レース結果

2011.7.3.
全日本選手権 第3戦 もてぎ ライダーコメント・藤田拓哉

☆ライダーコメント☆


ライダー:#19 藤田拓哉
クラス:JSB1000

2011′ 7/3 全日本選手権 第3戦 もてぎ

サポートして下さるスポンサー様、チームスタッフ、ファンの皆様ありがとうございます。 今回もサポート頂き、レースに参戦できました。

金曜日!
フロントとリアのセッティングを試しながら自分の走りを少しずつ変えてテストしました。

土曜日!
予選Q1・セッティングは、もうでていたので微調整だけ試して走りました。
予選Q2・自分の走りを少しずつ変えて走りました。ピットに戻り良くなったところと悪くなったところを確認し最後のQ3に挑みました。
予選Q3・どんどん攻めました。
前にターゲットを見つけて、どんどんプッシュしました。
タイムは、1分54秒5まで上がり、11番手で予選を終えました。

日曜日!
決勝レース1

8番手を走行中転倒してしまいました。
バイクをねかしすぎが転倒をする要素になってしまいました。

決勝レース2
セッティングを変えてでました。
しかし裏目にでてしまいなかなかタイムを上げられず最後に一人抜かれてしまいました。

決勝11位!

今回のレースは、気持ちを変えて望みました。
気持ちを変えたことで少しずつ変化があり、レースウィーク通して、良い結果とは、まったく言えませんが、変化がでてきています。

次回の菅生では、Q3に残りシングルフィニッシュを狙います。

次回もご声援よろしくお願いします。


2011.6.5.
2011′ 6/4-5 全日本選手権 第2戦 オートポリス2&4  総括

レース結果報告


伊藤勇樹・ST600 開幕戦レース1で17位ポイント獲得!
レース2は転倒後最後尾から追い上げて28位フィニッシュ

阿久津晃輝はヒート2に繰り上げ出走。27位フィニッシュ!

JSB1000に続き開幕戦を迎えたST600クラス。九州・オートポリスサーキットで開催され、ST600は4輪のフォーミュラニッポンとの合同開催と2ヒート制のレース、そしてノックアウト式予選と初物尽くしの大会となりました。

そのレース結果をご報告致します。

イベント名 全日本選手権 第2戦
日時・場所 2011年6月5日・オートポリスサーキット(大分県)
観客動員数 13,030人


レース結果1


ST600  #71 伊藤 勇樹  予選 24位  決勝 17位
ST600  #26 阿久津晃輝

レース結果2


ST600  #71 伊藤 勇樹  予選 22位  決勝 28位
ST600  #26 阿久津晃輝  予選 43位  決勝 27位

ST600


事前テストとして全日本選手権の開催10日前にオートポリスに乗り込んだ伊藤と阿久津。ところが生憎の天候に振り回される事となってしまった。金曜日は小雨と共に濃霧が発生し一日待機。夕方に僅かな時間だがウエットでの走行を行なう事が出来ただけで初日を終了。

2日目は台風の接近に伴う大雨となりまたしても待機。コンディションが回復する見込みが無い中、コースに出た伊藤だが、テスト中盤にコース上の水溜りに足元をすくわれる形となり転倒を喫してしまう。幸い大きなダメージや怪我は無かったもののコンディションの回復が見込めないため残念ながらテストを終了して一時撤収とすることとした。

ST600クラスは今回が開幕となるため急遽木曜日のテスト走行が追加されたため、二人ともこの走行に参加。ドライコンディションで初走行となるこの日の二人は共に調子を掴む事ができず上位チームから2秒以上の遅れをとってしまう。九州は最近地元ライダーが非常にレベルアップしており、全日本上位メンバーのほかにも上位に顔を出すライダーが散見され、非常に厳しい展開が予想される初日となった。

翌金曜日。日差しも強く路面温度も上昇。二人はミディアムタイヤを選択してセットアップを詰めて行くものの上位との差が縮まらない。

オートポリスサーキットはホームストレートから第3コーナーまでの高速セクションのセクター1。そこから第2ヘアピン手前までの上り区間のセクター2。そしてジェットコースターストレートを下り後半の連続したコーナーが続くテクニカルなセクター3と分かれているが、セクター2、セクター3で大きく離されてしまう。

特に伊藤はセクター3でアンダーステアに悩まされタイムが伸びてこない。2日目の公式結果は伊藤が1分57秒699のタイムで自己ベストを更新したものの24番手にとどまる。一方阿久津は初のオートポリスに苦戦して1分59秒866のタイムで42番手、予選ボーダーギリギリのタイムで二日目を終えた。

土曜日の公式予選はST600クラスでは初となるノックアウト式予選。Q1で上位24台を選出。Q2で更に12台に絞られ、Q3で最後決勝グリッドが確定するサバイバル予選が行なわれた。伊藤と阿久津はここまでのデータと他チームの情報などから予選にソフトタイヤを選択して出走。この選択が当たり伊藤は2周目に1分57秒249の自己ベストを記録。リーダーボード上位に顔を出すがそこからタイムが伸びない。徐々に他のライダーがタイ

ムを縮め伊藤はポジションを下げてゆく。途中ピットインしてタイヤを交換し最後のアタックに臨むがタイムを更新する事が出来ない。そして40分間のQ1が終わり伊藤がギリギリでQ2に進出。2セット目のタイヤを使ってしまった伊藤はQ2でタイムを詰める事が出来ず、走行できなかった2台を残し22番手で予選を終えた。

