レース結果

2010.4.19.
全日本選手権 第2戦 鈴鹿2&4 ライダーコメント・藤田拓哉

☆ライダーコメント☆


ライダー:#88 藤田拓哉
クラス:JSB1000

2010′ 4/18 全日本選手権 第2戦 鈴鹿2&4


第1戦目、第2戦目と皆さまのサポートので出場することができました。
スポンサーの皆様ありがとうございます!

木曜日から現地に入り、金曜日は練習をしました。
しかし天気の悪さにみまわれて、雨の走行になってしまいました。
土曜日になり、予選が始まりタイムを出しにアタックして18.7を出し、その後もアタックして行ったら、16.17秒が出そうな周回に赤旗になってしまい帰ってきて、もう一度アタックをしました。

しかし次は自分のマシンが壊れてしまい、予選を走ることが出来なくなりました。が、決勝は明日!と気持ちを切り替えて、日曜日を迎えました☆

日曜日になりモチベーションもぐんと高まり、決勝がスタートしました。
スタートが上手くいき良い順位でS字コーナーに向かいました。
しかし急にアクセルが重くなり、回転が急に上がってしまうようになり、走ることが出来なくなり、ピットに帰ってきて、マシンを直しもう一度走ってみました。

しかしトラブルは改善されず、リタイアになってしまいました。
悔しい気持ちを次のオートポリスにぶつけたいと思います!!
頑張りますので、ご声援宜しくお願い致します☆彡


2010.4.8.
2010′ 4/4 全日本選手権(開幕戦) 第1戦 筑波 総括

レース結果報告


先日開催されました全日本選手権・開幕戦(筑波)のレース結果をご報告いたします。

JSB1000とST600、合計4名での参戦となりましたがそれぞれに成長と課題を見出す事が出来た大会でした。皆様のご支援のおかげをもちまして、今大会を無事迎える事が出来ました事を、御礼申し上げます。

また、当日はツイッター(つぶやきブログ)でレース実況を行ないましたが、
テスト実況にもかかわらず予想以上の反響や応援をいただく事が出来ました。
今後のレースでも引き続き実施を予定中です。

尚ツイッターの入り口を近日当社HP上にリンク予定ですので完成しましたら改めてご案内させて頂きます。まずは取り急ぎレース結果をご報告させていただきます。

阿久津晃輝 全日本開幕戦・予選6番手からスタートし決勝8位で8ポイント獲得!

藤田拓哉・JSB1000デビューレースで12位完走。4ポイント獲得!

2010年全日本選手権第1戦が4月4日・筑波サーキットで開催されましたレース結果を
ご報告致します

イベント名 全日本選手権(開幕戦) 第1戦
日時・場所 2010年4月4日・筑波サーキット
観客動員数 1万6100人


レース結果


ST600  #39 阿久津晃輝  予選 6位  決勝 8位
ST600  #76 伊藤 勇樹  予選 30位  決勝 リタイヤ(マシントラブル)
ST600  #70 稲垣 尚樹  予選 不通過
JSB1000 #88 藤田 拓哉  予選 17位  決勝 12位

ST600・阿久津晃輝


全日本選手権初参戦となったデビューレースの筑波大会において、ヤマハYZF-R6を駆る阿久津は常にリーダーボード上位に表示される鮮烈なデビューを飾った。事前テスト、レースにおいて着実に目標タイムを刻み続けて迎えた開幕戦の筑波で、公式予選1回目で目標の58秒台をクリア。午後に行なわれた2回目の公式予選では更にそのタイムを詰め58秒725のタイムを叩き出し総合6番手のセカンドローを獲得した。

迎えた決勝。得意のスタートでホールショットを奪い表彰台をイメージしていた阿久津は、力が入りすぎたためか、ここ数年で初となる痛恨のスタートミス。オープニングラップで12番手にまで沈んでしまう。しかしそこから慌てる事無く着実に一台ずつ前車を抜き去りポジションアップ。

