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TZR250SPR及びYZF-R1完売の御礼

日曜日, 2月 24th, 2013
先日トピックスにてご紹介いたしましたTZR250SPR及びYZF-R1はお陰様で翌日にご契約が決まり完売となりました。

沢山のお問合せを頂き誠にありがとうございました。

今後もしっかりと整備された優良車両を製作して参りますので今後ともよろしくお願いいたします。
完売の御礼とご報告までに


ドッグファイトレーシング
代表 室井秀明

中古車に1998年式TZR250SPR (3XV)を追加致しました。

木曜日, 2月 21st, 2013

完売となりました。ありがとうございました。


 

 

 

ドッグファイトレーシングでは新たに中古車として、98年式YAMAHA TZR250SPR(3XV)を制作、販売開始致しました。


▼メーカー:YAMAHA
▼車体:TZR250SPR(3XV)
▼年式:1998年式
▼走行距離:4721km


 
価格 ¥703,500-(税込)


今回の販売車両は走行も少なく保管状態が非常に良好だった為、エンジンや車体のコンディションもよく、稀にみる極上車両です。

クランクのセンターシール抜けもなく、一次圧縮もしっかりと出ているようです。分解点検のついでにピストン交換、リードバルブ交換、キャブレターOH、プラグ交換、エアエレメント交換、以上全て新品に交換済みです。
乾式クラッチ、トランスミッションも分解点検済みでオイル、LLCも新品交換済みです。

さらに今回の車両にはフルパワーキットを組み込んだ状態で販売いたします。CDIの仕様変更とDFRチャンバー装着、そしてキャブセッティングによりフルパワー仕様に変更された最強の一台です。フルパワーキットは現在生産終了している為、今後このような仕様の車両をご紹介できる事は無いかも知れません。

車体周りは、前後サスペンションをフルOH済み。ステム、スイングアーム&リンク部も分解洗浄、グリス給油で新車の作動性を取り戻しています。足回りは、前後タイヤに走りの評価の高いダンロップ・ライディーンGPR70SPを装着。前後とも8分山で、ひび割れもない良好な状態です。
前後ブレーキパッド残は前6.0mm、後5.0mm。前後ブレーキディスクの減りは殆どありません。前後キャリパー分解、洗浄、ブレーキフルード交換済み。キャリパーピストンの輝きをご確認ください。
チェーンはDIDゴールドチェーン装着。後スプロケットもゴールドアルミに変更しました。

外装は艶もありとてもコンディションの良いものです。大きな割れや欠けもなくこの年式では極上の部類の状態です。ガソリンタンクも凹みもなく艶のある良好な状態です。


車両は店頭にて展示販売中ですのでいつでもご覧頂けます。エンジンも始動できます。
納得いくまでご質問下さい。


尚、当社の中古車について詳しい内容はこちらの中古車制作ページをご参照下さい。


オンラインストアでも販売しております。


オンラインストア及び詳しい概要はこちら↓↓


DFR Official Online Store

中古車に2010年式YZF-R1 DFRコンプリートレーサーを追加致しました。

木曜日, 2月 21st, 2013

完売となりました。ありがとうございました。


 

 

 

ドッグファイトレーシングでは新たに中古車として、2010年式YAMAHA YZF-R1DFRコンプリートレーサーの中古車を制作、販売開始致しました。


▼メーカー:YAMAHA
▼車体:YZF-R1(レースベース)
▼年式:2010年式


 
価格 ¥1,260,000-(税込)


ベースマシンは2010年型YZF-R1のレースベース車両です。このマシンにレースコンプリートパーツ一式を装着したDFRコンプリートの極上中古車です。
2010年の茂木スーパープロダクションクラスでコースレコードを記録し、2012年のオープンクラスでは全戦全勝とコースレコード樹立の完全優勝でタイトルを獲得した車両と同仕様にセットアップしました。同爆エンジンの扱いやすい中速特性により、茂木のようなストップ&ゴーの多いコースではその特性が有利に働きます。旋回性の高い車体とあいまってレコードタイムの記録を大幅に更新しました。


エンジンはフルOHも考えましたが、販売にあたり新品エンジンを載せ替えさせていただきました。クランク&ピストンやミッション、クラッチなどすべてが新品ですから、シーズンを通して安心してお乗りいただけます。電装はヤマハのキットハーネスとECUを組み込んでありますからフルパワー仕様は当然で、インジェクションの燃調補正や、点火時期、エンジンブレーキ、ピットロードリミッターなど様々なセッティング変更が可能です。インストールCDと一緒に当チームがコースレコードを記録したスペシャルMAPもデータとしてお付けいたします。

