レース結果

2012.6.2.
2012′ 05/27 全日本選手権Rd.4AP2&4 ライダーコメント 伊藤勇樹

ライダーコメント 伊藤勇樹


ライダー:#19 伊藤勇樹
クラス:ST600

2012′ 5/27 全日本選手権 第4戦 オートポリス2&4

予選:Q1 19位 Q2 20位 決勝:H1 8位 H2 10位


レースコメント

予選
オートポリスでは今回2&4という大会名で、日本最高峰の四輪のレースであるフォーミュラ・ニッポンと全日本ロードレースのST600と併催レースで行われました。
事前テスト無しでのレースウィーク入りで、前日の走行は生憎の雨の中走行。実はオートポリスでは舗装を全面改修したため昨年のデータがあまり応用できない状況で探りながらの走行となりました。しかし、予選日はドライコンディションとなり難しい形で予選を挑みました。

予選はQ1でレース1の全グリッドが決まり、Q2でQ1の上位24台で最終的なレース2のグリッドを決める形。まずは上位24台の中に入ること前提に予選に挑みました。

Q1が始まり最初のタイムが既に昨年のタイムを上回っていることに気づき路面の感触の良さを実感しながら落ち着いてタイムアタックに入りましたが、その路面の良さによってか序盤でタイヤが滑り始め思ったよりタイムが伸びません。それでも、序盤のタイムで出したタイムで19番手、Q2進出を決めました。

Q1で見つけた問題点をメカニックさんと話し合い改善策を探すも、情報が少ないため悩みながらもQ2に向けてのセットアップを進めていき再び予選へ。

Q2も序盤で自己ベストを記録するも、問題点を完璧に改善出来ずにいました。Q2の場合時間が短いため、ピットインしても大幅な変更が出来ないので一度ピットインし微調整のみでコースに戻るもタイムは更新出来ずに20番手と悔しい予選となってしまいました。

今年、初走行ではあるもののタイムアップの余地があっただけに決勝に向けて気持ちを切り替え最終的なミーティングをして予選を終えました。


決勝
レース1は予選日と同日に行われ、気持ちもしっかり切り換える必要がありました。その前にピットウォークが行われ、ファンの皆さんの応援やお言葉がとてもうれしく感じ、決勝に向けての気持ちの整理を整える事が出来ました。

レース1の天候は曇りで、気温もぐっと下がったので直前までタイヤ選択に悩んでいました。スタート位置についても同じような天気だったのでタイヤには自信がありました。

そしてスタートとなりました。
スタート上々に決め、1コーナーを13番手辺りで通過しそのまま1周目を完了。そこから、井筒選手を先頭に8番手争いの後方に付き周回を重ねていきました。すると、序盤にオイルに乗った國川選手と大崎選手が転倒、更に西嶋選手オーバーランと一気に10番手へ上がり、佐藤選手との9番手争いが始まりました。

長期戦になるのは分かっていたのでしっかり後方から抜きどころを覗い、最終コーナーで前にでてラスト6周で9番手へ。しかし、1コーナーの進入で再び佐藤選手に抜き返されてしまい10番手へ後退。

そこから、佐藤選手の前へ出られぬまま最終ラップに突入。すると、前方に8番手走行の稲垣選手がペースダウン。佐藤選手とともに順位を上げ9番手、更に2番手走行のチャランポ選手が転倒し8番手へ。しかし、佐藤選手を攻略出来ずチェッカーを潜る形になりました。

悔しいですが、8位入賞としっかりポイントを獲得出来ました。


レース2は翌日開催。晴天に恵まれ、気温も高く汗ばむ陽気となりました。

朝一番でフリー走行が行われ、ここでもタイヤ選択などデータの少ない中で試行錯誤をしていました。路面の温度は朝のフリー走行の時点で25℃、ところが決勝前にはなんと50℃にまで上がりタイヤに厳しいコンディションとなってしましました。タイヤ選択が当たっていることを強く願い決勝へ向かいました。

グリッドに着くと、夏のような蒸し暑さに襲われました。深呼吸しながらも楽しくレースをしようと笑顔を心がけました。そしてスタートの時。

スタートは決まったものの、1コーナーで詰まってしまい1周目を17番手で通過。
そこから順位を上げ、一時単独13位から前の小林選手を先頭の8番手争いを追う形に。ラスト6周で追い付き、西嶋選手をパスし12番手。前には横江選手と小林選手が立ちはだかりました。横江選手と4周に渡り、激しいバトルが展開され、遂にパスに成功し11番手。

そして、ラストラップに小林選手を1コーナーの進入のブレーキングで前にでて10番手。そのままゴールラインを通過し、2レースともトップ10フィニッシュを達成することが出来ました。



レースを終えて
ランキングも前半終了時点でランキング9位と良い形で後半戦に挑めそうです。 今回、多くの方から応援していただき前半戦、怪我もなく走りきることが出来ました。
有り難うございました。
次戦の菅生では、表彰台を狙っていきたいと思いますので、応援宜しくお願い致します。



ST600 #19 伊藤勇樹

2012.5.22.
2012′ 05/13 全日本選手権 第3戦 筑波サーキット 総括

2012′ 5/13 全日本選手権 第3戦 筑波サーキット



藤田拓哉・JSB1000クラス
7番グリッドからスタートも転倒リタイヤ

伊藤勇樹&阿久津晃輝・ST600クラス
伊藤勇樹は8位入賞。阿久津晃輝は予選敗退に終わる!