3周目には前年度ランキング2位の同じヤマハ車の中富選手を抜き去り、タイムも予選タイムを更新する58秒481(決勝で4番手のタイム)を記録して9番手にまで浮上。トップ集団の最後尾に追い着く驚異的な追い上げを見せた。

レース終盤激しく順位が入れ替わり、最終ラップには転倒者も続出する荒れた展開の中、デビューレースの阿久津は冷静にそしてアグレッシブに走りきり8位完走を果たした。

JSB1000・藤田拓哉


史上最年少で国内最高峰・JSB1000クラスに臨む藤田。まだまだマシンを自分の物とする状態には程遠い状況で迎えた開幕戦の筑波。事前テストでの転倒によりブレーキングに一抹の不安を抱えながら迎えた公式練習で自己ベストには及ばないながらも58秒9までタイムを詰め徐々に調子を上げてゆく。

そして向かえた公式予選。積極的にタイムアタックに出る藤田は7周目に自己ベストと同タイムとなる58秒7を記録する。そこからピットインを繰り返しセットアップを詰めてゆくがなかなかタイムを更新できない。

1時間の長い予選時間の中、一度ピットに戻った藤田はリヤタイヤをフレッシュに替え、最後の10分間に集中してタイムアタックに出る。一気にペースを上げた藤田は58秒台を連発するがタイムを更新するまでには至らない。そして迎えたらストラップに100分の2秒タイムを更新して58秒724で総合17番手を獲得した。

迎えた決勝レース。曇り空の下、冷たい空気が吹き込み気温は10度まで低下。時折雨粒が落ちてくる状況の中定刻の2時10分に30周のレースがスタートを切った。冷静にスタートを決めた藤田は周囲に飲み込まれること無く第一コーナーに侵入。オープニングラップで15番手と二つポジションを上げてコントロールラインを通過。

2周目に入り伊藤選手が転倒。続く3周目には秋吉選手が転倒と、低い路面温度に影響されたのか上位陣に転倒者が続出。そのような中、藤田は前方の小西選手を抜きさり12番手までポジションを上げる。前が開いた藤田は更にペースアップを図るが、第一コーナーでフロントが大きく切れ込み転倒寸前となる。何とか持ちこたえた藤田だったがペースが鈍り一度抜いた小西選手に再び抜き返されてしまう。

レース序盤にペースを落とし前車に後れを取った藤田だったが、中盤に入り58秒台にタイムを上げ徐々にその差を詰めてゆく。15周目に自己ベストを更新する58秒6を記録して前方の10番手集団に追い着くと、23周目に高橋選手を抜いてポジションアップ。しかし同時に後方から追い上げてきた須貝選手にパスされてしまう。

レース終盤まで58秒台で走りきった藤田は惜しくも須貝選手を捉える事が出来ずそのままの順位でチェッカーを潜った。

ST600・伊藤勇樹


1年のインターバルを置いて全日本選手権・ST600クラスに復帰した伊藤。このレースウイークで最も著しい成長と頑張りを見せてくれた。4サイクルビッグマシンへのスイッチは無難に進んだものの筑波の壁である1分の壁を破る事が出来ないまま迎えたレースウイーク。

予選落ちなど経験した事の無い伊藤にとって決死の覚悟で臨んだ公式予選でついに59秒台に突入。午後の公式予選2回目では更にそのタイムを詰め59秒736を記録。ぎりぎりで決勝グリッドを獲得した。

迎えた決勝。最後尾からスタートした伊藤はオープニングラップで5台を抜き去り25番手にジャンプアップ。目前にはベテランの東浦選手を捕らえここから激しいドッグファイトを展開。

隙を見せない東浦選手を激しくプッシュする展開で周回を重ねていった10周目に突如ピットに帰ってきた伊藤。マシンにクラッチトラブルが発生していた。調整を行いコースに復帰するもののやはり完全には修復が出来ず無念のリタイヤとなった。

