネとなってくれる事を願います。

1年間御支援、ご声援ありがとうございました。厳しい社会環境の中今年1年充実したシーズンが送れましたのも、御支援御協力を戴きました皆様のおかげとライダー&スタッフ一同深く感謝いたしております。
心より御礼申し上げます。


ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明


2012′ 11.15.
2012′ 10/28 全日本選手権Rd.9 鈴鹿 ライダーコメント 伊藤勇樹

ライダーコメント 伊藤勇樹


ライダー:#19 伊藤勇樹
クラス:ST600

2012′ 10/28 
全日本ロードレース選手権 第9戦 鈴鹿サーキット

予選:14位
決勝:18位


レースコメント

予選
鈴鹿の最終戦では、テスト走行日が設けられずにほぼ全ライダーが今年初走行となりました。そのため25日に走行時間を設けられ、テスト走行が可能となりました。

走行を開始するまでは問題が無かったものの、なんと2周目でトラブルが発生。まさかの事態に対応が出来ずに1日目を棒に振ってしまうこととなってしまいました。その問題も翌日のテストには解決し走行するも、大きく後れを取る結果となってしまいました。

予選日はほぼ快晴の空模様で、このウィーク中もっとも気温も高い状況でした。タイヤも決まり、セッティングも良い方向に向いてきていたので上位進出を狙いました。

コースインし2周目には自己ベストをあっさりマーク。確実に修正されつつある車体に自信を感じながら走行し、3周目にも更新に成功。しかし、この時点で12番手と出遅れ、昨年から考えると全体のレベルそのものが跳ね上がっていました。
もう一度コースインしタイムあったくするも、コーナーでバイクが曲がって行かずに失速してしまいタイムに繋がりませんでした。完璧に修正が出来ずに時間だけが過ぎて行きました。

この後予定を変更し、決勝に向けたセットを出すために走行を続けるも、納得のいくセットは見つからずにそのままチェッカー。14番手に沈む結果となり、明日に控えた決勝に向けて気持ちを落ち着かせました。


決勝
決勝当日は雨が降り、コース上は全ウェットコンディション。鈴鹿のレイン走行は初めてだった中、朝のフリー走行では手応えを感じる走行で6番手につけました。走行終了後にもっと攻める事が出来る車体を見つけ、決勝に挑みます。

決勝前、雨足は一層強くなり路面上に川が流れるほど。セットに少し不安を感じながらレースがスタート。

スタートは失敗したものの、1コーナーを12番手辺りで通過。更に順位を上げようとアクセルを開けると、リアタイヤが大きく横に出てしまい後退。その後もグリップを感じる事が出来ずに失速し、苦しい展開に陥りました。

この後も雨足が弱まることも無く、コース上は海のように水があふれかえっている状況。そのせいか転倒者が続出。攻めるにも攻めきれず、徐々に順位も後退していってしまいました。18位まで順位を落とすも1台かわし、17番手。しかし、後方から来たライダーにパスされ再び18番手へ。この後も攻める事が出来ずに18番手でチェッカー。

ポイントを獲得したもののランキングは10位に転落。悔しい気持ちの中、今シーズンの全日本を終えました。しかし、全日本ST600クラスは激戦、その中でTOP10ランカーを獲得した事をとても光栄なことと思います。


レースを終えて
全日本選手権を無事終える事が出来ました。1年間支えて下さいましたスポンサー様、チームスタッフ、応援して下さいました皆様、そして室井秀明監督。皆様のお力が無ければここまで走りきることは出来ませんでした。有り難う御座いました。

アジア選手権の方は最終戦であるカタールを控えていますが、変わらぬ皆様の応援、御協力を宜しく御願い致します。



伊藤勇樹

2012′ 11.15.
2012′ 10/28 全日本選手権Rd.9 鈴鹿 ライダーコメント 藤田拓哉

ライダーコメント 藤田拓哉


ライダー:#33 藤田拓哉
クラス:JSB1000

2012′ 10/28 全日本選手権 第9戦 鈴鹿サーキット
予選レース1  13位  決勝レース1  10位
予選レース2  12位  決勝レース1  6位

たくさんのスポンサー様やチームスタッフ様のサポートやバックアップをして頂き、全戦参戦することが出来ました。ありがとうございました。


レースコメント
木曜日のテストから調子が良くてセッティングを試したり、自分の改善しなければならないところを少しずつ改善していきました。

金曜日のART走行では、自己ベストタイムを出すことができました。


予選
予選になりQ1からガンガン攻めていきました。
Q1でも自己ベストタイムを更新してQ2に向けて準備をしました。Q2では、なるべくミスをしないように焦らず集中力を高めて攻めて行きました。
Q2でも更にベストタイムを更新してQ3に残る事ができました。しかしQ3では、タイムが上がらず12番で予選を終えました。