全日本選手権の第3戦が茨城県・筑波サーキットで開催されました。昨年は震災の影響で開催が中止された為、 2年ぶりの開催となった地元コースでのレース結果をご報告致します。

イベント名 全日本選手権 第3戦
日時・場所 2012年5月13日・筑波サーキット
観   客 14200人

レース
JSB1000 #33  藤田 拓哉  予選7位  決勝リタイヤ
ST600  #19  伊藤 勇樹  予選7位  決勝8位
ST600  #56  阿久津晃輝  予選33位 予選不通過

JSB1000・藤田拓哉


2年前のJSB1000クラスデビューレースが筑波サーキットだった藤田にとって、成長の証を見せる又と無い機会となった今大会。事前テストから常にトップ5の次に付け、6番手のポジションを確立し始めていた。
好調なまま迎えた公式練習では強風や小雨により走り込む事が出来なかったが、自己ベストに近い57秒6を記録してしっかりと総合6番手を獲得。芹沢、今野、須貝といったベテランを退けトップ5に追いつくことに集中している様子の藤田だった。


予選


翌、土曜日の公式予選。
ノックアウト予選では無く1時間の計時予選が晴天の下で始まった。藤田はまず1セット目のタイヤでアタックを開始。6周目に自己ベストを大きく更新する57秒210を記録。このとき芹沢選手を引っ張ってしまい総合7番手。それでもまだまだタイムアップに自信のあった藤田は気に留める事無くセットアップを詰めて行く。

予選時間も終盤になりタイヤを交換してアタックに出て行く藤田だったが、タイミング悪くクリアラップが取れない。リズムを崩しそうになった藤田は再びピットに戻り、タイミングを見計らって最後のアタックに出て行く。ペースを上げて行く藤田。予選時間も残り少なくなり最後のアタックと思われた瞬間赤旗が提示され予選が中断。

そのまま公式予選の終了のアナウンスが流れ、藤田はタイムアップできないまま悔しい予選を終え、結果総合7番手からのスタートとなった。


決勝


前戦鈴鹿から流れを掴み始めた藤田は悔しい予選結果にもあまり動じることなく決勝を見据えていた。

「目標の56秒は感覚的には捕まえている。後はリズムよく走る事が出来れば今大会の最低目標はクリアできる。」

落着きと自信を見せ始めた3年目の藤田。朝のフリー走行も決勝を見据え、予選で9周使用した中古でコースイン。ガソリンタンクも決勝同様にフルタンクにしてのコースイン。時間一杯を走り切り20周の周回を57秒台で走り切った。しかもラストラップにベストラップを記録して帰ってきた。決勝レースは30周。序盤を56秒台に入れて食らいつき、終盤まで57秒台で走り切る目標に向けシュミレーションは出来た。後は決勝レースに臨むだけ。

14:35分。定刻に決勝レースのスタートが切られた。
スタートの反応は良かったがウイリーしてしまった藤田は若干順位を落として8番手でホームストレートを通過。7番手には清水選手。厄介なライダーが前を塞ぐ形となった。2周目に57秒に突入、3周目にはさらにタイムを詰め清水選手の背後に迫る。

そして迎えた4周目。アジアコーナー立ち上がりに転倒からコースに復帰してスロー走行をするマシンが前方に現れる。このマシンに気付いた清水選手が立ち上がりで一瞬アクセルを開けるのが遅れた。背後にいた藤田はラインを替えて第2ヘアピンにイン側から侵入。前に出たかと思われた瞬間ラインがクロスして清水選手と接触。2台が揃ってスリップダウンを喫してしまう。

マシンを起こして再スタートを切った藤田がピットに戻ってくるがラジエターに穴があいてしまいジ・エンド。残念ながらレースを終える事となった。

ST600・伊藤勇樹 阿久津晃輝


今回の伊藤は茂木の雪辱に燃えており、事前テストから確実にベストタイムを更新する成長を見せていた。
金曜日の公式練習では午前中の1回目のアタックでクラス4番手を獲得。午後の2回目のアタックではクラス3番手、総合でも7番手に入る快走を見せた。好調な伊藤は翌日の土曜日の公式予選でも積極的な走りを見せる。

午前中1回目の予選でクラス3番手を獲得。午後の走行では自己ベストを大幅に更新して58秒394を記録してクラス2番手に浮上。総合でも7番手を獲得し、ヤマハ・ダンロップタイヤのパーッケージでトップのポジションを獲得したのだ。実は伊藤はこのベストタイムを更新した次の周にもタイムアタックをしていたのだがアジアコーナーでゼブラに引っ掛かり転倒を喫してしまっていたのだ。セクター1のタイムがベストタイムを記録していただけに惜しまれるアタックだった。

翌朝のフリー走行はマシンのダメージチェックやライダーの気持ちの部分で転倒の影響が無いか心配されたが、 伊藤は周囲の心配をよそに転倒の影響を微塵も感じさせない走りで総合7番手タイムで走行を終えた。

迎えた決勝、7番グリッドから好スタートを見せた伊藤は5番手で第1コーナーをクリアして行く。しかし第一ヘアピンで後続にかわされポジションダウン。オープニングラップを8番手で通過。前方には岩崎選手や中富選手などが団子となり3番手を争っている。トップの2台が抜け出た展開の中、3番手集団の後方に位置する伊藤は、後続の渡辺選手に抜かれ更にポジションダウン。目の前には小林選手が立ちはだかる。

岩崎選手や渡辺選手が小林選手を攻略してポジションを上げて行くのに対して伊藤はここから抜け出せない。激しくプッシュする伊藤はレース中盤に第1コーナーでマシンが接触する激しいアタックを見せるが小林選手も引かず前に出る事が出来ない。

レース終盤に3番手争いを展開していた井筒選手が転倒してポジションを一つ回復したが結局最後まで小林選手を攻略できないまま8番手でチェッカーを潜った。


一方の阿久津は、一昨年の国際A級デビューレースの筑波で6位入賞を見せた地元コースだけに、周囲の期待も高まる所だったが、事前テストまで調子を上げて来ていたのだがその最後に転倒を喫してしまい、調子を崩してしまう。レースウイークに入っても本来の調子を取り戻す事が出来ないまま不本意な形でまさかの予選敗退となってしまった。

総括


御支援、ご声援ありがとうございます。
次戦は九州・オートポリス大会。ST600のみのレースとなり、 伊藤選手一人の参戦となりますが、アジア選手権に向けての事前テストも 兼ねて、表彰台獲得を目指して頑張ってきます。

次は引きません!



ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明


2012.5.19.
2012′ 05/13 全日本選手権Rd.3筑波 ライダーコメント 伊藤勇樹

ライダーコメント 伊藤勇樹


ライダー:#19 伊藤勇樹
クラス:ST600

2012′ 5/13 全日本選手権 第3戦 筑波サーキット

予選:7位 決勝:8位


レースコメント

予選
当日はとても天気には恵まれたものの風が強く、裏のストレートに対して右から左に吹き荒れていました。予選は二回、AとBの2グループに分かれて30分間の走行。一本目の走行は二本目のためにしっかり車体と身体の確認を行いタイムアタックに入りました。単独で58秒台で周回を重ねられ、フィーリングも良かったのでこの状態で二本目に挑む決心がつきました。順位はAグループ内で3番手、総合8番手とまずまずのスタートが切れました。
二本目もコンディションはほぼ同じで、やはり風が強く吹いている状態。コースインはまず一本目で使ったタイヤで走行し、再度フィーリングの確認をし新品のタイヤを投入しアタックに入りました。タイミング良くクリアラップが取れたので思い切って攻められ、58秒39のダンロップタイヤではトップタイムを獲得。Aグループ内でも2番手タイムを獲得した直後、ASIAコーナーの内側の縁石に乗り上げ転倒。幸い怪我もなくマシンにも大きなダメージはありませんでした。そのまま予選は終了し、総合7番手でST600では最高グリッドを手に入れることができました。


決勝
決勝当日は風も一切なく暖かい陽気となりました。
朝のフリー走行で前日に転倒した影響はないかをしっかり確認をしました。幸い影響はなくタイムも58秒台で7番手タイムと良い形で決勝に合わせることが出来ました。
決勝グリッドに着いてみると観客席が近くに構えているせいか、他のサーキットでは味わえないような熱気と圧迫感に圧倒されました。グリッドが前に来れば来るほどこの気分が強く感じるんですが、怖いと感じるよりは早く始まってほしいという感じがとても新鮮でした。自分の名前が紹介された時は沢山の声援を観客席や各コーナースタンドから聞こえてきて、この声援に応えようと強く思いました。 そして決勝がスタート。スタートを上々に決めて5番手で1コーナーを通過、しかし第一ヘアピンで弾き飛ばされ7番手に後退。そこから3番手の岩崎選手、井筒選手、デチャ選手、中富選手、渡辺選手、小林選手と自分までの集団でバトルが展開される形で周回を重ねていきました。この後、ハルクプロの小林選手との8番手争いとなり一時接触する激しい場面もありましたが後半も小林選手との前後関係は変わらないまま周回を重ねていくうちタイヤの消耗のせいかスライドの量が激しくなりアクセル操作が困難になってきていました。それでも逃げられるわけには行かないのでヘルメット内で深呼吸を行い気持ちを落ち着かせました。それでも順位は変わらず9番手のまま最終ラップへ。すると1コーナーで井筒選手が転倒しておりリタイヤで8番手に上がりチェッカー。今シーズン最高の8番手を獲得し、ランキングも8位へと上がりました。
走行後の応援して下さった皆さんから暖かい言葉をいただき大変うれしく思いました。



レースを終えて
今回の筑波は予想通りの激戦で大変なレースになるのは予想が出来ていました。その中でしっかり戦えることを肌で感じるレースウィークとなりました。
次戦のオートポリスでは上位入賞を狙いに行きます。
今回サポートして下さいました皆様、監督及びチーム員の皆様、応援してくださいましたファンの皆様にとても感謝しています。有り難うございました。次戦のオートポリスも応援宜しくお願いします。



ST600 #19 伊藤勇樹

2012.5.19.
2012′ 05/13 全日本選手権Rd.3筑波 ライダーコメント 藤田拓哉

ライダーコメント 藤田拓哉


ライダー:#33 藤田拓哉
クラス:JSB1000

2012′ 5/13 全日本選手権 第3戦 筑波サーキット

今回もたくさんの方々の支援をしていただき、参戦することができました。
スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様ありがとうございました。


レースコメント

予選
金曜日のテストから順調にタイムを上げていき、セットも決まっていき、予選に向けて順調に進んでいきました。
予選では、セットの微調整をして更にに詰めていき、ベストタイムを更新して7番手で予選を終えました。


決勝

スタートしてから焦らず冷静に一人ずつパスをしていこうと思い、前の選手がミスをしたので、第2ヘアピンでインを刺しにいきました。
しかし決勝なので相手も負けじとインをふさいできて、自分も止まりきれずぶつかってしまい転倒してしまいました。
そして再スタートを切れましたがマシンの損傷が大きくリタイヤで決勝を終えました。



スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様、ご支援ありがとうございました。次戦もよろしくお願い致します。


JSB1000 #33 藤田拓哉

2012.4.23.
2012′ 04/15 全日本選手権 第2戦 鈴鹿2&4 総括

2012′ 4/15 全日本選手権 第2戦 鈴鹿2&4



藤田拓哉・JSB1000クラス
15位・6ポイント獲得!

全日本選手権の第2戦が三重県の鈴鹿サーキットで開催されました。
そのレース結果をご報告致します

イベント名 全日本選手権 第2戦 2&4
日時・場所 2012年4月15日・鈴鹿サーキット


レース
JSB1000 #33  藤田 拓哉  予選21位  決勝15位

JSB1000・藤田拓哉


開幕戦茂木大会から2週間で全日本第2戦、鈴鹿2&4が始まった。

初日はドライコンディションで午前中は日差しも強く暖かな春の陽気の中、公式練習1本目が行われた。
拓哉は昨年最終戦で出した2分12秒3の自己ベストを更新するために準備を整え乗り込んできた。
茂木でトラブったパーツも無事修復が間に合い、コースインと共に徐々にペースを上げてゆく。初日は茂木の後遺症で慎重になっていることも手伝ってか、いつものような思いきりのよさがなく探りながらの走行。ピットインを繰り返し、セッション終盤に2分14秒を記録して16番手で1本目の走行を終える。

さすがに鈴鹿は猛者が多く、鈴鹿8時間耐久に向け元ファクトリーライダーたちが大挙してエントリーしてくる。おまけに辻村選手など復活組みも加わりトップ12に入るのも厳しそうな面々。しかしそろそろこんな親父たちを蹴散らさなきゃ前に進むことが出来ない。気を取り直して午後の走行に臨む拓哉。真っ先にコースインしてトップライダーたちに喰らいつくと一気にペースアップ。13秒台を超えて12秒台に突入。初日の目標には少し足りなかったがマシンセットもまとまり始めてきた。しかし今回は周囲のタイムアップがものすごい。10秒台に入れないとトップ12にも入れないほど全体のレベルが上がっている。路面が再舗装されて綺麗になったことなどもあるようだが、皆気合が入っている。

