2012年

2012′ 05.19.
2012′ 05/13 全日本選手権Rd.3筑波 ライダーコメント 伊藤勇樹

ライダーコメント 伊藤勇樹


ライダー:#19 伊藤勇樹
クラス:ST600

2012′ 5/13 全日本選手権 第3戦 筑波サーキット

予選:7位 決勝:8位


レースコメント

予選
当日はとても天気には恵まれたものの風が強く、裏のストレートに対して右から左に吹き荒れていました。予選は二回、AとBの2グループに分かれて30分間の走行。一本目の走行は二本目のためにしっかり車体と身体の確認を行いタイムアタックに入りました。単独で58秒台で周回を重ねられ、フィーリングも良かったのでこの状態で二本目に挑む決心がつきました。順位はAグループ内で3番手、総合8番手とまずまずのスタートが切れました。
二本目もコンディションはほぼ同じで、やはり風が強く吹いている状態。コースインはまず一本目で使ったタイヤで走行し、再度フィーリングの確認をし新品のタイヤを投入しアタックに入りました。タイミング良くクリアラップが取れたので思い切って攻められ、58秒39のダンロップタイヤではトップタイムを獲得。Aグループ内でも2番手タイムを獲得した直後、ASIAコーナーの内側の縁石に乗り上げ転倒。幸い怪我もなくマシンにも大きなダメージはありませんでした。そのまま予選は終了し、総合7番手でST600では最高グリッドを手に入れることができました。


決勝
決勝当日は風も一切なく暖かい陽気となりました。
朝のフリー走行で前日に転倒した影響はないかをしっかり確認をしました。幸い影響はなくタイムも58秒台で7番手タイムと良い形で決勝に合わせることが出来ました。
決勝グリッドに着いてみると観客席が近くに構えているせいか、他のサーキットでは味わえないような熱気と圧迫感に圧倒されました。グリッドが前に来れば来るほどこの気分が強く感じるんですが、怖いと感じるよりは早く始まってほしいという感じがとても新鮮でした。自分の名前が紹介された時は沢山の声援を観客席や各コーナースタンドから聞こえてきて、この声援に応えようと強く思いました。 そして決勝がスタート。スタートを上々に決めて5番手で1コーナーを通過、しかし第一ヘアピンで弾き飛ばされ7番手に後退。そこから3番手の岩崎選手、井筒選手、デチャ選手、中富選手、渡辺選手、小林選手と自分までの集団でバトルが展開される形で周回を重ねていきました。この後、ハルクプロの小林選手との8番手争いとなり一時接触する激しい場面もありましたが後半も小林選手との前後関係は変わらないまま周回を重ねていくうちタイヤの消耗のせいかスライドの量が激しくなりアクセル操作が困難になってきていました。それでも逃げられるわけには行かないのでヘルメット内で深呼吸を行い気持ちを落ち着かせました。それでも順位は変わらず9番手のまま最終ラップへ。すると1コーナーで井筒選手が転倒しておりリタイヤで8番手に上がりチェッカー。今シーズン最高の8番手を獲得し、ランキングも8位へと上がりました。
走行後の応援して下さった皆さんから暖かい言葉をいただき大変うれしく思いました。



レースを終えて
今回の筑波は予想通りの激戦で大変なレースになるのは予想が出来ていました。その中でしっかり戦えることを肌で感じるレースウィークとなりました。
次戦のオートポリスでは上位入賞を狙いに行きます。
今回サポートして下さいました皆様、監督及びチーム員の皆様、応援してくださいましたファンの皆様にとても感謝しています。有り難うございました。次戦のオートポリスも応援宜しくお願いします。



ST600 #19 伊藤勇樹

2012′ 05.19.
2012′ 05/13 全日本選手権Rd.3筑波 ライダーコメント 藤田拓哉

ライダーコメント 藤田拓哉


ライダー:#33 藤田拓哉
クラス:JSB1000

2012′ 5/13 全日本選手権 第3戦 筑波サーキット

今回もたくさんの方々の支援をしていただき、参戦することができました。
スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様ありがとうございました。


レースコメント

予選
金曜日のテストから順調にタイムを上げていき、セットも決まっていき、予選に向けて順調に進んでいきました。
予選では、セットの微調整をして更にに詰めていき、ベストタイムを更新して7番手で予選を終えました。


決勝

スタートしてから焦らず冷静に一人ずつパスをしていこうと思い、前の選手がミスをしたので、第2ヘアピンでインを刺しにいきました。
しかし決勝なので相手も負けじとインをふさいできて、自分も止まりきれずぶつかってしまい転倒してしまいました。
そして再スタートを切れましたがマシンの損傷が大きくリタイヤで決勝を終えました。



スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様、ご支援ありがとうございました。次戦もよろしくお願い致します。


JSB1000 #33 藤田拓哉

2012′ 04.23.
2012′ 04/15 全日本選手権 第2戦 鈴鹿2&4 総括

2012′ 4/15 全日本選手権 第2戦 鈴鹿2&4



藤田拓哉・JSB1000クラス
15位・6ポイント獲得!

