レース結果
2009.8.22.
2009′ 8/22 もてぎ7時間耐久レース結果報告 パーツ編
■チェーン&スプロケット(175周・840km使用)
鈴鹿では殆ど伸びを見せなかったチェーンもハイパワーなR1では若干の伸びが出てきたが、リンクの渋さやローラー面、シール面の機密は維持されておりこのまましばらく練習に使用できそうな状態である。
スプロケットは3セットを用意したので今回はまったく不安を感じることなく走りきる事が出来たが、R1のパワーで短時間の使用でも磨耗が出ているのは確かで、交換サイクルは早めになってきている。
■ブレーキパッド(96周・461km使用)
今回はコンパウンドの違う2種類のパッドをハイブリッドで装着。
良好なレバーフィーリングはそのままに、従来パッド以上の製動力を発揮してくれた。96週で交換時点で摩材の残量は1.0mm前後になっていたがレバーフィーリングに変化は見られず、極端な片減りも発生していなかった。ブレークフルード(SPR)とともに高い次元で走りを支えてくれた。
上記使用パーツ以外にも多くのパーツメーカー様にご支援頂きました事で無事7時間を走りきる事が出来ました。また多くの加工にご協力頂きました協力工場様にも感謝申し上げます。
そしてライダーの身を守って頂きましたヘルメットメーカー様、レーシングスーツメーカー様、本当に有難うございました。3名のライダーは終始快適にそして安全に走り切る事が出来ました。 (ドリンクもしっかり補給できたようです・・・)
本年もご支援ご協力頂きました皆様に深く御礼申し上げます。
有難うございました。次は菅生6時間耐久です・・・・
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
マシン仕様
車両 | 2009年型 ヤマハ YZF-R1 |
タイヤ | ダンロップUB01 |
フロント-R2 及び R3 ・空気圧1.8k(冷間) リヤ -R2(180&190)・空気圧1.5k(冷間) |
|
オイル | 和光ケミカル・トリプルアール(40番) |
プラグ | YEC KIT |
チェーン | DID・520ERV3 |
スプロケット | サンスター(520コンバート)15×46t |
ブレーキ | エンドレス・EMP030(#349&#256) |
ブレーキフルード | 和光ケミカル・SPR |
使用パーツレポート
鈴鹿では殆ど伸びを見せなかったチェーンもハイパワーなR1では若干の伸びが出てきたが、リンクの渋さやローラー面、シール面の機密は維持されておりこのまましばらく練習に使用できそうな状態である。
スプロケットは3セットを用意したので今回はまったく不安を感じることなく走りきる事が出来たが、R1のパワーで短時間の使用でも磨耗が出ているのは確かで、交換サイクルは早めになってきている。
■ブレーキパッド(96周・461km使用)
今回はコンパウンドの違う2種類のパッドをハイブリッドで装着。
良好なレバーフィーリングはそのままに、従来パッド以上の製動力を発揮してくれた。96週で交換時点で摩材の残量は1.0mm前後になっていたがレバーフィーリングに変化は見られず、極端な片減りも発生していなかった。ブレークフルード(SPR)とともに高い次元で走りを支えてくれた。
上記使用パーツ以外にも多くのパーツメーカー様にご支援頂きました事で無事7時間を走りきる事が出来ました。また多くの加工にご協力頂きました協力工場様にも感謝申し上げます。
そしてライダーの身を守って頂きましたヘルメットメーカー様、レーシングスーツメーカー様、本当に有難うございました。3名のライダーは終始快適にそして安全に走り切る事が出来ました。 (ドリンクもしっかり補給できたようです・・・)
本年もご支援ご協力頂きました皆様に深く御礼申し上げます。
有難うございました。次は菅生6時間耐久です・・・・
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
2009.7.28.
2009′ 7/25 鈴鹿4時間耐久レース結果報告 総括
日時・場所 7月25日・鈴鹿サーキット
参加 台数 63台
観客動員数 54,000人(7月26日・8耐決勝)
佐々木&遠藤ペア 予選14位 決勝 9位 98周
阿久津&中沢ペア 予選16位 決勝 13位 97周
レース参戦準備
梅雨明け宣言はあったものの不安定な梅雨空の中迎えた鈴鹿4時間耐久レース。当チームからは昨年に引き続き佐々木幸弘選手と遠藤弘一選手を擁したチームと、中沢&阿久津選手のチームの合計2チーム体制で鈴鹿4時間耐久レースに臨んだ。
今季は新型となったダンロップタイヤに手ごたえを感じており、練習当初より自己ベストを更新する順調な仕上がりを見せていた佐々木と遠藤。しかし満を持して臨んだ前哨戦となった鈴鹿100kレースで、この2名が共にマシントラブルでリタイヤを喫してしまい、少しづつ出遅れが生じ始めてしまった。
7月に入り、ハードコンパウンドのテストに臨むものの、天候に恵まれず、7月中旬になりようやく実走テストを実施。しかしこのテストで良好なセッティングの方向を見出すことができないままレースウイークを迎える事となってしまった。
