レース結果
2013.8.7.
鈴鹿8時間耐久 決勝201周を走り切り17位完走
藤田が18歳となり迎えた鈴鹿8時間耐久レース。
ライダーにとってもチームにとっても初挑戦となったレースそのレース結果をご報告致します
イベント名 FIM世界耐久選第2戦 鈴鹿8時間耐久ロードレース
日時・場所 2013年7月28・鈴鹿サーキット
観 客 10.9000人(4日間)、決勝日6,1000人
藤田がJSB1000に参戦を開始した15歳の時から3年が経ち、ようやく18歳となり鈴鹿8時間耐久の参戦が叶いました。 藤田の参戦はかねてからの計画ではありましたが、実際に参戦に漕ぎ着けることができたのは、今回のパートナーであるTEAMJPとの コラボがあったからです。
アジアを中心にレース参戦支援や、若手育成に熱心な活動を見せるTEAM JPとの出会いは2010年に遡り ますが、TEAMJPのオーナー兼ライダーである木村選手との出会いから始まり、中国でのレース参戦を通し親交を深め、そしてアジア の海外ライダーと共に鈴鹿8時間耐久に参戦する計画が始まりました。
今年は予定をしていた中国人ライダーや、その代役として予定 した外国人ライダーのスケジュール調整がうまくいかず、海外とのジョイントは出来ませんでしたが、若手育成、そして今後に向けた チームの経験値アップのために、藤田と木村選手、そして急遽抜擢した田村選手の3名で鈴鹿8時間耐久レースにチャレンジすること となりました。
JSB1000で成長を見せている藤田は事前テストから常にトップテンに入る走りを見せており、予選での上位進出の夢は 大きく膨らんで行きました。今回からPCメカに田中氏を迎え、自己ベスト更新に向け徹底的に走りを解析してもらい、その甲斐あって 徐々にマシン&ライダーのセットアップも進み、順調な仕上がりを見せておりましたが、2回目の公開テスト初日に130Rで転倒。 藤田は右足の膝を痛めてしまいました。
当初は骨折や靭帯断裂なども心配されましたが、大事には至らず、強度の打撲と診断され、 2日目のテストをキャンセルして、レースウイークまで回復を待つことになりました。
第2ライダーを務める木村選手は、一昨年に負った怪我からの復帰戦となる8耐チャレンジですが、初めての鈴鹿、初めてのヤマハ マシン、そして初めての16.5インチタイヤと初めてづくしの中テストがスタート。初ライドで2分25秒を記録し、そこから徐々に 走りを修正し、2回のテストでベストタイム2分21秒まで更新することができました。しかし木村選手は今年50歳。また1年以上 レースから離れていたため真夏の鈴鹿での連続走行に体力的な負担が心配されました。
そして第3ライダーには全日本選手権・JSB1000に参戦しており、第2戦の鈴鹿で転倒を喫しケガから回復した田村選手が 参加。普段乗るスズキのマシンとの違いや、16.5インチタイヤへの適応に手こずりながらも徐々に走りをアジャストして ペースを上げてくる所はベテランならではの安心感があります。最後は決勝を想定した燃料満タン仕様でセットアップを行い、 2分18秒のアベレージ周回を重ねてテストを締めくくってくれました。
レースウイークに入り、初日の午前中に受付と車検を終えたが、ここで最初のトラブルが発覚。暖機を始めたマシンからオイルが漏れ てきたのである。オイルポンプ部の損傷のようで急遽エンジン修復に取り掛かり何とか走行に間に合わすことができました。 怪我の回復が心配された藤田が最初に乗車すると、様子見の確認走行ながら12秒795を記録して総合13番手とフィーリングは良好で、 前回テストで仕上げたデータでマシンはうまくまとまっているようでした。
続いて乗車した田村選手が18秒645。木村選手が21秒745とほぼ自己ベストに近いタイムで走行。初日の乗り出しとしては上々の 滑り出しであった。午後の走行も全員がタイムをあげ、藤田が記録した11秒398のタイムで初日の総合順位を12番手で終えた。
藤田の足の怪我の回復は100%とはいかず、全力でアタックできるレベルには回復していない。8分の力で走ってもアタックは数周が 限界でロングランには不安を隠すことができない。予選前のフリー走行も軽く流す程度にとどめて公式予選に臨む事となりました。 公式予選は藤田、田村、木村の順で出走する。
路面温度や天候を見て出走順を決めるが、第1ライダーの2回目の予選時間は15時と なるため、午前中の1回目の予選が勝負。逆に第3ライダーは2回目の走行時間が17時となるため路面温度も下がりタイムが出やす いコンディションとなるが、夕方付近の天候が不安定なため、藤田を第1ライダーのままで行く事に決めました。
怪我によりワンアタックが限界の藤田はコースインして3周目に各区間でベストタイムを記録。2分9秒台に突入して総合7番手に 浮上する。その後3台のマシンがタイムをあげ藤田のタイムは10番手に下がり予選終了時刻が迫ってきた。このままいけばトップ テンに残れるところだったが最後の最後に玉田選手が9秒代に飛び込んできて11番手に押し出されてしまった。それでも目標の 10秒の壁をワンアタックで越えることができた藤田にとって収穫は充分にありました。
続く田村選手。こちらも好調で2周目に自己ベストを更新する2分17秒台に突入。更にペースを上げて行くが、なんとデグナー コーナー1個目で転倒を喫してしまう。ライダーに大事はなかったが、マシンは激しく損傷し、修復に時間が掛かりそうな状況の為、 木村選手は1回目の予選をスペアマシンで走ることとなってしまった。
2回目の予選に向けマシンの修復を進めるが、損傷が激しく整備に時間がかかる。それでもなんとか2本目の走行に間に合わす事が 出来、再び藤田から順に2回目の予選を開始。 路面温度の上昇や、転倒によるマシンのダメージにより完調とはいかないマシンと判断した藤田は、タイムアタックを諦め決勝に向け たセットアップに頭を切り替え走行を続ける。
田村選手も2回目の走行は序盤慎重な走りに徹するが、それでも予選終了間際に17秒3の自己ベストを記録。転倒に慌てることなく しっかりとライディングを整えてきた。そして最後のタイムアタックとなった木村選手。3周目に一気にペースを上げ自己ベストを 一気に短縮する19秒代に突入。その後も20秒代のアベレージで安定して走行し、順調な仕上がりを見せてくれた。
公式予選は1回目を終えた時点では11番手だったが、やはり夕方の走行で2チームがタイムを伸ばし、総合13番手となった。 しかし上位はファクトリー系マシンばかりで、プライペーター勢としてはBMWの酒井選手に次ぐ2番手の堂々たるタイムである。
決勝前日のフリー走行では、満タン状態のマシンで最後の確認走行を3名のライダーが各々走行。大きな問題もなく翌日の決勝に 備えることとなった。しかしメカニックたちはここからが本番。決勝に向け最終準備とタイヤ交換、給油といったピット作業の 最終練習が行われた。
今回の参戦に当たりマシンは普段全日本選手権に参戦するマシンをそのまま持ち込み、タンクのみ24リットルの大型タンクに変更 しただけの当チームのマシンは、タイヤ交換にクイックシステムを持たない状態。フロントフェンダーやリヤブレーキを脱着する ノーマルシステムは大きなタイムロスを覚悟しなければならないが、アイデアと努力でメカニックたちはその作業時間を詰め、 タイヤ交換と給油作業で30秒を切る早業を見せてくれた。ファクトリー勢の中には全ての作業をその半分で終えるところもあるが、 一般的なチームに引けを取らない速さである。決勝に向けた準備は整った。
一方ライダーのアベレージタイムや、前述のピット作業の時間から全体のタイムスケジュール管理や、ライダー交代のシュミレー ションは続く。天気の急変やセーフティーカーが入った場合の対応、そのような状況の中で最も多くの周回を周り、現状の力を 出し切る事が出来るプランを練上げる。目標はノートラブル、ノークラッシュ、そして200ラップ超えの完走である。 そのためのプランは藤田が5走行、田村が4走行、木村が1走行の合計10スティント。9回ピットと多分最多のピット回数となる 作戦を選択した。
またこの日はピットウォークやライダートークショーなどが
開催され藤田は多くのファンからサインや声援を頂きパワーを充電していた
迎えた決勝。朝のフリー走行が始まり藤田が順調にタイムを刻んで予定の周回で帰ってくる。本番に向けた最後の予行練習として タイヤ交換、給油を終えてライダー交代して田村選手がコースインする。しかし田村選手のペースがおかしい。次の周にピットイン した田村選手だがピットロード途中でマシンを止めてしまう。なんとリヤアクスル付近が破損してタイヤがロックしてしまったのだ。 急ぎマシンをピットに戻し修復を行い木村選手にバトンをつなぐ事ができた。木村選手は順調なタイムで周回しておりマシンの 問題は解消したが、問題はトラブルの原因だ。これが決勝中に再発したら完走どころではなくなる。
破損した部品を点検すると、その原因が部品の不具合ではなくタイヤ交換の際のミスが原因と判明。リヤタイヤ担当メカと検証を 行い再発防止を図った。しかしこのトラブルによりメカニック全員に確実な整備といった意識が芽生えたようだ。 クイックシステムを持たない不利な条件ながら、他に負けない交換時間でライダーの走りをバックアップしたいという思いが どこかで焦りを産み、ミスに結びついていたのだ。メカニックたちに冷静さが戻った瞬間であった。
エンジントラブル、転倒、整備ミス・・・膿を出しきり決勝を迎えた。
11時30分、8時間耐久のスタートが切られた。右足をかばいながらマシンに駆け寄った藤田は少し出遅れたもののオープニング ラップを15番手で通過。さらにポジションをあげ13番手に浮上。目の前にはエヴァンゲリオンレーシングの出口選手。 藤田は無理をせず出口選手の後方で2分11秒台で周回を重ねてゆく。そして予定通り20周で1回目のピットインして田村選手に バトンタッチ。確実なピット作業でマシンを送り出す。
ピットインした藤田の燃費が予定よりも良いデータだったが、序盤で無理をする必要もなく、田村選手には予定通り22周でピット インのサインを送る。一時は30番手近くまで落とした順位を少しずつ回復して23番手で再び藤田にバトンタッチ。田村選手の走行 でも燃費データの向上を確認したチームはこの後からの周回数を増やし、セーフティーカーの導入などにより時間が伸びた時にピッ ト回数を減らせる可能性に向けチャレンジを開始。藤田、田村と予定周回数をこなし木村選手にバトンタッチ。
初の8耐走行となる木村選手の負担を減らすため走行時間を短めに設定したが、そのような心配は不要とばかりに自己ベスト付近のタイムで周回を重ね る木村選手。それでもチームはリスクを避け予定通りのピット作戦を実施。藤田が3本目の走行を開始した。時刻は4時間を過ぎ、 周回も100周を超えてきたがまだ半分である。ノートラブル、ノークラッシュで周回を重ねるTEAMJP DOGFIGHTは他車の脱落も 有り、徐々に順位を上げてゆく。終盤に入り4回目の走行を終えた藤田の右足は限界ギリギリの様子。藤田の回復を信じながらも バックアップに木村選手がツナギに着替えて臨戦態勢でレース展開を見守る。
バトンを受けた田村選手が夕闇迫る走行を開始して暫くすると、ライトオンの指示が出される。そしてこの頃に天候が変化し始める。 強い雨雲が接近し、19時過ぎには雨が降りはじめる予報。チームは雨が降り始めると同時に最後のピットインでレインタイヤに変更 して藤田で逃げ切る作戦を立てるが、中々雨が落ちてこない。燃費ギリギリまで田村選手を引っ張りピットインを遅らせると、西コー スから雨が降り出し一気にコース上はフルウエットに変わってゆく。次々と想定外のピットインをする他のチームをよそ目にベストな タイミングでピットに帰ってきた田村選手から最後のバトンを受けた藤田がレインタイヤに履き替えたマシンでコースイン。
ポジションは17番手に上がり、雨が得意な藤田は夜間走行でも他よりも速いペースで周回を重ね後続を引き離してゆく。そして迎えた チェッカー。目標の200周を超える201周を記録して17番手でゴール。ヤマハ車両3番手の成績で初挑戦の鈴鹿のレースを終えました。
レース画像のタイムラインはこちら
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ご支援、ご声援ありがとうございました。
DOGFIGHTR
レース結果報告
鈴鹿8時間耐久 決勝201周を走り切り17位完走
レース結果報告
鈴鹿8時間耐久 決勝201周を走り切り17位完走
藤田が18歳となり迎えた鈴鹿8時間耐久レース。
ライダーにとってもチームにとっても初挑戦となったレースそのレース結果をご報告致します
イベント名 FIM世界耐久選第2戦 鈴鹿8時間耐久ロードレース
日時・場所 2013年7月28・鈴鹿サーキット
観 客 10.9000人(4日間)、決勝日6,1000人
レース結果
EWC #83 TEAMJP DOG FIGHT RACING・YAMAHA (藤田 / 木村 / 田村)
予選13位 決勝 17位(201周)