決勝レース1
スタートしてからタイヤにしっかりと熱をかけていきました。しかし雨が予想以上に強くなり、タイヤが冷えてきてしまいタイヤがうまく機能しなくて後半ペースが上がらずそのままチェッカーでヒート1は、10位でフィニッシュしました。
レース1では、完全に自分のタイヤ選択のミスがひびいてしまいました。
レース1が終わりレース2に向けて改善できる事を改善してレース2に臨みました。


決勝レース2
スタートをミスってしまい予選の順位より落としてしまい1コーナーでは、14位でした。
そのあと少しずつペースをあげて行きました。セッティングがバッチリ自分に合っていて、バイクも頑張ってくれたからどんどんペースが上がり、ひとりずつ抜いていくことができました。
そして7番手まで順位を上げました。
6番手とは、7秒以上の差があったのですが、焦らず冷静に攻めていきました。どんどん自分のペースも上がり、残り3周で目の先に6番手が見えてきて、更に攻めて行きました。7秒あった差が最終ラップピッタリと真後ろにつけてS字コーナーで6番手をパスしました。更に5番手との差もどんどんつまり最終シケインで抜けるかもしれないと思ったのですが、バイク一台分届かず、6位でフィニッシュしました。 タイヤも落ちていくなか、最後のラップに雨のベストタイムを出す事ができました。


今年の目標としていたトップ6に入るという目標が達成できました。
ランキングもシングルの9位に入る事ができました。
達成できたのは、スポンサー様やチームスタッフ様や自分のことをバックアップしてくださった皆様の助けがあり達成できました。
本当にありがとうございました。

来年は、まだどうなるか決まってないのですが、またよろしくお願いします。

今年も一年間本当にありがとうございました。


JSB1000 #33 藤田拓哉

2012′ 10.23.
2012′ 10/14 アジア選手権Rd.5台湾 ライダーコメント 伊藤勇樹

ライダーコメント 伊藤勇樹


ライダー:#19 伊藤勇樹
クラス:SS600

2012′ 10/14 
アジアロードレース選手権 第5戦 台湾 ペンベイインターナショナルサーキット

予選:8位
決勝:H1  5位   H2  4位


レースコメント

予選
アジア選手権の第5戦を迎え、舞台は台湾。初開催となるペンベイサーキットは台湾の南側にあり、気温は夏を感じさせる暑さ。更に海が近いため潮風を感じる今迄体験をした事のないサーキットでした。

初めて走るサーキットをいきなりレース。初の体験に緊張感を感じながらフリープラクティスを走行しました。何もかもが分からない海外のサーキット。戸惑いながらもコースに慣れて、フリーでは総合7番手で予選に挑みます。

予選も猛暑日で、気温は約30℃を越えました。コースインし、2周目には自己ベストを更新。しかし周りのペースが想像を越えてタイムを上げ、この時点で8番手。
再びコースインしアタックを開始し、タイムを更新。それでも順位は変わらず8番手で後半戦へ。この時すでに、アジアのライダー達の強さや上手さを感じました。初めて開催されるサーキットでの早い順応性は驚かされるばかりです。

何度タイムアタックしても順位を上げる事が出来ず、焦るばかり。結局は問題点を見つけることも出来ず、8番手で予選を終えました。

予選終了後、悔しさのあまり地団駄を踏んでしまうほど。このままではいけないと解決策をスタッフとミーティングを始め、解決策の糸口を見つける事が出来ました。納得のいく方向性が見つかり、翌日の決勝に備えました。


決勝レース1
アジア選手権のレースは2回行われるが特徴で、体力とメンタルの強さが要求されます。先ずはレース1のご報告を致します。

レース1はスタート直後、エンジンの停止した車両に後方の車両が追突し一時中断。18周で行われるはずだったレースはこの影響により、15周に減算され仕切り直しとなりました。

仕切り直しのスタートは無難に決まり、6番手で1コーナーを通過。1周目を終えてのオーダーは、清成選手、藤原選手、ファドリ選手、アズラン選手、ザムリ選手、そして自分の6台で争われました。3周目辺りにチームメイトのザムリ選手をかわし5番手。5周目辺りから清成選手、藤原選手の2台が抜け出し、集団は3番手争いと変わっていきました。その直後、再びザムリ選手に先行を許してしまい、6番手に順位を下げます。ザムリ選手は更に前方のファドリ選手をかわし、今度はファドリ選手を追う形で後半戦へ。

後半戦に入っても3番手争いに大きな順位の変動はありません。前をいくファドリ選手の攻略に苦戦しながらも、3番手争いを見据える位置をキープ。前日に悩んだ問題も出ていないため、後半に入っても予選時のタイムを1秒更新し、そのタイムをキープする安定感を手に入れました。しかし、コーナーの進入時に問題を抱えてしまい、前に出る事が出来ない状況。すると13周目、4位に落ちたアズラン選手に仕掛けたファドリ選手がラインを大きく外し、そこをチャンスと思いかわして5番手に浮上。

