レース結果

2011.8.29.
2011′ 8/28 全日本選手権 第4戦 SUGO 総括

レース結果報告


藤田拓哉・11位、連続ポイント獲得!
伊藤勇樹は決勝転倒、阿久津晃輝も予選中に転倒で決勝進出ならず!

全日本選手権の第4戦が震災から復興した宮城県・菅生サーキットで開催されました。
そのレース結果をご報告致します

イベント名 全日本選手権 第4戦
日時・場所 2011年8月28日・菅生サーキット

レース結果


JSB1000 #19 藤田 拓哉  予選 9位  決勝 11位
ST600  #71 伊藤 勇樹  予選 24位  決勝 転倒リタイヤ
ST600  #26 阿久津晃輝  予選 不通過
ST600  #57 飯島 高広  予選 不通過


JSB1000・藤田拓哉


昨年非常に好調なタイムを記録した菅生で上位入賞を目指した藤田だが、事前テストから思うようにタイムが詰まってこない。少し調子が上がってくると転倒を喫してしまい再び調子を落としてしまう。この悪い流れを変えられないままレースウイークに臨んだ藤田。金曜日の走行は朝から濃い霧に包まれ午前の走行はでキャンセルされてしまう

午後になっても霧が晴れず他のクラスの走行が次々とキャンセルなか、夕方に予定されたJSBの走行は奇跡的に霧が晴れ走行が行われた。それでも路面はウエット状態のため走行をキャンセルするライダーもいたが、藤田は今後のことも考えて走行を実施。徐々にペースを上げてゆきセッティングを確認しながら周回を重ねる藤田。セッション終盤にタイムを上げ上位人に続く番手で走行を終え、ウエットコンディションながらも悪い流れから脱出できそうな感触をつかんだ藤田は明るい顔を見せ始めた。

土曜日のタイムスケジュールは前日の影響で大幅な変更となり朝にフリー走行が設定され、その代わりにノックアウト予選が通常の計時予選に変更された。しかしこの日も天候は不安定。朝の走行は霧雨が降ったり止んだり。路面もウエットでもドライでもない中途半端な状況。このためチームは朝の走行をキャンセルし午後の予選に集中することとした。

午後になり天候が回復。JSBの予選はドライコンディションでのタイムアタックとなった。2セットのタイヤでタイムアタックを計画した藤田は序盤にウイークベストの31秒を記録。予選終盤にタイヤを交換して更なるタイムアップを目指すがペースが上がらない。31秒後半でタイムが伸び悩みこのまま予選を終えてしまうかと思われた所に最後のタイムアタックを始めた上位陣の集団が近づいてきた。この流れに入った藤田は上手く流れを掴み一気にタイムアップ。31秒15のベストを更新して9番手を獲得して予選を終えた。

さらに調子を上げ始めた藤田だが昨年のベストからは0.5秒遅れている。昨年とデータを比較しても前半セクションの第3コーナーからのスピードが足りない。また得意だった後半セクションでもSPコーナーからシケインまでの高速コーナーでペースが遅い。

原因は菅生からテストしているフロントタイヤのセッティングを上手く出し切れていないのだ。事前テストで転倒を喫してしまいこのセットの詰めが出し切れていないネガが出てしまったのだ。それでも流れは少しづつ良い流れに変わってきており、出口選手に続く9番グリッドは目の前には中須賀選手が見える位置。やる気満々の藤田と翌日に向けたミーティングを実施し予選日を終えた。

日曜日は朝から快晴となり気温、路面温度共に上昇。朝のフリー走行でフルタンク状態の確認走行を終えた藤田は8番手とまずまずの感触。決勝に向け最後の確認を進める。

定刻15時35分に25周の決勝レースがスタートした。昨年スタートでクラッチを壊してしまった藤田はスタートで慎重になりすぎ出遅れてしまう。オープニングラップに須貝選手にも抜けれて10番手で通過。ここから須貝選手に付いていきたいところだが藤田のペースが上がらない。逆に後方から清水選手、須磨選手の二人が追いついてきた。6周目に清水に、7周目に須磨に交わされ12番手に後退。

10番手争いを続ける藤田は16周目に2台を一気に抜きさり10番手に浮上。中須賀選手の転倒もあり9番手にポジションを上げるが前に出てからペースが上がらない。翌周に再び10番手に下がってしまう。レース終盤に入った23週目にはトップ集団にラップ遅れにされてしまい、この処理で進路を譲った藤田は皇族にも抜かれてしまい番手にポジションを下げてしまう。

最終ラップに一気に2台を抜きにかかるが無謀なアタックは失敗に終わり11番手のままチェッカーを潜った。

藤田コメント
「マシンのセット詰めることが出来なくて思うようにペースが上げられなくで悔しいレースになってしまい ました。次回オートポリスはしっかりとマシンセットを決めてシングルフィニッシュを目指します」

ST600・伊藤勇樹


前回茂木大会の好調をそのまま持ち込んだ伊藤は事前テストで32秒8の自己ベストを更新。
気持ちよくレースウイークを迎えたが金曜日の走行キャンセルから歯車が狂い始めてしまう。

土曜日に行われたフリー走行で予選に向けたセッティングを確認していた伊藤は第1コーナーで転倒を喫してしまう。怪我はなく、マシンのダメージも少なかったため修復の後午後の公式予選に臨んだ伊藤。コースは予選開始直前に再び霧雨が降り始めドライコンディションだった路面が少しづつ湿り始める難しい状況。転倒によるダメージがないか確認しながら徐々にペースを上げてゆく伊藤は路面が完全に乾き始めたところでピットイン。

セッティングの変更をして再びコースイン。しかし伊藤がコースに復帰すると再びバックストレート周辺で雨が降り始める状況。最も路面状況が良い時にタイムアタックできなかった伊藤はタイムを詰めることができないまま予選を終え24番グリッドに沈んでしまう。

悪い流れを断ち切るべく臨んだ決勝レース。
ドライコンディションの中スタートが切られ、オープニングラップで3台を抜いて21番手に浮上した伊藤は序盤から激しくプッシュ。周回毎に順位を上げ8周目には17番手までポジションアップ。ポイント獲得まであと一歩のところに迫ってきた。目の前には篠崎選手が現れペースの上がらない篠崎選手を抜きに行った11周目のヘアピンコーナーで篠崎選手と接触してしまい2台が一緒に転倒。そのままリタイヤとなってしまった。