また今大会は大幅なレギュレーションの変更があり、ライダー1人当たりの最大走行周回数が17周に制限され、公式予選もタイヤ1セットの使用制限が設けられるなどの新規則が打ち出された。
レースウイークに入っても不安定な天候に左右され、初日の公式練習は走行直前に雨が降り出しウエットコンディションとなってしまう。翌日に行なわれた公式予選では、曇り空のした、路面温度も30~35度と真夏の暑さには程遠いコンディションの中、第2、第1ライダーの順で行われた。
ハードタイヤのセットアップが決まっていない為チームはミディアムタイヤでの予選アタックを実行。第二ライダーの遠藤は3周目に22秒代を記録するがそこからクリアラッップを取る事が出来ずにタイムを伸ばす事が出来ず、7周目にピットイン。もう一度アタックしたいという願いを聞きコースに送り出すものの、22秒フラットの練習タイムに届かない悔しい結果のまま遠藤は予選を終えた。この時点で遠藤は12周を走ってしまいタイヤは想定以上に消耗してしまう。
変わって夕方最後のセッションに臨んだ佐々木だが、22秒台からタイムが伸びてこない。やはりタイヤは想定以上に磨耗しており、消耗の進んだタイヤとクリアラップが取れないもどかしい予選アタックとなった佐々木は、自己ベストにも大きく及ばないタイムのまま予選を終えた。
公式予選結果
佐々木&遠藤ペア 14位
阿久津&中沢ペア 16位
決勝日の天気予報は曇り。しかも、レース終盤のお昼ごろには雨予報の中、チームはフロントタイヤにソフト、リヤタイヤにミディアムを選択して両チームを決勝レースに送り出した。
スタートライダーを任された佐々木は予選で確認した方向へセットアップの微調整をオーダー。そして決勝レーススタートの9時00分には気温は28度を超え、日が差し始める。路面温度も上昇してゆく中スタートが切られた。スタートよく飛び出した佐々木はオープニングラップで一気に順位を挽回。11番手で通過。その後トップ集団から少し離れた第2集団を形成する。
公式予選のタイムを大幅に更新する21秒台で走行する佐々木は4周目に20秒台を記録しトップ集団と変わらないスピードで周回を重ねてゆく。そして予定通り17周目に8番手まで順位を押し上げて1回目のピットインを迎える。
バトンを受けた遠藤は、昨年の転倒を払拭する為に磨耗したタイヤで24~25秒台で周回を重ねるが、昨年のように廻りとの差を大きく縮める事が出来ない。逆にペースの速い数台に抜かれ10番手にまで順位を落として、佐々木にバトンをつなぐ。
この後、佐々木が順位を回復し、遠藤も踏ん張りそれを維持する形で3時間が経過。この時点で順位は8番手。この時、天候はまさに真夏の祭典の文字どうりの晴天となり、スタート時30度後半だった路面温度も50度に近づく厳しいコンディションとなっていた。
ソフト&ミディアムタイヤを選択した当チームにとってこの天候は大きな誤算だった。3時間を越え、走行に臨んだ佐々木はライディングの自由を許される事も無く大きなスライドを繰り返していた。最後のバトンを受け継いだ遠藤も転ばぬように走りきる事が精一杯といった状況であったが、二人のライダーは既に限界を超えたタイヤを極限の状態でコントロールしてポジションを守り抜き、最後まで激しいドッグファイトを繰り広げてくれた。
そして4時間のチェッカーを迎えた。
4時間耐久決勝結果
佐々木&遠藤ペア 9位
阿久津&中沢ペア 13位
初の4時間耐久レースに臨んだ中沢とヤマハにスイッチしてようやくマシンの感触を掴み始めた阿久津のペアは収支安定した周回を重ね、同じタイヤ選択による終盤のタイムの落ち込みはあったものの無事4時間を走りきり、13位で完走を果たした。
二人は共に公式予選で自己ベストを更新しており、来期に向けての順調な経験を積んだようだ。
決勝レースを追えピットに戻った数分後に空が暗くなり一気に激しい雨が降ってきた。
この雨が1時間早ければ・・・・
タラレバを言っていてはレースでは勝てない、と更に反省・・・・
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
鈴鹿4時間耐久レース結果報告
参加 台数 63台
観客動員数 54,000人(7月26日・8耐決勝)
佐々木&遠藤ペア 予選14位 決勝 9位 98周
阿久津&中沢ペア 予選16位 決勝 13位 97周
レース参戦準備
梅雨明け宣言はあったものの不安定な梅雨空の中迎えた鈴鹿4時間耐久レース。当チームからは昨年に引き続き佐々木幸弘選手と遠藤弘一選手を擁したチームと、中沢&阿久津選手のチームの合計2チーム体制で鈴鹿4時間耐久レースに臨んだ。
今季は新型となったダンロップタイヤに手ごたえを感じており、練習当初より自己ベストを更新する順調な仕上がりを見せていた佐々木と遠藤。しかし満を持して臨んだ前哨戦となった鈴鹿100kレースで、この2名が共にマシントラブルでリタイヤを喫してしまい、少しづつ出遅れが生じ始めてしまった。
7月に入り、ハードコンパウンドのテストに臨むものの、天候に恵まれず、7月中旬になりようやく実走テストを実施。しかしこのテストで良好なセッティングの方向を見出すことができないままレースウイークを迎える事となってしまった。