ST600・稲垣尚樹


阿久津と共に国際A級に昇格した稲垣にとって全日本選手権のレベルの高さを痛感するウイークとなった。周りのチーム員に対しタイムの伸びない稲垣は、その焦りから直前のテストで転倒を繰り返してしまい、左手首を負傷。満身創痍の状態で臨んだ公式予選だったが、自己ベストにも及ばない1秒512のタイムで残念ながら決勝に駒を進める事が出来なかった。

総括


開幕戦を向かえ、この場に立つ事が出来る環境を整えて頂きましたスポンサーの皆様に、深く感謝いたします。

DOG FIGHT RACING の次回のレースは、2週間後の鈴鹿2&4レース(全日本選手権第2戦)となります。JSB1000クラス・藤田のみの参戦となります。

引き続きご声援頂けますよう、宜しくお願いいたします。

ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明



2010.4.7.
全日本選手権 第1戦 筑波 ライダーコメント・伊藤勇樹

☆ライダーコメント☆


ライダー:#76 伊藤 勇樹
クラス:ST600

2010′ 4/4 全日本選手権 第1戦 筑波


開幕戦の筑波は、僕にとっては約二年ぶりの全日本復帰戦になります。 今年からST600クラスと言うことで、初めてのクラスに挑戦です。

結果は予選は通過したものの決勝はトラブルによりリタイアという形になってしまいました。しかし、皆様に支えられてまたこの全日本に戻れてこれたので次のオートポリスは入賞を目指して頑張りますので、今後とも応援宜しくお願い致します。




2010.4.6.
全日本選手権 第1戦 筑波 ライダーコメント・阿久津晃輝

☆ライダーコメント☆


ライダー:#39 阿久津 晃輝
クラス:ST600

2010′ 4/4 全日本選手権 第1戦 筑波


今回が初めての全日本参戦となりますが、冬場の練習から良いタイムが出ており、とても自信がありました。木曜日から走行しましたが、自己ベストを更新することができ、58秒まで後少しの所までいけました。

予選は狙い通りに1回目で自己ベストを更新し58秒に入りました。
路面温度が上がった2回目では、さらに更新し、58秒7まで出す事ができ、目標だった2列目までの6位となりました。

決勝ですが、スタートでミスをしてしまい13位まで落ちてしまいました。
焦らずに自己ベストを更新しながら追い上げる事ができ、6位争いの集団の後ろにつけました。

しかし、前の選手を抜く事が出来ずに、そのままチェッカーとなりました。
結果、予選6位の決勝8位、ベストが58秒4となりました。
次はSUGOになりますが、今回よりも上位を目指して頑張りますので応援よろしくお願い致します。



2010.4.5.
全日本選手権 第1戦 筑波 ライダーコメント・稲垣尚樹

☆ライダーコメント☆


ライダー:#70 稲垣 尚樹
クラス:ST600

2010′ 4/4 全日本選手権 第1戦 筑波


今回は自分の思ったようにバイクを走らせることができず、不本意な結果に終わってしまいましたが、先は長いので気持ちを切り替えて今後も全力で攻めていきます。 応援よろしくお願いいたします。



2009.11.2.
2009′ 11/1 菅生6時間耐久レース 総括

2りんかんRT&DOG FIGHT R

■菅生6時間耐久レース結果報告
予選2番手ながらスタート直後の転倒で優勝を逃す。

先日開催されました菅生6時間耐久レースのレース結果をご報告致します

日時・場所  11月1日・スポーツランド菅生
参加台数   54チーム
マシン    YAMAHA YZF-R1(2009年式)
ライダ ー   佐々木幸弘・遠藤弘一・阿久津晃輝

茂木7時間耐久レースに引き続き今年は菅生6時間耐久レースに参戦。 もて耐同様メインスポンサーに㈱ドライバースタンドを迎え、チーム名も「2りんかんRT&DFR」としての参戦となった。もて耐のようなレギュレーションによる規制が少ない菅生の耐久はチーム力の見せ所であり、事前テストの段階から総合力と戦術で充分優勝を狙える事を確信しての参戦だったが、うまく歯車がかみ合わない週末となってしまった。