伊藤コメント
「事前テストまで非常に調子が良かったのでこの結果はとても悔しいです。最後の転倒はライン的にはいけると思ったのですが接触してしまい篠崎選手には済まないことをしました。 次回アジア選手権にワイルドカード参戦出来ることになったのでこの悔しさをぶつけてきます。」

ST600・阿久津晃輝


伊藤と共に事前テストで33秒前半を記録し調子を上げてきた阿久津。コンディションの悪い金曜の走行を早々に諦め、予選に向け集中していた。スケジュールが変わった土曜日のフリー走行も確認程度の軽い走行で終え午後の予選に臨んだ。

その予選開始直前に再び霧雨が降り始めドライコンディションだった路面が少しづつ湿り始める難しい状況。阿久津とメカニックはこのままコンディションが悪くなるかもしれないと読み、早めのアタックを計画。コースオープンと共にまっ先にコースインした阿久津はトップで2周目に入ってゆく。

第1コーナーで濡れ始めた路面によりリヤタイヤを滑らせながらマシンをコントロールしてコーナーに入っていった阿久津だったが、次の第3コーナーでスリップダウン。転倒を喫してしまいそのまま予選を終えることとなってしまった。

阿久津コメント
「事前テストで調子が上がってきていたのでとても悔しいです。予選は路面状況が悪くなりそうだったので早めに仕掛けていったんですがちょっと焦りすぎてしまったかもしれません。せめて1周はタイムが残っていれば良かったんですが・・・何も残すことが出来ないレースになってしまい申し訳ない気持ちです」

ST600・飯島高広


茂木で全日本の壁の高さを思い知らされる結果となった飯島は菅生でのリベンジを狙いましたが今回も力及ばづ予選落ちとなってしまいました。

飯島コメント
「今回も全日本の壁を越えることができませんでした。この悔しさを胸に、明日から来年の全日本に向けて練習します。来年こそ予選突破して見せます。」

代表コメント


今回はレースウイークの難しさを痛感した大会でした。好調だった伊藤や阿久津が流れを掴めないままレースを終え、藤田は悪い流れを少しづつ回復していったものの最後まで詰め切ることができない歯がゆい大会となってしまいました。これから更に上位を目指すためにはこういった詰めの部分がとても大切であり、チーム&ライダーが学ばなければいけない点だと思います。そういった意味では今大会も得ることの多い大会だったと思います。

次回オートポリスは伊藤がアジア選手権にワイルドカード参戦します。
海外勢との力の差を確認する良い機会です。

また藤田も昨年はケガで思いきり攻めきれなかったコースですから力を出し切ってもらいたいと思います。

ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明



2011.8.28.
全日本選手権 第4戦 SUGO  ライダーコメント・藤田拓哉

☆ライダーコメント☆


ライダー:#19 藤田拓哉
クラス:JSB1000

2011′ 8/28 全日本選手権 第4戦 SUGO

サポートして下さるスポンサー様、チームスタッフ、ファンの皆様ありがとうございます。

今回も皆様のサポートがありレースに参戦することが出来ました。

金曜日から天候が悪くドライでは、走れずウェットで走ることになりました。 ウェットでは、少しずつタイムを上げて行き少し雨になれることができました。 土曜日になり、昨日と同じくあまり天候が良くなく、霧があったりしました。しかし自分の予選前には、太陽まで出てきて、完全にドライで走ることになりました。

予選をスタートしてタイムアタックをしました。しかしなかなか自己ベストまで程遠いタイムしか出せませんでした。 しかしトップのライダーに抜かれて追いかけていったらタイムが上がり、予選9位になりました。

日曜日になり、決勝が始まりました。
スタートで遅れてしまい、出遅れてしまいました。レースは進んでいき、抜いたり抜かれたり争ってしまいました。 最後には、二人に抜かれてしまい、結果11位で終わりました。

今回の菅生では、自分の準備不足と仕事量のなさがありました。

次のレースの前には、準備をしっかりとして、準備不足にならないように全力を尽くします。


2011.7.5.
2011′ 7/3 全日本選手権 第3戦 もてぎ 総括

レース結果報告



藤田拓哉・11位(第2ヒート)。5ポイント獲得!
伊藤勇樹シングルフィニッシュの8位。
阿久津晃輝23位で全車完走!

全日本選手権の全クラスが揃った本格開催となった第3戦が
栃木県のツインリンク茂木で開催されました。
そのレース結果をご報告致します

イベント名 全日本選手権 第3戦
日時・場所 2011年7月3日・ツインリンク茂木


レース結果


JSB1000 #19 藤田 拓哉  予選 11位 決勝 ヒート1 リタイヤ/ヒート2 11位
ST600  #71 伊藤 勇樹  予選 18位 決勝 9位
ST600  #26 阿久津晃輝  予選 31位 決勝 25位
ST600  #57 飯島 高広  予選 不通過


JSB1000・藤田拓哉


ライディング改良中の藤田は茂木をとても大事なサーキットと考えている。ロードレースデビューした2008年にGP125で初優勝。国際A級に昇格しGP250にステップアップした2009年はトップ走行中に転倒。そして昨年はJSB1000のビッグマシンに四苦八苦しながら光明を見出したサーキットである。

「いつも茂木がターニングポイントになってきた」と語る藤田は開幕戦(鈴鹿)の悔しさをバネにこのインターバルをトレーニングに勤しんで来た。震災の影響により地元コースながら走り込みが出来なかったが条件は全員一緒。大会1週間前の事前テストでは走りこみに重点を置き、新しくなったコースの情報を収集し、それに合わせたマシンセット、タイヤチョイスと本番を想定しながら最後まで走りこんでいた。

レースウイークに入り金曜日の公式練習。前回の鈴鹿に比べ上位陣のライダーの参戦が少ない。「トップ10は最低限の目標」とコースに出てゆく藤田。気温は30度を越え、路面温度も50度以上となる真夏のコンディションの中、着実にタイムを詰めてゆく。

