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ドッグファイトレーシング YZF-R1(オープンチャレンジ仕様) タイヤ編Part2

土曜日, 7月 14th, 2012
もてぎロードレース選手権第3戦が行われる1週間前の月曜日。
もてぎ東コースで待望の新型タイヤ。
DUNLOP D211 リアタイヤのハードコンパウンド(6854)のテストが出来た。


今までソフトコンパウンド(7712)だとグリップ力は圧倒的だが、今一ライフの問題がありまして・・・。


前日が雨だった事もあり、午前中の走行はキャンセル。午後から2本だけテスト走行が出来ました。

1本目(気温:28℃・路温:45℃)に車体の姿勢を変えたりしながら15周。全然顔色が変わらない・・・。グリップ自体はソフトに比べれば落ちるが、ライダー中澤選手は問題無いとの事。

2本目(気温:24℃・路温:40℃)は夕方になったので気温も路面温度も下がってきた。タイヤのエア圧を変更しながら16周走行しましたが、やっぱり大丈夫。凄いライフだ!

1000ccで東コースとはいえ30周もして表面が全然荒れないなんて初めて見た・・・これは凄い!


レース当日。予選ではソフト(7712)を使って決勝ではハード(6854)を使う予定。レースが楽しみに!

レース当日編もお楽しみに~。





ただいま、ツインリンクもてぎロードレース選手権第2戦オープンチャレンジにおける優勝・コースレコード記念キャンペーンを実施中です!!

レースで使用した同じ仕様のドッグファイトレーシングオリジナルのチタンフルエキゾーストマフラー(アルミサイレンサー)を定価の40%OFFで限定2本で販売致します。※7/14現在残り1本

¥367,500(税込)→¥220,500(税込)


ぜひこの機会をお見逃しなく!!



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YZF-R125用フルエキゾーストマフラーカーボン仕様を追加。(動画有)

土曜日, 7月 14th, 2012

 

 

 

この度、ドッグファイトレーシングではYZF-R125用フルエキゾーストマフラーのラインナップにカーボン仕様を追加致しました。


2重構造エキゾーストやテーパードパイプの採用、そしてストレート構造のサイレンサーにより、中速域から高速域まで全域のパワーアップを実現。

形状も兄貴分のYZF-R6やMotoGPを連想させるサイドショートスタイルでフィニッシュ。迫力のサウンドと共にレーシーな製品となりました。サイレンサーは特殊ストレート構造をφ100×L300のカーボンパイプで形成。完全ボルトオン設計で、ノーマルステップ、ノーマルカウル対応です。

エキゾースト部には薄肉ステンレスパイプを採用し、断熱仕様の特殊カーボンを採用した軽量サイレンサーとの組み合わせで、大幅な軽量化も達成しました。


・対応車種:YAMAHA YZF-R125
・対応年式:08~12
・素材:ステンレスエキゾーストパイプ+カーボンサイレンサー
・価格:¥54,600(税抜¥52,000)
・装着:カウリング及びシートカウル等の加工不要。オイル&エレメントの交換可

※アルミサイレンサータイプも好評発売中。
・価格:¥49,350(税抜¥47,000)


「マフラー装着動画(カウルレス)」


「マフラー装着動画(カウル付)」


「走行画像(マフラー音)」


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YZF-R6用マフラーにオリジナルマッピングデータCD-Rを同梱します。

水曜日, 7月 4th, 2012

 

 


ドッグファイトレーシングでは、既に発売中であります06~12YZF-R6用フルエキゾーストマフラーに、当チームで実際に使用しているオリジナルのマッピングデータが入ったCD-Rを同梱させて頂くことと致しました。

レーシングECUにて使用するYMSのファイルにコピーするだけで使用可能となっております。


日本全国の主要サーキットのオリジナルマッピングデータ
・オートポリス
・岡山国際サーキット
・鈴鹿サーキット
・筑波サーキット
・ツインリンクもてぎ
・SUGO



全日本ロードレース選手権ST600クラスへの参戦による蓄積されたデータから作成致しました、オリジナルデータです。
当社マフラーとのベストなマッチングを発揮し、より性能を引き出したセット内容になっております。
YZF-R6ユーザーの方に自信を持っておススメ出来る物となっております。