土曜日の天気予報は天候が再び急降下。夕方には早くも雨が落ちてきた・・・。
なんとしてもトップ12に残りノックアウト予選でQ3進出を目指してミーティング。
いくつかの改善点も見つかり、まだまだタイムアップの伸び代はあるので、うまくまとめていきたいと思う。ちなみに現在のセクタータイムのベストを合計すると仮想タイムは2分11秒731.まずはここをクリアして10秒台に近づけて行かなければ。


予選


土曜日の朝は雨が降り続いていたが予選開始前あたりから雨が上がりコースは周回ごとにコンディションが変わる難しい展開が予想された。定刻になりウエット路面で公式予選がスタートした。しかし1周目にMCシケインでオイルが出て赤旗中断に。大量に出たオイルはウエット路面で広がり、コース清掃に長い時間がかかってしまった。急遽ライダーミーティングが行われ夕方に30分の計時予選が行われることが決定された。天候は急速に回復し日差しが出始め、ピットウォーク、フォーミュラ日本の予選などが行われる頃には路面は完全にドライにかわる。

16時20分から30分の公式予選が始まった。拓哉は2周目に2分16秒とペースが悪い。中団グループのライダーに引っかかりペースが上がらないまま予選序盤の時間を使ってしまう。一度ピットに戻った拓哉はリヤタイヤを交換して再びコースイン。ようやくペースが上がり始めたものの2分13秒台に入った所でチェッカーとなってしまい21番手と出遅れてしまった。土曜の夜はメカニックと深夜までミーティングを行い、セッティングやライン取りなどを一つ一つ検証。日曜日のフリー走行での奮起を狙った。


決勝


迎えた決勝朝
天気は晴れで気温も上昇。フリー走行直前には路面温度も30度まで上がり上々のコンディション
真っ先にコースインした拓哉は気合十分。柳川選手の背後について一気にペースを上げてゆく。
セーフティーカー導入練習でピットインしたタイミングでタイヤをフレッシュに交換して再びコースへ。
ペースを上げていった4周目に入り各セクターでベストを更新していくと遂に11秒台に突入。フリー走行を総合13番手のタイムで終えた。

天候に恵まれた日曜の決勝は観客も大入りでグランドスタンドを埋め尽くす多くの観客の注目が集まる中11時45分に15周の決勝のスタートが切られた。
まずまずのスタートを切った藤田は18番手前後にジャンプアップしてヘアピンを通過。しかしこの先のスプーンコーナー進入でイン側のマシンと接触し、コースアウトしてしまう。幸い今のスプーンコーナーはランオフエリアがアスファルトのため再びコースに戻ることが出来たが23番手まで順位を落としてしまう。

オープニングラップを23番手で通過した拓哉はここから怒涛の追い上げを開始。2周目に2台を抜いて21位に、3周目にも2台を抜き去り19番手にポジションを回復。4周目に1台、5周目にももう1台を交わし、ポジションアップ。前方との間隔が開いた6周目には11秒台にタイムを上げ一気に敵の背後につけた。そして9周目、片平選手を交わし16番手にポジションアップ。ここから最終ラップまで片平選手と抜きつ抜かれつのドッグファイトが展開される。(レースはやっぱりこのドッグファイトが無くっちゃね!)

ラスト2周となったところで芹沢選手が転倒し、二人の争いはポイントゲットの15位争いに変わった。最終ラップに突入。第1コーナーで片平選手を交わした拓哉は最後のプッシュで引き離そうとするが片平選手も懸命についてくる。二人の争いはバックストレートに入り、スリップストリームから横に並びかけられるが接触しながらのブレーキングで競り勝ちそのまま最終コーナーへ。そして15位でチェッカーを潜り貴重なポイントを獲得した。


総括


今回の鈴鹿は8時間耐久に向け多くのライダーが参戦し、久々にレベルの高い争いが展開された。
藤田も12秒台で周回し、11秒を記録したものの15位止まり。前の集団は10秒台を連発して離されてしまい最後は20秒以上離されてしまった。10番手争いの集団が団子だったので予選の順位をフリー走行ぐらいまで上げていけばこの集団で闘うことも出来ただろう。ワンランク上の走りを掴むチャンスだっただけに予選が悔やまれる。しかし前回茂木のような尻すぼみではなく、上向きな状態でレースウイークを締めくくることが出来たのはよい流れだ。

次はホームコースの筑波。初日からしっかりと上位に喰らいついていかなければいけないね。

今回の鈴鹿でも多くのアドバイスや、ご支援・ご声援を戴きライダー&スタッフはまたひとつ成長することが出来た。特にヤマハのアドバイザーには的確なアドバイスを戴きチームを前進させることが出来た。感謝感謝である。


ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明


2012.4.17.
2012′ 04/15 全日本選手権Rd.2鈴鹿2&4 ライダーコメント 藤田拓哉

ライダーコメント 藤田拓哉


ライダー:#33 藤田拓哉
クラス:JSB1000

2012′ 4/15 全日本選手権 第2戦 鈴鹿サーキット 2&4

今回もたくさんのスポンサー様のサポートを頂くことが出来ましてレースに参戦できました。
スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様ありがとうございました。


レースウイーク

今回のレースウィークは、自分の準備が少しずれてしまい、予選でもアタックしきれずに終えてしいました。
土曜日の夜にチーム監督とたくさん色々な事を話合いをして、日曜日は気持ちを切り替えていきました。
日曜日の朝のフリー走行では、自己ベストを更新し、調子も上がってきたので微調整を行い決勝に臨みました。


決勝

スタートしてから2コーナーまでで10番手後半できりだしました。
しかし1周目のスプーンカーブで一台のマシンに押し出されてしまいコースアウトしてしまいました。押し出された瞬間に冷静になったんですが、こんちきしょーと思い、押し出されたライダーには、絶対負けないと思い、必死に前に前に走りました。
中盤には、押し出されたライダーを抜きにかかり、さらに前の集団を追っかけるレース展開。
そして一台のマシンと15番手争いを繰り返しバトルをして、最後に先にチェッカーを受けて、決勝15位でフィニッシュしました。


レースを終えて

レースウィークを通しての自分の準備がまだまだ遅いです。次回のレースまでには、きっちりと今回学んだことを全て発揮できるようにしていきます。



スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様、ご支援ありがとうございました。次戦もよろしくお願い致します。


JSB1000 #33 藤田拓哉

2012.4.10.
2012′ 04/01 全日本選手権 開幕戦 第1戦 ツインリンクもてぎ 総括

2012′ 4/1 全日本選手権(開幕戦) 第1戦 ツインリンクもてぎ



藤田拓哉・JSB1000クラス
11位・5ポイント獲得!