歯車の狂いが生じたのが、レースウイーク2日目のフリー走行。ここで第一ライダーの佐々木が3コーナーで転倒し、腰を強打してしまう。ペースアップする前の予期せぬ転倒によりマシン&ライダー共に大きなダメージを追ってしまう(後に剥離骨折と判明)。

翌日の予選に向けマシンは無事修復されたが、佐々木の状態はかなり深刻な状況。チームは予選でのタイムアタックライダーの変更や、決勝レースでのライダーの乗車順位の変更など、大きく戦略の変更を余儀なくされる形となった。

翌日の公式予選。天気予報は大きく外れ、ウエットコンディションでのタイムアタックとなった。アタックライダーは第3ライダーの阿久津。ここで阿久津は追い込まれた状況の中で素晴しい走りを見せ、総合2番手のタイムを記録。離れかけた運を引き戻す力強い走りを見せてくれた。

迎えた決勝レース。スタートライダーを任されたのは遠藤。スタート前から緊張を見せていた遠藤だったが、その影響がスタート直後に出てしまった。上々のスタートを切った遠藤だったが、1周目のS字コーナーでハイサイド転倒を喫してしまう。オープニングラップをいつまでも戻らない遠藤にチームスタッフがコースを確認に走る。

暫くしてS字コーナーからレッカーで戻ってきた遠藤とマシン。すぐに修復に掛かり、コースに復帰した時点でトップとの差は25周(約40分)。絶望的な差であった。

しかしチームは諦めることなくそこから追い上げを開始。どのマシンよりも早いラップタイムで周回する「2りんかんRT&DFR」は時間と共に確実に順位を押し上げて行き、117周目には決勝での圧倒的なファステストラップ1分36秒台を記録。

結果6時間完走時点で181周を走り23台を抜き返して31番手でチェッカーを受けた。

必勝を誓って出場したレースながら、不本意な結果となってしまい非常に残念なラストレースでしたが、勝利が見える内容だった事は収穫でした。来期の参戦は未定ですがリベンジを期し準備を進める所存です。 ご支援、ご声援を賜り、誠に有難うございました。

ドッグファイトレーシング
代表 室井秀明



2009.11.1.
全日本選手権 第7戦 鈴鹿  ライダーコメント・藤田 拓哉
ライダー:藤田 拓哉
クラス:GP250

2009′ 10/31-11/1 全日本選手権 第7戦 鈴鹿

☆ライダーコメント☆
予選
鈴鹿の東コースは、ほとんどのライダーが初めてだったのでここは、チャンスだと思いました!! 予選は、宇井選手と及川選手がどのくらいのタイムをだしてくるのか予想がつかなくてすごく不安でした!! 予選が始まりました。

出だしからタイムを上げて行きました。が、宇井選手と及川選手もタイムを上げてきました。 しかし僕も負けじとセクター1とセクター2をまとめました。 52.0が入り3番手から2番手に上がりました。

しかしトップには少し届かないまま一回ピットインしました。 タイヤをNEWにかえ再アタック!51.8を出しました。 しかしトップの宇井選手は、51.6をだしていました。 それで予選が終わってしまいました。

1位 宇井選手
2位 藤田拓哉
3位 及川選手
となりました。
決勝は間違いなく焦らず、完走しようと思いました。

レース1!!
決勝当日

監督とメカニックとチームスタッフとセットを確認して、決勝を待ちました。
決勝を迎えました!!
スタートで出遅れてしまい、3位で1コーナーを通過。
レースをしているなかで、宇井選手の前にでたり、及川選手の前にでることも出来ました。
しかし結果は3位でゴール

しかし宇井選手と及川選手と上位争いができて本当に嬉しかったです
そして初表彰台を獲得しました。しかもセクター2は誰よりも速く走ることが出来ました。
レース2が次の日にあったので準備をして、次の日を待ちました。

レース2!!
次の日になりました。
雨が降ってきてしまいました。
雨は二回ぐらいしか走ったことがなかったので、すごく不安がありましたが、監督とメカニックとチームスタッフと家族の人を心で思い返した時に、俺なら大丈夫だと思いレースに望みました。