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YZF-R1用オリジナルメーターステーの販売を開始しました。

日曜日, 7月 1st, 2012

 

 

 



ドッグファイトレーシングでは2009~2012年型YZF-R1用、オリジナルメーターステーを発売致します。


ローコストを目指して、尚且つ脱着が容易な物を制作致しました。

クイックファスナーはスタンダードカウルが使っている物が移植できるようにしております。
スタンダードでは転倒等により折れてしまう箇所でありますが、曲がるだけで済む場合があり、比較的再使用が可能なものとしてあります。

更にステアリングダンパー用取付ボスを上下に備えておりますから、純正の取り付け位置で(下側)への装着や、社外ステアリングダンパーをステー上側に取り付ける事も可能です。

全ては当社の掲げる「レースにおけるコストダウン」という考え方の元に制作された物です。

当社のJSB1000マシンにも使用しております。


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YZF-R1 & YZF-R6用エンジン二次カバーの販売を開始しました。

日曜日, 7月 1st, 2012

 

 


ドッグファイトレーシングでは、09~12年式YZF-R1及び、06~12年式YZF-R6のエンジン二次カバーを発売致します。

国内のレースレギュレーションに合わせた仕様になっております。
また、こだわったのは二次カバー自体の強度です。転倒により二次カバーに穴が開いてケースカバーをダメにしてしまうのはユーザー様には二重の負担となってしまいます。そこで、ドッグファイトレーシングではとにかく厚く、頑丈な物を作りました。

全ては当社の掲げる「レースにおけるコストダウン」という考え方の元に制作された物です。

当社のJSB1000マシン、ST600マシンにも使用しております。

各カバー単体でも販売しております。



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限定2本40%OFF!! 09~12YZF-R1 フルエキゾーストマフラー

木曜日, 6月 14th, 2012


ドッグファイトレーシングでは2012年もてぎロードレース選手権オープンチャレンジクラスにレーシングプロジェクトとしてYAMAHA YZF-R1にて参戦しております。

先日行われました、もてぎロードレース選手権第2戦オープンチャレンジクラス(JSB1000インター/JSB1000/オープンチャレンジ/オープンマイスター混走)において、当社のYZF-R1(ライダー:中澤選手)が優勝(クラス優勝&総合優勝)及びコースレコードを樹立致しました。


そこで当社では記念してレースで使用した同じ仕様のドッグファイトレーシングオリジナルのチタンフルエキゾーストマフラー(アルミサイレンサー)を定価の40%OFFで限定2本で販売致します。

¥367,500(税込)→¥220,500(税込)


数量限定のため、無くなり次第終了とさせて頂きます。ぜひこの機会をお見逃しなく!!



※6月25日現在、セール対象品が残り1セットとなりました!!
ご検討の方はお早めにご連絡、またはオンラインストアの方からよろしくお願い致します。



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ドッグファイトレーシングYZF-R1によるレーシングプロジェクト詳しくはこちら↓↓




ドッグファイトレーシング YZF-R1(オープンチャレンジ仕様) その他パーツ編

月曜日, 6月 11th, 2012
オリジナルカウルステーはローコストでカウル脱着が容易な物を作りました。

もちろんですが公道使用不可です。


クイックファスナーはSTDカウルで使ってる物が移植できる様にしました。STDだとパキッと折れてしまう所が曲がるだけで済む場合あるので修正して再使用できる場合もあります。




エンジン2次カバーは非常に大事な物だと思ってます。
実際に転倒してケースカバーに穴が開いて、後続車が5~6台まとめて転倒したのを見た事があります。ただ現在のレギュレーションから販売されている物では防ぐ事は難しいかと思います。転倒したら2次カバーはすぐに穴が開いてケースカバーも傷つく。ユーザーさんは二重のコストがかかってしまいます。

そこでDFRではとにかく「厚く」「丈夫」な物を作りました。(少し重いですが・・・。)ぜひ他の商品を比べてみて下さい!