今回菅生テストで行なったサスセットの変更をさらに進める形で藤田のライディングの変化にマシンセットを合わせて行く作業が続く。午前のセッションを終え9位、午後のセッションでも9位と目標をクリア。少しづつタイムを刻み走りの問題点を解決してゆく。走行データを解析する心強い仲間(ケンヤン・田中氏)も加わり藤田を指導してくれる。それを確実に実践しタイムを詰めてくる藤田。16歳とは思えない仕事振りである。

土曜日の公式予選は今回もノックアウト方式の予選。Q3通過は当たり前でなければいけない。チームはQ1、Q2でハードタイヤでマシンセットをさらに詰め、最後のQ3でソフトタイヤでタイムアタックをする作戦を立てた。

Q1ー11位、Q2ー12位。ハードタイヤのアタックでギリギリでQ3進出を果たした。そしてソフトタイヤに履き替えて臨んだQ3、ベストを更新して11番手。順位こそ上げることが出来なかったが確かな手ごたえを掴み予選を終えた。

朝のフリー走行ではソフトタイヤの持ちを確認してみるがかなり厳しい状態だ。それでも決勝第1ヒートは走りの次元を高めるためにあえてソフトタイヤを選択して決勝に臨んだ。そして決勝スタート。オープニングラップに8番手にポジションを上げた藤田は前方の今野を追う。2周目に自己ベストの54秒57を記録。

3周目に途中ミスをしながらもさらに自己ベストを更新する54秒51を記録。前にいる今野に少しずつ追いつきだした4周目。セクター1、セクター2とコースの半分を通過した時点で自己ベストを0.5秒以上速いペースで今野を追いかける藤田。このまま行けば目標の53秒台が確実と思われたその瞬間、モニター画面の中でV字コーナーでコースアウトするマシンの姿が・・・。その直後、藤田のマシンの転倒を告げるアナウンスが流れた。

マシンを起こしピットに戻ってきた藤田だがチームは第1ヒートのリタイヤを決め、第2ヒートに向けマシンの復旧が始まった。マシンは無事復旧し第2ヒートに臨む準備は整った。藤田とメカニックはタイヤ選択で再びソフトで行くか、それともハードタイヤで18周のトータルタイムをあげる作戦を選択するかをミーティング。結果ハードタイヤのタイムアタックデータと、レースでの持続性確認のためハードタイヤを選択。

決勝に臨んだ。

再び好スタートを切った藤田はオープニングラップを8番手で通過。しかしここからペースが上がらない。徳留、須貝といったベテランに次々と交わされ、それについてゆくことが出来ない。タイムも55秒台が精一杯で単独の走行が続く。それでもトップ10ポジションで力走する藤田だったが残り4周となった所で56秒台にタイムが急速に落ちてきた。

タイヤが限界のようでコーナー新入から立ち上りまで大きくスライドするリヤタイヤをコントロールしながらの走行だ。このタイムの落ち込みで後方から追い上げてきた清水が一気に藤田に接近。 残り2週となった所で清水に抜かれてしまい惜しくも11番手でチェッカーを潜った。

藤田コメント
「最後はタイヤが持たなくて追いつかれちゃいました。でもいい感じがつかめてきたので次は頑張ります」

ST600・伊藤勇樹


前回オートポリス大会で成長を見せた伊藤が茂木に入りその好調を維持。公式練習、予選とセッションごとに自己ベストを更新し、トップテンにはまだ届かないものの確実な成長を見せていた。

これまではマシンセッティングなども「あと1回転イニシャルかけて」とか、「車高を1mm上げて」といったセットの詰め方だったが、最近は「あと4分の1回転イニシャルかけて」、「伸側ダンパーを片方だけ1つ強くして」など、セッティングの詰め方がとても繊細になってきた。

ST600マシンはどちらかといえば鈍感な車体なのでマシンの挙動や、タイヤのグリップコントロールが非常に難しい。このマシン性能を100パーセント引き出すためにはライダーに非常に繊細なセンサーが要求される。伊藤の成長はこの辺にも見て取れるところがあり今季の成長の証だと思う。

朝のフリー走行で更なるジャンプアップを予感させた伊藤。決勝レースではスタート良く飛び出しオープニングラップを11番手で戻ってきた。レース序盤、周回ごとにポジションを上げる伊藤は6周目に8番手にポジションアップ。レース中盤は7番手争いの第2集団にもまれながら周囲をうかがう伊藤。

終盤に入り集団のトップに浮上した伊藤は少しづつ集団を引き離しにかかる。「このまま7位でチェッカーを」と願うチームクルー。しかし後方には一度抜いた浦本選手がペースをあげて迫ってくる。そして13周目、再び浦本選手に抜き返された伊藤は、これを最後まで攻め立てるが後一歩届かずチェッカーをくぐり、8番手シングルフィニッシュを獲得。

ST600・阿久津晃輝


今季ダンロップタイヤに変更し、本来の走りを取り戻すために試行錯誤を繰り返している阿久津。思うようにならない歯がゆさを抱えながらも冷静に一つ一つメカニックと確認しながらセットアップを進める姿はさすがに昨年トップ10に迫る走りを見せた実力者。自分の走りを取り戻せば結果は付いてくることをしっかりと自覚しているようだ。

それでも公式練習では自己ベストに2秒以上も遅いタイムでもがいていた。そんな阿久津だが公式予選で少し光明が見えてきた。最後のアタックではセットを外してしまうが方向性は見え始めた。

決勝レース。
オートポリスに続き素晴らしいスタートダッシュを決めた阿久津は一気に7台を抜き去り24番手でコントロールラインを通過。このスタートのうまさと1周目の速さは阿久津の最大の武器だ。

レース序盤、予選タイムを更新して後続を押さえ込む阿久津。タイムで上回る後続を押さえきり、23番手でチェッカーを潜った。本番になればさらに力を出す阿久津の集中力。走り込みが出来なかった茂木だが巧妙が見え始めた。次戦の菅生は得意なコースの一つである。本格的な復活に向けここからが正念場だ。

ST600・飯島高広


国際A級に昇格して全日本選手権初参戦の飯島はその力を見せることが出来ないまま、全日本の壁の高さを思い知らされる結果となった。周囲の流れに乗ることも出来ないまま自己ベストにも届かない走りに本人が一番悔しい思いだったろう。