前後サスは基本的に茂木選手権でコースレコードを記録したセッティングのままになっているので前後ともスプリングや設定は変更されております。(ノーマルスプリングもお付けします)
チェーン&スプロケットは520コンバート済みで、現在15×46丁のセットになっています。これも茂木のセッティングのままです。(ミッションはスタンダードギアです)
茂木以外でお使いの場合はご希望のコースに合わせたファイナルに変更して出荷致します。

DFRチタンフルエキゾースト、サブラジエター、レーシングステップ、ステンメッシュホース、レーシングパッド(エンドレス)、ステアリングダンパー、エンジン2次カバー、他キットパーツを全て組み込んであります。納車前にはエンジンオイル交換、車体各部のチェックも済ませて起きます。MFJレギュレーション対応処理も全て済んでいますから、直ぐにサーキット走行&レース参戦可能です。

フルカウル、シートカウル、FRP製の新品です。スクリーンも新品をお付けしてあります。

当社通常コンプリート価格は¥1,650,000-です。
今回の車両にはオプション設定のパーツも全て組み込まれています。

OP 品名 数量 単価 価格 備考
ハーネス
1
¥47,250 ¥47,250 YEC
FIマッチングセット
1
¥68,250 ¥68,250 YEC
インターフェイスケーブル(USB)
1
¥24,329 ¥24,329 YEC
フルカウル
1
¥58,800 ¥58,800
ダクトセット
1
¥21,000 ¥21,000
シートカウル
1
¥35,700 ¥35,700
スクリーン
1
¥9,800 ¥9,800
レーシングステップ
1
¥60,900 ¥60,900 6ポジション
マフラー(チタン・フルエキゾースト)
1
¥350,000 ¥350,000
オイルキャッチタンク
1
¥31,852 ¥31,852 YEC
AIS盲栓プラグ
1
¥6,652 ¥6,652 YEC
オイルエレメントバンド
1
¥525 ¥525
ブレーキホース
1
¥23,100 ¥23,100 エンドレス・T字ステン
ブレーキパッド
2
¥12,600 ¥25,200 エンドレスEMP030
サブラジエター
1
¥126,000 ¥126,000
エンジン2次カバーセット
1
¥30,450 ¥30,450
チェーン
1
¥25,080 ¥25,080 520コンバート
Fスプロケット
1
¥5,156 ¥5,156
Fスプロケットロックナット
1
¥3,376 ¥3,376 YEC
Rスプロケット
1
¥8,190 ¥8,190
フロントサススプリング
2
¥7,319 ¥14,638
リアサススプリング
1
¥17,714 ¥17,714
MFJレギュレーション処理一式
1

コンプリートマシン総額220万以上


車両は店頭にて展示販売中ですのでいつでもご覧頂けます。エンジンも始動できます。
納得いくまでご質問下さい。


オンラインストアでも販売しております。


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DFR Official Online Store

冬季休業のご案内

木曜日, 12月 27th, 2012

冬季休業のご案内


2012年12月29日~2013年1月4日


※尚、お預かりしております車両のお引き取りは29日もご対応させて頂きます。

オンラインストアの発送業務も28日までとなります。

通常営業は2013年1月5日からとなりますのでお客様にはご不便をお掛け致しますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

YZF-R1 RACING PROJECTを更新しました。【レース編Part.4】

木曜日, 12月 13th, 2012
YZF-R1によるレーシングプロジェクトの内容を更新致しました。

今回は11月18日に行われました、もてぎロードレース選手権第5戦オープンチャレンジクラス&JSB1000(N)クラスへダブルエントリーした模様を、おなじみ当社チーフメカニックによるレポートです。
第4戦はツインリンクもてぎフルコース開催でした。

マシンはもちろんYZF-R1。このレースでは全日本で藤田が使用したエンジンを投入。更なるタイムアップを目指して参戦しました。

今回も事前の練習時間が少ない中、仕様が変わった車両、そしてライダーの怪我・・・等々、直面した問題がありましたがオープンチャレンジクラス年間チャンピオンを奪取が目的。

ライダーはもちろんベテラン中澤選手
ウイークから決勝まで詳細をアップしております。


詳しい内容はこちらから↓↓

YZF-R1 RACING PROJECT



当社YZF-R1 RACING PROJECTについてはこちら

もてぎロードレース選手権 2012/11/18 第5戦 OPC&JSB1000

木曜日, 12月 13th, 2012

2012/11/18 もてぎロードレース選手権 第5戦 OPC&JSB1000クラス




マシン:YAMAHA YZF-R1
ライダー:中澤 孝之
エントリー:DOGFIGHTRACING・YAMAHA

オープンチャレンジクラス&JSB1000クラス、2クラス優勝!!
オープンチャレンジクラス年間チャンピオン決定!!パチパチパチ・・・
と結果だけ書くと華々しいのですが、僕等の中では惨敗でした。