当社JSBマシンにも使用しております。写真を見てみて下さい。先日の転倒でも穴も開かずE/Gも無傷でした。




チェーンはDIDのERV3。MotoGPスペックの優れモノです。
600ccだとオーバークオリティなぐらいの物なので「もち」も良いですよ。
スプロケットはXAM。ハードアルマイトの色合いも渋く、耐久性も抜群です。





タイヤはもちろん・・・DUNLOP!!
溝付きですがST600で使用されているものとは別物です。英国ダンロップ製D211。
凄いです・・・クラスこのサイズ最強のタイヤでは無いでしょうか。
但し・・・もちろん間違っても公道では使えませんので・・・。




ブレーキシステムはエンドレス!!これしかありません!!

ドッグファイトレーシングのライダーはもちろんの事ですが、今年、全日本選手権ST600クラスを荒らしまくってるタイ人ライダー2人もエンドレスユーザーです。

ブレーキホースもしっかりとしたフィーリングでジョイント部もさすがはエンドレスといったところでしょうか。

おススメのパーツです。ぜひ試して頂きたいですね!










ただいま、ツインリンクもてぎロードレース選手権第2戦オープンチャレンジにおける優勝・コースレコード記念キャンペーンを実施中です!!

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中古車制作ページを公開しました。

月曜日, 6月 11th, 2012


当社ドッグファイトレーシングでは今では希少となりました2ストローク車両(NSR250R TZR250R等)において、お客様にご定評を頂いております。

これからも長くレーサーレプリカと呼ばれたこの車両を楽しんで頂きたく、当社では今では新車としては手に入れる事がまず不可能な車両を中古車として、より新車に近い状態でご提供させて頂いております。


そこで、当社で制作している2ストローク車両の中古車がどのように制作されているか。どこまで手を施しているか。情熱を持って手がけているか。皆様にぜひ知って頂きたく、制作過程及びメンテナンスの内容を公開致しました。

ぜひ、当社の中古車制作についてご覧になってみて下さい。



中古車制作ページはこちら

ドッグファイトレーシングの中古車制作

木曜日, 6月 7th, 2012

HONDA NSR250R (MC21)

車体編

エンジン編

完成


1990~1993年の間に制作された、ガルアームが特徴的な2stレプリカの王道マシン。
製造から20年立った今尚、根強い人気を誇り、後継であるMC28(プロアーム)を凌ぐパフォーマンスを発揮するため、サーキットユーザーも少なくない。
今回はこのNSR250Rがベース車両です。


今回はこの車両を使用して、当社ドッグファイトレーシングが定評を頂いております2ストローク車両に、如何に情熱を持って接しているか。なぜここまで徹底的に整備させて頂いているのか・・・。
中古車とはいえ、全て完調とし、すでに新車では手に入らない希少車を、より新車に近い状態でご提供させて頂いている販売中古車の制作の全貌をご覧下さい。





車体編



フロントブレーキキャリパーの点検・整備です。ピストン、シール類を全て取り外します。シール類は全て交換、ピストンは再使用できるようであれば洗浄していきます。
オートバイのピストンは剥き出しの物がほとんどの為、錆などの腐食のひどい物はピストンごと交換致します。



キャリパー本体も入念に洗浄していきます。
ブレーキフルードが通る穴やオイルシールやダストシールのところには汚れが固着している事が多いので、しっかりと時間をかけて行います。




フロントブレーキマスターも全てバラしてチェックしていきます。
タンクやホースも割れ等が無いかチェックし、マスター本体も洗浄していきます。




リアブレーキキャリパーの分解洗浄を行います。
フロント同様、シール類は全て交換を行い、ピストンは再使用可能であれば洗浄後組み上げます。
キャリパー本体も同様全て細かいところまで洗浄致します。


リアブレーキマスターシリンダーもバラしてプッシュロッドの曲りが無いかどうか等チェックします。
こちらもしっかりと洗浄後、組み上げます。




フロントフォークのオーバーホールを行います。
オイルシール、ダストシールは新品交換致します。ダンパーロッドやアウターチューブ、その他細かいパーツまで全てチェック後、洗浄し組み上げます。