一方阿久津は3周目に自己ベストを更新して1分59秒159を記録。予選通過に向け更にアタックを続けるが、阿久津のライディングにはリヤタイヤのソフトが今一つマッチせず、リヤが跳ねてしまう。しかしST600はタイヤは事前にマーキングしたものしか使用できないため2セットともソフトを選択していた阿久津は我慢の走行となってしまう。結果阿久津はタイムを更新する事が出来ないまま予選を終え46番手に沈み予選落ちを喫してしまう。

決勝ヒート1

土曜日の15時35分。
決勝ヒート1が定刻でスタート。

しかしスタート直後の接触で赤旗中断となり再度仕切りなおし。2回目のスタートも2番手のデチャ選手が接触により転倒させられるなど波乱のスタートとなったが、レースはそのまま進行。

伊藤はオープニングラップを24番手で通過。序盤は第3グループ集団の後方に位置して様子を伺うと4周目から57秒台にタイムを上げてペースの上がらない前方のマシンを追い抜き始める。周回ごとに順位を上げて行く伊藤は前方に宮崎、国川といった昨年のトップランカーたちを捕まえその背後に迫る。

そしてレース終盤この二人を第1ヘアピンで次々とパスして16番手に浮上。このまま逃げ切るべくペースを維持する伊藤だったがラスト2周の第1コーナー進入で痛恨のシフトミス。いつもは3速のコーナーを2速まで落としてしまい1秒以上のロス。ここで宮崎に交わされた伊藤だが国川の前で踏みとどまる。

しかし国川が最終ラップの第1コーナーで伊藤の前に出るが伊藤は再び第3コーナー侵入で抜き返しそのまま逃げ切って17番手でチェッカーを潜った。これにより貴重な3ポイントを獲得、伊藤勇樹のST600初ポイント獲得となった。

日曜日朝は天気予報とは裏腹に朝から雨となり、レインセットに変更する慌しい状況のピットに朗報が届いた。阿久津の繰上げ出走が認められ、ヒート2への出走許可が降りたのだ。朝のフリー走行30分前に届いたこの報告にあわてて準備をする阿久津。

んなドタバタながらフリー走行に参加した二人は、序盤順調にタイムを記録し、伊藤は一時リーダーボードトップに立つ。しかし4周目から急激なリヤタイヤのグリップ不足を感じた伊藤はピットインしてセッティング変更をするが思わしくない・・・。ピットに戻りタイヤを確認するとなんとパンク。

コース上のごみを拾ったようで完全にエアが抜け切っていた。転倒しなくて良かった・・・・。 阿久津も急遽の出走で中古のレインタイヤでのコースインだったがフィーリングは上場で、決勝に向け調子は上向きでフリー走行を終えた。

決勝ヒート2

決勝ヒート2は11時20分コースイン。
直前に雨が止みコースコンディションは急速に回復してゆく。

サイティングラップに出た二人のコメントを待ってドライタイヤも準備してグリッドで待つと、伊藤はレインでOK。阿久津は一度リヤタイヤをドライに交換しようとするが再び雨が落ちてきてレインに戻す。そして定刻11時35分、16週のスタートが切られた。

無難なスタートを決めた伊藤だったが、3コーナーで前方のバイクが転倒。次々と後続が巻き込まれ伊藤も滑ってきたバイクに乗り上げてしまい転倒を喫してしまう。しかしすぐにマシンをおこして再スタートを切った伊藤だが集団から1分近く離された最後尾からの追い上げを強いられる形となった。

伊藤はここから上位陣と代わらぬペースで周回を重ねて行き10周目には最後尾に追いつき次々と全車をパスして姿が。リヤタイヤは磨耗の限界を超えすべりまくるタイヤをコントロールして最後の追撃を試みる伊藤だが惜しくも届かず28位のままチェッカーを潜った。

一方阿久津は最高のスタートを切り、第1コーナー侵入までに10台以上を抜き去り、更にプッシュしてオープニングラップで驚異的な21台抜きを演じ、22位でコントロールラインを通過。コースを知り尽くした地元税を抑えながらレース中盤を経過するが、中盤から少しずつポジションを落として行く。

そしてレース終盤ラスト2ラップで後方には伊藤の姿が目に入る。ここからは意地の走りである、再びペースを上げそのポジションを死守した阿久津は27位で完走。オレンジのマシンが次々とチェッカーを潜って行った。

DOG FIGHT RACING の次回のレースは、7月3日の茂木大会となります。
ようやく全クラスが開催される真の開幕戦を迎えます。

地元茂木でJSB1000クラス・藤田拓哉、ST600の伊藤勇樹、阿久津晃輝、
そしてスポット参戦の飯島高広の4名が参戦いたします。

引き続き応援いただけますよう、宜しくお願いいたします。

ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明



2011.5.17.
2011′ 5/15 全日本選手権(開幕戦) 第1戦 鈴鹿2&4 総括

レース結果報告


藤田拓哉 JSB1000 波乱のレースウイークで貴重なポイントを獲得!