また今大会は大幅なレギュレーションの変更があり、ライダー1人当たりの最大走行周回数が17周に制限され、公式予選もタイヤ1セットの使用制限が設けられるなどの新規則が打ち出された。
公式練習&予選
レースウイークに入っても不安定な天候に左右され、初日の公式練習は走行直前に雨が降り出しウエットコンディションとなってしまう。翌日に行なわれた公式予選では、曇り空のした、路面温度も30~35度と真夏の暑さには程遠いコンディションの中、第2、第1ライダーの順で行われた。
ハードタイヤのセットアップが決まっていない為チームはミディアムタイヤでの予選アタックを実行。第二ライダーの遠藤は3周目に22秒代を記録するがそこからクリアラッップを取る事が出来ずにタイムを伸ばす事が出来ず、7周目にピットイン。もう一度アタックしたいという願いを聞きコースに送り出すものの、22秒フラットの練習タイムに届かない悔しい結果のまま遠藤は予選を終えた。この時点で遠藤は12周を走ってしまいタイヤは想定以上に消耗してしまう。
変わって夕方最後のセッションに臨んだ佐々木だが、22秒台からタイムが伸びてこない。やはりタイヤは想定以上に磨耗しており、消耗の進んだタイヤとクリアラップが取れないもどかしい予選アタックとなった佐々木は、自己ベストにも大きく及ばないタイムのまま予選を終えた。
公式予選結果
佐々木&遠藤ペア 14位
阿久津&中沢ペア 16位
決勝
決勝日の天気予報は曇り。しかも、レース終盤のお昼ごろには雨予報の中、チームはフロントタイヤにソフト、リヤタイヤにミディアムを選択して両チームを決勝レースに送り出した。
スタートライダーを任された佐々木は予選で確認した方向へセットアップの微調整をオーダー。そして決勝レーススタートの9時00分には気温は28度を超え、日が差し始める。路面温度も上昇してゆく中スタートが切られた。スタートよく飛び出した佐々木はオープニングラップで一気に順位を挽回。11番手で通過。その後トップ集団から少し離れた第2集団を形成する。
公式予選のタイムを大幅に更新する21秒台で走行する佐々木は4周目に20秒台を記録しトップ集団と変わらないスピードで周回を重ねてゆく。そして予定通り17周目に8番手まで順位を押し上げて1回目のピットインを迎える。
バトンを受けた遠藤は、昨年の転倒を払拭する為に磨耗したタイヤで24~25秒台で周回を重ねるが、昨年のように廻りとの差を大きく縮める事が出来ない。逆にペースの速い数台に抜かれ10番手にまで順位を落として、佐々木にバトンをつなぐ。
この後、佐々木が順位を回復し、遠藤も踏ん張りそれを維持する形で3時間が経過。この時点で順位は8番手。この時、天候はまさに真夏の祭典の文字どうりの晴天となり、スタート時30度後半だった路面温度も50度に近づく厳しいコンディションとなっていた。
ソフト&ミディアムタイヤを選択した当チームにとってこの天候は大きな誤算だった。3時間を越え、走行に臨んだ佐々木はライディングの自由を許される事も無く大きなスライドを繰り返していた。最後のバトンを受け継いだ遠藤も転ばぬように走りきる事が精一杯といった状況であったが、二人のライダーは既に限界を超えたタイヤを極限の状態でコントロールしてポジションを守り抜き、最後まで激しいドッグファイトを繰り広げてくれた。
そして4時間のチェッカーを迎えた。
4時間耐久決勝結果
佐々木&遠藤ペア 9位
阿久津&中沢ペア 13位
初の4時間耐久レースに臨んだ中沢とヤマハにスイッチしてようやくマシンの感触を掴み始めた阿久津のペアは収支安定した周回を重ね、同じタイヤ選択による終盤のタイムの落ち込みはあったものの無事4時間を走りきり、13位で完走を果たした。
二人は共に公式予選で自己ベストを更新しており、来期に向けての順調な経験を積んだようだ。
決勝レースを追えピットに戻った数分後に空が暗くなり一気に激しい雨が降ってきた。
この雨が1時間早ければ・・・・
タラレバを言っていてはレースでは勝てない、と更に反省・・・・
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
2009.7.27.
2009′ 7/25 鈴鹿4時間耐久レース結果報告 タイヤ編
■タイヤ(100周・580km使用)
やはりソフト&ミディアムの選択で4時間は厳しい。想定よりも路面温度が上がってしまったのは計算外だったが思ったほど磨耗はひどくなかった。 特にフロントタイヤは充分機能していたのは収穫である。
マシン仕様
車両 | 2008年型 ヤマハ YZF-R6 | タイヤ | ダンロップUB01 |
・フロントR3(ソフト)・空気圧2.0k(温間) ・リヤR2(ミディアム)・空気圧1.8k(温間) |
オイル | 和光ケミカル・トリプルアール(40番) | プラグ | DENSO・IU01-31 | チェーン | DID・520ERV3 | スプロケット | サンスター(520コンバート)16×46t | ブレーキ | エンドレス・EMP021(#954) |
使用パーツレポート
■タイヤ(100周・580km使用)
やはりソフト&ミディアムの選択で4時間は厳しい。想定よりも路面温度が上がってしまったのは計算外だったが思ったほど磨耗はひどくなかった。 特にフロントタイヤは充分機能していたのは収穫である。
2009.7.25.