そのまま順位が変動することは無く、5番手で終えました。3番手争いをしながら表彰台に立つことが出来なかった事は悔しく感じましたが、レース2に向けての改善点が見つかっていたので自信がつきました。


決勝レース2
レース2も猛暑が続きました。18周の決勝にはやや厳しい気温の中、レースがスタート。
今回もスタートは無難に決まり5番手で1コーナーに進入。1周目は車体の状態や、周りの状況を確認するためオーバーアクションは起こさずにコントロールラインを通過。この時点で車体に問題を抱えている事に気付きました。

トップは清成選手、藤原選手、ザムリ選手、ファドリ選手、自分と集団が固まり走行。タイムもコースレコードの1分45秒台の速さで周回を重ねました。すると前を行くファドリ選手のペースが落ち始め、トップ集団から遅れ始めました。何とか前に出ようと試みますが、なかなか前方に出る事が出来ません。コーナー進入時の問題があり、かわすのが困難な状況。ファドリ選手が後方を確認し、自分との距離を確かめ慌てた様子で再びカウルに体を伏せました。

その直後のヘヤピンコーナー、ファドリ選手がまさかの転倒。危うく接触の危機を何とか回避しこれで4番手に上がりましたが、3位のザムリ選手と大きな差となってしまい懸命に追う形。なんとかペースを上げようとしましたが、ザムリ選手との差は縮まったり、離れたりを繰り返す展開。
更に猛暑のせいで急激に体力を消耗し、苦しい状況に陥りました。それでも前を追い、全力で攻めました。

18周をなんとか走り切り4位でチェッカーを受け、一気に脱帽しましたが、後悔の無いレースだったと感じました。

レースを終えて
今回、ペトロナスヤマハやチームスタッフに助けられ、海外レースでは初の別チームからの参戦を良い形で終える事が出来ました。もちろん、優勝を狙うつもりで走りましたが、そう簡単にはいきませんでした。
応援して下さいました皆様には本当に感謝しています。次戦は全日本、最終戦である鈴鹿。そして、アジア選手権の最終戦であるカタールがあります。

応援宜しくお願いします。有り難うございました。


伊藤勇樹

2012′ 10.11.
2012′ 10/07 全日本選手権 第8戦 岡山国際サーキット 総括

2012′ 10/07 全日本選手権 第8戦 岡山国際サーキット


岡山は藤田拓哉、伊藤勇樹、ともにノーポイントに終わる。

イベント名 全日本選手権 第8戦
日時・場所 2012年10月7日・岡山国際サーキット


レース
JSB1000 #33  藤田 拓哉  予選9位  決勝未完走
ST600  #19  伊藤 勇樹  予選12位  決勝24位

JSB1000・藤田拓哉


岡山ではあまりよい結果がない藤田だが、3年目の今年は事前テストから着実に自己ベストを更新。
今年こそはとの思い出レースウイークを迎えた。今大会は上位陣から怪我のため加賀山選手と高橋選手が欠場となったため、上位に食い込みポイントを獲得するチャンスでもある。

金曜日の公式練習1本目。事前テストでベストタイムを記録したセットアップからスタートするがマシンのフィーリングが合わない。なんとか1分32秒台を記録するが、ライバル勢も調子を上げており総合9番手と厳しい展開。午後の走行で問題点を調整するがタイムは変わらぬまま。
逆にライバル勢は着実にタイムを詰めてきており総合10番手と後退してしまう。


予選


予選に向けフロントのバネレート変更や路面温度の低下に合わせたソフトタイヤのチョイスなどセッティングを変更して臨んだ公式予選。今回もノックアウト方式の予選のため先ずはセッション1でセットの確認を行う藤田。

真っ先にコースインし順調にペースを上げてゆくと、5周目に各セクターで自己ベストを更新して32秒1までタイムを上げ、セッション1を総合9番手で通過。セッション2は赤旗を挟み14分間でのアタックとなったが、藤田は中古タイヤのままアタックを続け32秒5のタイムで総合10番手となりファイナルセッション出場を決めた。

前後のタイヤを交換して臨んだ最後のアタック。5周目に32秒0を記録、6周目に遂に31秒に突入、7周目に更にベストを更新して31秒8までタイムを上げ総合9番手を獲得した。

岡山のコースは全体を3つのセクターに分けているが、前半と後半のセクターは順調にタイム更新してきているのだが、問題は中間セクション。ここがまだ上位陣と大きく離されているポイントであり、逆に見ればここをうまく攻略できれば6番手争いの集団を抜け出すことができる。ベストが出た周にミスばっかりだったと悔やむ藤田。
だがデータ上はミスをした区間が最もうまくいっている現実とのギャップを藤田が走りの中で気付いてくれれば一つ上のポジションを狙えるようになるのだが・・・