2011年全日本選手権の開幕戦が5月15日・鈴鹿サーキットで開催されました。
今大会は当初開幕戦として予定されていた筑波大会が震災の影響で中止となったため、開催時期を変更しての開催となりました。また4輪のフォーミュラニッポンとの合同開催となりました。そのレース結果をご報告致します

イベント名  全日本選手権(開幕戦) 第1戦
日時・場所  2011年5月15日・鈴鹿サーキット
観客動員数  20,500人

レース結果


JSB1000 #19 藤田 拓哉  予選 19位  決勝 20位

JSB1000・藤田拓哉


国内最高峰・JSB1000クラスへの参戦2年目となる藤田。

昨年の最終戦(鈴鹿)での雪辱と、1年の成長を見せるため気合いを入れて乗り込みました。震災の影響もあり事前テストがあまり出来ず、鈴鹿で開催されたテストも天候の影響で殆ど走りこむ事ができなかった開幕戦の鈴鹿。その分木曜日に走行枠が設けられたが残念ながらこの日も一日雨となってしまった。

それでも昨年殆ど雨の練習が出来ず、最終戦で屈辱のレースを経験した藤田は積極的に雨の練習に参加。午前、午後の練習でウエット路面をしっかりと走りこみ、雨の感触を確認。周回ごとにペースを上げる順調なテストを消化できた。

翌金曜日、雨は上がったもののハーフウエット状態。しかし天候もよくコースは急速に回復。ドライタイヤでコースに出た藤田はこの難しいセッションで2分15秒台を記録して15番手を獲得。本人も非常に良好な感触を得てセッションを終えた。午後のセッションとなりコースは完全なドライ。路面温度も上昇し各チームが一斉にコースイン。藤田は2台のバイクでタイヤやファイナルの仕様違いを乗り比べてじっくりとセットを詰めてゆくが、思うようにタイムが伸びない。

そして8周目のMCシケインの進入でフロントタイヤのグリップを失いスリップダウンを喫してしまう。幸いにもライダー・マシンとも軽症だった為、一度ピットインして修復の後再びコースに復帰するが2分16秒を切る事が出来ないままセッションを終えた。・・・走行後のミーティングで予選に向けてのセットアップの確認とタイヤを選択し明日の予選に臨む。

今回も予選はノックアウト方式となり11時丁度に35分間のQ1が始まった。コースインをした藤田は20番手前後のタイムでなかなか前日のベストタイムに届かない苦しい展開。終盤になり各チームがタイムを更新してくると藤田は24番手までポジションを下げてしまう。後一つポジションを落とすとQ2に進む事が出来なくなってしまう状況となった12周目に2分16秒15を記録して22番手にまで浮上。

この後一台に再び抜かれたものの23番手でQ1を通過。インターバルの間にタイヤとサスセットを変えて15分のQ2に臨む。セットの変更が功を奏し1周目からペースを上げてきた藤田は3周目に15秒28を記録して15番手に浮上。更に深い突っ込みで第1コーナーに消えて行く藤田。直後に第一コーナーで砂煙が上がりレースアナウンスがゼッケン19藤田の転倒を告げる・・・・

ペースを上げて進入した第1コーナーで前方のマシンを意識してしまいすぎ、インに入るタイミングが早くなってしまったマシンはアウトにはらんでゆく。コーナーを曲がりきれないと思った藤田はとっさにマシンを立ててランオフエリアでの立直しを考えたが、150キロ近いハイスピードと、バンクした状態のマシンでは途中にあるグリーン(人工芝)でスリップしてしまい立て直す事が出来ないまま転倒を喫してしまったのだ。

この転倒でマシンは大破、藤田は右大腿部と右手首を負傷してしまう。

転倒はしたものの非常に好感触を得ていた藤田は決勝に向け闘志は満々。マシンをスペアカーに乗り換えて決勝日朝のフリー走行に参加。体の痛みはあるものの、マシンチェックをしながらのアタックで2分16秒55を記録して18番手で走行を終え決勝に向けて準備を進める。

決勝スタート


定刻12時に15周の決勝がスタート。
19番手からスタートした藤田はポジションをそのままに無難にオープニングラップを通過。しかしここから序盤のペースが上がらない藤田に後続のマシンが襲いかかる。周回ごとにポジションを一つずつ落として行き4周目に22番手にまで下がってしまい。中段グループの最後尾につける展開でレース中盤を走行。

10周を過ぎたところでアップサインを送るチームスタッフ。藤田もこれに呼応するように一気に前車をパスし始める。11周目、12周目と2台ずつ抜き去り一気に18番手までポジションアップ。データ解析等から課題であった130Rの走り方を変えたことで脱出速度が上がり、シケインへの進入ポイントで前車を抜きまくってきていたのだ。

残りは3周。このまま逃げ切ってほしいと祈るチームスタッフだが、地元鈴鹿の猛者たちがそのプライドをかけて襲い掛かる。そして15周のチェッカー。2台のマシンに再び交わされた藤田は20番手でチェッカーを潜り貴重な1ポイントを獲得。この瞬間最終戦MFJグランプリ(鈴鹿)の出場権を獲得した。

今回のレースでは、問題が無かったわけではない。マシンセットが詰め切れなかった点、昨年のベストタイム(2分14秒10)に遠く及ばなかった事、またウイーク期間で路面温度や4輪との走行により変化する路面状況に対し最適なタイヤ選択を詰めきる事が出来なかったなど課題は多い。そしてスペアカーのトップスピードが10km以上遅くなってしまった原因もしっかりと解析しなければいけない。

震災の影響があり大幅に遅れた開幕戦。しかしシリーズは始まったばかり。JSB1000の次戦は7月の茂木大会。これに向けしっかりと走りこみ問題を解決しなければならない。藤田に対しても2年目となり転倒禁止令を解除。アタックをした結果として2度の転倒があったものの超えなければいけない試練だと思う。

今回の参戦に向け、多くのご支援、ご協力を戴き本当に有難うございます。
また、現地鈴鹿でもご協力いただきました皆様に感謝申し上げます。有難うございました。

DOG FIGHT RACING の次回のレースは、6月5日の九州オートポリス大会となります。
ST600クラス・のみの参戦となり、伊藤勇樹、阿久津晃輝の2名が参戦いたします。

引き続き応援いただけますよう、宜しくお願いいたします。

ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明



2011.5.16.
全日本選手権 第1戦 鈴鹿2&4  ライダーコメント・藤田拓哉

☆ライダーコメント☆


ライダー:#19 藤田拓哉
クラス:JSB1000

2011′ 5/15 全日本選手権 第1戦 鈴鹿2&4

サポートしてくださるスポンサー様、チームスタッフ、ファンの皆様、今年も開幕から走れることができました。ありがとうございました!

