レース結果

2011′ 09.13.
2011′ 9/11 全日本選手権 第5戦 オートポリス 総括

レース結果報告


アジア選手権・SS600 伊藤勇樹4位&8位、連続ポイント獲得!
JSB1000の藤田は決勝転倒も14位でフィニッシュ!

全日本選手権の第5戦が大分県・オートポリスサーキットで開催されました。
今回はアジア選手権が併催され、スポット参戦した伊藤勇樹の結果も含めご報告致します

イベント名 全日本選手権 第5戦
日時・場所 2011年9月11日・オートポリスサーキット


全日本選手権


JSB1000 #19  藤田 拓哉  予選 11位  決勝 7位

アジア選手権


SS600  #71  伊藤 勇樹  予選 2位  決勝:ヒート1 4位/ヒート2 8位

JSB1000・藤田拓哉


事前テストでは昨年のベストタイム(55秒.9)を更新して手ごたえを掴みかけた藤田だが、レースウイークに入り菅生から抱えているフロントのセッティングに悩まされる週末となってしまった。今回はアジア選手権が併催のため金曜日のフリー走行も1本しかなく、事前テストのタイムを越えられないままノックアウト予選に臨むこととなった。

昨年のようなコーナーリングスピードをキープできない藤田のマシンは旋回中にトラクションが抜けてしまい加速に結びつけることが出来ない状態だったため、サスペンションセッティングを大きく変更して臨んだ公式予選1回目を56秒097のタイムで13位通過。

リヤタイヤを新品に交換し、セッティングを微調整して2回目の予選に向け再びコースイン。ペースを上げた藤田は55秒7までタイムを上げ一時はポジションを9番手まで上げたが、後半クリアラップが取れないままタイム更新が出来ず、予選終盤に次々とタイムを更新する他車に順位を抜き返されてしまう。終わってみれば16番手まで順位を落としてしまい、3回目の予選には出走できなかった。

決勝レースに向けた朝のフリー走行では12番手と順位を上げて臨んだ決勝。オープニングラップで1つポジションを上げて15番手で通過。2周目には2台をパスし13番手に浮上。3周目に加賀山選手の転倒もあり12番手に浮上。ここから2台による激しい12番手争いが始まる。BMWの戸田選手とのバトルは周回毎に順位が入れ替わる激しい展開。

スリップで前に出る戸田選手を再び1コーナー進入で抜き返す藤田。レース終盤は後方から追い上げてきた片平選手がこのバトルに加わり三つ巴の争いが展開。そして迎えた最終ラップ。第一コーナーでややオーバランして片平選手に抜かれた藤田は第二ヘアピンで一気に抜きにかかるが止まりきれずコースアウト、転倒を喫してしまう。すぐにマシンを起こしコースに復帰した藤田。何とか14位でフィニッシュし2ポイントを獲得した。

藤田コメント
「絶対負けたくなかったので意地で突っ込んだんですが止まりきれなくて・・・・。超悔しいです。 次回岡山ではトップ10には入れるよう事前テストから気合入れていきます」

アジア選手権 SS600・伊藤勇樹


アジア選手権時スポット参戦した伊藤。5月に全日本選手権で走ったコースだけに地元有利なコースで表彰台を目指しての参戦でした。アジア選手権は全日本とは違う変則なスケジュールとなり、木曜日に公式練習、金曜日が予選、土曜日、日曜日と2回の決勝レースが行なわれます。この日程の中で予選・決勝で使えるタイヤは全部で3セット。したがって2回ある公式予選を1セットのタイヤで賄わなければいけません。

初日の公式練習で 番手とまずまずのポジションを獲得した伊藤は、翌日、最も重要な公式予選1回目で自己ベストを更新する56秒8を記録して予選2番手を獲得。続く2回目の予選は前車が中古タイヤ、タイムを更新する選手も少なく、伊藤は藤原選手に次ぐフロントロー2番手から決勝レースを迎えることとなった。

レース1
スタートを無難に決めた伊藤はオープニングラップを3番手で通過。しかしマシンセットを外してしまいペースが上げられないため、後方から追い上げてきたデチャ選手やアズラン選手に交わされ徐々にポジションを落としてしまいます。我慢の走行を続ける伊藤だが、路面温度の上昇により大崎選手や津田選手が転倒により戦列を去って行き、レース終盤にはトップを走っていた藤原選手がマシントラブル(チェンジペダル破損)によりペースダウン。これを抜き去り4位に浮上した伊藤はそのまま走りきり日本人最上位の4位入賞を飾った。

レース2
翌日の日曜日。朝のフリー走行でセッティングの確認を行なった伊藤は表彰台を目指してレース2の決勝に臨んだ。スタートでウイリーしてしまった伊藤は集団に飲み込まれオープニングラップを6位で通過。それでもトップ集団の後方につけ団子状態のままレース序盤が展開される。

レース中盤に入り、チャランポ選手とアズラン選手に抜かれた伊藤はポジソンを8番手に落としてしまう。それでもトップ集団をが見える位置で懸命に喰らいつく伊藤だが追い抜くまでには至らない。レース2はこのまま荒れることなく終盤を迎え伊藤はそのままの順位でチェッカーを潜った。

伊藤コメント
「レース1はラッキーな部分のありましたが、逆に表彰台に立てなくて悔しい気持ちが強かったです。でもレース2は力を出し切った結果なのでとても充実した気分です。アジアのレベルは確実に上がっているし、とても勉強になったウイークでした。今回スポット参戦のチャンスを頂き、ご支援ご協力を戴いた皆様に感謝いたします。そしてこの経験を残り2戦に繋げたいと思います。」

代表コメント


「藤田は今抱えている問題をクリアするためにとても苦しんでいますが、それでも自己ベストを更新できたことは収穫です。後半戦も厳しい戦いが予想されますが、全てを糧にして成長してくれることを願っています。 伊藤は今回本当にいい経験をしたようです。フロントロー獲得によるプレッシャーや興奮で夜も眠れなかったようです。それでも2レースともしっかりと完走し、上位ライダーの走りから多くを学んだようです。後半戦、そして来季の飛躍に期待します。」

ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明