伊藤勇樹&阿久津晃輝・ST600クラス
伊藤12位・阿久津30位にて全車完走!

全日本選手権の開幕戦が栃木県のツインリンク茂木で開催されました。
そのレース結果をご報告致します
イベント名 全日本選手権 第1戦
日時・場所 2012年4月1日・ツインリンク茂木


レース
JSB1000 #33  藤田 拓哉  予選11位  決勝11位
ST600  #19  伊藤 勇樹  予選12位  決勝13位
ST600  #56  阿久津晃輝  予選31位  決勝30位

JSB1000・藤田拓哉


開幕前の事前テストで自己ベストを更新して総合9番手のタイムを記録した藤田は、好調を維持したまま開幕戦の茂木に乗り込んできた。

今回は木曜日のスポーツ走行が追加されており、藤田は順調にタイムを詰めて行く。天候は晴れ、気温も高くコンディションは上々。午前の走行はまずサスセットの確認走行であったが、それでも総合8番手タイムを記録。午後の走行で更なるジャンプアップの期待が高まっていった。午後走行では新たなリヤタイヤのテストも含め走行を開始。
このセットのフィーリンが非常に良かったようで藤田のペースが一気に上がる。むしろ早すぎるくらいのペースだった。3周目に自己ベストを更新する53秒60を記録してリーダーボードのトップ6に入ってきた。が次の瞬間第一コーナーで砂煙が上がる。イエローフラッグが振られ転倒を知らせる合図だ。タイミングモニターを見つめるが藤田のマシンがセクター1を通過しない。転倒者はやはり藤田だった。

この転倒ですべてが狂い始めてしまった。幸いライダーにけがも無くマシンの損傷も大したことが無かった為、マシンを修復して再びコースに送り出すが、またしても周回序盤の4周目にヘアピンコーナーで転倒を喫してしまう。午後の走行で予定していたセットアップを確認する事ができないまま、本人も原因が掴めない状態の最悪の初日となってしまった。

前日のダメージで金曜の走行もペースを上げられず午前中の走行を終了。午後の走行でタイムアタックを試みようとしたが、転倒のダメージで電気系統にトラブル発生。そのまま走行を終える事となった。

貴重なドライの走行でタイムアップは出来なかったものの、サスセットの方向は固まったので決勝に向けての準備は整った。周りが心配するほど藤田は落ち込んではいない。むしろ灰汁を出し切った感でレースに望める感じだ。


予選


土曜日の公式予選。JSB1000は午後の走行。昼のピットウォークが終わる頃に振り出した雨は強い風と共に降ったり止んだりを繰り返し、路面状況をめまぐるしく変化させて行った。

それでも予選開始30分前にはウエット宣言が出され、コースイン直前には再び強い雨が降り路面はウエットへ。レインタイヤでコースインした藤田は4周目に4番手にあがり一度ピットイン。サスセットの変更と路面コンディションを見てラスト10分で再びコースイン。8番手にポジションを上げて第一セッションを終えた。

第二セッションは雨足が強くなり始める中スタート。藤田はタイヤ交換せずにそのままコースイン。「雨のセッティングは楽にタイムが出せる」と好調を公言する藤田は6番手タイムを出したところで早めのピットイン。最終セッションに向けタイヤ交換をしてスタートを待つが、さらに雨脚が強くなり最終セッションが中止となってしまった。

結果第二セッションの順位で決勝グリッドが決まってしまい、セッション終盤にタイムを上げて来たライバル達に抜かれて9番手からのスタートとなった。


決勝


日曜日は天候が回復し朝のフリー走行もドライコンディションで走行する事が出来た。この貴重な走行で足回りの最終確認を行い、やはり木曜日の最終セッティングが最もフィーリングがよく、タイムも出ていることからその仕様に戻して決勝に望んだ藤田。

3列目からのスタートならば無難なスタートでポジションキープできれば面白いレースができると思っていたが、痛恨のスタートミス。ポジションを13番手まで落としてオープニングラップを通過。

その後もペースが上がらないまま徐々にポジションを下げ、何もできないまま18周のレースを11位で終えた。

返ってきた藤田は「何度もフロントから転倒しそうになり攻めきれなかった。悔しい」とコメントを残した。 レース後にデータを確認し、マシンを全て点検したところで原因が判明。フロントフォークが僅かだが曲がりが出てしまっていた。物資の少ないプライベートチームにとってレースウイークの転倒は致命傷になる事がある。出来る限り避けなければいけない。まして今回は新しいパッケージのテストで勢い余って転倒を喫してしまった事が原因である。

今回のミスをチーム&ライダー共に糧に変えて次戦鈴鹿でしっかりと力を発揮して行く。

ST600・伊藤勇樹 阿久津晃輝


木曜日のフリー走行で伊藤は順調にタイムを詰めて行くが、上位陣が想定以上のペースアップの為、総合順位を上げる事が出来ない。現段階の問題はセクター1。ここで上位と0.4秒の差が有る。ここをクリアできれば充分トップ6を狙えるはずだが問題解決の糸口がつかめないまま翌金曜日の走行も終えることとなった。予選は天候が微妙な状況、ドライとなればこの問題を解決しなければ上位は狙えない。

そして阿久津。昨年のスランプから脱出の兆しが見えて来た。金曜日の走行では徐々にペースをあげて57秒に入って来た。セクター3、セクター4といったコース後半は上位陣に近いタイムが出ているので、コース前半の攻略が出来れば上位進出、復活の日も近い。