木曜日から日曜日までものすごく収穫のある練習やレースができました。

木曜日は、雨の走行で、なれない雨を走り少しずつ恐怖感が薄れて、去年より確実に速く走れるようになりました。金曜日は、2本走り、一本目は、メインカーとTカーの特性の違いを知るために走り、二本目は、あらゆる方向にセットを変えて試しました。

その途中にセットが合わず転倒してしまいました。
土曜日の予選では、セットをなるべく変更せず、ロングランをすることを意識しました。
Q1を通り、Q2に進出!
Q2では少しセットを変えてスタートしました。

そして4周目に差し掛かった1コーナーであまりの進入の速さに少し速めにカットインしたら曲がりきれず転倒してしまい、予選は、19番手で終えました。

日曜日はセットをさらに少し調節して、望みました。レースが始まるとみるみる上位陣と離れていき、20番手を走行していたところ、監督からUPのサインが出てさらに集中力を高めて、タイムアップをしました。

そしたら2人シケインでダブルで抜いてこれて、18番手にあがりました。が、また抜きかえされてしまい結局20番手でレースを終えました。

怪我をしない。もっともっとレースのことに対して勉強する。
メカニックに対して説明を細かく伝える。

次の第2戦も全力で取り組みます!
応援よろしくお願いします。

JSB 1000 藤田拓哉(^O^)


2010.10.31.
2010′ 10/31 全日本選手権(最終戦) 第7戦 鈴鹿 総括

レース結果報告


藤田拓哉・ヒート1 20位。ヒート2 23位
年間ランキング20位を獲得!

阿久津晃輝・転倒後再スタートもリタイヤに終わる
年間ランキング26位を獲得!

2010年全日本選手権最終戦が10月31日・三重県の鈴鹿サーキットで 開催されました
レース結果をご報告致します

イベント名 全日本選手権(最終戦) 第7戦

日時・場所 2010年10月31日・鈴鹿サーキット
観客動員数 12,000人

レース結果


JSB1000 #88 藤田 拓哉  予選 20位  決勝 20&23位
ST600  #39 阿久津晃輝  予選 23位  決勝 リタイヤ

JSB1000・藤田拓哉


今シーズン最終戦を迎えた鈴鹿。 春の2&4大会では2分18秒のタイムに留まり、決勝もリタイヤとなった苦い記憶を持つ藤田だが、半年でどこまで成長できたかを推し量る最終戦となった。

事前テストで2分14秒台にタイムを詰め、レースウイークを迎えた藤田は、公式練習1本目で2分14秒209の自己ベストを記録して総合14番手につける成長を見せた。午後の走行でも14秒045を記録し自己ベストを更に更新するが、地元鈴鹿のスペシャリストたちは更に大幅なタイム更新を見せ、藤田は総合19番手にポジションを落としてしまう。

翌日土曜日の公式予選は、台風接近の情報により最悪の場合予選がキャンセルされ、午後の公式練習の結果がグリッドとなる公式通知が出されていたが、台風は進路を変えたため翌日の公式予選はスケジュール通り執り行われる事となった。

台風の雨が午前中まで残り、JSB1000の公式予選が開催された時点でコース上はハーフウエット。全体的にタイムが伸びない探りながらの展開の中で藤田は一時25番手まで順位を落としてしまい、ノックアウト方式のセッション1で敗退かと思われたが、ラストラップに2分22秒802を記録して22番手にジャンプアップ。滑り込みでセッション2に進出を果たした。

コースは更にドライ部分が増え、集団のペースも上がってゆく。その中で藤田は2分17秒852までタイムを詰めるがそれでも総合20番手が精一杯でセッションを終えた。

決勝ヒート1
午前中に行なわれた決勝レースのヒート1はドライコンディションの15周のレースが行なわれた。藤田は7列目22番手からのスタートの筈だったが、ウォームアップラップから戻ってきた藤田はグリッドを通り越してしまい、慌ててマシンを押し戻すが足をとられて転倒してしまう。すぐにマシンを起こし再びマシンを押し戻すが、このアクシデントによりレースは一時中断され周回数を1周減算した14周のレースとして再開される事となった。

藤田はグリッドを最後尾の28番手に回されてのスタートとなってしまい、岡山に続き再び最後尾からの追い上げのレースとなってしまった。それでも慌てることなくスタートを決めた藤田はオープニングラップに24番手にジャンプアップ。

その後も地元のベテランライダーたちを周回ごとに抜き去りポジションを回復。5周目には21番手にまで順位を上げて集団の先頭に立つ。レース中盤、中須賀選手の転倒により20番手にポジションを上げた藤田は終盤も2分14秒台を記録し続け後続を引き離してそのままチェッカーを受けた。