予選13位 決勝 17位(201周)
プロローグ
藤田がJSB1000に参戦を開始した15歳の時から3年が経ち、ようやく18歳となり鈴鹿8時間耐久の参戦が叶いました。 藤田の参戦はかねてからの計画ではありましたが、実際に参戦に漕ぎ着けることができたのは、今回のパートナーであるTEAMJPとの コラボがあったからです。
アジアを中心にレース参戦支援や、若手育成に熱心な活動を見せるTEAM JPとの出会いは2010年に遡り ますが、TEAMJPのオーナー兼ライダーである木村選手との出会いから始まり、中国でのレース参戦を通し親交を深め、そしてアジア の海外ライダーと共に鈴鹿8時間耐久に参戦する計画が始まりました。
今年は予定をしていた中国人ライダーや、その代役として予定 した外国人ライダーのスケジュール調整がうまくいかず、海外とのジョイントは出来ませんでしたが、若手育成、そして今後に向けた チームの経験値アップのために、藤田と木村選手、そして急遽抜擢した田村選手の3名で鈴鹿8時間耐久レースにチャレンジすること となりました。
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事前テスト
JSB1000で成長を見せている藤田は事前テストから常にトップテンに入る走りを見せており、予選での上位進出の夢は 大きく膨らんで行きました。今回からPCメカに田中氏を迎え、自己ベスト更新に向け徹底的に走りを解析してもらい、その甲斐あって 徐々にマシン&ライダーのセットアップも進み、順調な仕上がりを見せておりましたが、2回目の公開テスト初日に130Rで転倒。 藤田は右足の膝を痛めてしまいました。
当初は骨折や靭帯断裂なども心配されましたが、大事には至らず、強度の打撲と診断され、 2日目のテストをキャンセルして、レースウイークまで回復を待つことになりました。
第2ライダーを務める木村選手は、一昨年に負った怪我からの復帰戦となる8耐チャレンジですが、初めての鈴鹿、初めてのヤマハ マシン、そして初めての16.5インチタイヤと初めてづくしの中テストがスタート。初ライドで2分25秒を記録し、そこから徐々に 走りを修正し、2回のテストでベストタイム2分21秒まで更新することができました。しかし木村選手は今年50歳。また1年以上 レースから離れていたため真夏の鈴鹿での連続走行に体力的な負担が心配されました。
そして第3ライダーには全日本選手権・JSB1000に参戦しており、第2戦の鈴鹿で転倒を喫しケガから回復した田村選手が 参加。普段乗るスズキのマシンとの違いや、16.5インチタイヤへの適応に手こずりながらも徐々に走りをアジャストして ペースを上げてくる所はベテランならではの安心感があります。最後は決勝を想定した燃料満タン仕様でセットアップを行い、 2分18秒のアベレージ周回を重ねてテストを締めくくってくれました。
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レースウイーク
レースウイークに入り、初日の午前中に受付と車検を終えたが、ここで最初のトラブルが発覚。暖機を始めたマシンからオイルが漏れ てきたのである。オイルポンプ部の損傷のようで急遽エンジン修復に取り掛かり何とか走行に間に合わすことができました。 怪我の回復が心配された藤田が最初に乗車すると、様子見の確認走行ながら12秒795を記録して総合13番手とフィーリングは良好で、 前回テストで仕上げたデータでマシンはうまくまとまっているようでした。
続いて乗車した田村選手が18秒645。木村選手が21秒745とほぼ自己ベストに近いタイムで走行。初日の乗り出しとしては上々の 滑り出しであった。午後の走行も全員がタイムをあげ、藤田が記録した11秒398のタイムで初日の総合順位を12番手で終えた。
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公式予選
藤田の足の怪我の回復は100%とはいかず、全力でアタックできるレベルには回復していない。8分の力で走ってもアタックは数周が 限界でロングランには不安を隠すことができない。予選前のフリー走行も軽く流す程度にとどめて公式予選に臨む事となりました。 公式予選は藤田、田村、木村の順で出走する。
路面温度や天候を見て出走順を決めるが、第1ライダーの2回目の予選時間は15時と なるため、午前中の1回目の予選が勝負。逆に第3ライダーは2回目の走行時間が17時となるため路面温度も下がりタイムが出やす いコンディションとなるが、夕方付近の天候が不安定なため、藤田を第1ライダーのままで行く事に決めました。
怪我によりワンアタックが限界の藤田はコースインして3周目に各区間でベストタイムを記録。2分9秒台に突入して総合7番手に 浮上する。その後3台のマシンがタイムをあげ藤田のタイムは10番手に下がり予選終了時刻が迫ってきた。このままいけばトップ テンに残れるところだったが最後の最後に玉田選手が9秒代に飛び込んできて11番手に押し出されてしまった。それでも目標の 10秒の壁をワンアタックで越えることができた藤田にとって収穫は充分にありました。
続く田村選手。こちらも好調で2周目に自己ベストを更新する2分17秒台に突入。更にペースを上げて行くが、なんとデグナー コーナー1個目で転倒を喫してしまう。ライダーに大事はなかったが、マシンは激しく損傷し、修復に時間が掛かりそうな状況の為、 木村選手は1回目の予選をスペアマシンで走ることとなってしまった。
2回目の予選に向けマシンの修復を進めるが、損傷が激しく整備に時間がかかる。それでもなんとか2本目の走行に間に合わす事が 出来、再び藤田から順に2回目の予選を開始。 路面温度の上昇や、転倒によるマシンのダメージにより完調とはいかないマシンと判断した藤田は、タイムアタックを諦め決勝に向け たセットアップに頭を切り替え走行を続ける。
田村選手も2回目の走行は序盤慎重な走りに徹するが、それでも予選終了間際に17秒3の自己ベストを記録。転倒に慌てることなく しっかりとライディングを整えてきた。そして最後のタイムアタックとなった木村選手。3周目に一気にペースを上げ自己ベストを 一気に短縮する19秒代に突入。その後も20秒代のアベレージで安定して走行し、順調な仕上がりを見せてくれた。
公式予選は1回目を終えた時点では11番手だったが、やはり夕方の走行で2チームがタイムを伸ばし、総合13番手となった。 しかし上位はファクトリー系マシンばかりで、プライペーター勢としてはBMWの酒井選手に次ぐ2番手の堂々たるタイムである。
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決勝前日
決勝前日のフリー走行では、満タン状態のマシンで最後の確認走行を3名のライダーが各々走行。大きな問題もなく翌日の決勝に 備えることとなった。しかしメカニックたちはここからが本番。決勝に向け最終準備とタイヤ交換、給油といったピット作業の 最終練習が行われた。
今回の参戦に当たりマシンは普段全日本選手権に参戦するマシンをそのまま持ち込み、タンクのみ24リットルの大型タンクに変更 しただけの当チームのマシンは、タイヤ交換にクイックシステムを持たない状態。フロントフェンダーやリヤブレーキを脱着する ノーマルシステムは大きなタイムロスを覚悟しなければならないが、アイデアと努力でメカニックたちはその作業時間を詰め、 タイヤ交換と給油作業で30秒を切る早業を見せてくれた。ファクトリー勢の中には全ての作業をその半分で終えるところもあるが、 一般的なチームに引けを取らない速さである。決勝に向けた準備は整った。
一方ライダーのアベレージタイムや、前述のピット作業の時間から全体のタイムスケジュール管理や、ライダー交代のシュミレー ションは続く。天気の急変やセーフティーカーが入った場合の対応、そのような状況の中で最も多くの周回を周り、現状の力を 出し切る事が出来るプランを練上げる。目標はノートラブル、ノークラッシュ、そして200ラップ超えの完走である。 そのためのプランは藤田が5走行、田村が4走行、木村が1走行の合計10スティント。9回ピットと多分最多のピット回数となる 作戦を選択した。
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またこの日はピットウォークやライダートークショーなどが
開催され藤田は多くのファンからサインや声援を頂きパワーを充電していた
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決勝レース
迎えた決勝。朝のフリー走行が始まり藤田が順調にタイムを刻んで予定の周回で帰ってくる。本番に向けた最後の予行練習として タイヤ交換、給油を終えてライダー交代して田村選手がコースインする。しかし田村選手のペースがおかしい。次の周にピットイン した田村選手だがピットロード途中でマシンを止めてしまう。なんとリヤアクスル付近が破損してタイヤがロックしてしまったのだ。 急ぎマシンをピットに戻し修復を行い木村選手にバトンをつなぐ事ができた。木村選手は順調なタイムで周回しておりマシンの 問題は解消したが、問題はトラブルの原因だ。これが決勝中に再発したら完走どころではなくなる。
破損した部品を点検すると、その原因が部品の不具合ではなくタイヤ交換の際のミスが原因と判明。リヤタイヤ担当メカと検証を 行い再発防止を図った。しかしこのトラブルによりメカニック全員に確実な整備といった意識が芽生えたようだ。 クイックシステムを持たない不利な条件ながら、他に負けない交換時間でライダーの走りをバックアップしたいという思いが どこかで焦りを産み、ミスに結びついていたのだ。メカニックたちに冷静さが戻った瞬間であった。
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エンジントラブル、転倒、整備ミス・・・膿を出しきり決勝を迎えた。
11時30分、8時間耐久のスタートが切られた。右足をかばいながらマシンに駆け寄った藤田は少し出遅れたもののオープニング ラップを15番手で通過。さらにポジションをあげ13番手に浮上。目の前にはエヴァンゲリオンレーシングの出口選手。 藤田は無理をせず出口選手の後方で2分11秒台で周回を重ねてゆく。そして予定通り20周で1回目のピットインして田村選手に バトンタッチ。確実なピット作業でマシンを送り出す。
ピットインした藤田の燃費が予定よりも良いデータだったが、序盤で無理をする必要もなく、田村選手には予定通り22周でピット インのサインを送る。一時は30番手近くまで落とした順位を少しずつ回復して23番手で再び藤田にバトンタッチ。田村選手の走行 でも燃費データの向上を確認したチームはこの後からの周回数を増やし、セーフティーカーの導入などにより時間が伸びた時にピッ ト回数を減らせる可能性に向けチャレンジを開始。藤田、田村と予定周回数をこなし木村選手にバトンタッチ。
初の8耐走行となる木村選手の負担を減らすため走行時間を短めに設定したが、そのような心配は不要とばかりに自己ベスト付近のタイムで周回を重ね る木村選手。それでもチームはリスクを避け予定通りのピット作戦を実施。藤田が3本目の走行を開始した。時刻は4時間を過ぎ、 周回も100周を超えてきたがまだ半分である。ノートラブル、ノークラッシュで周回を重ねるTEAMJP DOGFIGHTは他車の脱落も 有り、徐々に順位を上げてゆく。終盤に入り4回目の走行を終えた藤田の右足は限界ギリギリの様子。藤田の回復を信じながらも バックアップに木村選手がツナギに着替えて臨戦態勢でレース展開を見守る。
バトンを受けた田村選手が夕闇迫る走行を開始して暫くすると、ライトオンの指示が出される。そしてこの頃に天候が変化し始める。 強い雨雲が接近し、19時過ぎには雨が降りはじめる予報。チームは雨が降り始めると同時に最後のピットインでレインタイヤに変更 して藤田で逃げ切る作戦を立てるが、中々雨が落ちてこない。燃費ギリギリまで田村選手を引っ張りピットインを遅らせると、西コー スから雨が降り出し一気にコース上はフルウエットに変わってゆく。次々と想定外のピットインをする他のチームをよそ目にベストな タイミングでピットに帰ってきた田村選手から最後のバトンを受けた藤田がレインタイヤに履き替えたマシンでコースイン。
ポジションは17番手に上がり、雨が得意な藤田は夜間走行でも他よりも速いペースで周回を重ね後続を引き離してゆく。そして迎えた チェッカー。目標の200周を超える201周を記録して17番手でゴール。ヤマハ車両3番手の成績で初挑戦の鈴鹿のレースを終えました。
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レース画像のタイムラインはこちら
https://www.facebook.com/dogfightracing/photos_albums
ご支援、ご声援ありがとうございました。
2013.7.2.
