レース結果

2012′ 06.04.
2012′ 05/27 全日本選手権 第4戦 オートポリス2&4 総括

2012′ 5/13 全日本選手権 第4戦 オートポリス2&4



伊藤勇樹・ST600クラス
伊藤勇樹は8位&10位入賞でランキング9位に浮上!

全日本選手権の第4戦がフォーミュラ日本とのとの併催となる2&4大会として、大分県・オートポリス サーキットで開催されました。当チームからは伊藤勇樹選手が参戦。そのレース結果をご報告致します。

イベント名 全日本選手権 第4戦
日時・場所 2012年5月27日・オートポリスサーキット
観   客 11650人

レース
ST600  #19  伊藤 勇樹  予選Q1 19位  決勝ヒート1 8位
                予選Q2 20位  決勝ヒート2 10位

ST600・伊藤勇樹


ST600のみの開催となったオートポリス大会。
伊藤勇樹は出発の直前の水曜日にサスセットの最終確認を行う為に茂木に向かった。
茂木、筑波で問題を抱えていたリヤサスペンションの仕様変更をした確認テストだったが、中古タイヤながらセクター1で今期ベストを更新。ウエットパッチの残るコースで57秒台を記録して好感触を得ることが出来、上々の感触を得てそのままオートポリスに向かった。


金曜日


金曜日の朝は雨・・・。コースに向かう途中のミルクロードは雨雲が降りていて真っ白で、「今日は走れないかなー」と思いながらコースに向かうが、雨は降り続いていたが霧は出ておらず何とか走行が出来そうな状況。
伊藤は昨年から雨の走行がなく約1年ぶりの雨にちょっと緊張気味。更にオートポリスはコースが全面改修されており、路面の凸凹はなくなり走り易くなったそうだが、雨になるとかえって難しい路面になってしまったようで皆慎重な走りを見せていた。

伊藤も慎重になりすぎてペースが上がらず、この出遅れが悪循環を生み出してしまう。
タイムをあげようと頑張れば頑張るほどに体に力が入ってしまい還ってマシンの挙動を乱してしまう。その為、2本目の走行でペースの上がらない伊藤はペースを上げようとして力みすぎてしまい3コーナーで転倒を喫してしまう。

幸い転倒によるダメージが少なく、伊藤も怪我がなく、マシンも修復を終え3本目の走行に臨むことができた。この転倒で逆に落ち着きを取り戻した伊藤は最後の走行でやっと感覚を取り戻し始めた。

目覚めが遅かった分総合順位は20番手と厳しい出だしだが、翌日からは晴れの予報。気持ちを切り替えて土曜日の公式予選に臨む事となった。


予選


土曜日の公式予選はノックアウト予選の内容が急遽変更になり、フリー走行を20分走行した後、ノックアウト予選のQ1とQ2が行われる変則的な予選となった。

フリー走行開始時点では薄日も差し路面温度も28度と高く、このまま気温上昇が続くと思われフロントタイヤにソフト、リヤタイヤにミディアムを選択した伊藤は、ドライ路面のセットアップに余念がない。

今季初のドライ走行で伊藤は2周目に1分56秒5を記録。いきなり自己ベストを更新するタイムで帰ってきた。やはり路面がきれいになり、全体のペースが上がっている。上位陣は早くもコースレコードを更新して54秒台にタイムを上げている。

引き続き行われたノックアウト予選でも同セットで車体セットアップを進めながら予選を戦うこととなった伊藤。3周目に55秒代に突入し11番手にポジションを上げるがそこからタイムが伸びず徐々にポジションを落としてゆく。それでも徐々にマシンセットアップをつめてゆき、終盤にグリップの落ちたタイヤで55秒3を記録。Q1ポジションを19番手で終えた。

続くQ2。タイヤを前後新品に交換して15分のアタックに出てゆく。3周目にベストを更新して55秒2を記録。8番手までポジションを上げるが、他車も徐々にタイムを更新し終わってみればQ1よりも厳しい20番手で公式予選を終えた。


決勝


今回は2ヒート制のレースのため土曜日の夕方にヒート1が開催された。
天候は曇りとなり予選のときよりも気温が下がってきて路面温度も25度を切ってきた。チームは伊藤とマシンセットのミーティングを行い、まだテストができていない前後ソフトタイヤを選択。ぶっつけ本番でレースに臨む事となった。

久々に後方からのスタートとなった伊藤は19番手から見事なスタートを決め、2列を抜き去りオープニングラップを13番手で帰ってきた。
前方は集団となりポジションアップのチャンスが広がっていた。伊藤は2周目に抜かれた大ベテランの西嶋選手を抜きポジションを上げてゆく。すると6周目に上位を走る津田選手のマシンにトラブルが発生。オイルが吹き上げこれを避けようとした国川選手と大崎選手が転倒によりリタイヤ。伊藤は一気に10番手にポジションアップ。

9番手争いの集団で戦う伊藤は、目の前を走る佐藤選手との激しいドッグファイトを展開。リヤタイヤにソフトを選択した伊藤はセクター2から先の区間で佐藤選手を追い詰めてゆく。そして11周目に佐藤選手を抜き前に出るが、第1コーナーで再び返されてしまう。

レース終盤。この争いに稲垣選手が急速にペースダウンして近づいてきた。佐藤、伊藤はラストラップに稲垣選手を交わしポジションアップ。更にトップ争いを展開していたチャランポ選手が転倒し伊藤は8番手にポジションアップ。そのままチェッカーを潜り抜けた。


決勝ヒート2が行われる日曜は朝から快晴で路面温度も一気に上昇してゆく。さすがにソフトタイヤでは厳しいと判断した伊藤はリヤタイヤをミディアムに変更。予選のデータに少し変更を加えたセットアップで決勝に臨んだ。

ヒート2は20番手からのスタート。
ここでも好スタートを決めた伊藤はオープニングラップを16番手で通過。4周目に岩崎、渡辺が転倒により姿を消す中、伊藤は**、中山を抜き去り13番手までポジションを上げる。

集団を抜け出しレースの折り返しとなった8周通過時点でた時点で前方との差が2秒以上。その先に8番手争いの集団がいる。路面温度が上昇し50度を超える厳しいコンディションとなった決勝。上位陣も55秒台にタイムを落とす中、伊藤は55秒台の安定したペースで前方の集団に近づいてゆく。

8番手争いの集団は56秒台にペースが落ちており、見る見るその差が詰まってゆく。ラスト5周で集団に追いついた伊藤は先ず西嶋選手をパス。目の前には横江選手、そして筑波で抜ききれなかった小林選手がいる。

ラスト2周、ついに横江選手を抜き11番手でホームストレートを通過。その勢いのまま第1コーナーで小林選手のインを差し10番手にアップ。そのまま逃げ切った伊藤は10位でチェッカーを潜り抜けた。


総括


ヒート1で今期ベストタイの8位を獲得し、ヒート2では課題のパッシングをしっかりと見せてくれた伊藤。
成績以上に収穫の多いレースウイークとなった。

御支援、ご声援ありがとうございます。
次戦は耐久レースの長いインターバルを挟んで8月26日の菅生大会です。
伊藤はその前にアジア選手権・中国大会に参戦いたします。今回の収穫を結果に結び付けて来たいと思いますので応援宜しくお願いいたします。



ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明