レースがスタートしました。
1コーナーまでに3台に抜かれましたが、そこでスイッチがはいり、二人抜き返し、三位を抜いて行こうと考えた時に、ハイサイドで転倒してしまいました。

そしてすぐにリスタートをきりましたが9位と言う結果になってしまいました。 ここでレースが終了しました!! 今回自身で強く思ったことは、晴れを速く走れても、雨も速く走れなきゃトップライダーとは言われないと思いました。

スポンサー様、ファンの皆様に一年間を通して感謝しております!!
本当に一年間ありがとうございました。
来年は何を乗るのか決まってませんが、またご声援・ご支援よろしくお願いします。


2009.10.31.
2009′ 10/31-11/1 全日本選手権(最終戦) 第7戦 鈴鹿 総括

2りんかんRT&DOG FIGHT R


■レース結果報告
藤田拓哉 全日本選手権(最終戦) 鈴鹿大会
フロントロー2番手から初表彰台・3位を獲得

2009年全日本選手権最終戦が11月1日鈴鹿サーキットで開催。
そのレース結果をご報告致します

イベント名 全日本選手権(最終戦) 第7戦
日時・場所 2009年11月1日・鈴鹿サーキット
観客動員数 23,000人

レース結果


GP250 藤田拓哉 ヒート1(ドライ)  予選 2位 決勝 3位
ヒート2(ウエット) 予選 2位 決勝 9位
2009年総合ランキング 6位


GP250・藤田拓哉


全日本選手権最終戦は鈴鹿サーキットで開催されるが、九州大会の無かったGP250クラスは2レース開催となり土曜日と日曜日にそれぞれ決勝が行なわれる事となった。また、今回の鈴鹿は初の東コース開催となり、鈴鹿の経験のない藤田にとっては大きなハンデを追わずに戦える条件となった。

その予想通り事前テストで藤田は、宇井、及川両選手と遜色ないタイムで東コースを攻め込んでいた。特にショートカットが設定された後半のセクションで勢いのある藤田は他を引き離すペースを見せており、東コースのJSBクラスのレコード記録を大きく超える52秒8を記録。前半のセクションを攻略できれば充分トップ争いが出来る仕上がりでテストを終えることが出来た。

レースウイークに入り、テストデータを見直し、ミッション、ファイナル、サスセット等を変更して公式練習に臨んだ。午前中1本目の走行は9時からの走行のため路面温度は26度と低めながらトラックコンディションは上々の中、各選手がコースインをしてゆく。

まずリーダーボードのトップに出たのは藤田。事前テストの好調をそのまま維持し、更にタイムを詰めてゆく。特に逆バンクコーナーから最終コーナーにかけてのセクター2の速さは抜きん出ており、宇井、及川両選手を抑えて区間トップを記録。経験の浅いセクター1(ストレートから逆バンクコーナー)もS字コーナー攻略のためいくつかのセットを試しながら徐々にペースを上げて行き、自己ベストを更新。52秒170を記録して総合2番手を獲得。


午後の走行では路面温度の上昇に合わせてタイヤコンパウンドをテスト。更に予選に向けたセットの確認テストを行う。午前中に比べタイヤグリップの変化とマシンバランスがうまく噛み合わず、タイムを更新することは出来なかったものの、予選シュミレーションでは手応えを掴み、目標の51秒台を視野に入れる事が出来る状態で走行を終えた。

51秒台に向け手応えを確認した藤田は公式予選でも積極的にタイムアタックを行い、常にリーダーボード上位につける。予選前半に自己ベストを更新し52秒0までタイムを伸ばしたところでピットイン。リヤタイヤをソフトに変更してタイムアタックに出る。藤田はセクター2でのアドバンテージはそのままに、徐々にセクター1の軌道修正を行いタイムを詰めてゆく。そしてトップの宇井選手と遜色ないセクター1のタイムを記録して返ってきた藤田は51秒83を記録。総合2番手に上がりフロントローを獲得。ついにトップライダーと互角のレベルにまで駆け上がってきた。