土曜日は朝から強い風が吹き、天気予報は昼ごろから雨。午前中に行われたST600はかなり微妙な天気だったがギリギリドライで走る事が出来たが強風に煽られてタイムが伸びない。ストレートで真っ直ぐに走る事が出来ないし、コーナーのブレーキングポイントは大きく変わり走りのリズムを乱してしまう。

そんな中で真っ先にコースインした伊藤は一時リーダーボードのトップに出るがそこからタイムが伸びない。徐々に順位を落としてゆく伊藤。やはり課題のセクター1が上位に離されているのだ。ピットインした伊藤にメカニックの西川がカツを入れると、次の周にセクター1でベストを記録。その周にベストタイムをマークして12番手迄ポジションをあげて予選を終えた。

一方阿久津は走りが固まっていない中で悪天候のコンディションに対応する事が出来ず、タイムを更新する事が出来ないまま31番手で予選を終えた。スタートのうまい阿久津のロケットスタートに期待する。



決勝の朝、伊藤はウイーク中に問題だったセクター1の足回りのセッティングを朝のフリー走行で大きく変更したことで解決の兆しが見えたようだったのだが・・・。決勝レースでは無難なスタートを決めてオープニングラップを11番手で通過とここまではよかったがやはり伊藤もペースが上がらない。問題のセクター1、特に2コーナー脱出にかけて車体の問題が解決できなかった。ここでペースが上がらず3コーナーで刺される嫌な展開。徐々にポジションを落とし、抜かれた相手にも着いて行けない。悔しい展開のまま周回は進み13位でチェッカーとなった。

決勝レースで最もついていなかったのが阿久津だ。得意のスタートで2列以上ジャンプアップし、3コーナーに向け加速する阿久津に不運が襲う。ブレーキングで他社がクラッチレバーに接触し、レバーが根元から折れてしまったのだ。ポイント圏内の15番手付近までポジションを上げていた阿久津だが、バックストレート通過のころには最後尾付近まで落ちてしまった。阿久津のマシンにトラブルを予感したスタッフはホームストレートに戻ってきた阿久津が首を振る姿を確認。次の周に緊急ピットインをしてクラッチレバーを交換して再びコースに送り出すが、スプリントレースでは既にジ・エンドだ。残り周回を走りきり完走扱いとなったが無念の30番手となった。

総括


開幕戦の茂木は、決勝を走った3人が皆力を出し切れない悔しいレースだった。事前テストからのポジションを考えれば藤田と伊藤はトップ10内、阿久津もポイントゲットを狙っていたが、結果は散々であった。

今回の原因を究明し次戦に備えなければいけない。藤田はすぐに鈴鹿が待っている。伊藤と阿久津はレース後の木曜日に筑波を走りマシンセットを詰めていたが伊藤は自己ベストを更新して59秒1までタイムアップ。阿久津も59秒に入ってきてホームコースで巻き返しを誓っている。

今回の結果をチーム&ライダー共に糧に変えて次戦でしっかりと力を発揮して行く。



ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明


2012.4.5.
2012′ 04/01 全日本選手権Rd.1もてぎ ライダーコメント 伊藤勇樹

ライダーコメント 伊藤勇樹


ライダー:#19 伊藤勇樹
クラス:ST600

2012′ 4/1 全日本選手権 第1戦 ツインリンクもてぎ

予選:12位 決勝:12位


レースコメント

予選
予選日当日は雨予報が外れ、晴れたものの風が非常に強く吹き荒れていました。
1コーナーに向かっての強風に、砂埃が上がる中予選が始まり、早くもコースオフするライダーが続出。そんな中、序盤はリーダーボードのトップに一時立つなど調子の良さを感じました。しかし、強風に煽られ後半までタイムが伸びず16位まで順位を落としてしまい一旦ピットイン。メカニックと話し合い気持ちを落ち着かせもう一度コースインしラストアタックに入りました。

強風を利用し向かい風のコーナーに対し奥まで進入するラインに変更したところ、タイムアップに成功し12位までポジションアップ。ST600で自己最高である4列目からのスタートになりました。が、納得出来る走りが出来ず、悔しい結果に終わってしまったので決勝で巻き返そうと集中しました。

決勝
前日降った雨の影響でウェットパッチが残る中、朝のフリー走行が始まりました。
全ライダーがコース確認のためかタイムを1秒以上抑えての走行。この中でメカニックと事前に打ち合わせたセッティングで好感触を得られたため決勝での期待が高まりました。
決勝スターティンググリッドに着くと今迄に見たことのない景色に少し緊張感が増し、一気に手に汗をかきました。サイティングラップでもヘルメット越しに深呼吸をしグリッドに着き決勝スタート。スタートをうまく決め2コーナー立ち上がり時点では8番手までポジションを上げ3コーナーへ。しかし、インから来たライダーに押し出され13番手あたりに後退。

そこからはマレーシア人ライダーのザムリ選手と11番手争いが続き、そこに國川選手と津田選手も加わり集団が膨れ上がりました。しかし、10周を過ぎたあたりでタイヤのグリップ感が低下し徐々にタイムを落とし更にはフロントのリフト感を抑えるために踏ん張っていた腕に乳酸が溜まりはじめ、腕上がりになってしまいブレーキングやシフトダウンで非常に厳しい展開に。後方からは手島選手が接近してきて更に力がはいりました。それでもタイムを56秒台から落とさず走り切り、12位でチェッカーを受けました。非常に課題の残るレースでしたが貴重な8ポイントを獲得し最終戦への参戦権も獲得することが出来ました。


レースを終えて
今回、無事に走り切る事が出来たのはスポンサーの皆様や支えて下さった皆様のお陰です。有り難うございました。次戦の全日本筑波も伊藤勇樹を宜しくお願い致します。