決勝


迎えた決勝。15時15分に20周の決勝がスタート。

無難なスタートを決めたように見えた藤田だが順位を大きく落としてホームストレートを13番手で通過。ストレートもマシンのスピードが伸びない。
セクター1、セクター2と明らかに遅いペースの藤田。マシントラブルの可能性と思っていたところに藤田がピットイン。クラッチが焼けてしまい完全に滑ってしまっている。

急遽部品を交換して再びコースインするがすでにレースは半分を消化しており、ジ・エンド。悔しいノーポイントレースとなってしまった。
スタート前リラックスしていると言っていた本人の言葉とは裏腹に、岡山で結果を残すことに力が入りすぎてしまったのか、凡ミスである。2年前に菅生で喫したミスを再び繰り返してしまった。3度目は絶対に許されない。

徹底的に練習だ!


ST600・伊藤勇樹


路面グリップの低い岡山サーキットではここ数年ピレリタイヤが優勢で、年初より最も厳しいレースになると予想していた今大会。伊藤は事前テストのデータをベースにレースウイークに臨んだ。

天候に恵まれ昼間は路面温度も40度近く上がるものの朝方や、日が傾きだした時間になると一気に路面温度が下がってしまいタイヤ選択が難しいコンディション。
伊藤は当初フロント新型ソフト、リヤミディアムで走行を始めるがうまく機能しない。タイヤグリップを引き出す前に滑りだしてしまう路面に手こずっていたが、セッション終盤にリヤをソフトに変更してバランスに光明を見出し、初日の結果は自己ベストを更新して1分34秒6のタイムで14番手にとどまる。

翌日は朝から曇り空で肌寒い天候。路面温度も30度に届かないコンディションの中10時15分に公式予選がスタート。
セットアップに良い方向を見つけた伊藤は序盤に自己ベストを更新して1分34秒3までタイムアップ。一気に6番手まで順位を上げるが、終盤に向けタイムをあげてきたライバルにより最終的に12番手で予選を終えた。

決勝朝のフリー走行で全ライダーが中古タイヤでの出走のためタイム更新ができない中、伊藤は自己ベストと同タイムの1分34秒3を記録して6番手につける。フルタンク状態で34秒台中盤のタイムでラップを刻めたことから決勝に向け期待が膨らむ走行だった。

迎えた決勝。晴天の中11時10分にST600の決勝・15ラップがスタートした。

好スタートを切った伊藤は一気に9番手にポジションアップしてオープニングラップを通過。トップ集団を見据えながら2周目に入るとヘアピンコーナーで後ろにいた岩崎が止まり切れないスピードで伊藤のイン側に飛び込んできた。2台は接触転倒。
伊藤はマシンを起こし再スタートするが周回遅れの最後尾につけるところまで順位を落としてしまう。

それでも諦めない伊藤は上位陣と変わらぬラップペースで周回を重ね、徐々にポジションを回復してゆく。しかし周回遅れからの挽回は厳しく15周のチェッカーを受けた時に24位まで順位を回復するところで時間切れとなってしまった。
目の前に4~5台の集団がいただけにポイント獲得まであと一歩と残念な結果に終わったが、ライダーに怪我がなかったことが幸いであった。

レース後に伊藤が「トップ10内の集団だったので皆のレベルも高く安心していたのが気の緩みになり僅かに隙を与えてしまったのだと思う」と反省していた。
このミスを次回に繋げて欲しい。


総括


御支援、ご声援ありがとうございます。
次戦はいよいよ最終戦鈴鹿ですが、その前にアジア選手権・台湾大会に伊藤が参戦。ドッグファイトレーシングも寺本選手を起用してスポット参戦して参ります。台湾は全員が初めてのコースでチャンスもあります。
両名とも日本代表として、表彰台獲得を目指して頑張ってきます。


ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明


2012′ 10.11.
2012′ 10/07 全日本選手権Rd.8 岡山国際 ライダーコメント 伊藤勇樹

ライダーコメント 伊藤勇樹


ライダー:#19 伊藤勇樹
クラス:ST600

2012′ 10/7 
全日本ロードレース選手権 第8戦 岡山国際サーキット

予選:12位
決勝:24位


レースコメント

予選
事前テストからあまり調子の上がらない状況でレースウィークに入り、そのままペースを掴むことが出来ず苦戦を強いられました。それでも時間を有効に使いながら方向性を見つけ、予選に挑みました。

予選当日はくもり空が広がり、気温も20度に届かない程に冷え込みました。先ず始めにコースインし、自己ベストタイムを記録。
一時ピットに入るころには8番手辺りのタイムを確認。メカニックと打ち合わせをしてコースインしました。