決勝ヒート2
午後のヒート2は一転雨が降り始めコースはウエットに。今季雨の走行経験が殆んど無い藤田はセッティングもそこそこに雨のレースに臨んだ。ヒート2は20番グリッドからのスタートとなり無難なスタートを決めた藤田だったが、デグナーコーナーで佐藤選手の転倒に巻き込まれコースオフ。転倒は免れたが大きく引き離された最後尾からの追い上げとなってしまった。慣れない雨と、単独走行でペースを掴めない藤田は前方のグループからのどんどん引き離されてゆく。

レース中盤にはトップの秋吉選手に早くも周回遅れにされるが、ここから藤田は走りのペースを掴もうと必死のペースアップを始める。続く伊藤、中須賀と上位のライダーに次々と周回遅れにされながらも、周回ごとに自己ベストを更新して行く藤田は、レース終盤には前方のグループと変わらぬペースで周回できるまでにタイムをつめ、最後尾のままチェッカーを潜り今季最終戦を終えた。

ST600・阿久津晃輝


1日だけの事前テストも雨の為走りこむ事が出来なかった阿久津だが、公式練習1本目に2分18秒671を記録。まずまずの滑り出しで臨んだ午後の走行では、タイムアタック2周目に目標の2分16秒台を記録。

更にペースを上げて行くが3周目のS字コーナーで接触転倒を喫してしまいそのまま走行を終えた。それでもこの日の総合タイムは18番手を記録しており、まだまだジャンプアップが望めそうな阿久津はメカニックとセットアップの方向性を確認して初日を終えた。

翌日の公式予選は朝からの雨が残りコース上はウエット。阿久津は雨も苦手意識は無く、マシンセットを変更してコースイン。2周目に36秒を記録してリーダーボードトップ10に入り更にペースを上げてセクタータイムを更新してゆくがなんとスプーンコーナーでコースアウト。転倒を喫してしまう。

その後も転倒者が続出して赤旗中断となったインターバルでマシンと共にピットに戻ってきた阿久津だったが、マシンのダメージが大きくその後の出走を断念。翌じつの決勝に向けマシン修復に専念する事となった。結果予選総合23番手から決勝に臨む事となった。

日曜の決勝レースはドライコンディションの中、日曜日最初のレースとして12周のレースがスタートした。

久々に得意のスタートが決まった阿久津は第1コーナー侵入で数台を抜き去りポジションアップ。更に前を追いかけますがヘアピンコーナーで転倒車両が発生。これをよけた阿久津選手だったが後方から追突される形になり転倒を喫してしまう。マシンをすぐに起こしてコースに復帰した阿久津でしたが順位は最後尾付近まで落としてしまう。

ピットのは戻らず走行を続ける阿久津だったがモニターに記録されるマシンのトップスピードが伸びない。チームは危険を察知して阿久津にピットインのサインを送った。5週目にピットインした阿久津もマシンの不調を感じており残念ながらここで最終戦を終える事となった。

今大会を持って全日本選手権の全日程は終了。

藤田拓哉はJSB1000クラス参戦初年度ながら合計23ポイントで
ランキング20位が確定しました。

ロードレースに参戦を開始してからGP125、GP250、そしてJSB1000と一気にステップアップして来た藤田ですが、来期は初めて2年連続で同じカテゴリーからの参戦となります。オフシーズンにしっかりと走り込み、菅生で見せたような走りで1年を駆け抜けるよう精進してまいります。

伊藤勇樹は初の4サイクルマシンで臨んだST600クラスで、筑波の予選通過から始まり、光る走りを随所に見せてくれました。来期は得意なオートポリスサーキットが2回開催になるなど追い風要因も多く、今年以上の活躍を見せられるよう頑張ります。

阿久津晃輝は筑波のデビューから常にトップ10に迫る素晴しい走りを見せてくれました。そして来期はフル参戦でランキング上位を狙ってゆきます。

3名のライダーの成長と共にチームもまた一段成長出来た一年でした。

このような一年を無事過ごすことが出来ましたのも、
ご支援、ご協力を戴きましたスポンサーの皆様のお陰です。
誠に有難うございました。

ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明



2010.10.30.
全日本選手権 第7戦 鈴鹿  ライダーコメント・藤田拓哉

☆ライダーコメント☆


ライダー:#88 藤田拓哉
クラス:JSB1000

2010′ 10/31 全日本選手権 第7戦 鈴鹿

金曜日の練習では、自分のコーナーの旋回スピードなどのスキルアップを中心に色々な方向でセットアップをしながらタイムを詰めていきました。

土曜日の予選、Q1では初めてのハーフウェットでなかなか良い走りが出来ませんでした。 そしてQ2の走行になり、路面上も少しずつ乾いてきて、ドライに近くなってきたところでタイムを出すため攻めました。 しかし思ったよりタイムを上げることが出来ず、セットも合わせられずQ2で終わってしまいました。

決勝 レース1(晴)
レース1では、自分の走りがなかなかできず、攻めれば攻めるほどセットが合わなくなり、タイムを上げることが出来ずに後方で埋もれてしまいました。

決勝 レース2(雨)
レース2では、なかなか自分のバイクをねかすことが出来ず、バンクセンサーを当ててバランスを取ることが出来ませんでした。

今年一年間で色々なことを学びました。しかしまだまだ学ぶことがたくさんあります。 まだまだ経験を積まないといけないと思います。

来年の体制がまだ分かりませんが、今年以上にもっとライディングテクニック、マシン作りなどを向上し強いライダーに一歩でも近付けるようにします。

またどうぞ宜しくお願いします。


2010.10.18.
2010′ 10/17 全日本選手権 第6戦 もてぎ 総括

レース結果報告


藤田拓哉・13位。3ポイント獲得!
阿久津晃輝19位。伊藤勇樹28位で今季初完走!