レースウイーク


今回は前回のブログに書いた通り、JSBで藤田が使っているエンジンを載せました。今まで使用していたエンジンがそろそろメンテナンスの時期でもあったし、それならちょっと距離は走っているが全日本で使ったエンジンを載せちゃった方が楽かなと思って。前回のレースでは転倒してしまったが、目標に近いタイムは出たし、ある程度ののセッティングデータは取れたので、最終戦ハデに行きますかと思い・・・

今回も今まで同様、練習の時間が取れませんでした。(バイクも前回の転倒からしばらく放置・・・全日本が終わってから修理を始めるという状態です。)思いのほか重症で、フロント周りは全部ダメ。かなりの金額になりました・・・。

そんなこんなで練習に行けたのが1週間前の金曜日。その後はレース2日前の特別スポーツ走行のみ。この日である程度のセッティングを出す必要がありました。
何を今更と思うかもしれませんが、まずミッションが違います。クロスミッションが入っているので今までと同じギアで走れないのです。あと、リアサスペンションも全日本で使用しているオーリンズを投入しました。前回のレース後にもう一踏ん張りして欲しいと。各コーナーの立ち上がりでアクセル開けた時のガッツ感が欲しいとライダーが言っていたので、じゃあ付けちゃおうかと。・・・ただデータが無いんです。
春先の全日本の時とはかなり仕様が違ってきていて・・・

もし普段TTXを使っていて同じ仕様にしたい方がいればご相談下さい。YZF-R6もYZF-R1もそれぞれ全日本車と同仕様に出来ます。かなり激変するはずです。圧側のバルブ周りを結構変更しています。仕様違いも含めかなりのテストを繰り返しました。

後は、車体の確認ですね。前回の転倒からかなりの部品を交換したので違和感等は無いか?など。まだまだ有りまして燃調のセッティングもまた一からです。
とにかく時間が足りない。前もって打ち合わせはしていたのですが、走ってみないと解らない事が多すぎて、いざ走ってみると予想通りギアが合わない・・・。色々変えてみたのですがやっぱりダメで手持ちのギアではどうにもならない状態。とりあえず全日本と同じギアで行く事に。リアサスペンションは割とイイ感じのようで、スプリングの交換等も無しの微調整でなんとかなりそうな感じ。
2本目が終わって58秒5がベスト。このままじゃ帰れないよとライダーと話をして、もっとプッシュしろと言ってしまったのです。これがいけなかったのかなぁ・・・。3本目の走行開始から3周目のV字コーナーで転倒してしまったのです。この日は東コーススタートのフルコース走行。見えたんです

転がっていくところが。

結構な勢いでした・・・。あわててV字コーナーまで行くとライダーは大丈夫そう。バイクは・・・?

当社はレーシングチームでは無く、レースもやってるバイク屋さん(僕はそう思って働いています)の為レースばかりでなく一般業務もあります。夜、仕事が終わってからの作業だけでは間に合わないので、休みも修理に当てて、なんとか金曜に間に合わせたんです。
そしたらですよ?中澤選手が体が痛いと・・・とりあえず乗ってみるとどうにもならないと・・・(次の日病院に行ってとりあえず痛み止めをもらいに行ったらレントゲンを撮られてしまいヒビが入っている事が判明)・・・参りました。バイクはまとまってきたのですが、この日のベストは58秒8。マズイ・・・

予選


迎えたレースの日曜日。土曜日の雨の影響で路面はウェット(またしても・・・3回連続です・・・)。今回はクラスの走行順が変わり4番目。乾くだろうと思っていたら中々乾かない。11月のもてぎ朝9時の路面温度は1ケタ・・・どうしよう・・・。
前のクラスのST600のトップが2分8秒だったかな?リアはドライで間違いないけどフロントが判らない。中澤選手の体も考えてレインタイヤで行く事にしました。
これがまた失敗。3周目にピットインしフロントタイヤを交換する事に。今回は予選時間が15分しかなく、交換が終わって行こうと思ったら残り1分を切っていてピットロード閉鎖。

まさかの予選19番手・・・。

決勝


そして決勝。とりあえずオープンチャレンジのチャンピオンだけはどうしても欲しいとサインボードの順位もオープンチャレンジの順位を出して欲しいと、ライダーの中澤選手は決してレースを諦めていませんでした。

決勝レースがスタートし、いつもなら抜群のスタートを決める中澤選手も今回ばかりはギア比が凄いロングなのとクラッチミートがシビアなのが相まってどうにもならない感じで。ほぼ予選順位くらいで1コーナーへ。転倒車両がいたりで1周目帰ってきた時はすでに10位に。この時すでにオープンチャレンジクラスではトップでした。