2013′ 6/30 全日本選手権Rd.4 筑波 ライダーコメント 藤田拓哉
ライダー:#33 藤田拓哉
クラス:JSB1000
2013′ 6/30 全日本選手権 第4戦 筑波サーキット
予選 9位 決勝 8位
金曜日のART走行から57秒前半で走行を終えて、調子が良くも悪くもなく色々なセッティングを試して一日を終えました。
土曜日の予選では、まずタイムを先に出しに行き、57秒3でQ1は8番手でそのあともセッティングを試して自分にあったセッティングを更に詰めて行きました。Q2のトップ10トライアルが始まり、もうセットも決まってNEWタイヤで攻めて行きました。しかしなかなかタイムが上がらず57秒2で予選9位で予選を終えました。
決勝の当日の朝のフリー走行からまた多少のセッティングを試して決勝に向けてセットも決まりつつありました。
決勝が始まりスタートでうまく行き8番手。前半も中盤もなかなかタイムが上がらず無理をすると今にでもすぐ転倒するギリギリで走っていました。
中盤でトップライダーの一人がマシントラブルでピットインして、7位に浮上しました。その後もタイムが上がらず8番手の今野選手に第2ヘアピンで抜かれて8番手に後退。
その後もタイムが上がらず今野選手との差が開いてしまいました。しかしいつもの意気込みと違う気持ちを持っていたのでもう一度追いついて1コーナーで差し返してまた7位に浮上。
しかしタイヤをうまく使っていた今野さんに最後また抜かれてしまい、少し離れたらバックマーカーがからんで更に離されてしまいました。しかし諦めないで追っかけていきましたが、少し届かずチェッカーで決勝8番手フィニッシュ。
今回は、課題だったスタートがうまくいきました。
中盤でいつも抜かれてしまうとなかなかねばることが出来なかった事が少しできるようになりました。
今回は今回のレースで意味があるレース内容でした。
次戦の課題もクリア出来るように頑張ります。
今回もサポートして下さったスポンサーの各企業様チームスタッフ様本当にありがとうございました。
次戦も更に成長できた自分を見せる事が出来るようにこの夏で更に成長します。
今後も藤田拓哉をよろしくお願いします。
JSB1000 #33 藤田拓哉
ライダーコメント 藤田拓哉
ライダー:#33 藤田拓哉
クラス:JSB1000
2013′ 6/30 全日本選手権 第4戦 筑波サーキット
予選 9位 決勝 8位
金曜日のART走行から57秒前半で走行を終えて、調子が良くも悪くもなく色々なセッティングを試して一日を終えました。
土曜日の予選では、まずタイムを先に出しに行き、57秒3でQ1は8番手でそのあともセッティングを試して自分にあったセッティングを更に詰めて行きました。Q2のトップ10トライアルが始まり、もうセットも決まってNEWタイヤで攻めて行きました。しかしなかなかタイムが上がらず57秒2で予選9位で予選を終えました。
決勝の当日の朝のフリー走行からまた多少のセッティングを試して決勝に向けてセットも決まりつつありました。
決勝が始まりスタートでうまく行き8番手。前半も中盤もなかなかタイムが上がらず無理をすると今にでもすぐ転倒するギリギリで走っていました。
中盤でトップライダーの一人がマシントラブルでピットインして、7位に浮上しました。その後もタイムが上がらず8番手の今野選手に第2ヘアピンで抜かれて8番手に後退。
その後もタイムが上がらず今野選手との差が開いてしまいました。しかしいつもの意気込みと違う気持ちを持っていたのでもう一度追いついて1コーナーで差し返してまた7位に浮上。
しかしタイヤをうまく使っていた今野さんに最後また抜かれてしまい、少し離れたらバックマーカーがからんで更に離されてしまいました。しかし諦めないで追っかけていきましたが、少し届かずチェッカーで決勝8番手フィニッシュ。
今回は、課題だったスタートがうまくいきました。
中盤でいつも抜かれてしまうとなかなかねばることが出来なかった事が少しできるようになりました。
今回は今回のレースで意味があるレース内容でした。
次戦の課題もクリア出来るように頑張ります。
今回もサポートして下さったスポンサーの各企業様チームスタッフ様本当にありがとうございました。
次戦も更に成長できた自分を見せる事が出来るようにこの夏で更に成長します。
今後も藤田拓哉をよろしくお願いします。
JSB1000 #33 藤田拓哉
2013.6.10.
2013′ 6/2 全日本選手権Rd. オートポリス ライダーコメント 藤田拓哉
ライダー:#33 藤田拓哉
クラス:JSB1000
2013′ 4/14 全日本選手権 第2戦 鈴鹿サーキット
予選 5位 決勝 11位
今回もサポートしてくださった皆様、本当にありがとうございます。
予選までは、順調に行く事ができ、予選5番手に着く事ができました。
決勝では、スタートでミスをしてしまい、最初にドンドン抜かれてしまいました。
後半雨が降るとよんだセッティングでいったのですが、逆にハーフドライになってしまいズルズルと順位を落す方向にいってしまいました。チェッカーを受けた時には、11番手まで後退してしまいました。
次戦の筑波までに何回もスタート練習をして集中力を高めて行き表彰台を狙っていきます。
次戦もよろしくお願い申し上げます。
JSB1000 #33 藤田拓哉
ライダーコメント 藤田拓哉
ライダー:#33 藤田拓哉
クラス:JSB1000
2013′ 4/14 全日本選手権 第2戦 鈴鹿サーキット
予選 5位 決勝 11位
今回もサポートしてくださった皆様、本当にありがとうございます。
予選までは、順調に行く事ができ、予選5番手に着く事ができました。
決勝では、スタートでミスをしてしまい、最初にドンドン抜かれてしまいました。
後半雨が降るとよんだセッティングでいったのですが、逆にハーフドライになってしまいズルズルと順位を落す方向にいってしまいました。チェッカーを受けた時には、11番手まで後退してしまいました。
次戦の筑波までに何回もスタート練習をして集中力を高めて行き表彰台を狙っていきます。
次戦もよろしくお願い申し上げます。
JSB1000 #33 藤田拓哉
2013.5.10.
2013′ 4/14 全日本選手権 第2戦 鈴鹿2&4 総括
イベント名 全日本ロードレース選手権 第2戦
日時・場所 2013年4月14日・鈴鹿サーキット
レース
JSB1000 #33 藤田 拓哉 予選 11位 決勝 10位
前戦の不完全燃焼を晴らすべく鈴鹿に乗り込んできたが、フリー走行初日はまたまた寒い一日となり、朝方からほとんど温度が上がらず、午後になると西風も強くなりコンディションは悪くなる一方。今回は、前回のテストで良好だった車体データからリヤのバネレートをアップして120Nでスタートを予定していたが、路面温度18度とあまりにも寒いので、柔らかいバネの116Nに戻してスタートしました。
ファーストアタックで11秒6を記録し、感触は良好。路面温度(18度)が低く全体的にグリップ不足だが、リヤサスはやはりバネが柔らかいせいか底付き気味で低いところで作動している。イニシャルを上げてみるが、効果は上がらず、逆に初期の作動性が悪くなり、シケインなどの追従性が悪くなりNG。それでも午前中は総合7番手とまずまずの出だしでした。
午後の走行はバネレートを120Nに上げた仕様でコースイン。路面温度は24度に上がったものの風が強く、ストレートでは追い風となる状況。更に、今回は参加台数が多く、コース上は非常に混雑しておりクリアラップを見つけるのが難しい状況なので、午後の走行では真っ先にコースイン。
先ずは中古タイヤで10秒9を記録。リヤのバネレートアップも良い方向に決まりピットインと同時にタイヤをフレッシュにして若干のイニシャルアップで再びコースインしました。
このセットアップでマシンのまとまりが出てきたのですが、タイムアタックに出た3周目の1コーナーで追い風に押し出されて止まり切れずにコースアウトしてしまいました。
走行後のコメントでもマシンのセットは最後のセットでほぼまとまってきたのでこのまま翌日の予選に臨むこととなりました。
放射冷却で冷え切った朝を迎えた土曜日。それでも走行時間の11時には路面温度も30度近くまで上がり、風も弱い向かい風となりコンディションはまずまず。
しかし夜に小雨が降り、路面の埃が浮き上がってしまい全体的にグリップ不足。更に今回は2&4のため、4輪の走行ラインやゴムの違いからベストとはいえない状況。まーそれは皆同じですが・・・。
トップでコースインして2周目に2分10秒862を記録。バックストレートで前に出た中須賀選手の背後につけて3周目に突入。セクター1、セクター2、そしてセクター3と自己ベストで通過して8秒台が見えてきた拓哉ですが、中須賀選手の真後ろに迫って進入した最終シケインの1個目でブレーキペダルが縁石に当たり転倒を喫してしまいました。
すぐにマシンを起こしてピットに戻りマシンを修復して予選に復帰しましたが2分10秒04までタイムを上げてところで予選終了となりクラス7番手。総合11番手となりました。
日曜日朝のフリー走行は、好天に恵まれたものの放射冷却で気温は低く、8時25分からのフリー走行時点で路面温度は18度。それでも昨日の嫌なリズムを断ち切り、決勝に向け良いセットアップを確認するため、拓哉はピットインを繰り返しながらセットの確認を行ってゆきました。総合10番手、タイムは10秒台とまずまずの感触で、このまま決勝に向かうことを確認。
準備は整いました。しかし、このときちょっと気になるコメントが出ていました。「マシンの切返しが重い」と・・・。気温や路面温度の低さからくるダンパーの渋さや、タイヤ内圧が上がりきらず重く出たのでは、と解釈して、午後には気温が上がることを想定して、チームはそのままのセットで決勝に臨むことを決定しました。しかし決勝で甘く見た付けが返ってきました。
決勝を迎える午後になり、気温は上がり路面温度も30度前後まで上昇してきた。そして迎えたスタート。一瞬反応が遅れた拓哉は12番手で第一コーナーに侵入。ここからマシンをアウトに振り一気に2台を抜きS字コーナーへ。更にS字で渡辺を抜き9番手に浮上。目の前に上位集団を捉えて追走してゆくがスプーンコーナー2個目でリヤが大きくスライド。加速の鈍った拓哉を 渡辺選手が一気に抜き去り前に出る。続くシケインで出口選手にも交わされ11番手に後退。更に1コーナー進入で酒井選手にも交わされ12番手まで順位を落としてしまう。
後でわかったのだがウォームアップラップでエンジンを始動する前に拓哉は何故かトラクションコントロールのスイッチを切ってしまっていたのだ。(オンボードカメラに映る不可思議な行動??何故??)