2009′ 7/25 鈴鹿4時間耐久レース結果報告 パーツ編
■E/Gオイル&プラグ(100周・580km使用)
最後まで何の問題も無く走りきる事が出来た。クタッチ&シフトフィーリング、パワー感なども問題なく、安定した速さというアドバンテージを保ち続ける事が出来た。(オイルはこの後分析を受ける予定)
■チェーン&スプロケット(132周・765.6km使用)
チェーンは初期伸びも殆ど無く、リンクの状態は非常に良好でシール性能の高さを感じた。リヤスプロケット側のダメージも少なくローラー面との接触精度も大変良好な状況が伺える。チェーン全長での伸びの比較は行なっていないが、遊びの測定でスタート前30mmがゴール後に35mmと僅か5mmの伸びで治まっていた。スプロケット側の磨耗を考慮すれば殆ど伸びていないようなものだ。
上記使用パーツ以外にも多くのパーツメーカー様にご支援頂きました事で無事4時間を走りきる事が出来ました。カウリングメーカー様、レバーメーカー様、スタンドメーカー様、サスペンションメーカー様、有難うございました。
また多くの加工にご協力頂きました協力工場様にも感謝申し上げます。
そしてライダーの身を守って頂きましたヘルメットメーカー様、レーシングスーツメーカー様、本当に有難うございました。4名のライダーは終始快適にそして安全に走り切る事が出来ました。
本年もご支援ご協力頂きました皆様に深く御礼申し上げます。有難うございました。そして来年こそ・・・・
まずはもて耐、ガンバッテ参ります
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
マシン仕様
車両 | 2008年型 ヤマハ YZF-R6 | タイヤ | ダンロップUB01 |
・フロントR3(ソフト)・空気圧2.0k(温間) ・リヤR2(ミディアム)・空気圧1.8k(温間) |
オイル | 和光ケミカル・トリプルアール(40番) | プラグ | DENSO・IU01-31 | チェーン | DID・520ERV3 | スプロケット | サンスター(520コンバート)16×46t | ブレーキ | エンドレス・EMP021(#954) |
使用パーツレポート
■E/Gオイル&プラグ(100周・580km使用)
最後まで何の問題も無く走りきる事が出来た。クタッチ&シフトフィーリング、パワー感なども問題なく、安定した速さというアドバンテージを保ち続ける事が出来た。(オイルはこの後分析を受ける予定)
■チェーン&スプロケット(132周・765.6km使用)
チェーンは初期伸びも殆ど無く、リンクの状態は非常に良好でシール性能の高さを感じた。リヤスプロケット側のダメージも少なくローラー面との接触精度も大変良好な状況が伺える。チェーン全長での伸びの比較は行なっていないが、遊びの測定でスタート前30mmがゴール後に35mmと僅か5mmの伸びで治まっていた。スプロケット側の磨耗を考慮すれば殆ど伸びていないようなものだ。
上記使用パーツ以外にも多くのパーツメーカー様にご支援頂きました事で無事4時間を走りきる事が出来ました。カウリングメーカー様、レバーメーカー様、スタンドメーカー様、サスペンションメーカー様、有難うございました。
また多くの加工にご協力頂きました協力工場様にも感謝申し上げます。
そしてライダーの身を守って頂きましたヘルメットメーカー様、レーシングスーツメーカー様、本当に有難うございました。4名のライダーは終始快適にそして安全に走り切る事が出来ました。
本年もご支援ご協力頂きました皆様に深く御礼申し上げます。有難うございました。そして来年こそ・・・・
まずはもて耐、ガンバッテ参ります
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
2009.7.19.
2009′ 7/19 もてぎ7時間耐久レース 公式予選
先日開催されましたもてぎ7時間耐久レースの公式予選結果をご報告致します
2年ぶりの参戦となる茂木7時間耐久ロードレース。
今年は新型となったヤマハYZF-R1で参戦する事となりました。
ドライバースタンド様のサポートを頂き、「2りんかんRT&DFR」としてのエントリーです。
新型マシンのセットアップに大変苦労し、直前まで手直しを続けました。当初スリップオンマフラーでの参戦を計画して、開発を進めておりましたが、ラジエターを大型化する作業に入り、ノーマルのエキゾーストパイプではフロントタイヤとのクリアランスが少なく、大型ラジエターの装着が不可能な事が判明。フルエキゾーストの交換か、改めてラジエターを製作し直すかの決断を迫られる事となってしまいました。
とはいえ時間が無い中での対応となり、今回の予選はノーマルラジエターに電動ファンを付け、ごまかしながらのタイムアタックを行なう事になりました。
予選中は常に水温が100度を越えるなか、マシンは他車に引けをとらないトップスピードをマーク。扱いやすい中速トルクとともに、コーナー脱出でどのマシンよりも良好な加速でタイムを稼いでゆきました。
結果 第一ライダー 佐々木幸弘 2分01秒277
第ニライダー 遠藤 弘一 2分02秒943
第三ライダー 伊藤 勇樹 2分02秒776
総合3番手を獲得
水温対策、車体セットなどまだまだ改善余地はたくさん残されており、それがそのままアドバンテージとしてチームにとっての力となります。決勝はレギュレーションによりピットストップ時間制限や燃料タンクの制限など速さだけでは勝てない要素がたくさん有りますが、最後まで飛ばしてゆこうと思います。
エコランのようなレースは楽しくないので、速さを武器にチャレンジしてまいります。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
もてぎ7時間耐久レース 予選速報
先日開催されましたもてぎ7時間耐久レースの公式予選結果をご報告致します
日時 | 2009年7月19日 | 場所 | ツインリンク茂木 | 参加台数 | マスターズ 32台 オープン 77台 |
マシン | 2009年型 YAMAHA YZF-R1 | ライダー | 第一ライダー 佐々木幸弘 第二ライダー 遠藤弘一 第三ライダー 伊藤勇樹 |
2年ぶりの参戦となる茂木7時間耐久ロードレース。
今年は新型となったヤマハYZF-R1で参戦する事となりました。
ドライバースタンド様のサポートを頂き、「2りんかんRT&DFR」としてのエントリーです。
新型マシンのセットアップに大変苦労し、直前まで手直しを続けました。当初スリップオンマフラーでの参戦を計画して、開発を進めておりましたが、ラジエターを大型化する作業に入り、ノーマルのエキゾーストパイプではフロントタイヤとのクリアランスが少なく、大型ラジエターの装着が不可能な事が判明。フルエキゾーストの交換か、改めてラジエターを製作し直すかの決断を迫られる事となってしまいました。
とはいえ時間が無い中での対応となり、今回の予選はノーマルラジエターに電動ファンを付け、ごまかしながらのタイムアタックを行なう事になりました。
予選中は常に水温が100度を越えるなか、マシンは他車に引けをとらないトップスピードをマーク。扱いやすい中速トルクとともに、コーナー脱出でどのマシンよりも良好な加速でタイムを稼いでゆきました。
結果 第一ライダー 佐々木幸弘 2分01秒277
第ニライダー 遠藤 弘一 2分02秒943
第三ライダー 伊藤 勇樹 2分02秒776
総合3番手を獲得
水温対策、車体セットなどまだまだ改善余地はたくさん残されており、それがそのままアドバンテージとしてチームにとっての力となります。決勝はレギュレーションによりピットストップ時間制限や燃料タンクの制限など速さだけでは勝てない要素がたくさん有りますが、最後まで飛ばしてゆこうと思います。
エコランのようなレースは楽しくないので、速さを武器にチャレンジしてまいります。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
2009.3.15.