ヒート1・決勝


決勝朝のフリー走行。予選の好調さをそのままに、総合2番手のタイムを記録。トップの宇井選手との差も 僅か0.1秒。決勝で充分戦える仕上がりを見せた藤田は午後の決勝レース(ヒート1)に向け準備を進めてゆく

2ヒート制のため、予選が終わった当日に決勝レースが行なわれる事となったヒート1の決勝レースが、定刻15時10分にスタートされた。スタート良く飛び出したのは章典外で参加の600ccマシンを駆る手島。これに宇井、及川、そして藤田と続く。トップに立った手島はペースが上がらず、すかさず宇井がトップに立つ。これに続いて及川、藤田も手島を交わし3台のバトルが始まる。今まではここから徐々に離されてしまっていた藤田だが、今回は二人の背後にピタリと付け、コーナーのいたるところで前を伺う攻撃的なライディングを見せる。

藤田は得意の最終コーナーでスピードを乗せ宇井を交わすが、S字コーナーで再び宇井に抜き返されてしまう。レースが中盤に入るころ、手島がペースアップしストレートスピードの優位性を発揮して再びトップに浮上。

しかしトップに立った後のペースが上がらず、レース終盤には宇井が先に手島を交わしてトップに浮上。ここでスパートをかけた宇井が徐々に離れてゆくのに対して藤田と及川は手島を抜くのに手間取りその差が開いていってしまう。終盤一度は及川を交わし手島の背後につける藤田だが抜き返すまでには至らず、逆に再び及川に交わされてしまう。最終ラップ、藤田はコーナー各所で手島を攻め立てるがこれを抜く事が出来ずそのままチェッカーを受ける事となった。

ヒート2・決勝


翌日曜日、朝のフリー走行では昨日のレースでの教訓を生かし、セクター1のペースアップの為の車体セットの確認を行い、上々の手ごたえを掴んだ藤田。しかし無情にも午後になり雨が降り出し決勝レースはウエットコンディションの中スタートが切られた。

ウエットレースとなった事で経験の浅い藤田はスタートに出遅れ、その後もペースが上がらない。それでも8番手まで落ちた順位を徐々に回復して4番手争いの集団を抜け出した藤田は更にペースを上げ前を追うが、逆バンクコーナーで痛恨の転倒を喫してしまう。

これで終わりと思う会場の思いとは別に、藤田はマシンを起こし再び走り始める。最後尾から追い上げを見せる藤田はウエットでの自己ベストを更新しながら9番手まで追い上げる走りを見せ、最終戦のチェッカーを潜った。

昨年12月にGP125からGP250クラスにスイッチしてまだ1年もたたないが、短い期間で藤田は大きく成長を見せてくれました。全日本選手権最終戦で見せたトップライダーとの互角のバトルは周囲を唸らせる見事な戦いでした。来期以降に関しましてはまだ調整中のため発表は今しばらく時間を頂きますが、来期も更なる飛躍を見せてくれるであろう藤田の走りに注目が集まります。

今大会を持ちまして、今季の主なレース活動は全て終了となりますが、シーズンを通しご支援、ご協力を頂き、 誠に有難うございました。若いライダーが活躍する為の場と、そのチャンスを戴きました事、深く感謝いたします。

ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明

Photo by 荻崎様 (走行写真)
お写真を有難うございました。この場を借りて御礼申し上げます。
チーム一同


2009.10.19.
全日本選手権 第6戦 もてぎ ライダーコメント・藤田 拓哉
ライダー:藤田拓哉
クラス:GP250

2009′ 10/18 全日本選手権 第6戦 もてぎ

☆ライダーコメント☆
レースウイークに入り、公式練習の1本目では、二分台を切れないでいたまま終了しました!