オイルはもちろん新品に交換致します。






こちらのインナーチューブは点錆がひどく、オイル漏れを引き起こす可能性があったため、再メッキ処理を行い、新品に近い状態にしていきます。


再メッキ処理したインナーチューブです。





ドッグファイトレーシングではFフォーク単体の加工も承っております。
詳しくはこちら




リアサスペンションは全てバラしてオーバーホールしていきます。
こちらの車両も写真の通り、オイルが漏れてしまっていました。
ダンパーロッドの錆も確認します。


ダンパー自体も弱くなってしまっていたのでドッグファイトレーシングでは必ずオーバーホール致します。





リアのリンクをチェックしていきます。
クラックや歪んでいたりするものもあるのでこちらも入念にチェックしていきます。こちらも洗浄後、グリスアップして組み上げていきます。




スイングアームのチェックも致します。
ピボット部やアクスル部等、クラックが無いか割れが無いか入念に行います。
とりわけ、スイングアームは汚れやすいパーツでもあるので、点検後、しっかりと洗浄していきます。


ご覧のようにピカピカに仕上げます。




ステムシャフトの曲りが無いか、ステムベアリングのチェックをしていきます。



ステムベアリングをチェックしたらレースの内側も洗浄していきます。
割と汚れが溜まりやすいところであり通常メンテナンスでは中々手の届かないところなのでこの機会に細かい部分は全て実施します。






エンジン・スイングアームを外さなければ、普段届かないところまで入念に洗浄致します。



洗浄しながら、フレームのチェックを行い全て手作業で細かいところまで手を抜かないのがドッグファイトレーシング流です。








要チェックなパーツがこちらのエンジンマウント。調度スプロケットとチェーンの裏側に付いてるものですが、摩耗が進むと走行中にエンジン自体が動いてしまう可能性がありますので必ず確認致します。




フレームのチェックを行います。特にエンジンハンガー部分はクラックが無いか入念にチェックしていきます。










ホイールのベアリングのチェックもします。ゴロゴロしていたり、交換が必要な物は全て新品に交換致します。
またブレーキディスクの摩耗もチェックしていきます。









チェーンのチェックもしますが、ほとんどの中古車両のベースはチェーンが伸びきっているか錆が多く固まったものがほとんどです。



基本的にドッグファイトレーシングでは新品、もしくは程度の良い中古の物に交換致します。





ワイヤーケーブルは全てチェックし、注油して完了させます。





バッテリーは電圧チェック後、使用可能の状態であればフル充電を行いますが、再使用が出来ない場合はもちろん新品に交換致します。





エンジン編



エンジンを降ろす前に外せる部品は外していきます。
まずタンクを外し、上部にあるエアクリーナーボックスを外していきます。中にはエアフィルターが入っており、ゴミ等の目詰まりがないか、破れ等がないかチェックしていきます。万が一穴等が開いていると空気の流入量が増え、薄い状態が続いてしまい最悪エンジンを壊す可能性もあります。
20年以上経過しているので中にはエアフィルターのスポンジがボロボロになって、それが崩れて目詰まりを起こしている車両もしばしばあります。



エンジンはチャンバーを外した状態から、シリンダーヘッドを外していきます。この時、排気側からピストンサイドやシリンダーの具合を軽く見る事が出来ますが、既に焼き付きのひどい車両や排気漏れのひどい車両もよくあります。



シリンダーヘッドを外すとピストンが見えてきます。写真でおわかりの通り、ピストンにかなりカーボンが堆積しています。カーボンの堆積は異常燃焼(デトネーション)を引き起こすばかりでなく、圧縮の変化によりシリンダーを痛めてしまう場合がありますので、ここまで使用されたピストンは交換となります。



シリンダーを外すとコンロッドに繋がったピストンが出てきます。
先ほどのカーボンの堆積もですが、シリンダーとの摩擦による縦傷がかなり激しいです。


ピストンリングも痩せてしまっていて、ピストンリング下も排気ガスが吹き抜けて黒いカーボンが付着しています。
これでは圧縮が抜けてしまうために、もちろん全て交換です。





上バンクのシリンダーも外していきます。
やはり、どちらのピストンも走行距離なりの消耗が見られました。2ストロークに関しては、4ストロークよりもピストンの消耗は激しいので、出来れば早い段階でチェックをし、必要があれば交換する事をおすすめします。
※レース仕様の車両は500kmくらいで交換していましたよ~!