2009′ 3/15 筑波選手権 第1戦 総括
藤田拓哉・GP250初レースで0秒台を記録して2位入賞となる!
いよいよ関東の開幕戦となった筑波選手権
第1戦(エリア選手権併催)。
当チームからはGP250にスイッチした藤田選手を始め、
新人を交えた4人が参戦。
そのレース結果をご報告いたします。
イベント名 筑波選手権・第1戦(東日本エリア選手権・第1戦)
日時・場所 2009年3月15日・筑波サーキット
GP250 藤田拓哉 予選 2位 決勝 2位 BEST 1分00秒695
ST600 飯島 予選 転倒の為不通過
TC600 田村亮二 予選 19位 決勝 13位 BEST 1分04秒867
TC600 風晴大翼 予選 11位 決勝 14位 BEST 1分05秒355
全日本選手権に向けての準備も兼ねての参戦となった今大会で、目標を59秒台に設定。
レースウイークに入り徐々にマシンの感覚を掴み始めた藤田は公式練習で1分00秒487の自己ベストを更新。決勝に向け目標の59秒が手に届くレベルまでの仕上がりを見せる。
しかし翌日の土曜日は土砂降りの雨と強風により日曜日のトラックコンディションは大きく変わってしまう。
やはり金曜日までのグリップを得る事が出来ない藤田は、日曜日朝の公式予選で1分01秒180の記録で2番手となる。走行後すぐにメカニックと共にセッティング変更を打ち合わせ決勝に望む藤田。
そして迎えた決勝レース。
午後一番に20周のレースが始まった。TZ250で初のスタートを上々の出来で決めた藤田は、ポジションをキープしてオープニングラップを2番手で通過。トップは全日本参戦経験者の星野選手。第一コーナー進入で一気に差を詰める藤田に対し、立ち上がりで徐々に差を広げてゆく星野。藤田は周回ごとにその差を広げられてゆく。
タイムも1秒台前半で止まってしまい、逆に3番手集団が追いついてくる。しかし藤田はココからリズムを取り直し、10周を過ぎた中盤から0秒台を連発。トップと変わらぬペースで最後まで走りきり、GP250初レースを2位表彰台で飾った。
そして迎えた決勝。
スタートで遅れた風晴の背後に田村が続く形でオープニングラップを通過。レース終盤まで二人の攻防が続き残り3周でついに田村が前に出る。すると田村は一気にペースを上げ自己ベストとなる1分04秒867を記録して風晴を振るきりそのままフィニッシュ。田村13位。風晴14位と二人そろってポイントを獲得した。
次戦は3月22日開催の茂木選手権開幕戦に阿久津、遠藤といったST600ライダーが参戦いたします。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
レース結果報告
藤田拓哉・GP250初レースで0秒台を記録して2位入賞となる!