その後は周回ごとに順位を上げていき、残り2周でJSBのトップも抜いて総合4番手まで順位を上げました。とにかく無事でこのまま帰ってきてとばかり考えてました。

そしてチェッカー。

迎えに行くとバイクを降りた瞬間に倒れ込む有様・・・よくこんな状態でバイクに乗っていたなと。とりあえず無事でよく帰ってきてくれたと。そして2クラスで優勝。本当に頑張ってくれました。中澤選手ありがとうと言いたいです。
ただ・・・。僕等が思い描いていた結果でない事はあきらかです。正直すごく残念だし悔しいです。

この一年、なるべくお金をかけないでどこまで行けるかを目標にやってきて、ドッグファイトレーシングでは「こんな感じかな?」というデータを取れたと思っています。この貴重な財産をお客様にどんどん還元していきたいと思っております。レーサーだけでなく街乗り車両も含めて、早速反響が有ったのも事実です。もしYZF-R1に乗っていて、聞きたいことなどありましたら、お気軽にお問合せ下さい。何でも話ますよ~。隠すような事は何もありません!(JSBエンジンはちょっとだけ言えない事がありますが・・・)よかったら是非、お店まで来て下さい。 車両はいつでも置いてありますので、実際に見てもらったり跨ったりしても大丈夫です。R1の話をしましょう。お待ちしております。

メカニックの中川でした。

リザルト


予選(ハーフウェット):総合19位 OPC-3位 JSB(N)-4位 (JSB1000(I)(N) OPM OPC 混走)
タイム:2’07.885

決勝(ドライ):総合4位 OPC-1位 JSB(N)-1位 (JSB1000(I)(N) OPM OPC 混走)
タイム:1’58.021 (BEST TIME)

オープンチャレンジクラス:年間チャンピオン獲得


2012′ 11/24 アジア選手権Rd.6カタール ライダーコメント 伊藤勇樹

日曜日, 12月 2nd, 2012

ライダーコメント 伊藤勇樹


ライダー:#19 伊藤勇樹
クラス:SS600

2012′ 11/24 
アジアロードレース選手権 第6戦 カタール ロサイルインターナショナルサーキット

予選:4位
決勝:H1  5位   H2  4位


レースコメント

予選
今回もペトロナスヤマハさんのご協力により、アジア選手権の最終戦が開催されるロサイルサーキットがあるカタールに訪れることが叶いました。

砂漠の真ん中にあるカタールは、日中は40度近くまで気温が上がるため、レースは夜間に開かれます。初めて走る夜のサーキットはとても神秘的で、飛んでいるような気分でした。

フリー走行を走ってみると、思っていた以上にコーナー自体が広く感じ、更にコース上には砂漠の砂が乗っかっていて非常に滑りやすい上、どこのラインが正解か分からない状態。しかし、そんな理屈を考えるようなサーキットではないと判断し、ハイスピードを保ったままコーナーを曲がって行く。フィーリングをしっかり掴め、初日を5番手で終え翌日の予選に備えました。

予選ではチームスタッフさんのお陰もあり、マシンの調子も良い状態。コースインをしてタイムアタックすると、コーナーリングもスムーズに曲がって行き、コーナーの脱出スピードも前日とは比べものになりませんでした。これで自信がつき、全力でアタックを開始し僅か2周で前日のタイムを大きく超えトップに立ち、このタイムならそう簡単には抜かれないと思っていました。
しかし、この後に藤原選手、アズラン選手、そしてチームメイトのザムリ選手にかわされ4番手に後退。一旦落ち着いたところで今度は決勝に合わせたセッティングを探す方向に切り替え再度コースイン。この後も順位は変わらず4番手で予選を終えましたが、良い方向性が見つかったので得意のスタートで巻き返しを計りました。


決勝レース1
レース1でグリッドに着いた時、改めてここで初戦の世界選手権が開催される場所だという事実に圧倒されました。もちろん、ツインリンクもてぎでも開催されますが、また違う感覚を感じました。

レース1のスタートはやや失敗。それでも5番手で1コーナーに進入する。しかし、イン側から接近してきたライダーに弾かれてしまい6番手に後退。それでも1台かわして1周目を5番手で通過しました。