今回の予選で後方のタイヤをミディアムからソフトの柔らかいタイヤを選択したのが当たり、ペースを重ねてもほぼ同タイムで走行。しかし、タイムが上げる事が出来ずに後半になって順位は12番手に後退してしまい、厳しい状況となりました。

昨年から比べると路面の状態が悪く、セッティングを導きだすのに苦戦。最後まで粘りましたが、タイムを更新することが出来ず12番手で予選を終えました。アベレージタイムはトップに喰らいつける位置にいたので、もう既に気持ちは決勝に向け切り替え、決勝のセッティングも固まった所で一日を終えました。


決勝
決勝当日は日差しも差し込み、前日の予選よりは暖かくも感じました。

朝のフリー走行が15分間行われ、修正したセッティングでこのレースウィークで最も良い感触を手にする事が出来ました。その結果、前日の予選で使ったタイヤで予選に匹敵するタイムで周回を重ねる事が出来ました。順位も7番手と良い形で決勝に挑めました。

決勝グリッドに着くと不思議に落ち着くことが出来ました。朝のフリー走行の確認し、大きな自信が付いた事がきっかけです。皆さんの温かい声援を頂きながらレースの始まる時を待ちました。

スタートし、1コーナーを9番手辺りで通過。バックストレートで前を行く稲垣選手をヘヤピンコーナーで交わすもやや大きくラインを外し、内側にいた國川選手に先行を許してしまいます。

1周を終了し、順位は9番手。2周目の1コーナーで國川選手を捕え8番手へ。前にいる渡辺選手を追いかける形でバックストレートに差し掛かりました。すると、ヘヤピンコーナーで後方から順位を上げてきた岩崎選手がイン側に進入。そのまま接触し転倒し順位を大きく下げてしまいました。
この時点で順位は32位ですが、ポイント獲得圏内である20番手を目指し、諦めずに走り続けました。

この後、前方のライダーに集中し確実に順位を上げていくと、気付けば24番手まで浮上し前方には20番手のライダー達を確認。タイム差を確認するためにサインボードを見てみると、既に最終ラップに突入し、前方との差は4秒弱の差。それでも諦めずに最後まで攻め続けましたが、1秒半届かず24番手でチェッカーを潜りました。

今シーズン初のノーポイントに終わってしまった岡山ラウンドですが、レースウィーク中で学んだことは非常に大きなものでした。


レースを終えて
今回、応援して頂いた皆様にはご心配、ご迷惑をお掛けした事を深くお詫び申し上げます。転倒による怪我も無く、次週に開催されるアジア選手権の台湾大会に気持ちを切り替え、次へ繋がる結果が残せるように努力いたします。
次戦も皆様の応援宜しくお願い致します。



伊藤勇樹

2012′ 10.11.
2012′ 10/07 全日本選手権Rd.8 岡山国際 ライダーコメント 藤田拓哉

ライダーコメント 藤田拓哉


ライダー:#33 藤田拓哉
クラス:JSB1000

2012′ 10/7 全日本選手権 第8戦 岡山国際サーキット
予選 9位  決勝 リタイヤ

今回もたくさんのスポンサー様にサポートしていただきました。
ありがとうございました。
チームスタッフ様、ファンの皆様、ありがとうございました。


レースコメント

金曜日のART走行では、なかなか良いセッティングが見つからず、タイムも上げることもができませんでした。


予選
土曜日の予選のQ1では、タイヤを温存するのではなく、タイムを上げるためにセッティングをふりました。

セッティングを振ったことでセッティングが上手くマッチしてタイムが上がり、1分32秒1までいきベストタイムでQ1を通過しました。
Q2では、Q1で使ったタイヤを使うのか新品タイヤを使うのかを迷いました。しかし、セッティングがマッチしていたのでQ1で使ったタイヤで行きました。
Q2では1分32秒5でQ3に残ることができました。
タイヤを新品にチェンジしてQ3に臨み、とにかく走りました。

フロントとリアの感触をだんだんつかんできて、最後に自己ベストの1分31秒8をだして、予選9位で終えました。


決勝
スタートでクラッチを焼いてしまい、ピットに帰ってきてクラッチを交換してレースに戻りました。
コースにでてから走るもタイムがなかなか上がらず、チェッカー受けましたが周回遅れでレースを終えました。

スタート練習をたくさんしたにもかかわらず、決勝で最大のミスをしてしまいました。
残り2戦もっと気を引き締めていきます。

すいませんでした。


JSB1000 #33 藤田拓哉

2012′ 09.16.
2012′ 09/09 全日本第7戦&アジア第4戦 オートポリス 総括

2012′ 9/9 全日本選手権 第7戦&アジア選手権 第4戦 オートポリスサーキット


藤田拓哉・JSB1000クラス
藤田拓哉は決勝9番手獲得でランキング9位に上昇!

