レース結果

2012′ 10.11.
2012′ 10/07 全日本選手権 第8戦 岡山国際サーキット 総括

2012′ 10/07 全日本選手権 第8戦 岡山国際サーキット


岡山は藤田拓哉、伊藤勇樹、ともにノーポイントに終わる。

イベント名 全日本選手権 第8戦
日時・場所 2012年10月7日・岡山国際サーキット


レース
JSB1000 #33  藤田 拓哉  予選9位  決勝未完走
ST600  #19  伊藤 勇樹  予選12位  決勝24位

JSB1000・藤田拓哉


岡山ではあまりよい結果がない藤田だが、3年目の今年は事前テストから着実に自己ベストを更新。
今年こそはとの思い出レースウイークを迎えた。今大会は上位陣から怪我のため加賀山選手と高橋選手が欠場となったため、上位に食い込みポイントを獲得するチャンスでもある。

金曜日の公式練習1本目。事前テストでベストタイムを記録したセットアップからスタートするがマシンのフィーリングが合わない。なんとか1分32秒台を記録するが、ライバル勢も調子を上げており総合9番手と厳しい展開。午後の走行で問題点を調整するがタイムは変わらぬまま。
逆にライバル勢は着実にタイムを詰めてきており総合10番手と後退してしまう。


予選


予選に向けフロントのバネレート変更や路面温度の低下に合わせたソフトタイヤのチョイスなどセッティングを変更して臨んだ公式予選。今回もノックアウト方式の予選のため先ずはセッション1でセットの確認を行う藤田。

真っ先にコースインし順調にペースを上げてゆくと、5周目に各セクターで自己ベストを更新して32秒1までタイムを上げ、セッション1を総合9番手で通過。セッション2は赤旗を挟み14分間でのアタックとなったが、藤田は中古タイヤのままアタックを続け32秒5のタイムで総合10番手となりファイナルセッション出場を決めた。

前後のタイヤを交換して臨んだ最後のアタック。5周目に32秒0を記録、6周目に遂に31秒に突入、7周目に更にベストを更新して31秒8までタイムを上げ総合9番手を獲得した。

岡山のコースは全体を3つのセクターに分けているが、前半と後半のセクターは順調にタイム更新してきているのだが、問題は中間セクション。ここがまだ上位陣と大きく離されているポイントであり、逆に見ればここをうまく攻略できれば6番手争いの集団を抜け出すことができる。ベストが出た周にミスばっかりだったと悔やむ藤田。
だがデータ上はミスをした区間が最もうまくいっている現実とのギャップを藤田が走りの中で気付いてくれれば一つ上のポジションを狙えるようになるのだが・・・


決勝


迎えた決勝。15時15分に20周の決勝がスタート。

無難なスタートを決めたように見えた藤田だが順位を大きく落としてホームストレートを13番手で通過。ストレートもマシンのスピードが伸びない。
セクター1、セクター2と明らかに遅いペースの藤田。マシントラブルの可能性と思っていたところに藤田がピットイン。クラッチが焼けてしまい完全に滑ってしまっている。

急遽部品を交換して再びコースインするがすでにレースは半分を消化しており、ジ・エンド。悔しいノーポイントレースとなってしまった。
スタート前リラックスしていると言っていた本人の言葉とは裏腹に、岡山で結果を残すことに力が入りすぎてしまったのか、凡ミスである。2年前に菅生で喫したミスを再び繰り返してしまった。3度目は絶対に許されない。

徹底的に練習だ!


ST600・伊藤勇樹


路面グリップの低い岡山サーキットではここ数年ピレリタイヤが優勢で、年初より最も厳しいレースになると予想していた今大会。伊藤は事前テストのデータをベースにレースウイークに臨んだ。

天候に恵まれ昼間は路面温度も40度近く上がるものの朝方や、日が傾きだした時間になると一気に路面温度が下がってしまいタイヤ選択が難しいコンディション。
伊藤は当初フロント新型ソフト、リヤミディアムで走行を始めるがうまく機能しない。タイヤグリップを引き出す前に滑りだしてしまう路面に手こずっていたが、セッション終盤にリヤをソフトに変更してバランスに光明を見出し、初日の結果は自己ベストを更新して1分34秒6のタイムで14番手にとどまる。

翌日は朝から曇り空で肌寒い天候。路面温度も30度に届かないコンディションの中10時15分に公式予選がスタート。
セットアップに良い方向を見つけた伊藤は序盤に自己ベストを更新して1分34秒3までタイムアップ。一気に6番手まで順位を上げるが、終盤に向けタイムをあげてきたライバルにより最終的に12番手で予選を終えた。

決勝朝のフリー走行で全ライダーが中古タイヤでの出走のためタイム更新ができない中、伊藤は自己ベストと同タイムの1分34秒3を記録して6番手につける。フルタンク状態で34秒台中盤のタイムでラップを刻めたことから決勝に向け期待が膨らむ走行だった。

迎えた決勝。晴天の中11時10分にST600の決勝・15ラップがスタートした。

好スタートを切った伊藤は一気に9番手にポジションアップしてオープニングラップを通過。トップ集団を見据えながら2周目に入るとヘアピンコーナーで後ろにいた岩崎が止まり切れないスピードで伊藤のイン側に飛び込んできた。2台は接触転倒。
伊藤はマシンを起こし再スタートするが周回遅れの最後尾につけるところまで順位を落としてしまう。

それでも諦めない伊藤は上位陣と変わらぬラップペースで周回を重ね、徐々にポジションを回復してゆく。しかし周回遅れからの挽回は厳しく15周のチェッカーを受けた時に24位まで順位を回復するところで時間切れとなってしまった。
目の前に4~5台の集団がいただけにポイント獲得まであと一歩と残念な結果に終わったが、ライダーに怪我がなかったことが幸いであった。

レース後に伊藤が「トップ10内の集団だったので皆のレベルも高く安心していたのが気の緩みになり僅かに隙を与えてしまったのだと思う」と反省していた。
このミスを次回に繋げて欲しい。


総括


御支援、ご声援ありがとうございます。
次戦はいよいよ最終戦鈴鹿ですが、その前にアジア選手権・台湾大会に伊藤が参戦。ドッグファイトレーシングも寺本選手を起用してスポット参戦して参ります。台湾は全員が初めてのコースでチャンスもあります。
両名とも日本代表として、表彰台獲得を目指して頑張ってきます。


ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明