いよいよ関東の開幕戦となった筑波選手権
第1戦(エリア選手権併催)。
当チームからはGP250にスイッチした藤田選手を始め、
新人を交えた4人が参戦。
そのレース結果をご報告いたします。
イベント名 筑波選手権・第1戦(東日本エリア選手権・第1戦)
日時・場所 2009年3月15日・筑波サーキット
東日本エリア選手権・筑波選手権第
GP250 藤田拓哉 予選 2位 決勝 2位 BEST 1分00秒695
ST600 飯島 予選 転倒の為不通過
TC600 田村亮二 予選 19位 決勝 13位 BEST 1分04秒867
TC600 風晴大翼 予選 11位 決勝 14位 BEST 1分05秒355
GP250・藤田拓哉
GP250にスイッチして初レースとなる藤田。全日本選手権に向けての準備も兼ねての参戦となった今大会で、目標を59秒台に設定。
レースウイークに入り徐々にマシンの感覚を掴み始めた藤田は公式練習で1分00秒487の自己ベストを更新。決勝に向け目標の59秒が手に届くレベルまでの仕上がりを見せる。
しかし翌日の土曜日は土砂降りの雨と強風により日曜日のトラックコンディションは大きく変わってしまう。
やはり金曜日までのグリップを得る事が出来ない藤田は、日曜日朝の公式予選で1分01秒180の記録で2番手となる。走行後すぐにメカニックと共にセッティング変更を打ち合わせ決勝に望む藤田。
そして迎えた決勝レース。
午後一番に20周のレースが始まった。TZ250で初のスタートを上々の出来で決めた藤田は、ポジションをキープしてオープニングラップを2番手で通過。トップは全日本参戦経験者の星野選手。第一コーナー進入で一気に差を詰める藤田に対し、立ち上がりで徐々に差を広げてゆく星野。藤田は周回ごとにその差を広げられてゆく。
タイムも1秒台前半で止まってしまい、逆に3番手集団が追いついてくる。しかし藤田はココからリズムを取り直し、10周を過ぎた中盤から0秒台を連発。トップと変わらぬペースで最後まで走りきり、GP250初レースを2位表彰台で飾った。
ST600・飯島
ヤマハYZF-R6にスイッチしての初レースは雨の中のウエットコンディションとなった。 チーム員や仲間の声援を受け気合の入りすぎた飯島はコースイン1周目の第2ヘアピンでハイサイド転倒。気合が空回りしてしまい残念ながら予選落ちで開幕戦を終えた。TC600・田村・風晴
昨年デビューレースでチームメイトの同士討ちとなった田村と風晴の二人が因縁の対決で迎えた開幕戦。公式予選では風晴が1分05秒888で11位を獲得。一方田村はオフシーズンの練習不足がたたり1分06秒で19位に終わる。そして迎えた決勝。
スタートで遅れた風晴の背後に田村が続く形でオープニングラップを通過。レース終盤まで二人の攻防が続き残り3周でついに田村が前に出る。すると田村は一気にペースを上げ自己ベストとなる1分04秒867を記録して風晴を振るきりそのままフィニッシュ。田村13位。風晴14位と二人そろってポイントを獲得した。
次戦は3月22日開催の茂木選手権開幕戦に阿久津、遠藤といったST600ライダーが参戦いたします。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
2008.10.5.
2008′ 10/5 全日本(最終戦) 第6戦 岡山国際 総括
■レース結果報告
全日本選手権・最終戦、岡山大会、伊藤勇樹8位。ランキング9位決定!
世界グランプリから1週間のハードスケジュールで迎えた全日本選手権・最終戦、
岡山国際サーキットで開催されたレース結果をご報告致します
イベント名 全日本選手権(最終戦) 第6戦
日時・場所 2008年10月5日・岡山国際サーキット
GP250 伊藤勇樹 予選 9位 決勝 8位
今年の岡山は事前練習に時間をとることが出来ず、2週間前のタイヤメーカーテストのみでレースウイークを迎えた伊藤。その事前テストでは35秒前半までしかタイムを伸ばすことが出来ず、目標タイムの32秒台に向けて課題を残した状態で世界グランプリを経て岡山入りした。
ウイーク初日の金曜日は天候にも恵まれ、午前、午後の2回のセッションを走行。伊藤は1回目1分36秒106で10番手、2回目は1分35秒254で9番手となり、初日目標の34秒台に惜しくも届かない。岡山のコースは3つのセクターに分かれてタイムを表示されるが、伊藤は上位陣に対し特にセクター2と呼ばれる区間(S字からダブルヘアピン)で1秒以上のタイム差があり、特にヘアピンコーナーのような曲がりこんだコーナーで大きく引き離されてしまう傾向がある。
この区間タイムを詰めるためサスセットは徐々にリヤのセットを固める方向に変更。更に走行ラインのアレンジを試みるが大きな手応えを得るまでには至らない。それでも区間タイムの開きを僅かづつだが詰めてきており、公式予選で更なるタイムアップを目指す。
翌日の土曜日も秋晴れの中公式予選が行なわれた。前日から更に前後のサスセットをハードな方向にセットした伊藤は、35秒台前半のタイムを記録したところでピットインし、車高を上げて再びタイムアタックに出る。しかしこの変更は裏目に出てしまいフロントのハネを誘発しタイムを詰めることができない。再びピットインした伊藤は車高を戻し、僅かにフロントサスのイニシャルを抜いて最後のアタックに出てゆく。
微細な変更だがフィーリングが向上した伊藤は35秒前半にペースアップ、そして34秒台に入り更にペースを上げてゆくが、ここから数周クリアラップをとれずに時間が経過して行く。いよいよ最終ラップとなったとき、後方から来た宇井選手にバックストレートで交わされその後方につくチャンスが来たが、コントロールラインを通過したときには惜しくも時間切れでチェッカーとなってしまった。この最終ラップで伊藤は宇井選手がヘアピンコーナーでオーバーランし自分も同じラインを通過してしまったとコメントしてきた。
実はこのときの区間タイムは自己ベストを記録しており、結果的に加速しやすい走行ラインだったことを確認した。伊藤にとってオーバーランと思える走行ラインが理想的な走行ラインでありそれを発見することが出来たのである。