更にピストンを外すと、クランクケース内にあるクランクシャフトが見えてきます。
最終的な状態はケースを割ってから確認しますが、この段階からすでにクランクもかなり焼けているのがおわかりですね。この状態でコンロッドの動きにゴロつきや上下にガタが有る時はNGですね。



これはクランクシャフトのリークテストです。
エンジンを降ろす前にまず上側のシリンダーからガソリンを流し込み、センターシールの抜けを確認します。センターシールが抜けていると上側から流し込んだガソリンが下側のバンクから流れ出してきます。



ご覧の通り、ガソリンが流れ出し、こちらのクランクのセンターシールは完全に抜けてしまっておりアウトでした。
センターシールが抜けていると、各シリンダーで密閉が保てなくなり、片方が極端に薄くなってしまったりしてエンジンがかからなくなったり、そのまま走行していると、焼き付き等のエンジン損傷の原因にもなります。



これは外したシリンダーヘッドです。デトネーションの有無や、プラグホールまで全て確認していきます。
もし使用不可能の状態であれば、デトネーションリングの追加工や修正を行います。もちろん修正が不可能なくらい損傷があれば新品交換致します。
NSR250Rは下側シリンダーヘッドの方がプラグセンターが中心よりずれている為、デトネーションが発生しやすいのでよく点検していきます。

ドッグファイトレーシングではシリンダーヘッド及びシリンダーの加工も承っております。
詳しくはこちら




シリンダー内部もチェックしていきます。ピストンとの擦れによる傷のチェックやポート部の確認をしていきます。
傷がひどい場合や内径が大きくなった物は再メッキ加工を施します。
NSR250Rの場合、排気ポートのセンターリブの部分が特に痛みやすいので要チェックしていきます。



オイルポンプも外して作動状態を確認します。NSRのオイルポンプはオイルシールが脱落しやすいので気を付けて行います。
ポンプを外さなくても2ストオイルの減りが早いT/Mギアオイルが増える等の症状が出ている場合はオイルシール抜けが疑われます。



チェンジアーム、ドライブスプロケットを外し、4ケ所のE/Gマウントとリンクアームを外し、キャブレター、シリンダー、ピストンを外した状態でエンジンを降ろします。まだクラッチは外していません。


E/Gを降ろす前にオイルを抜きますが綺麗なオイル受けに抜いたオイルを受けて中に異物(金属片等)が無いかチェックします。





クラッチ側のケースカバーをノックピンを忘れないように外し、クラッチを外していきます。
乾式クラッチの場合、クラッチを先に外してからケースカバーを外す手順になります。



クラッチも1枚1枚点検していきます。焼けや厚み等をチェックしながら、使用不可能なものは交換していきます。走行距離が長い車両はクラッチが滑り出す前に交換してしまいます。




クラッチのアウターやハウジングも点検します。この車両は段付きが出始めており、限界に近い状態でした。ガタつく前にここの交換も致します。ここに段が付いてしまうとスムーズにクラッチが切れなくなったりしまうので、写真のようになる前に交換が望ましいです。


乾式クラッチは湿式タイプよりここの摩耗が早いのでこまめにチェック致します。





オイルポンプを外してからミッションを外していきます。カセットミッションなのでこのままごっそり抜けます。
オイルポンプのボルトはネジロックされているので無理に緩めようとすると切れてしまうので要注意です。



外したミッションです。中々ケースから抜けないと思ったらベアリングが固着していました。そのままでは抜けないのでベアリングごと抜き出しました。




ミッションを外したらシフトフォークも点検していきます。ギア抜け等のミッショントラブルを防ぐためにも入念にチェックしていきます。
94以降の車両の場合シフトリターンSPGを強化タイプの物に交換してしまいましょう。




ミッションギアは欠けや割れ等がないか。摩耗しすぎていないか等をチェックしていきます。
角が丸くなっている物はギア抜けの原因となります。




クランクケースを分解していきます。ケースを割ると中からクランクシャフトが出てきます。





クランクケースを確認すると、ベアリング本体が回転してしまい、
位置決めの突起部分がケースに当たってしまっています。
よほど酷い状態になってしまうと最悪の場合ケース交換となります。