レースは1周目に後方の選手数台が200Rで転倒したために、2周目にセーフティーカーが導入される。その後4周に渡りセーフティーカーが先導する形となり、残り10周でレースが再開される。拓哉はこのセーフティーカー導入の間、前後のライダーたちがローリングや加速減速を繰り返してタイヤを温めているのに対し、拓哉はあまりマシンを動かさずスロー走行を続けていた。これによりタイヤが冷えてしまい、リスタート後にマシンが重く、またリヤタイヤのグリップ不足で中盤以降を戦うこととなってしまった。「タイヤを温存したかったから」と後のコメントで語る拓哉。経験不足からくるミスである。
レースは終盤、前方の8番手争いの集団から徐々に離され、後方から追い上げてきた今野選手にもパスされてしまう。それでも9周目に酒井選手がスプーンでオーバランして後退、14周目に渡辺選手がMCシケインで転倒。そして最終ラップにはシケインで出口選手が転倒で戦列を離脱したことにより拓哉は10位でチェッカーを受けることが出来ました。
今回は決勝に向けてのセットの詰めが甘かったことや、セーフティーカー導入時のタイヤの温め方など学ばなければいけないことが多くありました。そして何故かの操作ミスによるトラクションコントロールの解除。その結果スプーンでのハイサイド寸前のスライドや、シケイン立ち上がりでのスリップなど、タイヤにも厳しい状況を自ら招いてしまい自滅したレースでした。
拓哉は事前テストでは8秒代を記録しており、調子も良い状態だったが、肝心のレースウイークに力を発揮することができなかった。若いライダーゆえにチームが適切なアドバイスやセットアップの方向を示すことが必要でした。まだまだチームも学習してゆかなければいけませんね。
焦りは禁物。次戦に向け今一度やり直しです。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
2013′ 4/14 全日本選手権 第2戦 鈴鹿サーキット
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イベント名 全日本ロードレース選手権 第2戦
日時・場所 2013年4月14日・鈴鹿サーキット
レース
JSB1000 #33 藤田 拓哉 予選 11位 決勝 10位
JSB1000・藤田拓哉
前戦の不完全燃焼を晴らすべく鈴鹿に乗り込んできたが、フリー走行初日はまたまた寒い一日となり、朝方からほとんど温度が上がらず、午後になると西風も強くなりコンディションは悪くなる一方。今回は、前回のテストで良好だった車体データからリヤのバネレートをアップして120Nでスタートを予定していたが、路面温度18度とあまりにも寒いので、柔らかいバネの116Nに戻してスタートしました。
ファーストアタックで11秒6を記録し、感触は良好。路面温度(18度)が低く全体的にグリップ不足だが、リヤサスはやはりバネが柔らかいせいか底付き気味で低いところで作動している。イニシャルを上げてみるが、効果は上がらず、逆に初期の作動性が悪くなり、シケインなどの追従性が悪くなりNG。それでも午前中は総合7番手とまずまずの出だしでした。
午後の走行はバネレートを120Nに上げた仕様でコースイン。路面温度は24度に上がったものの風が強く、ストレートでは追い風となる状況。更に、今回は参加台数が多く、コース上は非常に混雑しておりクリアラップを見つけるのが難しい状況なので、午後の走行では真っ先にコースイン。
先ずは中古タイヤで10秒9を記録。リヤのバネレートアップも良い方向に決まりピットインと同時にタイヤをフレッシュにして若干のイニシャルアップで再びコースインしました。
このセットアップでマシンのまとまりが出てきたのですが、タイムアタックに出た3周目の1コーナーで追い風に押し出されて止まり切れずにコースアウトしてしまいました。
走行後のコメントでもマシンのセットは最後のセットでほぼまとまってきたのでこのまま翌日の予選に臨むこととなりました。
予選
放射冷却で冷え切った朝を迎えた土曜日。それでも走行時間の11時には路面温度も30度近くまで上がり、風も弱い向かい風となりコンディションはまずまず。
しかし夜に小雨が降り、路面の埃が浮き上がってしまい全体的にグリップ不足。更に今回は2&4のため、4輪の走行ラインやゴムの違いからベストとはいえない状況。まーそれは皆同じですが・・・。
トップでコースインして2周目に2分10秒862を記録。バックストレートで前に出た中須賀選手の背後につけて3周目に突入。セクター1、セクター2、そしてセクター3と自己ベストで通過して8秒台が見えてきた拓哉ですが、中須賀選手の真後ろに迫って進入した最終シケインの1個目でブレーキペダルが縁石に当たり転倒を喫してしまいました。
すぐにマシンを起こしてピットに戻りマシンを修復して予選に復帰しましたが2分10秒04までタイムを上げてところで予選終了となりクラス7番手。総合11番手となりました。
決勝
日曜日朝のフリー走行は、好天に恵まれたものの放射冷却で気温は低く、8時25分からのフリー走行時点で路面温度は18度。それでも昨日の嫌なリズムを断ち切り、決勝に向け良いセットアップを確認するため、拓哉はピットインを繰り返しながらセットの確認を行ってゆきました。総合10番手、タイムは10秒台とまずまずの感触で、このまま決勝に向かうことを確認。
準備は整いました。しかし、このときちょっと気になるコメントが出ていました。「マシンの切返しが重い」と・・・。気温や路面温度の低さからくるダンパーの渋さや、タイヤ内圧が上がりきらず重く出たのでは、と解釈して、午後には気温が上がることを想定して、チームはそのままのセットで決勝に臨むことを決定しました。しかし決勝で甘く見た付けが返ってきました。
決勝を迎える午後になり、気温は上がり路面温度も30度前後まで上昇してきた。そして迎えたスタート。一瞬反応が遅れた拓哉は12番手で第一コーナーに侵入。ここからマシンをアウトに振り一気に2台を抜きS字コーナーへ。更にS字で渡辺を抜き9番手に浮上。目の前に上位集団を捉えて追走してゆくがスプーンコーナー2個目でリヤが大きくスライド。加速の鈍った拓哉を 渡辺選手が一気に抜き去り前に出る。続くシケインで出口選手にも交わされ11番手に後退。更に1コーナー進入で酒井選手にも交わされ12番手まで順位を落としてしまう。
後でわかったのだがウォームアップラップでエンジンを始動する前に拓哉は何故かトラクションコントロールのスイッチを切ってしまっていたのだ。(オンボードカメラに映る不可思議な行動??何故??)
レースは1周目に後方の選手数台が200Rで転倒したために、2周目にセーフティーカーが導入される。その後4周に渡りセーフティーカーが先導する形となり、残り10周でレースが再開される。拓哉はこのセーフティーカー導入の間、前後のライダーたちがローリングや加速減速を繰り返してタイヤを温めているのに対し、拓哉はあまりマシンを動かさずスロー走行を続けていた。これによりタイヤが冷えてしまい、リスタート後にマシンが重く、またリヤタイヤのグリップ不足で中盤以降を戦うこととなってしまった。「タイヤを温存したかったから」と後のコメントで語る拓哉。経験不足からくるミスである。
レースは終盤、前方の8番手争いの集団から徐々に離され、後方から追い上げてきた今野選手にもパスされてしまう。それでも9周目に酒井選手がスプーンでオーバランして後退、14周目に渡辺選手がMCシケインで転倒。そして最終ラップにはシケインで出口選手が転倒で戦列を離脱したことにより拓哉は10位でチェッカーを受けることが出来ました。
総括
今回は決勝に向けてのセットの詰めが甘かったことや、セーフティーカー導入時のタイヤの温め方など学ばなければいけないことが多くありました。そして何故かの操作ミスによるトラクションコントロールの解除。その結果スプーンでのハイサイド寸前のスライドや、シケイン立ち上がりでのスリップなど、タイヤにも厳しい状況を自ら招いてしまい自滅したレースでした。
拓哉は事前テストでは8秒代を記録しており、調子も良い状態だったが、肝心のレースウイークに力を発揮することができなかった。若いライダーゆえにチームが適切なアドバイスやセットアップの方向を示すことが必要でした。まだまだチームも学習してゆかなければいけませんね。
焦りは禁物。次戦に向け今一度やり直しです。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
2013.4.17.
2013′ 4/14 全日本選手権Rd.2 鈴鹿 ライダーコメント 藤田拓哉
ライダー:#33 藤田拓哉
クラス:JSB1000
2013′ 4/14 全日本選手権 第2戦 鈴鹿サーキット
予選 11位 決勝 10位
今回もサポートして下さったスポンサー様、チームスタッフ様、御協力ありがとうございました。
レースコメント
金曜日から走るペースは、悪くありませんでした。しかし自分のミスなどで走行時間をうまく使えなかったり、気合いが空回りしたりでうまく金曜日のセッションでは、タイムに繋ぐことができませんでした。
予選
予選の3周目でそこそこ良いタイムが出そうな周回の最終シケインでまた自分のミスで転倒してしまいました。
そのあとも全力で攻めて行きましたが、リズムが崩れてしまいタイムを伸ばす事ができませんでした。
予選11位!
決勝
スタートがうまく決まり、S字区間では、8番手まで上がりました。しかしまた2人に追い越されてしまい10位。
そのあとも1人に追い越されて11位。
そのあとMCシケインの立ち上がりで転倒があったためセーフティーカーが入りました。
それから4周後にスタートしていきました。
しかしタイヤの温め方をしっかりできてなく、なかなかタイムが上がらず、前車に追いつけず離されてしまいました。
その後チェッカーで10位フィニッシュ。
もっともっとよく自分自身を見つめ直して、焦らず、次戦のオートポリスに向けて前進します。
応援して下さったファンの方々ありがとうございました。
次戦も藤田拓哉をよろしくお願いします。
JSB1000 #33 藤田拓哉
ライダーコメント 藤田拓哉
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クラス:JSB1000
2013′ 4/14 全日本選手権 第2戦 鈴鹿サーキット
予選 11位 決勝 10位
今回もサポートして下さったスポンサー様、チームスタッフ様、御協力ありがとうございました。
レースコメント
金曜日から走るペースは、悪くありませんでした。しかし自分のミスなどで走行時間をうまく使えなかったり、気合いが空回りしたりでうまく金曜日のセッションでは、タイムに繋ぐことができませんでした。
予選
予選の3周目でそこそこ良いタイムが出そうな周回の最終シケインでまた自分のミスで転倒してしまいました。
そのあとも全力で攻めて行きましたが、リズムが崩れてしまいタイムを伸ばす事ができませんでした。
予選11位!
決勝
スタートがうまく決まり、S字区間では、8番手まで上がりました。しかしまた2人に追い越されてしまい10位。
そのあとも1人に追い越されて11位。
そのあとMCシケインの立ち上がりで転倒があったためセーフティーカーが入りました。
それから4周後にスタートしていきました。
しかしタイヤの温め方をしっかりできてなく、なかなかタイムが上がらず、前車に追いつけず離されてしまいました。
その後チェッカーで10位フィニッシュ。
もっともっとよく自分自身を見つめ直して、焦らず、次戦のオートポリスに向けて前進します。
応援して下さったファンの方々ありがとうございました。
次戦も藤田拓哉をよろしくお願いします。
JSB1000 #33 藤田拓哉
2013.4.6.
2013′ 3/31 全日本選手権 第1戦 ツインリンクもてぎ 総括
イベント名 全日本ロードレース選手権 第1戦
日時・場所 2013年3月31日・ツインリンクもてぎ
レース
JSB1000 #33 藤田 拓哉 予選 6位 決勝 11位
JSB1000 #83 中沢 孝之 予選 16位 決勝 16位
開幕前の事前テストで自己ベストを更新して順調なテストを経て茂木に乗り込んだ藤田。好調な流れはレースウイークに入っても変わらず、ウイークを通して常にトップ6に絡む走りを見せた。
今年はここに来るまでにしっかりと走りこむことが出来たため、車体の方向性もほぼ固まっており、車体の最終確認や微調整を行う程度で、後は走りこむことに集中できていた。
初日は前日の雨の影響でハーフウエットから徐々に路面が乾きだすような状況。かなりスリッピーで全体的にもタイムが伸びない一日となっていた。そんな中藤田は、鈴鹿のテストで好調だったスイングアーム長でコースインしましたが、ストップアンドゴーの茂木では若干リヤのトラクションや車高バランスが微妙にズレてしまうため午後は前回テストの状態に戻しての走行となった。(それでも午前中は総合5番手を記録!)