ST600 #19 伊藤勇樹

2012.4.4.
2012′ 04/01 全日本選手権Rd.1もてぎ ライダーコメント 藤田拓哉

ライダーコメント 藤田拓哉


ライダー:#33 藤田拓哉
クラス:JSB1000

2012′ 4/1 全日本選手権 第1戦 ツインリンクもてぎ

今シーズンの開幕戦もたくさんのスポンサー様とチームスタッフ様とファンの皆様に支えて頂く事が出来まして参戦することができました。
ありがとうございました。


レースコメント

予選
4メーカー合同テストの時からフロントの問題があり、改善させるために木曜日と金曜日はフロントのテストをしました。
少しずつ改善されていったものの、少しでも無理をすると転倒してしまい、木曜日に2回転倒を喫してしまいました。
フロントの問題は、なかなか改善できずに土曜日の予選を迎える事となってしまいましたが、コンディションが雨だったのでフロントの問題がでなくなり、楽しくスムーズに走ることができQ3にも進出することができました。しかしここからペースを上げていきたいと思っていた矢先、雨と強風によりQ3が中止になってしまい、Q2の順位のまま確定し予選9位で終えました。


決勝

フロントの問題をずっと抱えたまま決勝をスタートしました。
一周目からガンガン攻めていきました。
しかし少しでも無理をするとフロントが切れ込んでしまい転倒しそうになる中で、なかなか自分のライディングができなくペースを上げる事が終始出来ない状態でした。
そしてチェッカーをうけて11位でゴールしました。


レースを終えて

レースウィークとうしてフロントの問題があるからとガチャガチャフロントを変えたりしていたのでよくなかったと思いました。
まだまだ変えるところがあるので修正していこうと思います。

もう2週間後には、鈴鹿の2&4なのでフロントの問題点を改善して、もっと自分のライディングで走れるように修正していこうと思います。


スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様、ご支援ありがとうございました。次戦もよろしくお願い致します。


JSB1000 #33 藤田拓哉

2011.10.31.
2011′ 10/30 全日本選手権(最終戦) 第7戦 鈴鹿 総括

2011′ 10/30 全日本選手権(最終戦) 第7戦 鈴鹿


藤田拓哉・JSB1000クラス
最終戦シングルフィニッシュ(8位)でランキング11位を獲得!

伊藤勇樹・ST600クラス
トラブルを乗越えポイント獲得(15位)、ランキング19位に上昇!

阿久津晃輝・ST600クラス
復帰戦を無事完走で締めくくる!

全日本選手権最終戦が鈴鹿サーキットで開催されました。
藤田、伊藤、阿久津の3名が今季の最終戦でそれぞれが自己ベストを更新。
ベストリザルトを記録してくれました。
そのレース結果をご報告致します。

イベント名 全日本選手権 最終戦
日時・場所 2011年10月30日・鈴鹿サーキット(三重県)
観客動員数 21,000人

レース
JSB1000 #19  藤田 拓哉  予選 14位  決勝ヒート1 8位 ヒート2 10位
ST600  #71  伊藤 勇樹  予選 23位  決勝    15位
ST600  #26  阿久津晃輝  予選 32位  決勝    28位

JSB1000


最終戦の鈴鹿は震災の影響からサーキットのスケジュールが空かず事前テスト無しでの参戦となった。夏の8時間耐久や会員の走行会に参加できる地元ライダーに対して、練習量が圧倒的に不足している藤田だが、不利なアウェイでどこまで戦えるか真価が問われる最終戦となった。

公式練習初日。
晴天に恵まれコンディションは上々なのだが、藤田の走りは今一歩冴えない。
ピットインを繰り返しセットアップの変更を試みる藤田。
少しずつマシンセットは改善されてゆくが、タイムが詰まってこない。

自己ベストの14秒にも届かない15秒台のタイムで止まってしまう。午後の走行に入っても同様の悪いリズムが改善できないまま初日を終え、総合22番手に留まる。

今年一年、藤田は昨年の問題を克服するために様々なライディングをトライし、多くのアドバイスを頂いてきたが完全に消化不良状態。そこでチームは最終戦はレースの最大の醍醐味、「前にいる奴はみんな抜いちゃうぞ作戦」に変更を決めた。余計な事は考えずひたすら走る事だけに集中させ、とにかく喰らい付いてゆく闘争本能で藤田を覚醒させる事にしたのだ。

翌土曜日。午後一番にJSB1000クラスのノックアウト予選が始まった。真っ先にコースに出る藤田は1周目にトップライダーの集団にもまれながらコントロールラインを通過。セクター1、セクター2と自己ベストを更新し、2周目に自己ベストを大幅に更新する2分13秒383を記録。

直後に赤旗が提示されピットに戻ってきた藤田の顔が明るい。その後も単独でも13秒台を記録しアベレージが上った藤田はQ1を通過。タイヤを交換し、Q1の勢いのままQ2に出走。今回も真っ先にコースインをした藤田は再び各セクターで自己ベストを更新。なんと2周目に2分12秒928を記録。

更にペースを上げる藤田は3周目に更にタイムを上げ、2分12秒314を記録。リーダーボードのトップテンに入ってきた。この後上位陣が終盤にタイムを上げ、Q2突破はならなかったが、自己ベストを2秒以上更新し、単独でも12秒台で周回できるスピードを掴んだ藤田。チームの作戦は大成功だった。

心配された天気も何とか持ちこたえてくれた決勝日。

曇り空ながら気温21度とすごし易いコンディションで朝を迎えた。藤田は朝のフリー走行でも真っ先にコースイン。総合11番手タイムを記録するなど決勝に向け調子を上げていた。

決勝ヒート1


そして迎えた第1ヒート。
雲行きが怪しくなってきた中で定刻11時にコースインが始まった。各選手がグリッドに付いたころからポツリポツリと雨が落ち始める。そして選手紹介が終わりウォーミングアップランが始まろうとしたころには雨が本降りになり始めた。この雨によりスタート直前にレース進行が中断され全車が一度ピットに戻る。

急遽タイヤをレインタイヤに交換しマシンセットアップを変更。雨のレースに備える。突然のコンディション変更により急遽フリー走行が設定されたが、レインタイヤのバックアップが無い為、無駄な走行で決勝のレインタイヤを磨耗させるのはレース終盤で苦しくなると判断したチームは藤田にフリー走行不出走を指示。藤田はぶっつけ本番で雨のレースに臨む事となった。