新しくなった路面に今までのセッティングが合わず、歯車が狂ったままあっという間にレースウイークを終えることとなってしまった。事前テストが出来ない環境や、変わってしまった路面など、様々な環境の変動があってもそれは皆同じ条件。そしてそのような中でベストを引き出すことが出来なければ全日本では走れない。

飯島にとってはとてもよい経験になったと思うし、「菅生でリベンジです・・・」と本人も決して下向きになっていない。次の菅生はこの4人のメンバー全員で笑顔で決勝レースを終えられることを願う。

ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明



2011.7.4.
全日本選手権 第3戦 もてぎ ライダーコメント・伊藤勇樹

☆ライダーコメント☆


ライダー:#71 伊藤勇樹
クラス:ST600

2011′ 7/3 全日本選手権 第3戦 もてぎ

予選>>
予選はセッティングに悩みました。
前日に行われたART合同走行から微妙にセッティングを変えて走行しました。それだけで車体の動きも全く変わって行くので、慎重に詰めて行きました。コースインして二周目辺りで自己ベストをマーク出来て上々のスタートが出来て直ぐにピットインで足回りをまた少しいじりました。

次に出ていった時にはまた更にタイムを更新し方向的には悪くなかったのですが、4コーナーや130Rといった高速コーナーでアンダーが出ていてうまくスピードが乗せられませんでした。

再度戻って修正を図ったのですが、タイヤのグリップも無くなってしまいチェッカーを受けてしまいました。 結果は1分57秒6で18位だったのですが、このタイムで持続して走れていたので決勝では悪くないレースが出来ると思っていました。

終了後は決勝に向けての打ち合わせをし、翌日の決勝へ気持ちを切り換えました。

決勝>>>
決勝は曇りで今にも雨が降りそうな雰囲気でした。一応、雨の方向も考えての打ち合わせも済ませ朝のフリー走行が始まりました。予選の時よりも更にセッティングを詰めて走り始め、三周目に1分57秒台に入り、前日の予選で使ったタイヤで良い滑り出しが出来ました。

少し気になったのがフロントに出るチャタリングで、フリー走行が終わってから決勝で詰めて行くところを話しました。決勝はなんと晴れ間も見えて良い気温で挑めました。スターティンググリッドに着いた時には、いつも感じている緊張感よりも楽しんでレースをしようと思えました。

一周のウォームアップ走行を終え、決勝がスタート。 スタートは上手く決まり、この時点で14番手辺りだったと思います。S字での大クラッシュには驚きましたが、なんとかかわして一周を終えた時点で12番手で通過しました。その後もずっと自己ベストを超えるタイムで走行出来て、マシンの調子も好調でした。

レースの半分を過ぎた時点で8位までポジションを上げ、前を行く小林選手を追いかけていました。しかし、段々離される形になりその前を走る津田選手が転倒したため、7位にポジションアップになりました。 残り3周辺りで、V字コーナーで浦本選手にかわされ8位に後退してしまい、なんとか真後ろに付いてみたのですが届かずそのままチェッカーとなりました。

結果は初のシングルフィニッシュでしたので正直嬉しいのですが、後半戦での集中力の持続と言うのが今回の課題となりました。この茂木グランプリでライディングやセッティングの方向性など、得たものが沢山あるレースウィークでした。

今回サポートして頂いたスポンサー様方々、並びに応援して下さった皆様、そしてドッグファイトレーシングのチーム員の皆さんに本当に感謝しています。

次回の全日本選手権の菅生大会でも皆様の応援よろしくお願い致します。


2011.7.3.
全日本選手権 第3戦 もてぎ ライダーコメント・藤田拓哉

☆ライダーコメント☆


ライダー:#19 藤田拓哉
クラス:JSB1000

2011′ 7/3 全日本選手権 第3戦 もてぎ

サポートして下さるスポンサー様、チームスタッフ、ファンの皆様ありがとうございます。 今回もサポート頂き、レースに参戦できました。

金曜日!
フロントとリアのセッティングを試しながら自分の走りを少しずつ変えてテストしました。

土曜日!
予選Q1・セッティングは、もうでていたので微調整だけ試して走りました。
予選Q2・自分の走りを少しずつ変えて走りました。ピットに戻り良くなったところと悪くなったところを確認し最後のQ3に挑みました。
予選Q3・どんどん攻めました。
前にターゲットを見つけて、どんどんプッシュしました。
タイムは、1分54秒5まで上がり、11番手で予選を終えました。

日曜日!
決勝レース1

8番手を走行中転倒してしまいました。
バイクをねかしすぎが転倒をする要素になってしまいました。

決勝レース2
セッティングを変えてでました。
しかし裏目にでてしまいなかなかタイムを上げられず最後に一人抜かれてしまいました。

決勝11位!

今回のレースは、気持ちを変えて望みました。
気持ちを変えたことで少しずつ変化があり、レースウィーク通して、良い結果とは、まったく言えませんが、変化がでてきています。

次回の菅生では、Q3に残りシングルフィニッシュを狙います。

次回もご声援よろしくお願いします。


2011.6.5.
2011′ 6/4-5 全日本選手権 第2戦 オートポリス2&4  総括

レース結果報告


伊藤勇樹・ST600 開幕戦レース1で17位ポイント獲得!
レース2は転倒後最後尾から追い上げて28位フィニッシュ

阿久津晃輝はヒート2に繰り上げ出走。27位フィニッシュ!