午後になってもグリップが低く、路面温度も30度が最高といった状況でタイム更新は出来ませんでしたが、タイヤやサスの確認は進みました。特にリヤサスに関しては現在のバネレートでは若干弱い感じも出てきたので、イニシャルアップや圧側ダンパーで微調整をしましたがフロントの負担が増えてしまい、その結果バックストレートエンドで曲がり切れずコースオフする一幕もありましたが、ライダー、マシンともに無傷で戻ってくることが出来ました。1周をまとめることはできませんでしたが、各セクターのベストを合計すると51秒5程度のタイム。特にセクター1とセクター4は上位陣とほぼ同等のスピードで走れているが、セクター2とセクター3で約0.5秒くらいづつ離されてしまう。4コーナー、S字コーナー、V字コーナーこの3つのコーナーの加速がうまくないためタイムが伸びていないためで、2日目に向けセットアップの変更をトライしてみることになった。
2日目はまたしても夜半に降った雨のため朝の路面はウエット。それでも気温の高さもありJSB1000の走行時間にはほぼドライとなり、路面温度は低いながらも車体セットを詰めることが出来た。
先ずはリヤサスのバネレートをアップしてのトライは、フロントのプッシュアンダーが強くなってしまいNG。フロントのイニシャルアップなどでもバランスがとれず、結局午後は昨日のセットに戻すことにしました。
セットアップの方向が固まってきたので、午後の走行では予選を見据えたスプリントアタックと、決勝を睨んだロングランを実施。まず最初のアタックで1分51秒3を記録。3番手タイムとなった処でピットインしてガソリンを補充して決勝シュミレーションの20周アタックに。狙いは52秒フラットくらいで走り切れればと思いましたが、序盤はタンクの重さから52秒後半のタイム。そこから藤田はラインを調整して重いタンクに合わせた走りに慣れてきて52秒前半のタイムで周回を重ねていきます。20周目になっても52秒2を記録してテストを終了。
クリアラップが取れれば51秒台も狙えるアベレージを確認。ピットインした本人もまだまだ走れる元気を持っており余裕のコメント。タイヤにもまだマージンが残っており、最初のスプリントアタックと併せて25周を走り切り上々のテストで2日目を終える事が出来た。
迎えた土曜日の公式予選。今年はノックアウト予選の方式が変わり、最初の40分間のタイムアタックで11位以下を決定し、セッション2で上位10台によるタイムトライアルで最後のトップ10のグリッドを決めるという方式に変更となった。
レースウイークは3日目になると更に寒さが増し、路面温度も15度と冬のような状況の中公式予選に臨みました。セッティングは昨日のセットのまま変更せずタイムアタックに出た藤田。最初のセッション1で51秒3を記録して総合5番手で通過。続くセッション2はトップ10によるアタックとなり、クリアラップのアタックとなりましたが、路面状況は更に悪くなっており、ラインを変えると埃が舞うようなコンディション。上位陣では高橋選手や中須賀選手が転倒を喫し、渡辺選手もコースオフする中、無理をせずに走り切った藤田は総合6番手タイムの51秒6を記録しました。決勝は初の2列目スタートとなり、目の前に津田選手、隣には加賀山選手といったメンバー。無難なスタートで1周目を終えて、安定したラップを刻めれば表彰台のチャンスも伺える。
決勝当日は朝から生憎の雨が降り始めた。雨のデータは昨年までの物はまとまっているが、今年の車体でのデータは全く無く、また今年はタイヤのスペックも変わっており、ウエットで昨年のようなパフォーマンスを出せるかは手探りの状態。先ずスタートデータは昨年と同じように車体データを変更し、リヤタイヤの外径差分だけ車高を調整して走りだして見る。走り始めのペースは上々だが上位3台のペースが異常に早い。セクター1で1秒以上離される状況だが、これ以上無理をできる状態でもない。藤田は若干リヤのグリップ不足を訴えてきたため決勝に向け車体姿勢を微調整して決勝に臨んだ。
迎えた決勝。霧雨が降り続ける中スタートが切られた。
16周に短縮された決勝レースで、やや出遅れた藤田はオープニングラップを8番手で通過。先頭の秋吉がひとり飛びぬけてしまうが2番手以降はまだ目の前。十分勝負できるポジションだが、藤田のペースが上がらない。徐々に上位集団が離れて行き後方から追い上げてきた安田選手に5周目にかわされて9番手に後退。更に渡辺、津田にも追いつかれ9番手争いを数周にわたり展開するがレース終盤に二人に先行を許してしまう。
GP250時代からのライバルである渡辺に抜かれたことで藤田のスイッチが入ったようで一気にペースが上がり懸命い食らいつく。藤田は15周目に渡辺を交わし10番手に復帰しラストラップを迎えるが第3コーナーで周回遅れのマシンをパスするために無理なラインを通ってしまい、立ち上がりでハイサイドで転倒寸前まで振られてしまう。すかさず渡辺が横に並ぶが藤田も一歩も引かず2台並んだまま5コーナー、130R、そしてS字コーナーへ進んでゆく。V字コーナーで藤田が前に出るが加速に勝る渡辺がヘアピンで再び追いついてインを刺してくる。お互い一歩も引かないまま並んでヘアピンに入るとマシンが接触してアウト側にいた藤田がスリップダウン。すぐにマシンを起こしてレースに復帰するが11番手でチェッカーとなった。
今年国際A級に昇格して全日本選手権初レースとなった中沢。
マシンは前後サスノーマルでホイールもノーマルの17インチといったストック仕様に近い状態でどこまで全日本の常連たちと戦えるかのチャレンジでした。
自己ベストタイムではポイント獲得も難しいところから始まったチャレンジでしたが、レースウイーク中に徐々にペースを上げ、金曜日の走行では55秒台までタイムアップを果たし中段グループと対等に戦えるまでタイムアップを見せてくれた。
土曜日の公式予選では自己ベストには及ばないものの総合16番手を記録。
雨の決勝でも中段グループのバトルを制して見事16位完走。初レースでポイント獲得を飾り最終戦の切符を手にすることが出来ました。
藤田は事前テストから好調で、朝のフリー走行まで順調すぎるくらいの流れで決勝を迎えましたが、最後の最後で守りに入ってしまい、上位陣の決勝で見せる気迫と集中力に大きく引き離されてしまいました。詰めの甘さ、気持ちの弱さがチャンスを引き込めなかった最大の敗因です。
それでもレース終盤に見せた藤田本来の走りが出来れば、2週間後の第2戦の鈴鹿、そしてその後の戦いの中で、必ず目標を達成してくれることでしょう。事前テストでは自己ベストも更新して好調ではありますが、最後まで気を抜かず我武者羅に結果を求めて行きたいと思います。
開幕までに沢山のご支援ご声援を戴き誠にありがとうございました。今日の教訓を次戦に活かせるよう精進して参りますので、引き続きご支援ご声援の程、宜しくお願い申し上げます。
藤田と渡辺選手のラストラップバトルの様子がオンボードカメラに写っておりましたので、YOUTUBEにアップしてありますのでご覧になって下さい。このバトルを近いうちにトップ争いで見たいですね。
これこそ意地のぶつかり合い、レース、そうですDOGFIGHTです。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
2013′ 3/31 全日本選手権 第1戦 ツインリンクもてぎ
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イベント名 全日本ロードレース選手権 第1戦
日時・場所 2013年3月31日・ツインリンクもてぎ
レース
JSB1000 #33 藤田 拓哉 予選 6位 決勝 11位
JSB1000 #83 中沢 孝之 予選 16位 決勝 16位
JSB1000・藤田拓哉
開幕前の事前テストで自己ベストを更新して順調なテストを経て茂木に乗り込んだ藤田。好調な流れはレースウイークに入っても変わらず、ウイークを通して常にトップ6に絡む走りを見せた。
今年はここに来るまでにしっかりと走りこむことが出来たため、車体の方向性もほぼ固まっており、車体の最終確認や微調整を行う程度で、後は走りこむことに集中できていた。
初日は前日の雨の影響でハーフウエットから徐々に路面が乾きだすような状況。かなりスリッピーで全体的にもタイムが伸びない一日となっていた。そんな中藤田は、鈴鹿のテストで好調だったスイングアーム長でコースインしましたが、ストップアンドゴーの茂木では若干リヤのトラクションや車高バランスが微妙にズレてしまうため午後は前回テストの状態に戻しての走行となった。(それでも午前中は総合5番手を記録!)
午後になってもグリップが低く、路面温度も30度が最高といった状況でタイム更新は出来ませんでしたが、タイヤやサスの確認は進みました。特にリヤサスに関しては現在のバネレートでは若干弱い感じも出てきたので、イニシャルアップや圧側ダンパーで微調整をしましたがフロントの負担が増えてしまい、その結果バックストレートエンドで曲がり切れずコースオフする一幕もありましたが、ライダー、マシンともに無傷で戻ってくることが出来ました。1周をまとめることはできませんでしたが、各セクターのベストを合計すると51秒5程度のタイム。特にセクター1とセクター4は上位陣とほぼ同等のスピードで走れているが、セクター2とセクター3で約0.5秒くらいづつ離されてしまう。4コーナー、S字コーナー、V字コーナーこの3つのコーナーの加速がうまくないためタイムが伸びていないためで、2日目に向けセットアップの変更をトライしてみることになった。
2日目はまたしても夜半に降った雨のため朝の路面はウエット。それでも気温の高さもありJSB1000の走行時間にはほぼドライとなり、路面温度は低いながらも車体セットを詰めることが出来た。
先ずはリヤサスのバネレートをアップしてのトライは、フロントのプッシュアンダーが強くなってしまいNG。フロントのイニシャルアップなどでもバランスがとれず、結局午後は昨日のセットに戻すことにしました。
セットアップの方向が固まってきたので、午後の走行では予選を見据えたスプリントアタックと、決勝を睨んだロングランを実施。まず最初のアタックで1分51秒3を記録。3番手タイムとなった処でピットインしてガソリンを補充して決勝シュミレーションの20周アタックに。狙いは52秒フラットくらいで走り切れればと思いましたが、序盤はタンクの重さから52秒後半のタイム。そこから藤田はラインを調整して重いタンクに合わせた走りに慣れてきて52秒前半のタイムで周回を重ねていきます。20周目になっても52秒2を記録してテストを終了。
クリアラップが取れれば51秒台も狙えるアベレージを確認。ピットインした本人もまだまだ走れる元気を持っており余裕のコメント。タイヤにもまだマージンが残っており、最初のスプリントアタックと併せて25周を走り切り上々のテストで2日目を終える事が出来た。
予選
迎えた土曜日の公式予選。今年はノックアウト予選の方式が変わり、最初の40分間のタイムアタックで11位以下を決定し、セッション2で上位10台によるタイムトライアルで最後のトップ10のグリッドを決めるという方式に変更となった。
レースウイークは3日目になると更に寒さが増し、路面温度も15度と冬のような状況の中公式予選に臨みました。セッティングは昨日のセットのまま変更せずタイムアタックに出た藤田。最初のセッション1で51秒3を記録して総合5番手で通過。続くセッション2はトップ10によるアタックとなり、クリアラップのアタックとなりましたが、路面状況は更に悪くなっており、ラインを変えると埃が舞うようなコンディション。上位陣では高橋選手や中須賀選手が転倒を喫し、渡辺選手もコースオフする中、無理をせずに走り切った藤田は総合6番手タイムの51秒6を記録しました。決勝は初の2列目スタートとなり、目の前に津田選手、隣には加賀山選手といったメンバー。無難なスタートで1周目を終えて、安定したラップを刻めれば表彰台のチャンスも伺える。
決勝
決勝当日は朝から生憎の雨が降り始めた。雨のデータは昨年までの物はまとまっているが、今年の車体でのデータは全く無く、また今年はタイヤのスペックも変わっており、ウエットで昨年のようなパフォーマンスを出せるかは手探りの状態。先ずスタートデータは昨年と同じように車体データを変更し、リヤタイヤの外径差分だけ車高を調整して走りだして見る。走り始めのペースは上々だが上位3台のペースが異常に早い。セクター1で1秒以上離される状況だが、これ以上無理をできる状態でもない。藤田は若干リヤのグリップ不足を訴えてきたため決勝に向け車体姿勢を微調整して決勝に臨んだ。
迎えた決勝。霧雨が降り続ける中スタートが切られた。
16周に短縮された決勝レースで、やや出遅れた藤田はオープニングラップを8番手で通過。先頭の秋吉がひとり飛びぬけてしまうが2番手以降はまだ目の前。十分勝負できるポジションだが、藤田のペースが上がらない。徐々に上位集団が離れて行き後方から追い上げてきた安田選手に5周目にかわされて9番手に後退。更に渡辺、津田にも追いつかれ9番手争いを数周にわたり展開するがレース終盤に二人に先行を許してしまう。
GP250時代からのライバルである渡辺に抜かれたことで藤田のスイッチが入ったようで一気にペースが上がり懸命い食らいつく。藤田は15周目に渡辺を交わし10番手に復帰しラストラップを迎えるが第3コーナーで周回遅れのマシンをパスするために無理なラインを通ってしまい、立ち上がりでハイサイドで転倒寸前まで振られてしまう。すかさず渡辺が横に並ぶが藤田も一歩も引かず2台並んだまま5コーナー、130R、そしてS字コーナーへ進んでゆく。V字コーナーで藤田が前に出るが加速に勝る渡辺がヘアピンで再び追いついてインを刺してくる。お互い一歩も引かないまま並んでヘアピンに入るとマシンが接触してアウト側にいた藤田がスリップダウン。すぐにマシンを起こしてレースに復帰するが11番手でチェッカーとなった。
JSB1000・中沢孝之
今年国際A級に昇格して全日本選手権初レースとなった中沢。
マシンは前後サスノーマルでホイールもノーマルの17インチといったストック仕様に近い状態でどこまで全日本の常連たちと戦えるかのチャレンジでした。
自己ベストタイムではポイント獲得も難しいところから始まったチャレンジでしたが、レースウイーク中に徐々にペースを上げ、金曜日の走行では55秒台までタイムアップを果たし中段グループと対等に戦えるまでタイムアップを見せてくれた。
土曜日の公式予選では自己ベストには及ばないものの総合16番手を記録。
雨の決勝でも中段グループのバトルを制して見事16位完走。初レースでポイント獲得を飾り最終戦の切符を手にすることが出来ました。
総括
藤田は事前テストから好調で、朝のフリー走行まで順調すぎるくらいの流れで決勝を迎えましたが、最後の最後で守りに入ってしまい、上位陣の決勝で見せる気迫と集中力に大きく引き離されてしまいました。詰めの甘さ、気持ちの弱さがチャンスを引き込めなかった最大の敗因です。
それでもレース終盤に見せた藤田本来の走りが出来れば、2週間後の第2戦の鈴鹿、そしてその後の戦いの中で、必ず目標を達成してくれることでしょう。事前テストでは自己ベストも更新して好調ではありますが、最後まで気を抜かず我武者羅に結果を求めて行きたいと思います。
開幕までに沢山のご支援ご声援を戴き誠にありがとうございました。今日の教訓を次戦に活かせるよう精進して参りますので、引き続きご支援ご声援の程、宜しくお願い申し上げます。
藤田と渡辺選手のラストラップバトルの様子がオンボードカメラに写っておりましたので、YOUTUBEにアップしてありますのでご覧になって下さい。このバトルを近いうちにトップ争いで見たいですね。
これこそ意地のぶつかり合い、レース、そうですDOGFIGHTです。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
2013.4.3.