3周目、後方を確認すると6番手以降のライダーの差が開いていたので前方にいるアズラン選手、藤原選手、ザムリ選手、そして清成選手を追いました。しかし、15周あるレースのうち僅か5周目にリヤタイヤのスライドが始まり上手くライディング出来ない状態。それでも懸命に前方のライダー達を追いました。ところが9周目辺りから、3番手に順位を落としていたアズラン選手が失速。チャンスと思い慎重にペースを上げていき、12周目辺りに3番手争いの真後ろに着き、最終コーナーで藤原選手をかわし4番手。
しかし、13周目の1コーナーで再び藤原選手に先行を許してしまいます。その後も3番手争いの後方でチャンスをうかがうも5番手でチェッカーを受けました。
惜しくも表彰台を逃しましたが、確かな手ごたえを感じたレース1。レース2に向けてしっかり気持ちを整理する必要がありました。


決勝レース2
迎えたレース2。ここではややスタートが決まり、アズラン選手、藤原選手の後方3番手。前半セクションで車体の安定性がレース1よりもあることに気付きました。その安定性を生かし、最終コーナー進入で藤原選手のパスに成功。2番手でコントロールラインを通過。
しかし、再び藤原選手が浮上。更にはザムリ選手まで上がり、これで4番手に落ちてしまいました。更には、清成選手にもかわされ5番手に後退。

3周目、4番手の藤原選手が上位3台から遅れ始め差が開いていきました。かわすにも藤原選手をパスするのは簡単ではないと慎重にラインを見極めました。そして、6周目に藤原選手を1コーナーの進入でパスに成功。前方にはザムリ選手が走行。しかし、差が激しく開いていた上、再び序盤でタイヤがスライドをし始め苦しい展開。後方を確認すると藤原選手との差が大きくなっていました。しかし、前方3台のマシンは開くばかり。前後方とも離れてしまいペースも掴みづらく慎重にマシンコントロールをする他ありません。

そのままポジションをキープし、4番手でチェッカーを受けました。またしても表彰台を逃し最後のレースを終えてしまいましたが、スポット参戦でランキング5位。本当に光栄に思います。


レースを終えて
今年一年、皆様のご協力があり、無事に走り切る事が出来ました。この一年間多くの皆様からの応援や御協力もあり、長年の夢であったアジア選手権での参戦が叶いました。本当に有り難う御座いました。
来年はアジア選手権チャンピオンを目指し、精進して参ります。皆様の変わらぬ応援、御協力を宜しく御願い致します。


伊藤勇樹

2012′ 10/28 全日本選手権 第9戦 鈴鹿サーキット 総括

木曜日, 11月 15th, 2012

2012′ 10/28 全日本選手権 第9戦 鈴鹿サーキット


藤田拓哉・自己ベストの6位入賞。ランキング9位に浮上!
伊藤勇樹はランキング10位、阿久津晃輝もランキング37位で今季を終える!

イベント名 全日本選手権 第9戦
日時・場所 2012年10月28日・鈴鹿サーキット
観   客 8000人

レース
JSB1000 #33  藤田 拓哉  予選レース1 13位  決勝レース1 10位
                 予選レース1 12位  決勝レース1 6位
ST600  #19  伊藤 勇樹  予選14位  決勝18位
ST600  #19  阿久津 晃輝 予選28位  決勝リタイヤ

JSB1000・藤田拓哉


いよいよ最終戦を迎えた藤田。前戦の岡山で痛恨のノーポイントとなりランキングも12位まで落ちてしまって迎えた鈴鹿。今年は8耐参戦準備の為夏場のテストにも参加出来ており、その時点で11秒0までタイムを詰めていたので、木曜日の走行開始から周囲に遅れることなくタイムを順調に上げて行く。

午前中の走行で2分12秒1とまずまずの滑り出し。午後の走行で更なるタイムアップを目指すがなんと2周目にエンジントラブルが発生し走行を中断。残念ながら再スタートできないまま初日を終える事となった。

それでもレース本番でトラブルが出なくて良かったとライダーもスタッフもいたってポジティブ。そんな前向きな気持ちが2日目の走りに現れた。

2日目。午前中1本目の走行で一気にペースを上げた藤田は2分10秒台に突入。自己ベストを更新して総合12番手のタイムを記録。午後の走行では予選に向けたサスセットの仕様違いをテストしたがこちらは不発に終わりタイムの更新は出来なかったが、予選に向け準備は整った。


予選


迎えた公式予選。今回もノックアウト予選だが、並みいる猛者が集まる鈴鹿では、藤田はこれまでに最終セッションに出場出来た事が無い。
今回の予選では現在ある力を出し切り2分9秒台を記録する事と、最終セッションに残る事を目標に公式予選に臨んだ。先ずは最初のQ1.藤田は真っ先にコースインしタイムを上げて行く。3周目に2分10秒台に突入、そして次の周に2分10秒3までタイムをアップしてピットイン。先ずは総合13番手でQ1通過を決めた。