JSB1000に続き開幕戦を迎えたST600クラス。九州・オートポリスサーキットで開催され、ST600は4輪のフォーミュラニッポンとの合同開催と2ヒート制のレース、そしてノックアウト式予選と初物尽くしの大会となりました。

そのレース結果をご報告致します。

イベント名 全日本選手権 第2戦
日時・場所 2011年6月5日・オートポリスサーキット(大分県)
観客動員数 13,030人


レース結果1


ST600  #71 伊藤 勇樹  予選 24位  決勝 17位
ST600  #26 阿久津晃輝

レース結果2


ST600  #71 伊藤 勇樹  予選 22位  決勝 28位
ST600  #26 阿久津晃輝  予選 43位  決勝 27位

ST600


事前テストとして全日本選手権の開催10日前にオートポリスに乗り込んだ伊藤と阿久津。ところが生憎の天候に振り回される事となってしまった。金曜日は小雨と共に濃霧が発生し一日待機。夕方に僅かな時間だがウエットでの走行を行なう事が出来ただけで初日を終了。

2日目は台風の接近に伴う大雨となりまたしても待機。コンディションが回復する見込みが無い中、コースに出た伊藤だが、テスト中盤にコース上の水溜りに足元をすくわれる形となり転倒を喫してしまう。幸い大きなダメージや怪我は無かったもののコンディションの回復が見込めないため残念ながらテストを終了して一時撤収とすることとした。

ST600クラスは今回が開幕となるため急遽木曜日のテスト走行が追加されたため、二人ともこの走行に参加。ドライコンディションで初走行となるこの日の二人は共に調子を掴む事ができず上位チームから2秒以上の遅れをとってしまう。九州は最近地元ライダーが非常にレベルアップしており、全日本上位メンバーのほかにも上位に顔を出すライダーが散見され、非常に厳しい展開が予想される初日となった。

翌金曜日。日差しも強く路面温度も上昇。二人はミディアムタイヤを選択してセットアップを詰めて行くものの上位との差が縮まらない。

オートポリスサーキットはホームストレートから第3コーナーまでの高速セクションのセクター1。そこから第2ヘアピン手前までの上り区間のセクター2。そしてジェットコースターストレートを下り後半の連続したコーナーが続くテクニカルなセクター3と分かれているが、セクター2、セクター3で大きく離されてしまう。

特に伊藤はセクター3でアンダーステアに悩まされタイムが伸びてこない。2日目の公式結果は伊藤が1分57秒699のタイムで自己ベストを更新したものの24番手にとどまる。一方阿久津は初のオートポリスに苦戦して1分59秒866のタイムで42番手、予選ボーダーギリギリのタイムで二日目を終えた。

土曜日の公式予選はST600クラスでは初となるノックアウト式予選。Q1で上位24台を選出。Q2で更に12台に絞られ、Q3で最後決勝グリッドが確定するサバイバル予選が行なわれた。伊藤と阿久津はここまでのデータと他チームの情報などから予選にソフトタイヤを選択して出走。この選択が当たり伊藤は2周目に1分57秒249の自己ベストを記録。リーダーボード上位に顔を出すがそこからタイムが伸びない。徐々に他のライダーがタイ

ムを縮め伊藤はポジションを下げてゆく。途中ピットインしてタイヤを交換し最後のアタックに臨むがタイムを更新する事が出来ない。そして40分間のQ1が終わり伊藤がギリギリでQ2に進出。2セット目のタイヤを使ってしまった伊藤はQ2でタイムを詰める事が出来ず、走行できなかった2台を残し22番手で予選を終えた。

一方阿久津は3周目に自己ベストを更新して1分59秒159を記録。予選通過に向け更にアタックを続けるが、阿久津のライディングにはリヤタイヤのソフトが今一つマッチせず、リヤが跳ねてしまう。しかしST600はタイヤは事前にマーキングしたものしか使用できないため2セットともソフトを選択していた阿久津は我慢の走行となってしまう。結果阿久津はタイムを更新する事が出来ないまま予選を終え46番手に沈み予選落ちを喫してしまう。

決勝ヒート1

土曜日の15時35分。
決勝ヒート1が定刻でスタート。

しかしスタート直後の接触で赤旗中断となり再度仕切りなおし。2回目のスタートも2番手のデチャ選手が接触により転倒させられるなど波乱のスタートとなったが、レースはそのまま進行。

伊藤はオープニングラップを24番手で通過。序盤は第3グループ集団の後方に位置して様子を伺うと4周目から57秒台にタイムを上げてペースの上がらない前方のマシンを追い抜き始める。周回ごとに順位を上げて行く伊藤は前方に宮崎、国川といった昨年のトップランカーたちを捕まえその背後に迫る。

そしてレース終盤この二人を第1ヘアピンで次々とパスして16番手に浮上。このまま逃げ切るべくペースを維持する伊藤だったがラスト2周の第1コーナー進入で痛恨のシフトミス。いつもは3速のコーナーを2速まで落としてしまい1秒以上のロス。ここで宮崎に交わされた伊藤だが国川の前で踏みとどまる。

しかし国川が最終ラップの第1コーナーで伊藤の前に出るが伊藤は再び第3コーナー侵入で抜き返しそのまま逃げ切って17番手でチェッカーを潜った。これにより貴重な3ポイントを獲得、伊藤勇樹のST600初ポイント獲得となった。

日曜日朝は天気予報とは裏腹に朝から雨となり、レインセットに変更する慌しい状況のピットに朗報が届いた。阿久津の繰上げ出走が認められ、ヒート2への出走許可が降りたのだ。朝のフリー走行30分前に届いたこの報告にあわてて準備をする阿久津。

んなドタバタながらフリー走行に参加した二人は、序盤順調にタイムを記録し、伊藤は一時リーダーボードトップに立つ。しかし4周目から急激なリヤタイヤのグリップ不足を感じた伊藤はピットインしてセッティング変更をするが思わしくない・・・。ピットに戻りタイヤを確認するとなんとパンク。

コース上のごみを拾ったようで完全にエアが抜け切っていた。転倒しなくて良かった・・・・。 阿久津も急遽の出走で中古のレインタイヤでのコースインだったがフィーリングは上場で、決勝に向け調子は上向きでフリー走行を終えた。

決勝ヒート2

決勝ヒート2は11時20分コースイン。
直前に雨が止みコースコンディションは急速に回復してゆく。

サイティングラップに出た二人のコメントを待ってドライタイヤも準備してグリッドで待つと、伊藤はレインでOK。阿久津は一度リヤタイヤをドライに交換しようとするが再び雨が落ちてきてレインに戻す。そして定刻11時35分、16週のスタートが切られた。

無難なスタートを決めた伊藤だったが、3コーナーで前方のバイクが転倒。次々と後続が巻き込まれ伊藤も滑ってきたバイクに乗り上げてしまい転倒を喫してしまう。しかしすぐにマシンをおこして再スタートを切った伊藤だが集団から1分近く離された最後尾からの追い上げを強いられる形となった。