全日本選手権の第2戦が三重県の鈴鹿サーキットで開催されました。
そのレース結果をご報告致します

イベント名 全日本選手権 第2戦 2&4
日時・場所 2012年4月15日・鈴鹿サーキット


レース
JSB1000 #33  藤田 拓哉  予選21位  決勝15位

JSB1000・藤田拓哉


開幕戦茂木大会から2週間で全日本第2戦、鈴鹿2&4が始まった。

初日はドライコンディションで午前中は日差しも強く暖かな春の陽気の中、公式練習1本目が行われた。
拓哉は昨年最終戦で出した2分12秒3の自己ベストを更新するために準備を整え乗り込んできた。
茂木でトラブったパーツも無事修復が間に合い、コースインと共に徐々にペースを上げてゆく。初日は茂木の後遺症で慎重になっていることも手伝ってか、いつものような思いきりのよさがなく探りながらの走行。ピットインを繰り返し、セッション終盤に2分14秒を記録して16番手で1本目の走行を終える。

さすがに鈴鹿は猛者が多く、鈴鹿8時間耐久に向け元ファクトリーライダーたちが大挙してエントリーしてくる。おまけに辻村選手など復活組みも加わりトップ12に入るのも厳しそうな面々。しかしそろそろこんな親父たちを蹴散らさなきゃ前に進むことが出来ない。気を取り直して午後の走行に臨む拓哉。真っ先にコースインしてトップライダーたちに喰らいつくと一気にペースアップ。13秒台を超えて12秒台に突入。初日の目標には少し足りなかったがマシンセットもまとまり始めてきた。しかし今回は周囲のタイムアップがものすごい。10秒台に入れないとトップ12にも入れないほど全体のレベルが上がっている。路面が再舗装されて綺麗になったことなどもあるようだが、皆気合が入っている。

土曜日の天気予報は天候が再び急降下。夕方には早くも雨が落ちてきた・・・。
なんとしてもトップ12に残りノックアウト予選でQ3進出を目指してミーティング。
いくつかの改善点も見つかり、まだまだタイムアップの伸び代はあるので、うまくまとめていきたいと思う。ちなみに現在のセクタータイムのベストを合計すると仮想タイムは2分11秒731.まずはここをクリアして10秒台に近づけて行かなければ。


予選


土曜日の朝は雨が降り続いていたが予選開始前あたりから雨が上がりコースは周回ごとにコンディションが変わる難しい展開が予想された。定刻になりウエット路面で公式予選がスタートした。しかし1周目にMCシケインでオイルが出て赤旗中断に。大量に出たオイルはウエット路面で広がり、コース清掃に長い時間がかかってしまった。急遽ライダーミーティングが行われ夕方に30分の計時予選が行われることが決定された。天候は急速に回復し日差しが出始め、ピットウォーク、フォーミュラ日本の予選などが行われる頃には路面は完全にドライにかわる。

16時20分から30分の公式予選が始まった。拓哉は2周目に2分16秒とペースが悪い。中団グループのライダーに引っかかりペースが上がらないまま予選序盤の時間を使ってしまう。一度ピットに戻った拓哉はリヤタイヤを交換して再びコースイン。ようやくペースが上がり始めたものの2分13秒台に入った所でチェッカーとなってしまい21番手と出遅れてしまった。土曜の夜はメカニックと深夜までミーティングを行い、セッティングやライン取りなどを一つ一つ検証。日曜日のフリー走行での奮起を狙った。


決勝


迎えた決勝朝
天気は晴れで気温も上昇。フリー走行直前には路面温度も30度まで上がり上々のコンディション
真っ先にコースインした拓哉は気合十分。柳川選手の背後について一気にペースを上げてゆく。
セーフティーカー導入練習でピットインしたタイミングでタイヤをフレッシュに交換して再びコースへ。
ペースを上げていった4周目に入り各セクターでベストを更新していくと遂に11秒台に突入。フリー走行を総合13番手のタイムで終えた。