キレイに掃除した後、ひずみを点検。ストレートエッジでクリアランスを測定します。また、ケースの無駄なバリ等を取り除きます。












センターシールが抜けてしまったクランクは90年式以降はASSY交換致します。
88・89はすでにメーカーで廃盤となってしまっておりますのでクランクのオーバーホールを実施致します。



シール類やベアリングは全て交換します。






クランクケース内のベアリングも全て交換します。











クランクシャフトの振れをチェックします。振れがあるようであれば、高精度芯出し加工を施します。
新品のクランクであったとしてもドッグファイトレーシングでは全てチェックし、より精度を高めるために修正していきます。








リードバルブの点検をしていきます。しっかりと羽が閉じているかどうか、ベース面との当たり等、作動状態を確認し、洗浄致します。
問題があればもちろん交換していきます。









続いてキャブレターです。
長期間乗っていない車両や、走行距離の長い車両は要チェック箇所です。
この車両も全てバラしてチェックしていきます。



ガソリンや空気の流れる、穴という穴を全てチェックしていきます。
年式の古い車両や長期間乗らなかった車両は詰まってるところがあるので大事な作業となります。
フロートバルブ等も段付き等ダメになっている場合があるので、新品に交換致します。



全ての穴とジェット類を確認し、付着した細かいガソリンやオイルの汚れを取るために洗浄液に漬けてキャブレターとしての機能を取り戻します。

一度詰まってしまったジェット類や摩耗の激しいジェットニードルは全て新品に交換します。キャブレターは1000分台の精密部品ですから。



インシュレーターもチェックします。経年劣化によりクラック等がある場合があり、その場合二次エアを吸ってしまう可能性があります(焼き付き等の原因になります)。
クラック等がある場合は新品に交換してしまいます。





完成



 

 

 



このように車体・エンジンの全てをチェックし分解・清掃・点検・交換を行い、トルク管理をしっかりと行った上で組み上げて完成となります。

また、今回ご紹介させて頂きました2st車両のエンジンや車体のO/Hは単体でもお受けしております。
もちろん上記のように全て分解・清掃・点検・交換を行うメニューは同じであります。
お問い合わせ、ご用命はご連絡頂ければと思います。


エンジンO/Hメニュー価格はこちら
車体O/Hメニュー価格はこちら


中古車はオンラインショップからもお買い求め頂けます。
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ドッグファイトレーシング YZF-R1(オープンチャレンジ仕様) ステップ&トップブリッヂ編

月曜日, 6月 4th, 2012
ステップは当社のオリジナルのステップセットが付いています。(もちろん販売中です!)

DFRではポジションは非常に重要と考えております。

サーキット走行はもちろんスポーツです。
ライダーがバイクの上で動きやすいというのがまず第一です。


その為、他社で販売されているステップだと・・・後ろすぎたり・・・上すぎたり・・・僕らが考える様なスポーツライディングに必要なポジションにこだわったステップはほとんどありません。

そうです!無いから作ったのです!一度、当社のレーサーに跨ってみて頂きたいです。
ライディングポジションの考え方が変わって買い換えたユーザーさんが何人もいます。僕が社員じゃなくてバイクをイチから作るのならDFR製の物を選びますよ(笑)※いや本当です。




この車両のトップブリッジは・・・装着されているパーツの中で一番高価な部品です。

YZF-R1で今プロジェクトを始める上でどうしても必要と考え、ワンオフで作ったものです。

このバイクとても良く曲がるのですが、ある程度のライダーが乗ると荷重が前にかかり過ぎてしまってる気がしてるんです。2年前にもてぎの耐久やスーパープロダクションに参戦した時はリアタイヤサイズが180で調度良かったんですね。STDに比べるとずいぶんと後ろ下がりで良かったんです。

今回のプロジェクトでは190サイズのタイヤを使用するのでリアサスがSTDですと車高が下げれないしバンク角の問題もあるので出来れば前を上げたい・・・でもフォークの長さが・・・。
と、しょうが無いので突き戻せるような物を作成しました。(ちなみに今回はもてぎ仕様で5mm突き戻してます。)

このトップブリッジは今後、材質・形状を煮詰めて販売する予定となっております。





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