問題点はあるもののこの走行ラインを自分のものにするために、翌日の朝のフリー走行に向け準備を進める。
決勝日朝、残念ながら天気予報よりも早く雨が降り出し、朝のフリー走行は各クラスともウエットコンディションでの走行となった。このフリー走行で伊藤はなんと1周目のダブルヘアピン立上がりで転倒を喫してしまう。それでもすぐにマシンを起こし走行を続けるがヘルメットのスクリーンが外れてしまいピットイン。マシンを修復し、サスセットを変更して再びコースインするがすぐにチェッカーが出されてしまいフリー走行を終える事となった。
午後からの決勝は小雨が降り続ける中、定刻の15時50分に15周のレースがスタートした。 無難なスタートを決めた伊藤はオープニングラップを10番手で通過。
トップは富沢、これを追いかける宇井がオープニングラップに転倒。さらに宇井の転倒で2番手に上がった及川も2周目に転倒と波乱の展開となった。伊藤は8番手争いの集団でレース序盤を消化。5周目に集団を抜け出した伊藤は前を行く濱本に迫ってゆく。レース中盤、濱本との距離は一進一退を繰り返しながら徐々にその差を詰めてゆく。しかし一度は目前まで迫ったその距離だったがレース終盤にかけて今度は逆に徐々に濱本に離されてしまう。
懸命な追い上げも及ばず伊藤はそのままの順位でチェッカーをくぐり最終戦を終えた。
今大会を持って全日本選手権の全日程は終了。
伊藤勇樹は合計43ポイントでランキング9位が確定した。
GP250クラスへの参戦3年目としては更なる飛躍を期待していたものの不満の残る結果となってしまった。今期は序盤の流れをもっとも得意なオートポリスで断ち切ってしまい結果的にランキングを含め不本意なシーズンとなってしまったが、そのような状況の中でも各コースで自己ベストを更新し、オートポリスでは表彰台をしっかりと射程距離に捉えることが出来るまでに成長。
また苦手な雨でも大きくタイムを崩すこと無くまとめることが出来るようになり、確実に走りのレベルを高めてきている。世界グランプリの初参戦も結果としては惨敗に終わったものの、世界の走りを間近にした経験は全日本では得ることが出来ない貴重な時間であり、世界の走りとの差を知り、走りのきっかけを掴むヒントを得ることが出きた。
16歳の伊藤にとっては中身の濃い一年であった。
このような一年を無事過ごすことが出来ましたのも、ご支援、ご協力を戴きましたスポンサーの皆様のお陰です。誠に有難うございました。
全日本選手権は今大会で終了しましたが、DOG FIGHT RACINGのレースはまだ続きます、次戦はツインリンク茂木の最終戦と筑波の最終戦が2週連続で開催されます。よろしくお願いいたします。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
岡山はとても良い天気で、前回のMotoGPで学んだ事をART合同走行で試してみようと思いました。 金曜日はセッティングとライディングを入念に確認して土曜日の予選に繋げて行こうと思いました。
土曜日の予選,僕は宇井選手や高橋選手を標的に走行することにしました。
しかし、なかなか会えません。
ようやく宇井選手に会ったのですがチェッカーになってしまいました。
日曜の決勝はあいにくの雨になってしまいました。
決勝がスタート、水しぶきが一気に舞い1コーナーに進入して行きました。1コーナーをぬけるとすごい大混戦になりながら3コーナー、アットウッドカーブに差し掛かった時点では11番手ぐらいに付けていました。
レースは6周目を超える所で濱本選手の姿が見えたので必死に追いかけました。 10周目,濱本選手との差がなかなか詰まりません。追いついたり離れたりの繰り返しでした。 なんどもリアタイアが滑っている状況の中、ようやくチェッカーを受けました。結果は8位でした。
レース後はなぜだか泣いてしまいました。
最終戦は終わりましたが、これもがんばって行きたいので応援よろしくお願い致します。
ありがとうございました。
■レース結果報告
全日本選手権・最終戦、岡山大会、伊藤勇樹8位。ランキング9位決定!
世界グランプリから1週間のハードスケジュールで迎えた全日本選手権・最終戦、
岡山国際サーキットで開催されたレース結果をご報告致します
イベント名 全日本選手権(最終戦) 第6戦
日時・場所 2008年10月5日・岡山国際サーキット
レース結果
GP250 伊藤勇樹 予選 9位 決勝 8位
GP250・伊藤勇樹
今年の岡山は事前練習に時間をとることが出来ず、2週間前のタイヤメーカーテストのみでレースウイークを迎えた伊藤。その事前テストでは35秒前半までしかタイムを伸ばすことが出来ず、目標タイムの32秒台に向けて課題を残した状態で世界グランプリを経て岡山入りした。
ウイーク初日の金曜日は天候にも恵まれ、午前、午後の2回のセッションを走行。伊藤は1回目1分36秒106で10番手、2回目は1分35秒254で9番手となり、初日目標の34秒台に惜しくも届かない。岡山のコースは3つのセクターに分かれてタイムを表示されるが、伊藤は上位陣に対し特にセクター2と呼ばれる区間(S字からダブルヘアピン)で1秒以上のタイム差があり、特にヘアピンコーナーのような曲がりこんだコーナーで大きく引き離されてしまう傾向がある。
この区間タイムを詰めるためサスセットは徐々にリヤのセットを固める方向に変更。更に走行ラインのアレンジを試みるが大きな手応えを得るまでには至らない。それでも区間タイムの開きを僅かづつだが詰めてきており、公式予選で更なるタイムアップを目指す。
翌日の土曜日も秋晴れの中公式予選が行なわれた。前日から更に前後のサスセットをハードな方向にセットした伊藤は、35秒台前半のタイムを記録したところでピットインし、車高を上げて再びタイムアタックに出る。しかしこの変更は裏目に出てしまいフロントのハネを誘発しタイムを詰めることができない。再びピットインした伊藤は車高を戻し、僅かにフロントサスのイニシャルを抜いて最後のアタックに出てゆく。