天候に恵まれた日曜の決勝は観客も大入りでグランドスタンドを埋め尽くす多くの観客の注目が集まる中11時45分に15周の決勝のスタートが切られた。
まずまずのスタートを切った藤田は18番手前後にジャンプアップしてヘアピンを通過。しかしこの先のスプーンコーナー進入でイン側のマシンと接触し、コースアウトしてしまう。幸い今のスプーンコーナーはランオフエリアがアスファルトのため再びコースに戻ることが出来たが23番手まで順位を落としてしまう。

オープニングラップを23番手で通過した拓哉はここから怒涛の追い上げを開始。2周目に2台を抜いて21位に、3周目にも2台を抜き去り19番手にポジションを回復。4周目に1台、5周目にももう1台を交わし、ポジションアップ。前方との間隔が開いた6周目には11秒台にタイムを上げ一気に敵の背後につけた。そして9周目、片平選手を交わし16番手にポジションアップ。ここから最終ラップまで片平選手と抜きつ抜かれつのドッグファイトが展開される。(レースはやっぱりこのドッグファイトが無くっちゃね!)

ラスト2周となったところで芹沢選手が転倒し、二人の争いはポイントゲットの15位争いに変わった。最終ラップに突入。第1コーナーで片平選手を交わした拓哉は最後のプッシュで引き離そうとするが片平選手も懸命についてくる。二人の争いはバックストレートに入り、スリップストリームから横に並びかけられるが接触しながらのブレーキングで競り勝ちそのまま最終コーナーへ。そして15位でチェッカーを潜り貴重なポイントを獲得した。


総括


今回の鈴鹿は8時間耐久に向け多くのライダーが参戦し、久々にレベルの高い争いが展開された。
藤田も12秒台で周回し、11秒を記録したものの15位止まり。前の集団は10秒台を連発して離されてしまい最後は20秒以上離されてしまった。10番手争いの集団が団子だったので予選の順位をフリー走行ぐらいまで上げていけばこの集団で闘うことも出来ただろう。ワンランク上の走りを掴むチャンスだっただけに予選が悔やまれる。しかし前回茂木のような尻すぼみではなく、上向きな状態でレースウイークを締めくくることが出来たのはよい流れだ。

次はホームコースの筑波。初日からしっかりと上位に喰らいついていかなければいけないね。

今回の鈴鹿でも多くのアドバイスや、ご支援・ご声援を戴きライダー&スタッフはまたひとつ成長することが出来た。特にヤマハのアドバイザーには的確なアドバイスを戴きチームを前進させることが出来た。感謝感謝である。


ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明


2012′ 04.17.
2012′ 04/15 全日本選手権Rd.2鈴鹿2&4 ライダーコメント 藤田拓哉

ライダーコメント 藤田拓哉


ライダー:#33 藤田拓哉
クラス:JSB1000

2012′ 4/15 全日本選手権 第2戦 鈴鹿サーキット 2&4

今回もたくさんのスポンサー様のサポートを頂くことが出来ましてレースに参戦できました。
スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様ありがとうございました。


レースウイーク

今回のレースウィークは、自分の準備が少しずれてしまい、予選でもアタックしきれずに終えてしいました。
土曜日の夜にチーム監督とたくさん色々な事を話合いをして、日曜日は気持ちを切り替えていきました。
日曜日の朝のフリー走行では、自己ベストを更新し、調子も上がってきたので微調整を行い決勝に臨みました。


決勝

スタートしてから2コーナーまでで10番手後半できりだしました。
しかし1周目のスプーンカーブで一台のマシンに押し出されてしまいコースアウトしてしまいました。押し出された瞬間に冷静になったんですが、こんちきしょーと思い、押し出されたライダーには、絶対負けないと思い、必死に前に前に走りました。
中盤には、押し出されたライダーを抜きにかかり、さらに前の集団を追っかけるレース展開。
そして一台のマシンと15番手争いを繰り返しバトルをして、最後に先にチェッカーを受けて、決勝15位でフィニッシュしました。


レースを終えて

レースウィークを通しての自分の準備がまだまだ遅いです。次回のレースまでには、きっちりと今回学んだことを全て発揮できるようにしていきます。



スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様、ご支援ありがとうございました。次戦もよろしくお願い致します。


JSB1000 #33 藤田拓哉

2012′ 04.10.
2012′ 04/01 全日本選手権 開幕戦 第1戦 ツインリンクもてぎ 総括

2012′ 4/1 全日本選手権(開幕戦) 第1戦 ツインリンクもてぎ



藤田拓哉・JSB1000クラス
11位・5ポイント獲得!