2010年全日本選手権第6戦が10月17日・栃木県のツインリンク茂木で開催されました
レース結果をご報告致します

イベント名 全日本選手権 第6戦
日時・場所 2010年10月17日・ツインリンク茂木


レース結果


JSB1000 #88 藤田 拓哉  予選 16位  決勝 13位
ST600  #39 阿久津晃輝  予選 23位  決勝 19位
ST600  #76 伊藤 勇樹  予選 37位  決勝 28位

JSB1000・藤田拓哉


前戦の菅生、岡山とマシンにも少しずつ慣れ始めた藤田。昨年GP250では一時地元コースだけに更なる成長を期待した大会でしたが、事前テストを含めた走り込みが不足気味で、マシンセットを煮詰めきれないままレースウイークを迎えることとなった。公式練習では岡山に引き続き2~6速を使用するファイナルを組んで走行に臨んだ。

が、車体セットを含め今ひとつ気持ちよく乗れない。特にセクター2(第4コーナー立ち上がりからS字コーナー立ち上がりまでの区間)のタイムが他よりも圧倒的に遅く、自己ベストにも届かない1分55秒台のタイムで走行を終える。

走行データを確認し、ギヤの選択や、サスセットを打ち合わせ翌日の公式予選に臨んだが、ここでも車体セットに良い方向性を掴む事ができず、ベストタイム1分55秒690のタイムに留まり、ノックダウン方式の予選でQ3に残る事が出来なかった。

深刻な状況を打破するため、車体セットやファイナルを大幅に見直し、調子の良かった菅生に近い車体セットに変更、ギヤの選択も1~5速を使用するファイナルに変更して決勝日朝のフリー走行に臨んだ。この変更が功を奏し藤田は一気にペースアップに成功。問題だったセクター2の区間タイムも改善され自己ベストの1分54秒228を記録して総合8番手のタイムを記録。決勝に望みをつないだ。

迎えた決勝、前回のロケットスタートの再現を望んだが、ファイナル変更の分加速が鈍り、平凡なスタートで第1コーナーに侵入。前方のマシンにラインを塞がれる形となりポジションを20番手まで落としてしまう。それでも前方のマシンを抜き返してきた藤田はオープニングラップを予選グリッドと同じ16位に戻して通過。2周目には15位にポジションアップ。更に5周目には14位にポジションを上げて前方のマシンを追いかける。

6周目以降は前方の中村選手を追う展開となるがじりじりと引き離されてゆく藤田。ペースは1分55秒台で中村の54秒台に付いて行けない。15周目には高橋選手のリタイヤでポジションをひとつ上げるが、そのまま単独走行が続き、最終ラップにはトップの伊藤選手の接近に大きくペースを落とした藤田は、ラップ遅れとなりそのまま19周目にチェッカーを潜りレースを終えた。

ST600・阿久津晃輝


筑波、菅生とトップ10に迫る走りを見せている阿久津は、岡山を休んで茂木大会に参戦。栃木出身の阿久津にとっては地元コースで力の入る大会となった。 公式練習では事前テストからの目標でもあった1分57秒台を一発目のアタックで決め順調な仕上がりを見せていたが、ST600全体のタイムアベレージが上がってきた今大会では総合23番手に留まってしまう。

それでも決勝に向け手ごたえを感じつつある阿久津は翌朝のフリー走行で総合18番手と好タイムを記録し、好感触のまま決勝レースに臨んだ。

迎えた決勝、15周のスタートが切られた。スタートを決めた阿久津はオープニングラップの転倒にも巻き込まれること無くコントロールラインを通過。レースは終始激しいバトルとなった。開幕で優勝した中上やベテラン関口を相手に一歩も引かない展開を続け19番手でゴール。貴重な2ポイントを獲得した。

ST600・伊藤勇樹


転倒やマシントラブルなど不運が続き、ここまでノーポイントの伊藤はこの茂木大会で20位以内に入りポイントを獲得して最終戦の鈴鹿の出場切符を手に入れようと必死の走りを見せていた。しかし右手の怪我は完治しておらず、しかもレースの1週間前に再手術をした為、痛みをこらえてのセッションが続いた。そんな状況でも明るい笑顔で頑張りを見せた伊藤だが、上位との差は大きく苦戦を強いられてしまう。

公式練習から少しずつセットアップを変更しタイムアタックを試みるが、思うような手応えを掴めないまま公式予選を迎える。伊藤は公式予選で2分を切る事が出来ず、結果2分00秒677のタイムで37番手に終わる。このポジションからポイント獲得は非常に困難ではあるが、朝のフリー走行で再度セッティングをつめジャンプアップを目論む。

迎えた決勝朝のフリー走行。新たに試みたセッティングも不発に終わり総合36番手。データを見直し、決勝レースに臨む事になった。

決勝レースがスタートし、抜群のスタートを決めた伊藤は順位を大きく上げて1コーナーに侵入、しかし続く3コーナーで目前に複数台のクラッシュが発生。伊藤はマシン&ライダーをよける為緊急ブレーキでマシンをコントロール。

転倒車両の目前でマシンを止めるがこのアクシデントで最後尾まで落ちてしまう。再び追い上げを開始した伊藤、懸命の走りでポジションを回復して行くが、ポイント獲得順位には届かず、28番手でチェッカーを潜った。この瞬間伊藤の今季の全日本選手権は幕を閉じた。

ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明



2010.10.17.
全日本選手権 第6戦 もてぎ  ライダーコメント・藤田拓哉

☆ライダーコメント☆


ライダー:#88 藤田拓哉
クラス:JSB1000

2010′ 10/17 全日本選手権 第6戦 もてぎ

サポートして下さるスポンサー様、チームスタッフ、応援して下さるファンの皆様有難うございました。

金曜日の練習までに練習が少なく、セットアップもなかなか決まらず悩んでいました。 金曜日の練習でも色々セットアップを試して練習を終えました。 そして、土曜日になり色々と試した中で一番良いセットアップの状態でQ1を走りました。 走り始めてから、すぐにタイムを出すため攻めました。

その途中に自分のスピード領域を超えてしまった周があり、その時、自分のセットが合わずバイクが悲鳴を上げてしまい、コーナーを曲がりきることが出来ず、転倒してしまいました。

そしてすぐにピットに戻り、バイクの修復をしてもらい、Q2に望みました。 Q2でも攻めてタイムを出しにいきました。しかしなかなかセットが合わず、タイムを伸ばすことが出来ませんでした。

決勝に間に合うようにバイクを修復し、迎えた決勝日
予選の時とは全く違うセットに変えて朝のウォームアップ走行を走りました。 走り始めからフィーリングが良く、タイムが予選の時より1秒以上速いタイムを出すことが出来ました。

そしていよいよ決勝になり、スタートしました。
タイムと順位を少しずつ上げていくものの、なかなか自分本来のライディングが出来ず、悪い方向に向かう一方でレースを終えてしまいました。

まだまだ練習が足りないので、一生懸命練習して、より結果が出せるようにしたいと思います。

また応援宜しくお願いします。

サポートして下さるスポンサー様、チームスタッフ、応援して下さるファンの皆様、今年も一年間本当に有難うございました。


2010.9.28.
2010′ 9/26 全日本選手権 第5戦 岡山国際 総括

レース結果報告




藤田拓哉・最後尾から追い上げて11位フィニッシュも
ノーチェッカーにより27位完走となる。
伊藤勇樹・負傷を押しての出走も無念の予選落ち!


2010年全日本選手権第5戦が9月26日・岡山国際サーキットで開催されましたレース結果をご報告致します


イベント名 全日本選手権 第5戦
日時・場所 2010年9月26日・岡山国際サーキット
観客動員数 7,000人


レース結果


JSB1000 #88 藤田 拓哉  予選 29位  決勝 -位
ST600  #76 伊藤 勇樹  予選 45位  不通過
ST600  #70 稲垣 尚樹  欠場

JSB1000・藤田拓哉


昨年GP250で初コースながら4位入賞を見せた岡山国際。本人は好きなコースと語っており、その言葉のとおりJSB1000に乗り換えた今期も事前テストから確実なレベルアップを見せ、マシンにも慣れてきて、徐々に体も大きくなってきた藤田は好調を維持したままレースウイークを迎えた。

金曜日の公式練習。前日の大雨によりコースはスリッピーで各クラス共に1秒以上遅い低調なペースで様子見といった感じ。そのような中、藤田も自己ベストより0.5秒ほど遅い33秒424のタイムで総合10番手で午前中の走行を終える。

マシンに大きな問題は無いが、菅生から比較してもグリップの低い岡山のコースの特徴に加え、先週の事前テストよりも一気に気温が下がり、路面温度も10度以上低いコンディションとなり、タイヤグリップが上がってこない。

加えて今回から藤田の深いバンク角によりクランクケースを摺ってしまう対処としてYECキットのジェネレーターセットを投入したところ、エンジンのピックアップ特性やエンジンブレーキの効きが変化してしまい、タイミングが取り辛くなってしまったのだ。燃料調整やエンジンブレーキの補正を行い2本目に備える。

午後からの2本目の走行でセットアップの変更を行ったマシンで藤田はタイムアタックに出ると、序盤に午前中のベストタイムを更新、ピットインしてタイヤ交換後に再びアタックに出ると一気にペースを上げ32秒台で周回を重ね、5周目に自己ベストを更新する32秒593を記録。公式練習日を総合8番手で終えた。セットアップ変更を行ったマシンは見違えるような動きを見せ、またトップスピードも267kmとキット導入の効果を見せてくれていた。

翌土曜日は台風の影響から天気予報が大きく変わり朝から時折小雨が落ちる難しい状況。JSB1000クラスの公式予選は13時から、その直前のピットウォークが行われている12時頃から本格的な雨が降り出し路面はウエットに。

JSB1000に乗り換えてからウエットコンディションは3月に鈴鹿で一度走ったきりで経験の浅い藤田は慎重にコースイン。徐々にペースアップして5周目にピットイン。サスセットを変更して再びコースインした藤田はペースを上げて行き2周目に入ったボトムヘアピン(バックストレート前)でハイサイドを喫して転倒。残念ながらコースに復帰する事が出来ないまま予選を終えQ1を最下位で終了。Q2に臨む事が出来ないまま予選を終えた。

公式予選結果では110%の基準タイムを越える事が出来ず、一時は予選落ちとなってしまった藤田だが、嘆願により翌日朝のフリー走行結果で決勝レース出場の再審議扱いとなった。

翌日朝のフリー走行。転倒により左足太ももを強打した藤田でしたが、マシンに乗れば元気な走りが復活。ドライコンディションの中1分33秒639を記録して11番手タイムと心配を払拭する走りを見せてくれた。