伊藤勇樹・SS600クラス
伊藤勇樹はヒート1で3位、ヒート2で2位の連続表彰台獲得!

全日本選手権第7戦・九州大会が開催されました。前戦で自己ベストを更新した藤田と伊藤が参戦。
伊藤は併催のアジア選手権に参戦し、急遽マレーシアヤマハチームの代役として走ることになりました。そのレース結果をご報告致します。

イベント名 全日本選手権 第7戦 (併催:アジア選手権第4戦)
日時・場所 2012年9月9日・オートポリスサーキット



レース結果
JSB1000 #33  藤田 拓哉  予11位  決勝9位
SS600  #19  伊藤 勇樹  予選3位  決勝ヒート1  3位   ヒート2  2位

JSB1000・藤田拓哉


九州大会は事前テストとレースウイークが一緒となった為、水曜日のテスト走行から始まりました。
新しくなった路面での初走行となる藤田は初日の走行1本目に1分54秒3のタイムを記録し、あっさりと自己ベストを更新した。路面グリップは春の時期よりも落ちているが、改修によりギャップが無くなりアクセルを開けやすくなった分タイムが全体的に伸びている。
しかしその分前後タイヤの負担が変化しフロントタイヤの消耗や旋回性の変化の問題が発生してきた。前後のサスセット、車体姿勢などを探りながらセットアップを詰めてゆく藤田は2本目の走行でさらにタイムアップ。1分53秒2を記録した。しかしここで雨が降り出し走行中断、弱い雨により路面状況が中途半端となりそのまま走行を終了した。

午後はウエットコンディションでの走行。雨が得意な藤田は基本セッティングから変更することなく走りこみ周回毎にタイムを詰めてゆく。終わってみれば総合6番手、柳川選手を抑えて堂々のタイムを記録した。

不安定な天気予報の中でしたが翌日の走行はドライコンディションのなかコースイン。フロントサスのセッティングが詰め切れていない藤田は、この走行をセッティングに集中。ピットイン、アウトを繰り返し徐々にタイムが上がってくると1分52秒台に突入。しかし上位陣は49秒台に入ってきており、その差は約3秒。まずは51秒台に向け準備を進める。

翌金曜日、通常の全日本選手権のタイムスケジュールの入った走行1本目。藤田はそれまでの上り調子から一転、タイムが頭打ちとなりセッティングにも手ごたえを見失いかけてしまった。しかしこの走行でしっかりとダメなポイントを確認出来たことで、予選に向けセクター3にポイントを絞ったセットアップに集中できることになった。


予選


土曜日の公式予選。雨の予報が外れドライコンディションでコースイン。藤田はコースイン直後にバンクセンサーが脱落するハプニングでピットインするアクシデントはありましたが、再びコースインすると順調にセクターのタイムを更新し1分52秒5までタイムをあげノックアウト予選のセッション1を通過。

続くセッション2でさらにタイムを詰めた藤田は1分52秒0を記録して、総合12番手でこのセッションも通過。最後のアタックとなるセッション3で前後のタイヤを交換してコースイン。課題にしていたセクター3のタイムは順調に更新することができたものの、全体のタイムをまとめることができず、1分52秒1のタイムで総合11番手で決勝に臨むこととなった。

尚セッション3走行開始直後に加賀山選手が転倒。決勝出場を断念することとなった。


決勝


日曜日の朝のフリー走行で決勝を睨みフルタンク状態でコースイン。コース上には夜に降った雨のせいでウエットパッチが残る状態だったが、セクター1、セクター3でベストを更新。タイムも1分52秒00と僅かだが予選タイムを更新。総合8番手まで順位を上げてきた。

迎えた決勝。課題のスタートに失敗。順位を13番手に落として第1コーナーを通過。一台を抜いてオープニングラップを12番手で通過。

トップ7の集団は大きく離されてしまい、須貝選手を先頭にした大きな8番手争い集団が形成された。藤田は4周目に須磨選手をパスして11番手に浮上。続く5周目には1分51秒台に突入して前を追うと6周目に東村選手を抜いて10番手に浮上。9周目には芹沢選手の転倒により9番手に浮上するが前を行く須貝選手、今野選手のラップペースに比べ藤田のラップは0.5秒ほど遅いため徐々にその差が開いてゆく。
後続の東村選手との差も開いていき単独走行となった藤田はそのまま9番手でチェッカーを潜った。

SS600・伊藤勇樹


アジア選手権で大きな成長を見せた伊藤は、今大会もワイルドカード参戦の予定でオートポリス入りしたが、急遽マレーシアヤマハチームから代役参戦の話が舞い込んできた。リザルト次第では残りの台湾、カタールの参戦もありうるとの話のため、伊藤に巡ってきたチャンスと思いこの申し込みを受けることにした。