伊藤勇樹&阿久津晃輝・ST600クラス
伊藤12位・阿久津30位にて全車完走!

全日本選手権の開幕戦が栃木県のツインリンク茂木で開催されました。
そのレース結果をご報告致します
イベント名 全日本選手権 第1戦
日時・場所 2012年4月1日・ツインリンク茂木


レース
JSB1000 #33  藤田 拓哉  予選11位  決勝11位
ST600  #19  伊藤 勇樹  予選12位  決勝13位
ST600  #56  阿久津晃輝  予選31位  決勝30位

JSB1000・藤田拓哉


開幕前の事前テストで自己ベストを更新して総合9番手のタイムを記録した藤田は、好調を維持したまま開幕戦の茂木に乗り込んできた。

今回は木曜日のスポーツ走行が追加されており、藤田は順調にタイムを詰めて行く。天候は晴れ、気温も高くコンディションは上々。午前の走行はまずサスセットの確認走行であったが、それでも総合8番手タイムを記録。午後の走行で更なるジャンプアップの期待が高まっていった。午後走行では新たなリヤタイヤのテストも含め走行を開始。
このセットのフィーリンが非常に良かったようで藤田のペースが一気に上がる。むしろ早すぎるくらいのペースだった。3周目に自己ベストを更新する53秒60を記録してリーダーボードのトップ6に入ってきた。が次の瞬間第一コーナーで砂煙が上がる。イエローフラッグが振られ転倒を知らせる合図だ。タイミングモニターを見つめるが藤田のマシンがセクター1を通過しない。転倒者はやはり藤田だった。

この転倒ですべてが狂い始めてしまった。幸いライダーにけがも無くマシンの損傷も大したことが無かった為、マシンを修復して再びコースに送り出すが、またしても周回序盤の4周目にヘアピンコーナーで転倒を喫してしまう。午後の走行で予定していたセットアップを確認する事ができないまま、本人も原因が掴めない状態の最悪の初日となってしまった。

前日のダメージで金曜の走行もペースを上げられず午前中の走行を終了。午後の走行でタイムアタックを試みようとしたが、転倒のダメージで電気系統にトラブル発生。そのまま走行を終える事となった。

貴重なドライの走行でタイムアップは出来なかったものの、サスセットの方向は固まったので決勝に向けての準備は整った。周りが心配するほど藤田は落ち込んではいない。むしろ灰汁を出し切った感でレースに望める感じだ。


予選


土曜日の公式予選。JSB1000は午後の走行。昼のピットウォークが終わる頃に振り出した雨は強い風と共に降ったり止んだりを繰り返し、路面状況をめまぐるしく変化させて行った。

それでも予選開始30分前にはウエット宣言が出され、コースイン直前には再び強い雨が降り路面はウエットへ。レインタイヤでコースインした藤田は4周目に4番手にあがり一度ピットイン。サスセットの変更と路面コンディションを見てラスト10分で再びコースイン。8番手にポジションを上げて第一セッションを終えた。

第二セッションは雨足が強くなり始める中スタート。藤田はタイヤ交換せずにそのままコースイン。「雨のセッティングは楽にタイムが出せる」と好調を公言する藤田は6番手タイムを出したところで早めのピットイン。最終セッションに向けタイヤ交換をしてスタートを待つが、さらに雨脚が強くなり最終セッションが中止となってしまった。

結果第二セッションの順位で決勝グリッドが決まってしまい、セッション終盤にタイムを上げて来たライバル達に抜かれて9番手からのスタートとなった。


決勝


日曜日は天候が回復し朝のフリー走行もドライコンディションで走行する事が出来た。この貴重な走行で足回りの最終確認を行い、やはり木曜日の最終セッティングが最もフィーリングがよく、タイムも出ていることからその仕様に戻して決勝に望んだ藤田。

3列目からのスタートならば無難なスタートでポジションキープできれば面白いレースができると思っていたが、痛恨のスタートミス。ポジションを13番手まで落としてオープニングラップを通過。

その後もペースが上がらないまま徐々にポジションを下げ、何もできないまま18周のレースを11位で終えた。

返ってきた藤田は「何度もフロントから転倒しそうになり攻めきれなかった。悔しい」とコメントを残した。 レース後にデータを確認し、マシンを全て点検したところで原因が判明。フロントフォークが僅かだが曲がりが出てしまっていた。物資の少ないプライベートチームにとってレースウイークの転倒は致命傷になる事がある。出来る限り避けなければいけない。まして今回は新しいパッケージのテストで勢い余って転倒を喫してしまった事が原因である。