そして迎えた決勝。29番手最後尾からスタート良く飛び出した藤田は一気に8台を抜き去りオープニングラップを21番手で帰ってきた。その勢いは2周目以降も続きポジションを回復してゆき5周目には15番手に浮上。

前方には清水、寺本といったベテランが10番手争いを行なっており、この集団よりも1秒以上速いペースの藤田は6周目にはその最後尾に追い着く。ここから冷静に一台ずつパスしてゆく藤田は9周目に清水をパス。次の周に寺本をパスしてゆく。そして12周目に地元のベテラン光元を抜き去り集団のトップに立ち10番手までポジションを押し上げてきた。

レース終盤に向け後続を抑えながら10番手をキープする藤田だったが、転倒から再スタートした亀谷が猛烈な勢いで追い上げてきて17周目にパスされてしまう。しかし後続はきっちりと抑えたままラストラップに向かうホームストレートに入ってきた。この時、トップの伊藤が藤田の横に並びかけてきた。

伊藤と共にチェッカーフラッグを受けたものの、コントロールライン上では前にいたと確信していた藤田だが、コース上で振られるオフィシャルのフラッグや、後続のペースダウンから、「もしかしたらこのまま走るとダブルチェッカーで失格になってしまうかもしれない」といった不安に襲われた藤田はオフィシャルの促すままピットロードに入ってしまった。

ピットロード入り口でオフィシャルに止められた藤田はその場で暫く待機していたが、オフィシャルのOKが出たとの事でメカニックと共にピットに帰ってきた。その瞬間チームは完走11位が確定したものと思ったが、正式結果ではやはりノーチェッカーとの裁定により27位にポジションを下げてしまう不運に見舞われレースを終えた。

ST600・伊藤勇樹


茂木で行なわれた事前テストで転倒を喫し右手を骨折してしまった伊藤。岡山大会の事前テストでは確認のため数ラップを走っただけで、レースウイークぎりぎりまで回復の時間をとりウイークを迎えた。

公式練習では徐々にペースを上げて行くものの周囲のペースにはやや離された状態で総合でも40番手付近と予選ボーダーラインのポジションである。静養により手の痛みは改善されてきていたが、走り込みが出来なかった分、マシンセットアップが煮詰め切れていない状態のためコーナー各所でペースが上がらない。

今回のST600クラスは参加台数の関係で公式予選は2組となるため、2回の予選が行なわれる。伊藤は午前の 1回目の予選で小雨が時折落ちる難しいドライコンディションの中でセットアップを詰めてゆくが、思うようにタイムが伸びない。それでも1分37秒012を記録してクラス20番手。総合40番手とぎりぎり予選通過タイムを記録。午後の予選で雨が降ればこのまま決勝に残れるポジションを得た。

期せずして昼から本格的な雨が降り出すが、JSB1000クラスのノックアウト予選が終了する頃にはコース上はドライコンディションに回復。ST600クラスの2回目の公式予選が始まった。この予選で上位陣はタイムが伸び悩みタイム更新は無かったものの、中段グループのタイムは午前中よりも引きあがってきており、その中で伊藤はクラス23番手までタイムを落としてしまう。

このままでは予選落ちになってしまう伊藤はタイヤを交換して最後のアタックに出てゆくが、思うようにタイムが伸びない。そして最後のアタックの周回にもクリアラップを取ることが出来ず午前中のタイムを更新できないまま公式予選を終えた。
結果伊藤は総合45番手に終わり予選落ちとなってしまった。

総括


今回、藤田は様々な経験をする事となったが、今後の糧になるよう再度教育して行きたいと思います。しかし、最後尾からの追い上げや、練習の成果を見せた絶妙なロケットスタート、そして冷静なレース運びなど非常に収穫の多いウイークだった事は間違いありません。 一方、伊藤にも体をしっかりと回復させ、地元コースの茂木では輝きを取り戻してもらえるようバックアップしてゆく所存です。

DOG FIGHT RACING の次回のレースは、10月17日の茂木で行われる全日本選手権第6戦となります。藤田、伊藤と共に好調な阿久津ももちろん参戦いたします。 引き続き応援いただけますよう、宜しくお願いいたします。

ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明



2010.9.27.
全日本選手権 第5戦 岡山国際  ライダーコメント・藤田拓哉

☆ライダーコメント☆


ライダー:#88 藤田拓哉
クラス:JSB1000

2010′ 9/26 全日本選手権 第5戦 岡山国際

今回もサポートして下さいましたスポンサー様、チームスタッフ、ご声援下さいましたファンの皆様、有難うございました。

金曜日の走行で8位につけて終了し、いよいよ予選日になり急に雨が降り始め、雨の走行が初めてな自分は頭が真っ白になってしまい、セットもアタックもできず、結果転倒してしまいました。

そして決勝では、嘆願書を出し、走らせて頂くことが出来ることに決まりましたが最後尾からのスタート。

そしていよいよ決勝が始まり、全車スタートする中で自分もスタート。上手く前列のライダーをパスしレースが始まり、29番手からのスタートでぐんぐん攻めて、一旦は10番手まで上がるも11番手に落とし、そこから後半の周回は12番手と13番手と抜きつ抜かれつのバトルとなり、最終的には11番手でチェッカーを受けたと思いました。しかし結果的にノーチェッカーになってしましました。

レースでもレース以外でも、色々な面でもっと成長していきます!
今後も応援よろしくお願い致します。