2013′ 3/31 全日本選手権Rd.1 もてぎ ライダーコメント 中澤孝之
ライダー:#83 中澤孝之
クラス:JSB1000
2013′ 3/31 全日本選手権 第1戦 ツインリンクもてぎ
予選 16位 決勝 16位
永く地方選手権でレース活動を続けてきましたが、やはり一度は全日本を目指したい。 そんな想いが実現した、夢のような春の出来事。
レースコメント
木曜日からのテスト走行で、セットアップを進めていきました。 絶対的な走り込み、経験不足は否めませんが、それでも毎セッションでベストを更新する勢いで調整を重ね、概ね真ん中程度の位置につけることができました。
予選
金曜日までの小春日和から冬に逆戻りしたかのように冷え込み、路面温度の低さから思うようにタイムを詰めることができませんでした。 前日には55秒台にまでタイムを詰めていたものの、最終アタックで遅い車両に阻まれ 1’56.089 で6列目、16位グリッドとなりました。
決勝
全日本でも雨男は健在です。 朝から雨となり、土曜日よりさらに厳しい冷え込みで朝のフリー走行ではマシンセットアップよりも寒さ対策に頭を悩ます程。 雨のレースはライダーの技量と経験がモロに出てきます。
ポイント獲得を意識しすぎて守りの走りとなり、スタートもホイールスピンを気にするが故にいつものキレがなく、後方スタートだった須貝選手にまで先行を許す始末。ついて行こうとしたものの、さすがにベテラン選手なだけあってあっという間に引き離され単独走行となり、ペースが掴めないままさらに順位を落としてしまいました。
トップ集団に周回遅れにされる際、もてぎの地方選でライバルの久我選手に誤ってラインを譲ってしまいスイッチON。 数周後に久我選手をかわし、更にその前を走るBMWを駆る原田選手もかわして予選と同じ16位に順位を回復してチェッカーとなりました。
総括
まずは全日本初参戦にあたりご協力頂いたスポンサーの皆さま、ドッグファイトレーシングスタッフの皆さま、ヘルパーを務めてくれたチーム員、連日休暇を許してくれた会社の上司、同僚、その他たくさんの応援してくださっている方々に深くお礼申しあげます。
限られた条件の中で最高のパッケージをご用意頂いたチーム監督の室井さん、そして、そもそもJSB1000クラスという選択肢を考えるきっかけになった昨年のYZF-R1 Projectを立ち上げた中川メカには特に感謝の気持ちでいっぱいです。 昨年のデータと経験がなければ、全日本初挑戦にして最高峰クラス16位完走という結果は得られませんでした。 今回の全日本選手権参戦もYZF-R1 Projectの延長線上にあり、得られたデータ、経験をR1ユーザーの皆様にもフィードバックできれば幸いです。
結果を残せたことは自分にとって大きな前進であり、まだまだ成長できる自分を再確認することができました。 次戦、さらに上を目指してチャレンジしたいと思います。
JSB1000 #83 中澤孝之
ライダーコメント 中澤孝之
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クラス:JSB1000
2013′ 3/31 全日本選手権 第1戦 ツインリンクもてぎ
予選 16位 決勝 16位
永く地方選手権でレース活動を続けてきましたが、やはり一度は全日本を目指したい。 そんな想いが実現した、夢のような春の出来事。
レースコメント
木曜日からのテスト走行で、セットアップを進めていきました。 絶対的な走り込み、経験不足は否めませんが、それでも毎セッションでベストを更新する勢いで調整を重ね、概ね真ん中程度の位置につけることができました。
予選
金曜日までの小春日和から冬に逆戻りしたかのように冷え込み、路面温度の低さから思うようにタイムを詰めることができませんでした。 前日には55秒台にまでタイムを詰めていたものの、最終アタックで遅い車両に阻まれ 1’56.089 で6列目、16位グリッドとなりました。
決勝
全日本でも雨男は健在です。 朝から雨となり、土曜日よりさらに厳しい冷え込みで朝のフリー走行ではマシンセットアップよりも寒さ対策に頭を悩ます程。 雨のレースはライダーの技量と経験がモロに出てきます。
ポイント獲得を意識しすぎて守りの走りとなり、スタートもホイールスピンを気にするが故にいつものキレがなく、後方スタートだった須貝選手にまで先行を許す始末。ついて行こうとしたものの、さすがにベテラン選手なだけあってあっという間に引き離され単独走行となり、ペースが掴めないままさらに順位を落としてしまいました。
トップ集団に周回遅れにされる際、もてぎの地方選でライバルの久我選手に誤ってラインを譲ってしまいスイッチON。 数周後に久我選手をかわし、更にその前を走るBMWを駆る原田選手もかわして予選と同じ16位に順位を回復してチェッカーとなりました。
総括
まずは全日本初参戦にあたりご協力頂いたスポンサーの皆さま、ドッグファイトレーシングスタッフの皆さま、ヘルパーを務めてくれたチーム員、連日休暇を許してくれた会社の上司、同僚、その他たくさんの応援してくださっている方々に深くお礼申しあげます。
限られた条件の中で最高のパッケージをご用意頂いたチーム監督の室井さん、そして、そもそもJSB1000クラスという選択肢を考えるきっかけになった昨年のYZF-R1 Projectを立ち上げた中川メカには特に感謝の気持ちでいっぱいです。 昨年のデータと経験がなければ、全日本初挑戦にして最高峰クラス16位完走という結果は得られませんでした。 今回の全日本選手権参戦もYZF-R1 Projectの延長線上にあり、得られたデータ、経験をR1ユーザーの皆様にもフィードバックできれば幸いです。
結果を残せたことは自分にとって大きな前進であり、まだまだ成長できる自分を再確認することができました。 次戦、さらに上を目指してチャレンジしたいと思います。
JSB1000 #83 中澤孝之
2013.4.2.
2013′ 3/31 全日本選手権Rd.1 もてぎ ライダーコメント 藤田拓哉
ライダー:#33 藤田拓哉
クラス:JSB1000
2013′ 3/31 全日本選手権 第1戦 ツインリンクもてぎ
予選 6位 決勝 11位
今年もたくさんのスポンサー様やチームスタッフ様にサポートしてもらい走る事ができました。
本当にありがとうございます。
レースコメント
木曜日のテストから金曜日のテストまで順調にマシンのテストを進めて行きました。
悪くなく、タイムもそれなりのところにつけていました。
予選
土曜日の予選では、Q1を1分51秒6を出して5位通過でQ2に進みました。
Q2では、なかなか路面コンディションが悪くタイムが上がらず同じ1分51秒6で終えました。
予選が終わってみれば、初のセカンドローの6位で予選を終えました。
決勝
日曜日は、雨が降り始めました。
朝のフリー走行を走るもコンディションの悪さに左右されてしまって、どのセットで行くのかを悩んでいました。
決勝が始まりスタートで少し出遅れてしまい、それでも1コーナーで何人か抜いて帰ってきました。
しかしなかなか前半からペースが上がらずどんどん順位を下げてしまい少しでも無理をするとハイサイドで飛びそうになり、そこで心のリミッターをかけてしまい、全て悪循環になっていく方向になってしまいました。
そしてチェッカーを受けた時には、11位まで落ちてしまいました。
今回のレースでも、たくさんの事を学びました。
コンディションに左右された時にどう対応するか。
もっとメカニックとのコミュニケーションをすること。
自分かってにならないこと。
感謝すること。
いつも自分は、チャレンジャーなんだということ。
レースに対しての貪欲さ。
まだまだ自分に穴がありました。
もっともっと気を引き締めて行かないと行けないと思いました。
気を引き締めていきます。
2週間後には、2&4の鈴鹿のレースがあります。 もう一度自分に何が足りないのかを考えて急ピッチに行動して、工夫してレースに向けてベストを尽くします。
JSB1000 #33 藤田拓哉
ライダーコメント 藤田拓哉
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クラス:JSB1000
2013′ 3/31 全日本選手権 第1戦 ツインリンクもてぎ
予選 6位 決勝 11位
今年もたくさんのスポンサー様やチームスタッフ様にサポートしてもらい走る事ができました。
本当にありがとうございます。
レースコメント
木曜日のテストから金曜日のテストまで順調にマシンのテストを進めて行きました。
悪くなく、タイムもそれなりのところにつけていました。
予選
土曜日の予選では、Q1を1分51秒6を出して5位通過でQ2に進みました。
Q2では、なかなか路面コンディションが悪くタイムが上がらず同じ1分51秒6で終えました。
予選が終わってみれば、初のセカンドローの6位で予選を終えました。
決勝
日曜日は、雨が降り始めました。
朝のフリー走行を走るもコンディションの悪さに左右されてしまって、どのセットで行くのかを悩んでいました。
決勝が始まりスタートで少し出遅れてしまい、それでも1コーナーで何人か抜いて帰ってきました。
しかしなかなか前半からペースが上がらずどんどん順位を下げてしまい少しでも無理をするとハイサイドで飛びそうになり、そこで心のリミッターをかけてしまい、全て悪循環になっていく方向になってしまいました。
そしてチェッカーを受けた時には、11位まで落ちてしまいました。
今回のレースでも、たくさんの事を学びました。
コンディションに左右された時にどう対応するか。
もっとメカニックとのコミュニケーションをすること。
自分かってにならないこと。
感謝すること。
いつも自分は、チャレンジャーなんだということ。
レースに対しての貪欲さ。
まだまだ自分に穴がありました。
もっともっと気を引き締めて行かないと行けないと思いました。
気を引き締めていきます。
2週間後には、2&4の鈴鹿のレースがあります。 もう一度自分に何が足りないのかを考えて急ピッチに行動して、工夫してレースに向けてベストを尽くします。
JSB1000 #33 藤田拓哉
2012.12.2.