今回のミスをチーム&ライダー共に糧に変えて次戦鈴鹿でしっかりと力を発揮して行く。

ST600・伊藤勇樹 阿久津晃輝


木曜日のフリー走行で伊藤は順調にタイムを詰めて行くが、上位陣が想定以上のペースアップの為、総合順位を上げる事が出来ない。現段階の問題はセクター1。ここで上位と0.4秒の差が有る。ここをクリアできれば充分トップ6を狙えるはずだが問題解決の糸口がつかめないまま翌金曜日の走行も終えることとなった。予選は天候が微妙な状況、ドライとなればこの問題を解決しなければ上位は狙えない。

そして阿久津。昨年のスランプから脱出の兆しが見えて来た。金曜日の走行では徐々にペースをあげて57秒に入って来た。セクター3、セクター4といったコース後半は上位陣に近いタイムが出ているので、コース前半の攻略が出来れば上位進出、復活の日も近い。

土曜日は朝から強い風が吹き、天気予報は昼ごろから雨。午前中に行われたST600はかなり微妙な天気だったがギリギリドライで走る事が出来たが強風に煽られてタイムが伸びない。ストレートで真っ直ぐに走る事が出来ないし、コーナーのブレーキングポイントは大きく変わり走りのリズムを乱してしまう。

そんな中で真っ先にコースインした伊藤は一時リーダーボードのトップに出るがそこからタイムが伸びない。徐々に順位を落としてゆく伊藤。やはり課題のセクター1が上位に離されているのだ。ピットインした伊藤にメカニックの西川がカツを入れると、次の周にセクター1でベストを記録。その周にベストタイムをマークして12番手迄ポジションをあげて予選を終えた。

一方阿久津は走りが固まっていない中で悪天候のコンディションに対応する事が出来ず、タイムを更新する事が出来ないまま31番手で予選を終えた。スタートのうまい阿久津のロケットスタートに期待する。



決勝の朝、伊藤はウイーク中に問題だったセクター1の足回りのセッティングを朝のフリー走行で大きく変更したことで解決の兆しが見えたようだったのだが・・・。決勝レースでは無難なスタートを決めてオープニングラップを11番手で通過とここまではよかったがやはり伊藤もペースが上がらない。問題のセクター1、特に2コーナー脱出にかけて車体の問題が解決できなかった。ここでペースが上がらず3コーナーで刺される嫌な展開。徐々にポジションを落とし、抜かれた相手にも着いて行けない。悔しい展開のまま周回は進み13位でチェッカーとなった。

決勝レースで最もついていなかったのが阿久津だ。得意のスタートで2列以上ジャンプアップし、3コーナーに向け加速する阿久津に不運が襲う。ブレーキングで他社がクラッチレバーに接触し、レバーが根元から折れてしまったのだ。ポイント圏内の15番手付近までポジションを上げていた阿久津だが、バックストレート通過のころには最後尾付近まで落ちてしまった。阿久津のマシンにトラブルを予感したスタッフはホームストレートに戻ってきた阿久津が首を振る姿を確認。次の周に緊急ピットインをしてクラッチレバーを交換して再びコースに送り出すが、スプリントレースでは既にジ・エンドだ。残り周回を走りきり完走扱いとなったが無念の30番手となった。

総括


開幕戦の茂木は、決勝を走った3人が皆力を出し切れない悔しいレースだった。事前テストからのポジションを考えれば藤田と伊藤はトップ10内、阿久津もポイントゲットを狙っていたが、結果は散々であった。

今回の原因を究明し次戦に備えなければいけない。藤田はすぐに鈴鹿が待っている。伊藤と阿久津はレース後の木曜日に筑波を走りマシンセットを詰めていたが伊藤は自己ベストを更新して59秒1までタイムアップ。阿久津も59秒に入ってきてホームコースで巻き返しを誓っている。