次のQ2突破に向け前後のタイヤを新品に交換し勝負に出る。再び先頭でコースインした藤田は2周目に2分10秒1を記録。目標の9秒台を目指しペースを上げるがクリアラップに恵まれず惜しくもタイム更新はならなかった。それでも総合12番手で目標の最終セッション進出を果たした藤田。

最後のセッションは中古タイヤでのアタックとなりタイム更新はならなかったが、今季の成長を示す事が出来た公式予選だった。


決勝ヒート1


翌日の決勝は天気予報通り朝から雨。得意のウエットコンディションで藤田は更に今年の成長を示す走りを見せてくれた。
先ずは朝のフリー走行。車体セットは既にほぼ固まっており、後は藤田の頑張り次第。得意の雨でぐいぐいとタイムを上げて行くとなんとトップタイムを記録。終盤にファクトリー勢にポジションを譲る物の、総合5番手を記録し決勝に期待が膨らむ。

迎えた決勝。最終戦は2ヒート開催の為いつもより忙しいレースまでの短い時間で集中力を高めて臨んだ藤田。スタートに出遅れオープニングラップは12番手で通過。そこから周囲よりも速いペースで順位を上げて行くと7周目には9番手までポジションアップ。更に前を追いかけるがこのころより雨脚が強くなり、ホームストレートでもホイールスピンが出る危険な状態。藤田は固めのレインタイヤを選択していた為、雨量の増えた路面でペースダウンを余儀なくされてしまいレース終盤に2台に交わされて11番手にダウン。

しかし最終ラップに2番手の中須賀選手の転倒により10番手でチェッカーを受けた。


決勝ヒート2


午後に行われる決勝ヒート2に向けタイヤ選択を打ち合わせる藤田とメカニック。天候は悪くなる方向でGP3やGP2も中止や見送りがされるなかで定刻の15時10分にコースインがスタート。周回数は15周から12周に短縮され手の決勝となった。藤田はソフトタイヤをチョイスしてコースイン。今年最後のレースに臨む。

またしてもスタートでやや出遅れた藤田。オープニングラップを14番手で通過するが、今回は序盤から周囲を圧倒するタイムでポジションを回復して行く。2周目に2台を抜いて12番手に上がり、その後も周回毎にポジションを回復して行くと、6周目にトップテン入りの9番手に浮上。レース折り返しの7周目には7番手に浮上してきた。この時点で前を行く6番手の今野選手との差は10秒以上。しかし今野選手より1周2秒以上速いペースで周回する藤田はラストラップの12周目に今野選手を捉え一気に突き放す。

ラストラップにはなんと2分20秒を記録しトップ3よりも速いラップタイムで帰ってきた藤田は最終コーナーで5番手の安田選手の背後まで迫っていた。自己最高位の6番手でチェッカーを受けた藤田の走りはライブ映像でも大きく映し出されていた。
決勝のベストタイムは5番手に相当する物で朝のフリー走行の結果がフロックではなかった事を改めて示す事が出来た。そして上位のファクトリーがドライのベストタイムに対して12~13秒タイムを落としている中、藤田はベストの10秒落ちというタイムを記録してみせた。これこそが藤田が持つポテンシャルの高さを示す明確なデータである。


ST600・伊藤勇樹


伊藤も前戦岡山で悔しいノーポイントとなってしまった為、最終戦鈴鹿で屈辱を晴らすべく気合を入れての参戦だった。
しかしそんな伊藤に不運が続く。テスト初日の午前中の走行で、ウォーターホースに亀裂が入りそこから水が漏れてしまい走行序盤にマシンを止める事となってしまった。前回の転倒による後遺症だが、朝の暖気まで問題が無かっただけに悔やまれるトラブルで有る。

気を取り直して臨んだ午後の走行では今度はオーバーヒートが発生。午前中の走行で水が漏れた状態で走行した時にオーバーヒートを起こしており、その結果ヘッドガスケットに吹き抜けが発生してしまっていたようだ。残念ながら2回目も走行を断念する事となった伊藤は珍しく悔しさを爆発させていた・・・。

エンジンを載せ替えて臨んだ2日目の公式練習。マシンは問題なくいつもの状態に戻ったが伊藤のペースが上がらない。午前の走行は総合21番手と完全に出遅れてしまった。午後の走行で自己ベストを更新して2分15秒1までタイムを上げるがそれでも総合18番手と、本来目指していたポジションには程遠い位置だ。

今年は全体のタイムが以上に上がり2分13秒台が11番手までを占める激戦状態。伊藤も13秒に入れないと決勝はかなり厳しいレースになりそうだ。

土曜日の公式予選。40分の走行で1セットしか使えない予選の中で伊藤は一気にペースを上げ2分14秒2までタイムを更新。予選序盤はトップテンに入っていたが、そこから徐々にポジションを落としてゆく。伊藤のタイムは昨年なら3番手に位置するタイムだが、今年はコースレコードを更新するライダーが9人もいる、異常なほどのタイムアップが起きており、最終的に14番手までポジションを落として予選を終える事となった。