伊藤はここから上位陣と代わらぬペースで周回を重ねて行き10周目には最後尾に追いつき次々と全車をパスして姿が。リヤタイヤは磨耗の限界を超えすべりまくるタイヤをコントロールして最後の追撃を試みる伊藤だが惜しくも届かず28位のままチェッカーを潜った。

一方阿久津は最高のスタートを切り、第1コーナー侵入までに10台以上を抜き去り、更にプッシュしてオープニングラップで驚異的な21台抜きを演じ、22位でコントロールラインを通過。コースを知り尽くした地元税を抑えながらレース中盤を経過するが、中盤から少しずつポジションを落として行く。

そしてレース終盤ラスト2ラップで後方には伊藤の姿が目に入る。ここからは意地の走りである、再びペースを上げそのポジションを死守した阿久津は27位で完走。オレンジのマシンが次々とチェッカーを潜って行った。

DOG FIGHT RACING の次回のレースは、7月3日の茂木大会となります。
ようやく全クラスが開催される真の開幕戦を迎えます。

地元茂木でJSB1000クラス・藤田拓哉、ST600の伊藤勇樹、阿久津晃輝、
そしてスポット参戦の飯島高広の4名が参戦いたします。

引き続き応援いただけますよう、宜しくお願いいたします。

ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明



2011.5.17.
2011′ 5/15 全日本選手権(開幕戦) 第1戦 鈴鹿2&4 総括

レース結果報告


藤田拓哉 JSB1000 波乱のレースウイークで貴重なポイントを獲得!

2011年全日本選手権の開幕戦が5月15日・鈴鹿サーキットで開催されました。
今大会は当初開幕戦として予定されていた筑波大会が震災の影響で中止となったため、開催時期を変更しての開催となりました。また4輪のフォーミュラニッポンとの合同開催となりました。そのレース結果をご報告致します

イベント名  全日本選手権(開幕戦) 第1戦
日時・場所  2011年5月15日・鈴鹿サーキット
観客動員数  20,500人

レース結果


JSB1000 #19 藤田 拓哉  予選 19位  決勝 20位

JSB1000・藤田拓哉


国内最高峰・JSB1000クラスへの参戦2年目となる藤田。

昨年の最終戦(鈴鹿)での雪辱と、1年の成長を見せるため気合いを入れて乗り込みました。震災の影響もあり事前テストがあまり出来ず、鈴鹿で開催されたテストも天候の影響で殆ど走りこむ事ができなかった開幕戦の鈴鹿。その分木曜日に走行枠が設けられたが残念ながらこの日も一日雨となってしまった。

それでも昨年殆ど雨の練習が出来ず、最終戦で屈辱のレースを経験した藤田は積極的に雨の練習に参加。午前、午後の練習でウエット路面をしっかりと走りこみ、雨の感触を確認。周回ごとにペースを上げる順調なテストを消化できた。

翌金曜日、雨は上がったもののハーフウエット状態。しかし天候もよくコースは急速に回復。ドライタイヤでコースに出た藤田はこの難しいセッションで2分15秒台を記録して15番手を獲得。本人も非常に良好な感触を得てセッションを終えた。午後のセッションとなりコースは完全なドライ。路面温度も上昇し各チームが一斉にコースイン。藤田は2台のバイクでタイヤやファイナルの仕様違いを乗り比べてじっくりとセットを詰めてゆくが、思うようにタイムが伸びない。

そして8周目のMCシケインの進入でフロントタイヤのグリップを失いスリップダウンを喫してしまう。幸いにもライダー・マシンとも軽症だった為、一度ピットインして修復の後再びコースに復帰するが2分16秒を切る事が出来ないままセッションを終えた。・・・走行後のミーティングで予選に向けてのセットアップの確認とタイヤを選択し明日の予選に臨む。

今回も予選はノックアウト方式となり11時丁度に35分間のQ1が始まった。コースインをした藤田は20番手前後のタイムでなかなか前日のベストタイムに届かない苦しい展開。終盤になり各チームがタイムを更新してくると藤田は24番手までポジションを下げてしまう。後一つポジションを落とすとQ2に進む事が出来なくなってしまう状況となった12周目に2分16秒15を記録して22番手にまで浮上。

この後一台に再び抜かれたものの23番手でQ1を通過。インターバルの間にタイヤとサスセットを変えて15分のQ2に臨む。セットの変更が功を奏し1周目からペースを上げてきた藤田は3周目に15秒28を記録して15番手に浮上。更に深い突っ込みで第1コーナーに消えて行く藤田。直後に第一コーナーで砂煙が上がりレースアナウンスがゼッケン19藤田の転倒を告げる・・・・

ペースを上げて進入した第1コーナーで前方のマシンを意識してしまいすぎ、インに入るタイミングが早くなってしまったマシンはアウトにはらんでゆく。コーナーを曲がりきれないと思った藤田はとっさにマシンを立ててランオフエリアでの立直しを考えたが、150キロ近いハイスピードと、バンクした状態のマシンでは途中にあるグリーン(人工芝)でスリップしてしまい立て直す事が出来ないまま転倒を喫してしまったのだ。

この転倒でマシンは大破、藤田は右大腿部と右手首を負傷してしまう。

転倒はしたものの非常に好感触を得ていた藤田は決勝に向け闘志は満々。マシンをスペアカーに乗り換えて決勝日朝のフリー走行に参加。体の痛みはあるものの、マシンチェックをしながらのアタックで2分16秒55を記録して18番手で走行を終え決勝に向けて準備を進める。

決勝スタート


定刻12時に15周の決勝がスタート。
19番手からスタートした藤田はポジションをそのままに無難にオープニングラップを通過。しかしここから序盤のペースが上がらない藤田に後続のマシンが襲いかかる。周回ごとにポジションを一つずつ落として行き4周目に22番手にまで下がってしまい。中段グループの最後尾につける展開でレース中盤を走行。

10周を過ぎたところでアップサインを送るチームスタッフ。藤田もこれに呼応するように一気に前車をパスし始める。11周目、12周目と2台ずつ抜き去り一気に18番手までポジションアップ。データ解析等から課題であった130Rの走り方を変えたことで脱出速度が上がり、シケインへの進入ポイントで前車を抜きまくってきていたのだ。