そして決勝レースがスタート。
16番グリッドから素晴しいスタートを決めた藤田はオープニングラップを11番手で通過。一気に5台を抜いてきた。続く2周目に10位に、更に6周目に9位にポジションアップしてシングルに入ってきた。集団を抜け出た藤田は前を行く8番手の清水選手を追いかけるが、その差は15秒以上。残り周回数9周だと清水選手に対して1秒以上の速さでも追いつく事が出来ない。しかし藤田はなんと2秒以上速いペースで追いかけてゆく。

レース終盤、ラスト3周で清水の背後に追い着いた藤田は一気にこれを交わし8番手に浮上、最終ラップを迎えた。必死に食らいつく清水選手を振り切りそのままチェッカー。今期のベストリザルト8位でチェッカーを潜った。

決勝ヒート2


午後の第2ヒートは定刻よりも時間が遅れ16時に決勝がスタート。
周回数も12周に減算してのレースとなった。

気温、路面温度とも大幅に下がり、第1ヒートよりも厳しいコンディションでのレースとなった第2ヒートで 藤田は再び素晴しいスタートダッシュを決めた。オープニングラップを9番手で通過。4番手集団の後ろにつけて帰ってきた。

しかしここからペースが上がらない、のちに「タイヤの皮が剥けるのに時間が掛かってしまって序盤のペースがあげられなかった」との言葉通り徐々に集団から離されて行く。3周目には11番手まで順位を落とし一度は離された藤田だがここからペースを上げて行く。

6週目に10番手にポジションアップし、10周目には23秒台を記録するペースで一気に8番手争いの集団に追い着くと更にペースを上げ一気に前車を抜きに掛る藤田。しかしデグナーコーナー2個目で大きくハイサイド。ぎりぎりで転倒を免れた藤田だがこれで前車との差が再び広がってしまいジ・エンド。

そのまま10番手でチェッカーを潜った。

途中記録した23秒台のタイムは全体の7番手のタイムで6位に入った選手よりも早いペースで走っていただけに序盤のペースダウンが惜しまれるレースとなった。

ST600・伊藤勇樹


アジア選手権・中国大会で素晴らしい走りを見せた伊藤は、一回り成長した走りを最終戦鈴鹿で立証するために気合充分で乗りこんできた。鈴鹿はGP250時代に経験はしているが、ST600では初であり、しかも3年振りとなる鈴鹿。全くの未知数である。

金曜日の公式練習1本目は早朝の走行のため、慎重な走り出しで2分18秒277のタイムで15番手につけた伊藤。午後の走行は路面温度も上昇し全体のタイムも大幅にアップ。伊藤もマシンセットを詰めながら確実にタイムを詰めてゆき、走行終盤に2分16秒台に突入。総合15番手のタイムで初日を終えた。

走行後にデータを見直し15秒前半。旨くまとまれば14秒台も狙える状態である事を確認したチームは、公式予選に向けセットを詰めて行く。迎えた公式予選。今回は1クラスのため予選も1回のみ。一発勝負の予選が始まった。伊藤はコースインして直ぐにピットイン。マシンが走らないと訴えてきた。エンジンマップ、ギア、それぞれを昨日の状況に戻してゆくが改善されない。各セクションでタイムを落として行く伊藤。

特に高速セクションでタイムの落ち込みが激しく上位についてゆけない。それでも昨日のタイムを更新する2分16秒554を記録するが、周囲のライダーもタイムを更新してゆく中では順位を上げる事が出来ない。結果23番手と昨日よりも大幅に順位を落としてしまい、伊藤にとっては非常に厳しい予選結果となってしまった。マシンはその後の点検で異常が見つかり、チームはこれを修復。翌日の朝のフリー走行を迎えた。

マシンが復調した伊藤は本来のスピードを取り戻しフリー走行で総合8番手タイムを記録。決勝への期待が高まる。そして迎えた決勝。上々のスタートで飛び出した伊藤はオープニングラップを19番手で通過。大集団の中コース上ではめまぐるしく順位が入れ替わる激しいドッグファイトが展開される。

レース中盤になっても11番手争いはひとつの大きな団子状態で周回を重ねてゆく。この中で伊藤は確実にポジションを上げて行き9周目には17位までポジションをアップ。更に11周目に15番手までポジションを上げポイント獲得圏内に入ってきた。そして迎えたラストラップ。集団の先頭を走る11番手の手島選手まで1秒の差でホームストレートを通過する伊藤。真後ろにはベテランの横江選手が迫っている。伊藤はこれを振り切りそのまま15位でチェッカー。L貴重な4ポイントを獲得した。

ST600・阿久津晃輝


前戦の岡山大会を怪我のため欠場した阿久津は、怪我も順調に回復して最終戦鈴鹿に臨む事が出来た。とはいえ 菅生大会から大きく間の開いてしまった阿久津。全日本のペースを取り戻すには苦戦が予想される。

迎えた金曜日公式予選。
1本目の走行中に阿久津のマシンにトラブルが発生。シフターが振動により作動してしまうようで時折失火を繰り返してしまう。ピットインを繰り返すが改善されず阿久津は1回目の走行では2分21秒507のタイムで31番手に沈む。

マシンを修復して臨んだ午後の2回目の走行ではトラブルは改善できたものの完全に乗り遅れてしまった阿久津はタイムを2分19秒161にまで更新するものの総合で30番手に留まる。

翌土曜日。
ゆっくりコースインした阿久津徐々にペースを上げて行くが、全体的なペースが遅い。昨年のベストタイム16秒台に遠く及ばない2分18秒505のタイムで予選を終えた。結果32番手と厳しいポジションから決勝レースに臨む事となった。

迎えた決勝。今回も抜群のスタートを見せた阿久津は第1コーナー進入時点でなんと伊藤の前にまでポジションを上げてきた。何とかポジションを死守しようと懸命の走りを見せる阿久津。しかしペースの速い集団が後方から襲い掛かり徐々にポジションは後退。27位でチェッカーを潜った。

DOG FIGHT RACING の2011年の全日本選手権日程は全て終了となりました。
今年一年、皆様のご支援ご協力により震災という想定外の天災により始まった波乱のシーズンを 無事終える事が出来ました。ライダー&チームスタッフ一同より厚く御礼申し上げます。
有難うございました。

ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明