翌日は朝から雨。朝のフリー走行からウエットコンディションとなる中、気持ちを切り替えて臨んだ伊藤はフリー走行で6番手と本来の元気を取り戻してきた。

そして迎えた決勝。14番手からスタートした伊藤はまずまずのスタートでオープニングラップを13番手で通過するが2周目に19番手と大きく順位を落として帰ってきた。朝のフリー走行から変更したセッティングが裏目に出てしまったようで全くペースが上がらない。それでも我慢のレースで12周を走り切った伊藤は18番手でチェッカーを潜り今年の全日本選手権の最終レースを終えた。この結果ランキングは10位となり、ST600挑戦3年目でトップテン入りのランキングを獲得した。


ST600・阿久津晃輝


阿久津は菅生のレースで獲得したポイントで出場権を獲得し、最終戦に臨んだ。
今年は少しずつ復調の気配を見せ始めていたが、鈴鹿は圧倒的に走り込不足が露呈してしまった感が有る。全体のペースが昨年に比べ飛躍的にアップしている中で、自己ベストこそ更新する物の周囲のペースには置いていかれてしまう。初日、2日目と着実にタイムを更新するが、それでも下位集団に埋もれてしまい本来のポテンシャルを発揮するまでに至らない。

公式予選では2分17秒3と自己ベストを更新するが、総合で28番手と厳しい状況が続く。

それでも日曜日は雨。ウエットコンディションの中行われた朝のフリー走行では21番手とポイント獲得まであと一歩の所にポジションを上げてきた。後は得意のスタートでポジションを上げて行けば鈴鹿でポイント獲得も見えてきた。

そして迎えた決勝。得意のスタートで前一列を食い、更にポジションを上げて帰ってきた阿久津だが、なんと最終コーナーでスリップダウン。前が詰まっていて逸る気持ちがほんの少しアクセルを開けすぎてしまったようで、ウエットコンディションの中一気に転倒してしまった。阿久津はマシンを起こし再スタートを試みるがマシンにダメージが有り残念ながらここでレースを終える事となってしまった。


総括


鈴鹿の最終戦を終え今期の全日本選手権は終了しました。
藤田は最終戦で今年の集大成を見せてくれました。彼の持つ現状のポテンシャルを鈴鹿でドライ&ウエット共に発揮してくれたと思います。

伊藤は目覚ましい成長とチャンスを掴む事が出来ました。その力を全日本の場で発揮できなかったことが残念ですが、来期の飛躍に繋がる物と確信しております。
阿久津もあとひと山越えてくれれば本来の力が発揮できる筈です。最終戦で流した悔し涙がバネとなってくれる事を願います。

1年間御支援、ご声援ありがとうございました。厳しい社会環境の中今年1年充実したシーズンが送れましたのも、御支援御協力を戴きました皆様のおかげとライダー&スタッフ一同深く感謝いたしております。
心より御礼申し上げます。


ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明

2012′ 10/28 全日本選手権Rd.9 鈴鹿 ライダーコメント 伊藤勇樹

木曜日, 11月 15th, 2012

ライダーコメント 伊藤勇樹


ライダー:#19 伊藤勇樹
クラス:ST600

2012′ 10/28 
全日本ロードレース選手権 第9戦 鈴鹿サーキット

予選:14位
決勝:18位


レースコメント

予選
鈴鹿の最終戦では、テスト走行日が設けられずにほぼ全ライダーが今年初走行となりました。そのため25日に走行時間を設けられ、テスト走行が可能となりました。

走行を開始するまでは問題が無かったものの、なんと2周目でトラブルが発生。まさかの事態に対応が出来ずに1日目を棒に振ってしまうこととなってしまいました。その問題も翌日のテストには解決し走行するも、大きく後れを取る結果となってしまいました。

予選日はほぼ快晴の空模様で、このウィーク中もっとも気温も高い状況でした。タイヤも決まり、セッティングも良い方向に向いてきていたので上位進出を狙いました。

コースインし2周目には自己ベストをあっさりマーク。確実に修正されつつある車体に自信を感じながら走行し、3周目にも更新に成功。しかし、この時点で12番手と出遅れ、昨年から考えると全体のレベルそのものが跳ね上がっていました。
もう一度コースインしタイムあったくするも、コーナーでバイクが曲がって行かずに失速してしまいタイムに繋がりませんでした。完璧に修正が出来ずに時間だけが過ぎて行きました。