それはまずかったので何をすればタイムが上がるか、考えました。
二本目では、自分の考えを生かしてタイムアタックをしました。
その結果、1分57.7まで上がってきて終了しました。
そして予選のために準備をして次の日の予選を迎えました。

予選では最初のアタックで自分のベスト1.56.9を出しました。
そのあとマシンのセットを合わせて、次のアタックに出ました。
そうするとタイミングよく及川選手が前にいて下さり、1分56.7を出すことが出来ました。
しかしまだ4番手のままで上に上がることができませんでした。

そこで、もう一度ピットインしてタイヤを変えて最後のアタックに出ました。

最後の一周に1分56.0をだして3番手にあがりました。
初めての3番手なので、すごく嬉しかったです。
そして決勝に整えて準備をして決勝を迎えました。
決勝の朝のフリー走行では自分のセットをして決勝の準備を進めました。

決勝が始まりました。
決勝のスタートが決まり三番手のまま1コーナーを立ち上がりました。
一番手と二番手がやりあっていたのでそこを狙っていました。
しかし次の周回に、後ろにいた渡辺一樹選手が無理くり入ってきました。
僕はおさえようとしてインをしめました。
しかし外に弾き出されたようになってしまい、一番手と二番手ともすごい差が開いてしまいました。 しかし冷静に追っかけました。

次の周回に及川選手と渡辺一樹選手が二人でやりあっていて、そこで渡辺一樹選手が無理くりに突っ込んで、及川選手と接触して及川選手が転倒しました。
そのすきに二番に上がりました。
そして一番手の宇井選手を追っかけました。
その時宇井選手がスリップダウンしてしまい、転んでしまいました。
そこで僕が初めてトップに躍り出ました。
しかし初めてのトップなので焦りや後ろからくる何かが自分を襲ってきました。

5周目が終わりました。
6周目にはどんどんペースUPして自己ベストをだそうとしました。
しかしその周回のS字コーナーの立ち上がりでハイサイドで転倒してしまいました。
そこでレースはリタイヤで終わりました。
自分は、心が弱すぎると分かりました。

初めてのトップだったので後ろからいろいろな事が襲ってくるのに耐え切れる心の強さがないと分かりました。 なので心をもっと強くしようと思いました。 そして次は一回り殻を破った藤田拓哉を見せようと思います。
次の鈴鹿も応援よろしくお願いします。

藤田拓哉


2009.10.18.
2009′ 10/18 全日本選手権 第6戦 もてぎ 総括

2りんかんRT&DOG FIGHT R


■レース結果報告
一時トップに立つも転倒リタイヤを喫す。

2009年全日本選手権第6戦が10月18日・ツインリンクもてぎで開催。
そのレース結果をご報告致します

イベント名 全日本選手権 第6戦
日時・場所 2009年10月18日・ツインリンクもてぎ
観客動員数 12,000人

レース結果


GP250  藤田拓哉 予選 3位  決勝 リタイヤ

GP250・藤田拓哉


全日本選手権第5戦は地元茂木での開催ですが、藤田は今年一度も茂木の練習が出来ておらず、岡山大会から戻り練習を開始。事前テストでは2分00秒がベストで、合同テストも台風の影響でウエットコンディションの練習に終わってしまい満足なテストが出来ないままレースウイークを迎えることとなった。

レースウイークに入り、公式練習が始まる。午前中1本目の走行は8時から走行のため路面温度も17度と低く、全体的にもタイムの伸びない展開で走行を終えることとなる。藤田も自己ベストに遠く及ばない2分01秒741のタイムで5番手に沈んでしまうが、ドライコンディションでの貴重な走行の中で、サスペンション、タイヤコンパウンドの比較などテストを進める事が出来、午後の走行に準備を進めて行く。

午後の走行になり路面温度も34度まで上昇し各ライダーのペースが一気に上がる。その中で藤田もコースイン2周目に1分59秒台にあっさりと突入し更にペースを上げてゆく。各セクターで自己ベストを大幅に更新してゆく藤田は7周目にこの日のベストとなる1分57秒877を記録する。自己ベストを一気に2秒以上縮める驚異的なペースアップである。この後一度ピットインし、車体のセットアップの変更とリヤタイヤをミディアムに変更して再びコースイン。コース前半のセクターではタイムを更新するものの、後半のセクターでタイムを削る事が出来ずタイムの更新には至らず総合4番手で走行を終えた。