残りは3周。このまま逃げ切ってほしいと祈るチームスタッフだが、地元鈴鹿の猛者たちがそのプライドをかけて襲い掛かる。そして15周のチェッカー。2台のマシンに再び交わされた藤田は20番手でチェッカーを潜り貴重な1ポイントを獲得。この瞬間最終戦MFJグランプリ(鈴鹿)の出場権を獲得した。

今回のレースでは、問題が無かったわけではない。マシンセットが詰め切れなかった点、昨年のベストタイム(2分14秒10)に遠く及ばなかった事、またウイーク期間で路面温度や4輪との走行により変化する路面状況に対し最適なタイヤ選択を詰めきる事が出来なかったなど課題は多い。そしてスペアカーのトップスピードが10km以上遅くなってしまった原因もしっかりと解析しなければいけない。

震災の影響があり大幅に遅れた開幕戦。しかしシリーズは始まったばかり。JSB1000の次戦は7月の茂木大会。これに向けしっかりと走りこみ問題を解決しなければならない。藤田に対しても2年目となり転倒禁止令を解除。アタックをした結果として2度の転倒があったものの超えなければいけない試練だと思う。

今回の参戦に向け、多くのご支援、ご協力を戴き本当に有難うございます。
また、現地鈴鹿でもご協力いただきました皆様に感謝申し上げます。有難うございました。

DOG FIGHT RACING の次回のレースは、6月5日の九州オートポリス大会となります。
ST600クラス・のみの参戦となり、伊藤勇樹、阿久津晃輝の2名が参戦いたします。

引き続き応援いただけますよう、宜しくお願いいたします。

ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明



2011.5.16.
全日本選手権 第1戦 鈴鹿2&4  ライダーコメント・藤田拓哉

☆ライダーコメント☆


ライダー:#19 藤田拓哉
クラス:JSB1000

2011′ 5/15 全日本選手権 第1戦 鈴鹿2&4

サポートしてくださるスポンサー様、チームスタッフ、ファンの皆様、今年も開幕から走れることができました。ありがとうございました!

木曜日から日曜日までものすごく収穫のある練習やレースができました。

木曜日は、雨の走行で、なれない雨を走り少しずつ恐怖感が薄れて、去年より確実に速く走れるようになりました。金曜日は、2本走り、一本目は、メインカーとTカーの特性の違いを知るために走り、二本目は、あらゆる方向にセットを変えて試しました。

その途中にセットが合わず転倒してしまいました。
土曜日の予選では、セットをなるべく変更せず、ロングランをすることを意識しました。
Q1を通り、Q2に進出!
Q2では少しセットを変えてスタートしました。

そして4周目に差し掛かった1コーナーであまりの進入の速さに少し速めにカットインしたら曲がりきれず転倒してしまい、予選は、19番手で終えました。

日曜日はセットをさらに少し調節して、望みました。レースが始まるとみるみる上位陣と離れていき、20番手を走行していたところ、監督からUPのサインが出てさらに集中力を高めて、タイムアップをしました。

そしたら2人シケインでダブルで抜いてこれて、18番手にあがりました。が、また抜きかえされてしまい結局20番手でレースを終えました。

怪我をしない。もっともっとレースのことに対して勉強する。
メカニックに対して説明を細かく伝える。

次の第2戦も全力で取り組みます!
応援よろしくお願いします。

JSB 1000 藤田拓哉(^O^)


2010.10.31.
2010′ 10/31 全日本選手権(最終戦) 第7戦 鈴鹿 総括

レース結果報告


藤田拓哉・ヒート1 20位。ヒート2 23位
年間ランキング20位を獲得!

阿久津晃輝・転倒後再スタートもリタイヤに終わる
年間ランキング26位を獲得!

2010年全日本選手権最終戦が10月31日・三重県の鈴鹿サーキットで 開催されました
レース結果をご報告致します

イベント名 全日本選手権(最終戦) 第7戦

日時・場所 2010年10月31日・鈴鹿サーキット
観客動員数 12,000人

レース結果


JSB1000 #88 藤田 拓哉  予選 20位  決勝 20&23位
ST600  #39 阿久津晃輝  予選 23位  決勝 リタイヤ

JSB1000・藤田拓哉


今シーズン最終戦を迎えた鈴鹿。 春の2&4大会では2分18秒のタイムに留まり、決勝もリタイヤとなった苦い記憶を持つ藤田だが、半年でどこまで成長できたかを推し量る最終戦となった。

事前テストで2分14秒台にタイムを詰め、レースウイークを迎えた藤田は、公式練習1本目で2分14秒209の自己ベストを記録して総合14番手につける成長を見せた。午後の走行でも14秒045を記録し自己ベストを更に更新するが、地元鈴鹿のスペシャリストたちは更に大幅なタイム更新を見せ、藤田は総合19番手にポジションを落としてしまう。

翌日土曜日の公式予選は、台風接近の情報により最悪の場合予選がキャンセルされ、午後の公式練習の結果がグリッドとなる公式通知が出されていたが、台風は進路を変えたため翌日の公式予選はスケジュール通り執り行われる事となった。

台風の雨が午前中まで残り、JSB1000の公式予選が開催された時点でコース上はハーフウエット。全体的にタイムが伸びない探りながらの展開の中で藤田は一時25番手まで順位を落としてしまい、ノックアウト方式のセッション1で敗退かと思われたが、ラストラップに2分22秒802を記録して22番手にジャンプアップ。滑り込みでセッション2に進出を果たした。

コースは更にドライ部分が増え、集団のペースも上がってゆく。その中で藤田は2分17秒852までタイムを詰めるがそれでも総合20番手が精一杯でセッションを終えた。

決勝ヒート1
午前中に行なわれた決勝レースのヒート1はドライコンディションの15周のレースが行なわれた。藤田は7列目22番手からのスタートの筈だったが、ウォームアップラップから戻ってきた藤田はグリッドを通り越してしまい、慌ててマシンを押し戻すが足をとられて転倒してしまう。すぐにマシンを起こし再びマシンを押し戻すが、このアクシデントによりレースは一時中断され周回数を1周減算した14周のレースとして再開される事となった。