2012′ 11/24 アジア選手権Rd.6カタール ライダーコメント 伊藤勇樹
ライダー:#19 伊藤勇樹
クラス:SS600
2012′ 11/24
アジアロードレース選手権 第6戦 カタール ロサイルインターナショナルサーキット
予選:4位
決勝:H1 5位 H2 4位
レースコメント
予選
今回もペトロナスヤマハさんのご協力により、アジア選手権の最終戦が開催されるロサイルサーキットがあるカタールに訪れることが叶いました。
砂漠の真ん中にあるカタールは、日中は40度近くまで気温が上がるため、レースは夜間に開かれます。初めて走る夜のサーキットはとても神秘的で、飛んでいるような気分でした。
フリー走行を走ってみると、思っていた以上にコーナー自体が広く感じ、更にコース上には砂漠の砂が乗っかっていて非常に滑りやすい上、どこのラインが正解か分からない状態。しかし、そんな理屈を考えるようなサーキットではないと判断し、ハイスピードを保ったままコーナーを曲がって行く。フィーリングをしっかり掴め、初日を5番手で終え翌日の予選に備えました。
予選ではチームスタッフさんのお陰もあり、マシンの調子も良い状態。コースインをしてタイムアタックすると、コーナーリングもスムーズに曲がって行き、コーナーの脱出スピードも前日とは比べものになりませんでした。これで自信がつき、全力でアタックを開始し僅か2周で前日のタイムを大きく超えトップに立ち、このタイムならそう簡単には抜かれないと思っていました。
しかし、この後に藤原選手、アズラン選手、そしてチームメイトのザムリ選手にかわされ4番手に後退。一旦落ち着いたところで今度は決勝に合わせたセッティングを探す方向に切り替え再度コースイン。この後も順位は変わらず4番手で予選を終えましたが、良い方向性が見つかったので得意のスタートで巻き返しを計りました。
決勝レース1
レース1でグリッドに着いた時、改めてここで初戦の世界選手権が開催される場所だという事実に圧倒されました。もちろん、ツインリンクもてぎでも開催されますが、また違う感覚を感じました。
レース1のスタートはやや失敗。それでも5番手で1コーナーに進入する。しかし、イン側から接近してきたライダーに弾かれてしまい6番手に後退。それでも1台かわして1周目を5番手で通過しました。
3周目、後方を確認すると6番手以降のライダーの差が開いていたので前方にいるアズラン選手、藤原選手、ザムリ選手、そして清成選手を追いました。しかし、15周あるレースのうち僅か5周目にリヤタイヤのスライドが始まり上手くライディング出来ない状態。それでも懸命に前方のライダー達を追いました。ところが9周目辺りから、3番手に順位を落としていたアズラン選手が失速。チャンスと思い慎重にペースを上げていき、12周目辺りに3番手争いの真後ろに着き、最終コーナーで藤原選手をかわし4番手。
しかし、13周目の1コーナーで再び藤原選手に先行を許してしまいます。その後も3番手争いの後方でチャンスをうかがうも5番手でチェッカーを受けました。
惜しくも表彰台を逃しましたが、確かな手ごたえを感じたレース1。レース2に向けてしっかり気持ちを整理する必要がありました。
決勝レース2
迎えたレース2。ここではややスタートが決まり、アズラン選手、藤原選手の後方3番手。前半セクションで車体の安定性がレース1よりもあることに気付きました。その安定性を生かし、最終コーナー進入で藤原選手のパスに成功。2番手でコントロールラインを通過。
しかし、再び藤原選手が浮上。更にはザムリ選手まで上がり、これで4番手に落ちてしまいました。更には、清成選手にもかわされ5番手に後退。
3周目、4番手の藤原選手が上位3台から遅れ始め差が開いていきました。かわすにも藤原選手をパスするのは簡単ではないと慎重にラインを見極めました。そして、6周目に藤原選手を1コーナーの進入でパスに成功。前方にはザムリ選手が走行。しかし、差が激しく開いていた上、再び序盤でタイヤがスライドをし始め苦しい展開。後方を確認すると藤原選手との差が大きくなっていました。しかし、前方3台のマシンは開くばかり。前後方とも離れてしまいペースも掴みづらく慎重にマシンコントロールをする他ありません。
そのままポジションをキープし、4番手でチェッカーを受けました。またしても表彰台を逃し最後のレースを終えてしまいましたが、スポット参戦でランキング5位。本当に光栄に思います。
レースを終えて
今年一年、皆様のご協力があり、無事に走り切る事が出来ました。この一年間多くの皆様からの応援や御協力もあり、長年の夢であったアジア選手権での参戦が叶いました。本当に有り難う御座いました。
来年はアジア選手権チャンピオンを目指し、精進して参ります。皆様の変わらぬ応援、御協力を宜しく御願い致します。
伊藤勇樹
ライダーコメント 伊藤勇樹
ライダー:#19 伊藤勇樹
クラス:SS600
2012′ 11/24
アジアロードレース選手権 第6戦 カタール ロサイルインターナショナルサーキット
予選:4位
決勝:H1 5位 H2 4位
レースコメント
予選
今回もペトロナスヤマハさんのご協力により、アジア選手権の最終戦が開催されるロサイルサーキットがあるカタールに訪れることが叶いました。
砂漠の真ん中にあるカタールは、日中は40度近くまで気温が上がるため、レースは夜間に開かれます。初めて走る夜のサーキットはとても神秘的で、飛んでいるような気分でした。
フリー走行を走ってみると、思っていた以上にコーナー自体が広く感じ、更にコース上には砂漠の砂が乗っかっていて非常に滑りやすい上、どこのラインが正解か分からない状態。しかし、そんな理屈を考えるようなサーキットではないと判断し、ハイスピードを保ったままコーナーを曲がって行く。フィーリングをしっかり掴め、初日を5番手で終え翌日の予選に備えました。
予選ではチームスタッフさんのお陰もあり、マシンの調子も良い状態。コースインをしてタイムアタックすると、コーナーリングもスムーズに曲がって行き、コーナーの脱出スピードも前日とは比べものになりませんでした。これで自信がつき、全力でアタックを開始し僅か2周で前日のタイムを大きく超えトップに立ち、このタイムならそう簡単には抜かれないと思っていました。
しかし、この後に藤原選手、アズラン選手、そしてチームメイトのザムリ選手にかわされ4番手に後退。一旦落ち着いたところで今度は決勝に合わせたセッティングを探す方向に切り替え再度コースイン。この後も順位は変わらず4番手で予選を終えましたが、良い方向性が見つかったので得意のスタートで巻き返しを計りました。
決勝レース1
レース1でグリッドに着いた時、改めてここで初戦の世界選手権が開催される場所だという事実に圧倒されました。もちろん、ツインリンクもてぎでも開催されますが、また違う感覚を感じました。
レース1のスタートはやや失敗。それでも5番手で1コーナーに進入する。しかし、イン側から接近してきたライダーに弾かれてしまい6番手に後退。それでも1台かわして1周目を5番手で通過しました。
3周目、後方を確認すると6番手以降のライダーの差が開いていたので前方にいるアズラン選手、藤原選手、ザムリ選手、そして清成選手を追いました。しかし、15周あるレースのうち僅か5周目にリヤタイヤのスライドが始まり上手くライディング出来ない状態。それでも懸命に前方のライダー達を追いました。ところが9周目辺りから、3番手に順位を落としていたアズラン選手が失速。チャンスと思い慎重にペースを上げていき、12周目辺りに3番手争いの真後ろに着き、最終コーナーで藤原選手をかわし4番手。
しかし、13周目の1コーナーで再び藤原選手に先行を許してしまいます。その後も3番手争いの後方でチャンスをうかがうも5番手でチェッカーを受けました。
惜しくも表彰台を逃しましたが、確かな手ごたえを感じたレース1。レース2に向けてしっかり気持ちを整理する必要がありました。
決勝レース2
迎えたレース2。ここではややスタートが決まり、アズラン選手、藤原選手の後方3番手。前半セクションで車体の安定性がレース1よりもあることに気付きました。その安定性を生かし、最終コーナー進入で藤原選手のパスに成功。2番手でコントロールラインを通過。
しかし、再び藤原選手が浮上。更にはザムリ選手まで上がり、これで4番手に落ちてしまいました。更には、清成選手にもかわされ5番手に後退。
3周目、4番手の藤原選手が上位3台から遅れ始め差が開いていきました。かわすにも藤原選手をパスするのは簡単ではないと慎重にラインを見極めました。そして、6周目に藤原選手を1コーナーの進入でパスに成功。前方にはザムリ選手が走行。しかし、差が激しく開いていた上、再び序盤でタイヤがスライドをし始め苦しい展開。後方を確認すると藤原選手との差が大きくなっていました。しかし、前方3台のマシンは開くばかり。前後方とも離れてしまいペースも掴みづらく慎重にマシンコントロールをする他ありません。
そのままポジションをキープし、4番手でチェッカーを受けました。またしても表彰台を逃し最後のレースを終えてしまいましたが、スポット参戦でランキング5位。本当に光栄に思います。
レースを終えて
今年一年、皆様のご協力があり、無事に走り切る事が出来ました。この一年間多くの皆様からの応援や御協力もあり、長年の夢であったアジア選手権での参戦が叶いました。本当に有り難う御座いました。
来年はアジア選手権チャンピオンを目指し、精進して参ります。皆様の変わらぬ応援、御協力を宜しく御願い致します。
伊藤勇樹
2012.11.15.
2012′ 10/28 全日本選手権 第9戦 鈴鹿サーキット 総括
藤田拓哉・自己ベストの6位入賞。ランキング9位に浮上!
伊藤勇樹はランキング10位、阿久津晃輝もランキング37位で今季を終える!
イベント名 全日本選手権 第9戦
日時・場所 2012年10月28日・鈴鹿サーキット
観 客 8000人
レース
JSB1000 #33 藤田 拓哉 予選レース1 13位 決勝レース1 10位
予選レース1 12位 決勝レース1 6位
ST600 #19 伊藤 勇樹 予選14位 決勝18位
ST600 #19 阿久津 晃輝 予選28位 決勝リタイヤ
いよいよ最終戦を迎えた藤田。前戦の岡山で痛恨のノーポイントとなりランキングも12位まで落ちてしまって迎えた鈴鹿。今年は8耐参戦準備の為夏場のテストにも参加出来ており、その時点で11秒0までタイムを詰めていたので、木曜日の走行開始から周囲に遅れることなくタイムを順調に上げて行く。
午前中の走行で2分12秒1とまずまずの滑り出し。午後の走行で更なるタイムアップを目指すがなんと2周目にエンジントラブルが発生し走行を中断。残念ながら再スタートできないまま初日を終える事となった。
それでもレース本番でトラブルが出なくて良かったとライダーもスタッフもいたってポジティブ。そんな前向きな気持ちが2日目の走りに現れた。
2日目。午前中1本目の走行で一気にペースを上げた藤田は2分10秒台に突入。自己ベストを更新して総合12番手のタイムを記録。午後の走行では予選に向けたサスセットの仕様違いをテストしたがこちらは不発に終わりタイムの更新は出来なかったが、予選に向け準備は整った。
迎えた公式予選。今回もノックアウト予選だが、並みいる猛者が集まる鈴鹿では、藤田はこれまでに最終セッションに出場出来た事が無い。
今回の予選では現在ある力を出し切り2分9秒台を記録する事と、最終セッションに残る事を目標に公式予選に臨んだ。先ずは最初のQ1.藤田は真っ先にコースインしタイムを上げて行く。3周目に2分10秒台に突入、そして次の周に2分10秒3までタイムをアップしてピットイン。先ずは総合13番手でQ1通過を決めた。
次のQ2突破に向け前後のタイヤを新品に交換し勝負に出る。再び先頭でコースインした藤田は2周目に2分10秒1を記録。目標の9秒台を目指しペースを上げるがクリアラップに恵まれず惜しくもタイム更新はならなかった。それでも総合12番手で目標の最終セッション進出を果たした藤田。
最後のセッションは中古タイヤでのアタックとなりタイム更新はならなかったが、今季の成長を示す事が出来た公式予選だった。
翌日の決勝は天気予報通り朝から雨。得意のウエットコンディションで藤田は更に今年の成長を示す走りを見せてくれた。
先ずは朝のフリー走行。車体セットは既にほぼ固まっており、後は藤田の頑張り次第。得意の雨でぐいぐいとタイムを上げて行くとなんとトップタイムを記録。終盤にファクトリー勢にポジションを譲る物の、総合5番手を記録し決勝に期待が膨らむ。
迎えた決勝。最終戦は2ヒート開催の為いつもより忙しいレースまでの短い時間で集中力を高めて臨んだ藤田。スタートに出遅れオープニングラップは12番手で通過。そこから周囲よりも速いペースで順位を上げて行くと7周目には9番手までポジションアップ。更に前を追いかけるがこのころより雨脚が強くなり、ホームストレートでもホイールスピンが出る危険な状態。藤田は固めのレインタイヤを選択していた為、雨量の増えた路面でペースダウンを余儀なくされてしまいレース終盤に2台に交わされて11番手にダウン。
しかし最終ラップに2番手の中須賀選手の転倒により10番手でチェッカーを受けた。
午後に行われる決勝ヒート2に向けタイヤ選択を打ち合わせる藤田とメカニック。天候は悪くなる方向でGP3やGP2も中止や見送りがされるなかで定刻の15時10分にコースインがスタート。周回数は15周から12周に短縮され手の決勝となった。藤田はソフトタイヤをチョイスしてコースイン。今年最後のレースに臨む。
またしてもスタートでやや出遅れた藤田。オープニングラップを14番手で通過するが、今回は序盤から周囲を圧倒するタイムでポジションを回復して行く。2周目に2台を抜いて12番手に上がり、その後も周回毎にポジションを回復して行くと、6周目にトップテン入りの9番手に浮上。レース折り返しの7周目には7番手に浮上してきた。この時点で前を行く6番手の今野選手との差は10秒以上。しかし今野選手より1周2秒以上速いペースで周回する藤田はラストラップの12周目に今野選手を捉え一気に突き放す。
ラストラップにはなんと2分20秒を記録しトップ3よりも速いラップタイムで帰ってきた藤田は最終コーナーで5番手の安田選手の背後まで迫っていた。自己最高位の6番手でチェッカーを受けた藤田の走りはライブ映像でも大きく映し出されていた。
決勝のベストタイムは5番手に相当する物で朝のフリー走行の結果がフロックではなかった事を改めて示す事が出来た。そして上位のファクトリーがドライのベストタイムに対して12~13秒タイムを落としている中、藤田はベストの10秒落ちというタイムを記録してみせた。これこそが藤田が持つポテンシャルの高さを示す明確なデータである。
伊藤も前戦岡山で悔しいノーポイントとなってしまった為、最終戦鈴鹿で屈辱を晴らすべく気合を入れての参戦だった。
しかしそんな伊藤に不運が続く。テスト初日の午前中の走行で、ウォーターホースに亀裂が入りそこから水が漏れてしまい走行序盤にマシンを止める事となってしまった。前回の転倒による後遺症だが、朝の暖気まで問題が無かっただけに悔やまれるトラブルで有る。
気を取り直して臨んだ午後の走行では今度はオーバーヒートが発生。午前中の走行で水が漏れた状態で走行した時にオーバーヒートを起こしており、その結果ヘッドガスケットに吹き抜けが発生してしまっていたようだ。残念ながら2回目も走行を断念する事となった伊藤は珍しく悔しさを爆発させていた・・・。
エンジンを載せ替えて臨んだ2日目の公式練習。マシンは問題なくいつもの状態に戻ったが伊藤のペースが上がらない。午前の走行は総合21番手と完全に出遅れてしまった。午後の走行で自己ベストを更新して2分15秒1までタイムを上げるがそれでも総合18番手と、本来目指していたポジションには程遠い位置だ。
今年は全体のタイムが以上に上がり2分13秒台が11番手までを占める激戦状態。伊藤も13秒に入れないと決勝はかなり厳しいレースになりそうだ。
土曜日の公式予選。40分の走行で1セットしか使えない予選の中で伊藤は一気にペースを上げ2分14秒2までタイムを更新。予選序盤はトップテンに入っていたが、そこから徐々にポジションを落としてゆく。伊藤のタイムは昨年なら3番手に位置するタイムだが、今年はコースレコードを更新するライダーが9人もいる、異常なほどのタイムアップが起きており、最終的に14番手までポジションを落として予選を終える事となった。
翌日は朝から雨。朝のフリー走行からウエットコンディションとなる中、気持ちを切り替えて臨んだ伊藤はフリー走行で6番手と本来の元気を取り戻してきた。
そして迎えた決勝。14番手からスタートした伊藤はまずまずのスタートでオープニングラップを13番手で通過するが2周目に19番手と大きく順位を落として帰ってきた。朝のフリー走行から変更したセッティングが裏目に出てしまったようで全くペースが上がらない。それでも我慢のレースで12周を走り切った伊藤は18番手でチェッカーを潜り今年の全日本選手権の最終レースを終えた。この結果ランキングは10位となり、ST600挑戦3年目でトップテン入りのランキングを獲得した。
阿久津は菅生のレースで獲得したポイントで出場権を獲得し、最終戦に臨んだ。
今年は少しずつ復調の気配を見せ始めていたが、鈴鹿は圧倒的に走り込不足が露呈してしまった感が有る。全体のペースが昨年に比べ飛躍的にアップしている中で、自己ベストこそ更新する物の周囲のペースには置いていかれてしまう。初日、2日目と着実にタイムを更新するが、それでも下位集団に埋もれてしまい本来のポテンシャルを発揮するまでに至らない。
公式予選では2分17秒3と自己ベストを更新するが、総合で28番手と厳しい状況が続く。
それでも日曜日は雨。ウエットコンディションの中行われた朝のフリー走行では21番手とポイント獲得まであと一歩の所にポジションを上げてきた。後は得意のスタートでポジションを上げて行けば鈴鹿でポイント獲得も見えてきた。
そして迎えた決勝。得意のスタートで前一列を食い、更にポジションを上げて帰ってきた阿久津だが、なんと最終コーナーでスリップダウン。前が詰まっていて逸る気持ちがほんの少しアクセルを開けすぎてしまったようで、ウエットコンディションの中一気に転倒してしまった。阿久津はマシンを起こし再スタートを試みるがマシンにダメージが有り残念ながらここでレースを終える事となってしまった。
鈴鹿の最終戦を終え今期の全日本選手権は終了しました。
藤田は最終戦で今年の集大成を見せてくれました。彼の持つ現状のポテンシャルを鈴鹿でドライ&ウエット共に発揮してくれたと思います。
伊藤は目覚ましい成長とチャンスを掴む事が出来ました。その力を全日本の場で発揮できなかったことが残念ですが、来期の飛躍に繋がる物と確信しております。
阿久津もあとひと山越えてくれれば本来の力が発揮できる筈です。最終戦で流した悔し涙がバネとなってくれる事を願います。
1年間御支援、ご声援ありがとうございました。厳しい社会環境の中今年1年充実したシーズンが送れましたのも、御支援御協力を戴きました皆様のおかげとライダー&スタッフ一同深く感謝いたしております。
心より御礼申し上げます。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
2012′ 10/28 全日本選手権 第9戦 鈴鹿サーキット
藤田拓哉・自己ベストの6位入賞。ランキング9位に浮上!