この後予定を変更し、決勝に向けたセットを出すために走行を続けるも、納得のいくセットは見つからずにそのままチェッカー。14番手に沈む結果となり、明日に控えた決勝に向けて気持ちを落ち着かせました。


決勝
決勝当日は雨が降り、コース上は全ウェットコンディション。鈴鹿のレイン走行は初めてだった中、朝のフリー走行では手応えを感じる走行で6番手につけました。走行終了後にもっと攻める事が出来る車体を見つけ、決勝に挑みます。

決勝前、雨足は一層強くなり路面上に川が流れるほど。セットに少し不安を感じながらレースがスタート。

スタートは失敗したものの、1コーナーを12番手辺りで通過。更に順位を上げようとアクセルを開けると、リアタイヤが大きく横に出てしまい後退。その後もグリップを感じる事が出来ずに失速し、苦しい展開に陥りました。

この後も雨足が弱まることも無く、コース上は海のように水があふれかえっている状況。そのせいか転倒者が続出。攻めるにも攻めきれず、徐々に順位も後退していってしまいました。18位まで順位を落とすも1台かわし、17番手。しかし、後方から来たライダーにパスされ再び18番手へ。この後も攻める事が出来ずに18番手でチェッカー。

ポイントを獲得したもののランキングは10位に転落。悔しい気持ちの中、今シーズンの全日本を終えました。しかし、全日本ST600クラスは激戦、その中でTOP10ランカーを獲得した事をとても光栄なことと思います。


レースを終えて
全日本選手権を無事終える事が出来ました。1年間支えて下さいましたスポンサー様、チームスタッフ、応援して下さいました皆様、そして室井秀明監督。皆様のお力が無ければここまで走りきることは出来ませんでした。有り難う御座いました。

アジア選手権の方は最終戦であるカタールを控えていますが、変わらぬ皆様の応援、御協力を宜しく御願い致します。



伊藤勇樹

2012′ 10/28 全日本選手権Rd.9 鈴鹿 ライダーコメント 藤田拓哉

木曜日, 11月 15th, 2012

ライダーコメント 藤田拓哉


ライダー:#33 藤田拓哉
クラス:JSB1000

2012′ 10/28 全日本選手権 第9戦 鈴鹿サーキット
予選レース1  13位  決勝レース1  10位
予選レース2  12位  決勝レース1  6位

たくさんのスポンサー様やチームスタッフ様のサポートやバックアップをして頂き、全戦参戦することが出来ました。ありがとうございました。


レースコメント
木曜日のテストから調子が良くてセッティングを試したり、自分の改善しなければならないところを少しずつ改善していきました。

金曜日のART走行では、自己ベストタイムを出すことができました。


予選
予選になりQ1からガンガン攻めていきました。
Q1でも自己ベストタイムを更新してQ2に向けて準備をしました。Q2では、なるべくミスをしないように焦らず集中力を高めて攻めて行きました。
Q2でも更にベストタイムを更新してQ3に残る事ができました。しかしQ3では、タイムが上がらず12番で予選を終えました。


決勝レース1
スタートしてからタイヤにしっかりと熱をかけていきました。しかし雨が予想以上に強くなり、タイヤが冷えてきてしまいタイヤがうまく機能しなくて後半ペースが上がらずそのままチェッカーでヒート1は、10位でフィニッシュしました。
レース1では、完全に自分のタイヤ選択のミスがひびいてしまいました。
レース1が終わりレース2に向けて改善できる事を改善してレース2に臨みました。


決勝レース2
スタートをミスってしまい予選の順位より落としてしまい1コーナーでは、14位でした。
そのあと少しずつペースをあげて行きました。セッティングがバッチリ自分に合っていて、バイクも頑張ってくれたからどんどんペースが上がり、ひとりずつ抜いていくことができました。
そして7番手まで順位を上げました。
6番手とは、7秒以上の差があったのですが、焦らず冷静に攻めていきました。どんどん自分のペースも上がり、残り3周で目の先に6番手が見えてきて、更に攻めて行きました。7秒あった差が最終ラップピッタリと真後ろにつけてS字コーナーで6番手をパスしました。更に5番手との差もどんどんつまり最終シケインで抜けるかもしれないと思ったのですが、バイク一台分届かず、6位でフィニッシュしました。 タイヤも落ちていくなか、最後のラップに雨のベストタイムを出す事ができました。


今年の目標としていたトップ6に入るという目標が達成できました。
ランキングもシングルの9位に入る事ができました。
達成できたのは、スポンサー様やチームスタッフ様や自分のことをバックアップしてくださった皆様の助けがあり達成できました。
本当にありがとうございました。

来年は、まだどうなるか決まってないのですが、またよろしくお願いします。

今年も一年間本当にありがとうございました。


JSB1000 #33 藤田拓哉