今回の結果をチーム&ライダー共に糧に変えて次戦でしっかりと力を発揮して行く。



ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明


2012′ 04.05.
2012′ 04/01 全日本選手権Rd.1もてぎ ライダーコメント 伊藤勇樹

ライダーコメント 伊藤勇樹


ライダー:#19 伊藤勇樹
クラス:ST600

2012′ 4/1 全日本選手権 第1戦 ツインリンクもてぎ

予選:12位 決勝:12位


レースコメント

予選
予選日当日は雨予報が外れ、晴れたものの風が非常に強く吹き荒れていました。
1コーナーに向かっての強風に、砂埃が上がる中予選が始まり、早くもコースオフするライダーが続出。そんな中、序盤はリーダーボードのトップに一時立つなど調子の良さを感じました。しかし、強風に煽られ後半までタイムが伸びず16位まで順位を落としてしまい一旦ピットイン。メカニックと話し合い気持ちを落ち着かせもう一度コースインしラストアタックに入りました。

強風を利用し向かい風のコーナーに対し奥まで進入するラインに変更したところ、タイムアップに成功し12位までポジションアップ。ST600で自己最高である4列目からのスタートになりました。が、納得出来る走りが出来ず、悔しい結果に終わってしまったので決勝で巻き返そうと集中しました。

決勝
前日降った雨の影響でウェットパッチが残る中、朝のフリー走行が始まりました。
全ライダーがコース確認のためかタイムを1秒以上抑えての走行。この中でメカニックと事前に打ち合わせたセッティングで好感触を得られたため決勝での期待が高まりました。
決勝スターティンググリッドに着くと今迄に見たことのない景色に少し緊張感が増し、一気に手に汗をかきました。サイティングラップでもヘルメット越しに深呼吸をしグリッドに着き決勝スタート。スタートをうまく決め2コーナー立ち上がり時点では8番手までポジションを上げ3コーナーへ。しかし、インから来たライダーに押し出され13番手あたりに後退。

そこからはマレーシア人ライダーのザムリ選手と11番手争いが続き、そこに國川選手と津田選手も加わり集団が膨れ上がりました。しかし、10周を過ぎたあたりでタイヤのグリップ感が低下し徐々にタイムを落とし更にはフロントのリフト感を抑えるために踏ん張っていた腕に乳酸が溜まりはじめ、腕上がりになってしまいブレーキングやシフトダウンで非常に厳しい展開に。後方からは手島選手が接近してきて更に力がはいりました。それでもタイムを56秒台から落とさず走り切り、12位でチェッカーを受けました。非常に課題の残るレースでしたが貴重な8ポイントを獲得し最終戦への参戦権も獲得することが出来ました。


レースを終えて
今回、無事に走り切る事が出来たのはスポンサーの皆様や支えて下さった皆様のお陰です。有り難うございました。次戦の全日本筑波も伊藤勇樹を宜しくお願い致します。



ST600 #19 伊藤勇樹

2012′ 04.04.
2012′ 04/01 全日本選手権Rd.1もてぎ ライダーコメント 藤田拓哉

ライダーコメント 藤田拓哉


ライダー:#33 藤田拓哉
クラス:JSB1000

2012′ 4/1 全日本選手権 第1戦 ツインリンクもてぎ

今シーズンの開幕戦もたくさんのスポンサー様とチームスタッフ様とファンの皆様に支えて頂く事が出来まして参戦することができました。
ありがとうございました。


レースコメント

予選
4メーカー合同テストの時からフロントの問題があり、改善させるために木曜日と金曜日はフロントのテストをしました。
少しずつ改善されていったものの、少しでも無理をすると転倒してしまい、木曜日に2回転倒を喫してしまいました。
フロントの問題は、なかなか改善できずに土曜日の予選を迎える事となってしまいましたが、コンディションが雨だったのでフロントの問題がでなくなり、楽しくスムーズに走ることができQ3にも進出することができました。しかしここからペースを上げていきたいと思っていた矢先、雨と強風によりQ3が中止になってしまい、Q2の順位のまま確定し予選9位で終えました。


決勝

フロントの問題をずっと抱えたまま決勝をスタートしました。
一周目からガンガン攻めていきました。
しかし少しでも無理をするとフロントが切れ込んでしまい転倒しそうになる中で、なかなか自分のライディングができなくペースを上げる事が終始出来ない状態でした。
そしてチェッカーをうけて11位でゴールしました。


レースを終えて

レースウィークとうしてフロントの問題があるからとガチャガチャフロントを変えたりしていたのでよくなかったと思いました。
まだまだ変えるところがあるので修正していこうと思います。

もう2週間後には、鈴鹿の2&4なのでフロントの問題点を改善して、もっと自分のライディングで走れるように修正していこうと思います。


スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様、ご支援ありがとうございました。次戦もよろしくお願い致します。


JSB1000 #33 藤田拓哉