翌日の公式予選は時折薄日が差す涼しいコンディションの中、GP250クラスの予選は昼の12時35分にコースインが始まった。路面温度は24度と前日より低い温度となった中、一気にタイムを上げて行く藤田は5周目に1分56秒台に突入。ピットインした藤田のコメントとマシンデータからリヤサスペンションのセットをややハードな方向に変更。リヤタイヤを変更して再びコースイン。後方から追い上げてきた及川選手の後ろに付いた藤田は、これをピタリとマークして更にペースを上げてゆく。前半セクターのタイムの更新と共に自己ベストを更新して行く藤田はラスト10分を切ったところで最後のピットイン。リヤタイヤを交換して最後のアタックに出てゆく。

予選時間終了まで残り30秒のところでホームストレートを通過した藤田は最後のアタックに入り、セクター1、セクター2、そしてセクター3と大幅に自己ベストを更新。そしてセクター4でも自己ベストを記録した藤田は1分56秒067を記録して総合3番手に浮上。開幕戦筑波以来の総合3番手を獲得した。

予選後、路面状況、マシンデータ、ライダーコメントを基にミーティングで翌日の車体セットの確認を行なった結果、想定以上にペースの上がった藤田に合わせてミッションギヤの変更と車体セットの微調整を行い翌日のフリー走行で最終チェックを行なう事を確認した。

決勝朝のフリー走行。慣らし走行を終えた藤田がペースを上げてゆく。そのトップスピードはミッションギアの変更が当たりクラストップのスピードを記録。その後ピットイン、サスセット確認等を行ない、クラス4番手で、フリー走行を終えた。

タイヤ選択、車体セットなど方向も固まり、迎えた決勝。定刻15時15分に決勝のスタートが切られた。前回岡山大会の後、練習を重ねたスタートが決まり3番手のまま第一コーナーに進入。目前に宇井、及川を捕らえ、二人をピタリとマークする形でオープニングラップを通過。すると第一コーナー進入で後続の渡辺が強引にイン側に仕掛けてくる。藤田は押し出されるような形となりオーバーラン。4番手にポジションを落としてしまう。

しかし焦る事無く前を追い上げて行く藤田は、1周目の走りでトップを行く宇井の走りの異変を捉え、及川に対しても追い着ける自信を見せていたのだ。2周目に入り強引な走りを見せる渡辺が及川の前に出るが、最終コーナー立ち上がりでミスをしてホームストレートで再び及川に交わされる。しかしこの直後、第一コーナー進入で又も強引な進入を見せた渡辺のマシンが及川のマシンに追突。2台が転倒コースアウトを喫し藤田は2番手に浮上する。

前を行く宇井が完調でないと見た藤田はペースを上げ喰らい付いてゆく。すると今度は宇井が転倒。藤田はついにトップに躍り出る。4周目を通過しトップ藤田に対し2番手星野との差は7.5秒。予選タイムから考えても余裕の展開であったが藤田は目標である55秒台に向けスピードを上げてゆく。するとなんと今度は藤田がS字コーナー立ち上がりでハイサイド転倒。マシンを起こしピットに帰ってくるが、そのまま無念のリタイヤとなった。

全日本選手権で初めてトップに立ち、後方の見えない敵に怯えながら、自己ベストの更新に向けスロットルを開け続けた藤田。転倒により掴みかけた全日本初優勝の称号や他にも失ってしまったものは多くあるが、それ以上に多くのものを得る事が出来たはずである。今後タイトル争いを演じる事になるであろう本当の戦いの時に、今回の経験は必ず生かされる事であろう。その経験を1年目の14歳にして経験できた事は非常に大きな収穫である。

DOG FIGHT RACING の次回のレースは、11月1日の最終戦、鈴鹿サーキットとなります。
引き続き応援いただけますよう、宜しくお願いいたします。

ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明