伊藤勇樹はランキング10位、阿久津晃輝もランキング37位で今季を終える!
イベント名 全日本選手権 第9戦
日時・場所 2012年10月28日・鈴鹿サーキット
観 客 8000人
レース
JSB1000 #33 藤田 拓哉 予選レース1 13位 決勝レース1 10位
予選レース1 12位 決勝レース1 6位
ST600 #19 伊藤 勇樹 予選14位 決勝18位
ST600 #19 阿久津 晃輝 予選28位 決勝リタイヤ
JSB1000・藤田拓哉
いよいよ最終戦を迎えた藤田。前戦の岡山で痛恨のノーポイントとなりランキングも12位まで落ちてしまって迎えた鈴鹿。今年は8耐参戦準備の為夏場のテストにも参加出来ており、その時点で11秒0までタイムを詰めていたので、木曜日の走行開始から周囲に遅れることなくタイムを順調に上げて行く。
午前中の走行で2分12秒1とまずまずの滑り出し。午後の走行で更なるタイムアップを目指すがなんと2周目にエンジントラブルが発生し走行を中断。残念ながら再スタートできないまま初日を終える事となった。
それでもレース本番でトラブルが出なくて良かったとライダーもスタッフもいたってポジティブ。そんな前向きな気持ちが2日目の走りに現れた。
2日目。午前中1本目の走行で一気にペースを上げた藤田は2分10秒台に突入。自己ベストを更新して総合12番手のタイムを記録。午後の走行では予選に向けたサスセットの仕様違いをテストしたがこちらは不発に終わりタイムの更新は出来なかったが、予選に向け準備は整った。
予選
迎えた公式予選。今回もノックアウト予選だが、並みいる猛者が集まる鈴鹿では、藤田はこれまでに最終セッションに出場出来た事が無い。
今回の予選では現在ある力を出し切り2分9秒台を記録する事と、最終セッションに残る事を目標に公式予選に臨んだ。先ずは最初のQ1.藤田は真っ先にコースインしタイムを上げて行く。3周目に2分10秒台に突入、そして次の周に2分10秒3までタイムをアップしてピットイン。先ずは総合13番手でQ1通過を決めた。
次のQ2突破に向け前後のタイヤを新品に交換し勝負に出る。再び先頭でコースインした藤田は2周目に2分10秒1を記録。目標の9秒台を目指しペースを上げるがクリアラップに恵まれず惜しくもタイム更新はならなかった。それでも総合12番手で目標の最終セッション進出を果たした藤田。
最後のセッションは中古タイヤでのアタックとなりタイム更新はならなかったが、今季の成長を示す事が出来た公式予選だった。
決勝ヒート1
翌日の決勝は天気予報通り朝から雨。得意のウエットコンディションで藤田は更に今年の成長を示す走りを見せてくれた。
先ずは朝のフリー走行。車体セットは既にほぼ固まっており、後は藤田の頑張り次第。得意の雨でぐいぐいとタイムを上げて行くとなんとトップタイムを記録。終盤にファクトリー勢にポジションを譲る物の、総合5番手を記録し決勝に期待が膨らむ。
迎えた決勝。最終戦は2ヒート開催の為いつもより忙しいレースまでの短い時間で集中力を高めて臨んだ藤田。スタートに出遅れオープニングラップは12番手で通過。そこから周囲よりも速いペースで順位を上げて行くと7周目には9番手までポジションアップ。更に前を追いかけるがこのころより雨脚が強くなり、ホームストレートでもホイールスピンが出る危険な状態。藤田は固めのレインタイヤを選択していた為、雨量の増えた路面でペースダウンを余儀なくされてしまいレース終盤に2台に交わされて11番手にダウン。
しかし最終ラップに2番手の中須賀選手の転倒により10番手でチェッカーを受けた。
決勝ヒート2
午後に行われる決勝ヒート2に向けタイヤ選択を打ち合わせる藤田とメカニック。天候は悪くなる方向でGP3やGP2も中止や見送りがされるなかで定刻の15時10分にコースインがスタート。周回数は15周から12周に短縮され手の決勝となった。藤田はソフトタイヤをチョイスしてコースイン。今年最後のレースに臨む。
またしてもスタートでやや出遅れた藤田。オープニングラップを14番手で通過するが、今回は序盤から周囲を圧倒するタイムでポジションを回復して行く。2周目に2台を抜いて12番手に上がり、その後も周回毎にポジションを回復して行くと、6周目にトップテン入りの9番手に浮上。レース折り返しの7周目には7番手に浮上してきた。この時点で前を行く6番手の今野選手との差は10秒以上。しかし今野選手より1周2秒以上速いペースで周回する藤田はラストラップの12周目に今野選手を捉え一気に突き放す。
ラストラップにはなんと2分20秒を記録しトップ3よりも速いラップタイムで帰ってきた藤田は最終コーナーで5番手の安田選手の背後まで迫っていた。自己最高位の6番手でチェッカーを受けた藤田の走りはライブ映像でも大きく映し出されていた。
決勝のベストタイムは5番手に相当する物で朝のフリー走行の結果がフロックではなかった事を改めて示す事が出来た。そして上位のファクトリーがドライのベストタイムに対して12~13秒タイムを落としている中、藤田はベストの10秒落ちというタイムを記録してみせた。これこそが藤田が持つポテンシャルの高さを示す明確なデータである。
ST600・伊藤勇樹
伊藤も前戦岡山で悔しいノーポイントとなってしまった為、最終戦鈴鹿で屈辱を晴らすべく気合を入れての参戦だった。
しかしそんな伊藤に不運が続く。テスト初日の午前中の走行で、ウォーターホースに亀裂が入りそこから水が漏れてしまい走行序盤にマシンを止める事となってしまった。前回の転倒による後遺症だが、朝の暖気まで問題が無かっただけに悔やまれるトラブルで有る。
気を取り直して臨んだ午後の走行では今度はオーバーヒートが発生。午前中の走行で水が漏れた状態で走行した時にオーバーヒートを起こしており、その結果ヘッドガスケットに吹き抜けが発生してしまっていたようだ。残念ながら2回目も走行を断念する事となった伊藤は珍しく悔しさを爆発させていた・・・。
エンジンを載せ替えて臨んだ2日目の公式練習。マシンは問題なくいつもの状態に戻ったが伊藤のペースが上がらない。午前の走行は総合21番手と完全に出遅れてしまった。午後の走行で自己ベストを更新して2分15秒1までタイムを上げるがそれでも総合18番手と、本来目指していたポジションには程遠い位置だ。
今年は全体のタイムが以上に上がり2分13秒台が11番手までを占める激戦状態。伊藤も13秒に入れないと決勝はかなり厳しいレースになりそうだ。
土曜日の公式予選。40分の走行で1セットしか使えない予選の中で伊藤は一気にペースを上げ2分14秒2までタイムを更新。予選序盤はトップテンに入っていたが、そこから徐々にポジションを落としてゆく。伊藤のタイムは昨年なら3番手に位置するタイムだが、今年はコースレコードを更新するライダーが9人もいる、異常なほどのタイムアップが起きており、最終的に14番手までポジションを落として予選を終える事となった。
翌日は朝から雨。朝のフリー走行からウエットコンディションとなる中、気持ちを切り替えて臨んだ伊藤はフリー走行で6番手と本来の元気を取り戻してきた。
そして迎えた決勝。14番手からスタートした伊藤はまずまずのスタートでオープニングラップを13番手で通過するが2周目に19番手と大きく順位を落として帰ってきた。朝のフリー走行から変更したセッティングが裏目に出てしまったようで全くペースが上がらない。それでも我慢のレースで12周を走り切った伊藤は18番手でチェッカーを潜り今年の全日本選手権の最終レースを終えた。この結果ランキングは10位となり、ST600挑戦3年目でトップテン入りのランキングを獲得した。
ST600・阿久津晃輝
阿久津は菅生のレースで獲得したポイントで出場権を獲得し、最終戦に臨んだ。
今年は少しずつ復調の気配を見せ始めていたが、鈴鹿は圧倒的に走り込不足が露呈してしまった感が有る。全体のペースが昨年に比べ飛躍的にアップしている中で、自己ベストこそ更新する物の周囲のペースには置いていかれてしまう。初日、2日目と着実にタイムを更新するが、それでも下位集団に埋もれてしまい本来のポテンシャルを発揮するまでに至らない。
公式予選では2分17秒3と自己ベストを更新するが、総合で28番手と厳しい状況が続く。
それでも日曜日は雨。ウエットコンディションの中行われた朝のフリー走行では21番手とポイント獲得まであと一歩の所にポジションを上げてきた。後は得意のスタートでポジションを上げて行けば鈴鹿でポイント獲得も見えてきた。
そして迎えた決勝。得意のスタートで前一列を食い、更にポジションを上げて帰ってきた阿久津だが、なんと最終コーナーでスリップダウン。前が詰まっていて逸る気持ちがほんの少しアクセルを開けすぎてしまったようで、ウエットコンディションの中一気に転倒してしまった。阿久津はマシンを起こし再スタートを試みるがマシンにダメージが有り残念ながらここでレースを終える事となってしまった。
総括
鈴鹿の最終戦を終え今期の全日本選手権は終了しました。
藤田は最終戦で今年の集大成を見せてくれました。彼の持つ現状のポテンシャルを鈴鹿でドライ&ウエット共に発揮してくれたと思います。
伊藤は目覚ましい成長とチャンスを掴む事が出来ました。その力を全日本の場で発揮できなかったことが残念ですが、来期の飛躍に繋がる物と確信しております。
阿久津もあとひと山越えてくれれば本来の力が発揮できる筈です。最終戦で流した悔し涙がバネとなってくれる事を願います。
1年間御支援、ご声援ありがとうございました。厳しい社会環境の中今年1年充実したシーズンが送れましたのも、御支援御協力を戴きました皆様のおかげとライダー&スタッフ一同深く感謝いたしております。
心より御礼申し上げます。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明























