藤田はグリッドを最後尾の28番手に回されてのスタートとなってしまい、岡山に続き再び最後尾からの追い上げのレースとなってしまった。それでも慌てることなくスタートを決めた藤田はオープニングラップに24番手にジャンプアップ。

その後も地元のベテランライダーたちを周回ごとに抜き去りポジションを回復。5周目には21番手にまで順位を上げて集団の先頭に立つ。レース中盤、中須賀選手の転倒により20番手にポジションを上げた藤田は終盤も2分14秒台を記録し続け後続を引き離してそのままチェッカーを受けた。

決勝ヒート2
午後のヒート2は一転雨が降り始めコースはウエットに。今季雨の走行経験が殆んど無い藤田はセッティングもそこそこに雨のレースに臨んだ。ヒート2は20番グリッドからのスタートとなり無難なスタートを決めた藤田だったが、デグナーコーナーで佐藤選手の転倒に巻き込まれコースオフ。転倒は免れたが大きく引き離された最後尾からの追い上げとなってしまった。慣れない雨と、単独走行でペースを掴めない藤田は前方のグループからのどんどん引き離されてゆく。

レース中盤にはトップの秋吉選手に早くも周回遅れにされるが、ここから藤田は走りのペースを掴もうと必死のペースアップを始める。続く伊藤、中須賀と上位のライダーに次々と周回遅れにされながらも、周回ごとに自己ベストを更新して行く藤田は、レース終盤には前方のグループと変わらぬペースで周回できるまでにタイムをつめ、最後尾のままチェッカーを潜り今季最終戦を終えた。

ST600・阿久津晃輝


1日だけの事前テストも雨の為走りこむ事が出来なかった阿久津だが、公式練習1本目に2分18秒671を記録。まずまずの滑り出しで臨んだ午後の走行では、タイムアタック2周目に目標の2分16秒台を記録。

更にペースを上げて行くが3周目のS字コーナーで接触転倒を喫してしまいそのまま走行を終えた。それでもこの日の総合タイムは18番手を記録しており、まだまだジャンプアップが望めそうな阿久津はメカニックとセットアップの方向性を確認して初日を終えた。

翌日の公式予選は朝からの雨が残りコース上はウエット。阿久津は雨も苦手意識は無く、マシンセットを変更してコースイン。2周目に36秒を記録してリーダーボードトップ10に入り更にペースを上げてセクタータイムを更新してゆくがなんとスプーンコーナーでコースアウト。転倒を喫してしまう。

その後も転倒者が続出して赤旗中断となったインターバルでマシンと共にピットに戻ってきた阿久津だったが、マシンのダメージが大きくその後の出走を断念。翌じつの決勝に向けマシン修復に専念する事となった。結果予選総合23番手から決勝に臨む事となった。

日曜の決勝レースはドライコンディションの中、日曜日最初のレースとして12周のレースがスタートした。

久々に得意のスタートが決まった阿久津は第1コーナー侵入で数台を抜き去りポジションアップ。更に前を追いかけますがヘアピンコーナーで転倒車両が発生。これをよけた阿久津選手だったが後方から追突される形になり転倒を喫してしまう。マシンをすぐに起こしてコースに復帰した阿久津でしたが順位は最後尾付近まで落としてしまう。

ピットのは戻らず走行を続ける阿久津だったがモニターに記録されるマシンのトップスピードが伸びない。チームは危険を察知して阿久津にピットインのサインを送った。5週目にピットインした阿久津もマシンの不調を感じており残念ながらここで最終戦を終える事となった。

今大会を持って全日本選手権の全日程は終了。

藤田拓哉はJSB1000クラス参戦初年度ながら合計23ポイントで
ランキング20位が確定しました。

ロードレースに参戦を開始してからGP125、GP250、そしてJSB1000と一気にステップアップして来た藤田ですが、来期は初めて2年連続で同じカテゴリーからの参戦となります。オフシーズンにしっかりと走り込み、菅生で見せたような走りで1年を駆け抜けるよう精進してまいります。

伊藤勇樹は初の4サイクルマシンで臨んだST600クラスで、筑波の予選通過から始まり、光る走りを随所に見せてくれました。来期は得意なオートポリスサーキットが2回開催になるなど追い風要因も多く、今年以上の活躍を見せられるよう頑張ります。

阿久津晃輝は筑波のデビューから常にトップ10に迫る素晴しい走りを見せてくれました。そして来期はフル参戦でランキング上位を狙ってゆきます。

3名のライダーの成長と共にチームもまた一段成長出来た一年でした。

このような一年を無事過ごすことが出来ましたのも、
ご支援、ご協力を戴きましたスポンサーの皆様のお陰です。
誠に有難うございました。

ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明



2010.10.30.
全日本選手権 第7戦 鈴鹿  ライダーコメント・藤田拓哉

☆ライダーコメント☆


ライダー:#88 藤田拓哉
クラス:JSB1000

2010′ 10/31 全日本選手権 第7戦 鈴鹿

金曜日の練習では、自分のコーナーの旋回スピードなどのスキルアップを中心に色々な方向でセットアップをしながらタイムを詰めていきました。

土曜日の予選、Q1では初めてのハーフウェットでなかなか良い走りが出来ませんでした。 そしてQ2の走行になり、路面上も少しずつ乾いてきて、ドライに近くなってきたところでタイムを出すため攻めました。 しかし思ったよりタイムを上げることが出来ず、セットも合わせられずQ2で終わってしまいました。

決勝 レース1(晴)
レース1では、自分の走りがなかなかできず、攻めれば攻めるほどセットが合わなくなり、タイムを上げることが出来ずに後方で埋もれてしまいました。

決勝 レース2(雨)
レース2では、なかなか自分のバイクをねかすことが出来ず、バンクセンサーを当ててバランスを取ることが出来ませんでした。

今年一年間で色々なことを学びました。しかしまだまだ学ぶことがたくさんあります。 まだまだ経験を積まないといけないと思います。

来年の体制がまだ分かりませんが、今年以上にもっとライディングテクニック、マシン作りなどを向上し強いライダーに一歩でも近付けるようにします。

またどうぞ宜しくお願いします。