カラーリングの違うマシンは中国の時も同じ、それでも走りなれたオートポリスでアジアのライダーに負けるわけにはいかない。伊藤は公式練習から常にトップ3に入る走りで存在感をアピール。
サスセットも順調に進み公式予選では自己ベストを更新する走りで1分55秒2を記録してフロントロー3番グリッドを獲得した。


アジア選手権は2ヒートのため、1ヒート目が土曜日に開催される。午後の決勝30分前には僅かに雨が落ちてきて周囲はあわただしくなるが路面を濡らすまでには至らず、その後雲も晴れドライコンディションでスタートが切られた。
伊藤は抜群のスタートでホールショットを奪うがシフト操作を誤りややオーバーラン。清成選手に抜かれ2番手にポジションを落としオープニングラップを通過。しかしこのとき後続のクラッシュで赤旗が出てレースは中断。10周に減算されて再びレース再開となった。

再スタートでも上場のスタートを切った伊藤は2番手で1コーナーを通過。第2ヘアピンで藤原にかわされてオープニングラップは3番手で通過。レースは序盤から藤原が逃げ出し、清成、伊藤、アズランの3台による激しい2番手争いが繰り返される展開。伊藤はラスト2周となったとき前を行く清成に仕掛けて失敗。コーナーを大きく膨らみ2番手集団から離されてします。しかし今の伊藤はここで諦めない。再び差を詰めてラストラップの第2ヘアピンで清成をパス。そのまま逃げ切り3位表彰台を獲得した。

嬉しい3戦連続の表彰台だが伊藤はトップ藤原に引き離されたことが悔しく翌日のヒート2に向け雪辱を果たすことを誓った。


ヒート2決勝はドライコンディションの中12時30分にスタートが切られた。
ホールショットを奪ったのはアズラン選手、そして伊藤は2番手で通過。ヘアピンで藤原選手にかわされ3番手にダウン。藤原選手はアズランも交わしトップに浮上。伊藤は昨日の雪辱を晴らすためオープニングラップのホームストレートで前を行くアズランを交わし藤原の背後につける。

レース序盤、藤原選手と伊藤の2台が抜け出しマッチレースの展開となる。後方にはアズラン、ザムリ、小林、更に離れて清成の順。レース終盤までピタリと藤原選手の背後につけ隙を窺う伊藤だが相手もミスのない走りで伊藤をブロックする。
ラスト2周に入り藤原選手がペースアップ、伊藤はこれについてゆけず僅かにその差が広がる。ラストラップ再びその差を詰めようとする伊藤だが藤原選手を捕まえることはできず2位でチェッカーを潜った。

自己最高順位を獲得した伊藤だが、3位となった昨日よりも悔しさを露わにした。藤原選手を捉えきれなかったことが悔しかったようだ。それでも表彰台ではさわやかな笑顔で藤原選手とシャンパイファイトを楽しんでいた。


総括


御支援、ご声援ありがとうございます。
伊藤は手にしたチャンスをしっかりと掴み取る活躍を見せてくれて、タフなライダーに成長してきました。
藤田もようやく本来のスピードを取り戻してきたようで、安定してトップ10に入れるようになってきました。
まだまだ伸び代のある二人の次戦は10月の岡山大会となります。更に上を目指し、頑張って参ります。



ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明


2012′ 09.16.
2012′ 09/09 アジア選手権Rd.4オートポリス ライダーコメント 伊藤勇樹

ライダーコメント 伊藤勇樹


ライダー:#19 伊藤勇樹
クラス:SS600

2012′ 9/9 
アジアロードレース選手権 第4戦 日本 オートポリスサーキット

予選:3位
決勝:H1 3位 H2 2位


レースコメント

予選
オートポリスで行われた第4戦のアジア選手権は当初、全日本での所属チームであるドッグファイトレーシングからの参戦でしたが、ペトロナスヤマハからの代役参戦のお話を頂き参戦が決まりました。

前日のテスト走行からしっかりと感触を掴み、手応えを感じながら予選に挑むことが出来ました。
その予選では、1周目に前日から好調な藤原選手の後方でタイムアタックを始めました。半周を終えてピタリと後方に付きながら後半セクションに差し掛かると、藤原選手はアタックを止めペースを落としました。それでも後半をまとめる事が出来てトップタイムを記録し、一旦ピットに戻り様子を見る事にしました。
すると、アタックを止めていた藤原選手がタイムを上げたため2番手に後退。それでも2番手をキープし続け、翌日に向けたセットを探して再びコースイン。
ところが、セッティングがなかなか決まらずに苦戦するも2番手をキープしいよいよラスト3分。このまま2番手をキープと思ったのですが、清成選手がポジションを上げてきたために3番手に後退。そのままチェッカーとなり3番手で予選を終えました。

それでもフロントローを獲得し決勝へ向けて、良い位置でのスタートを切る事ができ一安心しました。


決勝
決勝レースは土曜日と日曜日の2回行われました。

まずは土曜日行われたレース1の報告を致します。
土曜日のレースは天気予報が雨だったのですが、見事に外れて雲の多い晴れとなり、朝のフリー走行をドライで走ることが出来ました。
予選に近いタイムで安定して周回を重ねる事が出来、ようやくセッティングが決まり決勝に向かいます。

レース前にはなんと雨がパラついたのですが、路面が濡れる事は無く再び晴れ間が顔を出しました。
グリッドには沢山の方が応援に駆け付けて下さり、いよいよアジア選手権の日本ラウンドがスタート。
スタートを上手く決めホールショットを取ったのですが、オーバランしてしまい2番手に後退。トップは清成選手で最終コーナーを立ち上がると、なんと赤旗が提示されてレースは中断。仕切り直しのレースとなりました。

2度目のスタート、ここで集中を切らしてはいけないと自分に言い聞かせ落ち着いてスタートの時を待ちます。スタートはまずまずに決まり、2番手で1コーナーを通過。1位の清成選手を追いますが、その周の第2ヘヤピンで藤原選手にパスされてオープニングラップを3番手で終えました。
2周目から藤原選手が徐々に抜け出し、その後方で清成選手、アズラン選手との2番手争いが始まりました。まず5周目に清成選手をパスして3番手に上がると、次の周でアズラン選手を1コーナーかわし2番手に上がりました。しかし、3コーナーでアズラン選手に再びかわされ3番手。アズラン選手は何年もアジア選手権でトップを争うライダーで簡単には前を走らせてはくれません。ここでも慌てずにアズラン選手の様子をうかがいながら再度、1コーナーで再びパスに成功。ところが再び3コーナーでパスされてしまい、さらには清成選手に第2ヘヤピンでパスされ4番手に後退。裏ストレートで抜き返そうと試みますが失敗し更には、大きくはらんでしまい差が開いてしまいました。

ラスト2周、それでも攻め続けラストラップで再び追いつきました。しかし、抜きどころは第2ヘヤピンのみ。ブロックラインを通ることを予想し、外側にマシンを振ってワンチャンスに賭けました。すると、清成選手が大きくラインを外し失速。そのチャンスを逃さず3番手に浮上。そのまま守り切り表彰台を獲得することが出来ました。
これで今季3度目の表彰台を獲得です。しかし、次のレース2は更に難しいレースが予想されたので、レース2に向けての準備を始めました。


レース1の翌日。あっという間にレース2の行われる最終日を迎える事となりました。
天気は晴れでしたが、午後から始まるレース2の頃に雨の予報となっており、予断の許さない状況。それでも準備をしっかり整え決勝に挑みました。

決勝スタート前、予報が再び外れ晴れの天気。しかし、風がやや強めに感じました。気温も上がり、路面温度が上がって1週間を通して一番の暑さの中、レースが始まるのを待ちました。

レースがスタートし、またも2番手で通過。前にはアズラン選手が立ちはだかり、第2ヘヤピンへ向かいます。すると、またも第2ヘヤピンで藤原選手にパスされて3番手。1周を終えると藤原選手がストレートで一気にアズラン選手をパスしトップに上がると、自分もアズラン選手を1コーナーでパスし3番手。昨日は藤原選手に逃げられてしまったので、このレースでは逃がさないよう全力で攻めました。
藤原選手のペースに後方のアズラン選手がついてこられず、4周目辺りから藤原選手とのマッチレースと変わって行き後半戦へ。
しかし、なかなか前方に出られずに苦戦する中での6周目。裏ストレートで一瞬シフタ―が起動せずに失速し、差が開いてしまいました。このままでは前日のように逃げられてしまうと8周目には再び後方へ。

しかし迎えたラスト2周、藤原選手がペースを上げ始め、ついていくことが出来ません。タイヤも滑り始めている厳しい中、藤原選手を最後まで捕らえる事が出来ず、2位でチェッカーを潜りました。これで4度目の表彰台を獲得することが出来ました。



レースを終えて
今回も無事にレースを終える事が出来ました。サポーター様、チーム、スタッフ、そして応援して下さいました皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。有り難うございました。
今回ペトロナスヤマハからの参戦が叶い、2レースとも表彰台を獲得できたことはとても良い経験をさせて頂きました。この後は、全日本選手権の岡山ラウンドがあります。アジアでの経験を生かし、全日本での優勝を目指して行きたいと思いますので、皆様の応援、ご協力を宜しくお願い致します。



伊藤勇樹