微細な変更だがフィーリングが向上した伊藤は35秒前半にペースアップ、そして34秒台に入り更にペースを上げてゆくが、ここから数周クリアラップをとれずに時間が経過して行く。いよいよ最終ラップとなったとき、後方から来た宇井選手にバックストレートで交わされその後方につくチャンスが来たが、コントロールラインを通過したときには惜しくも時間切れでチェッカーとなってしまった。この最終ラップで伊藤は宇井選手がヘアピンコーナーでオーバーランし自分も同じラインを通過してしまったとコメントしてきた。
実はこのときの区間タイムは自己ベストを記録しており、結果的に加速しやすい走行ラインだったことを確認した。伊藤にとってオーバーランと思える走行ラインが理想的な走行ラインでありそれを発見することが出来たのである。
問題点はあるもののこの走行ラインを自分のものにするために、翌日の朝のフリー走行に向け準備を進める。
決勝日朝、残念ながら天気予報よりも早く雨が降り出し、朝のフリー走行は各クラスともウエットコンディションでの走行となった。このフリー走行で伊藤はなんと1周目のダブルヘアピン立上がりで転倒を喫してしまう。それでもすぐにマシンを起こし走行を続けるがヘルメットのスクリーンが外れてしまいピットイン。マシンを修復し、サスセットを変更して再びコースインするがすぐにチェッカーが出されてしまいフリー走行を終える事となった。
午後からの決勝は小雨が降り続ける中、定刻の15時50分に15周のレースがスタートした。 無難なスタートを決めた伊藤はオープニングラップを10番手で通過。
トップは富沢、これを追いかける宇井がオープニングラップに転倒。さらに宇井の転倒で2番手に上がった及川も2周目に転倒と波乱の展開となった。伊藤は8番手争いの集団でレース序盤を消化。5周目に集団を抜け出した伊藤は前を行く濱本に迫ってゆく。レース中盤、濱本との距離は一進一退を繰り返しながら徐々にその差を詰めてゆく。しかし一度は目前まで迫ったその距離だったがレース終盤にかけて今度は逆に徐々に濱本に離されてしまう。
懸命な追い上げも及ばず伊藤はそのままの順位でチェッカーをくぐり最終戦を終えた。
今大会を持って全日本選手権の全日程は終了。
伊藤勇樹は合計43ポイントでランキング9位が確定した。
GP250クラスへの参戦3年目としては更なる飛躍を期待していたものの不満の残る結果となってしまった。今期は序盤の流れをもっとも得意なオートポリスで断ち切ってしまい結果的にランキングを含め不本意なシーズンとなってしまったが、そのような状況の中でも各コースで自己ベストを更新し、オートポリスでは表彰台をしっかりと射程距離に捉えることが出来るまでに成長。
また苦手な雨でも大きくタイムを崩すこと無くまとめることが出来るようになり、確実に走りのレベルを高めてきている。世界グランプリの初参戦も結果としては惨敗に終わったものの、世界の走りを間近にした経験は全日本では得ることが出来ない貴重な時間であり、世界の走りとの差を知り、走りのきっかけを掴むヒントを得ることが出きた。
16歳の伊藤にとっては中身の濃い一年であった。
このような一年を無事過ごすことが出来ましたのも、ご支援、ご協力を戴きましたスポンサーの皆様のお陰です。誠に有難うございました。
全日本選手権は今大会で終了しましたが、DOG FIGHT RACINGのレースはまだ続きます、次戦はツインリンク茂木の最終戦と筑波の最終戦が2週連続で開催されます。よろしくお願いいたします。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
☆ライダーコメント☆ 伊藤 勇樹
岡山はとても良い天気で、前回のMotoGPで学んだ事をART合同走行で試してみようと思いました。 金曜日はセッティングとライディングを入念に確認して土曜日の予選に繋げて行こうと思いました。
土曜日の予選,僕は宇井選手や高橋選手を標的に走行することにしました。
しかし、なかなか会えません。
ようやく宇井選手に会ったのですがチェッカーになってしまいました。
日曜の決勝はあいにくの雨になってしまいました。
決勝がスタート、水しぶきが一気に舞い1コーナーに進入して行きました。1コーナーをぬけるとすごい大混戦になりながら3コーナー、アットウッドカーブに差し掛かった時点では11番手ぐらいに付けていました。
レースは6周目を超える所で濱本選手の姿が見えたので必死に追いかけました。 10周目,濱本選手との差がなかなか詰まりません。追いついたり離れたりの繰り返しでした。 なんどもリアタイアが滑っている状況の中、ようやくチェッカーを受けました。結果は8位でした。
レース後はなぜだか泣いてしまいました。
最終戦は終わりましたが、これもがんばって行きたいので応援よろしくお願い致します。
ありがとうございました。
2008.9.28.
2008′ 9/28 MotoGP 第15戦 日本(もてぎ)
■レース結果報告
2008年世界グランプリ・日本大会が栃木県ツインリンク茂木にて開催されました。
当チームからは、伊藤勇樹、がワイルドカードで初参戦いたしました。
そのレース結果をご報告致します
イベント名 世界グランプリ 第15戦
日時・場所 2008年9月28日・ツインリンク茂木
観客 54,000人
GP250 伊藤勇樹 予選 24位 決勝 23位
全日本選手権参戦開始をした3年前に目標とした世界グランプリへの参戦をワイルドカード枠4番目でかろうじてクリアし今回グランプリデビューを飾った伊藤勇樹。しかしその現実は非常に厳しく、グランプリの流れに乗る事さえも出来ないままあっとゆうまにレースウイークを終える悔しさの残るレースとなりました。
事前テストでは使用ガソリンの変更に備えキャブセッティング、燃焼室形状、圧縮、点火時期と様々な組み合わせをテストしましたがベストなセットを見つける事が出来ないまま本番を向かえる事となった。それでも消去法でエンジンの最終仕様は結果的にノーマルと同様の仕様に落ち着き、若干の圧縮アップと点火特性の変更(進角方向)でレースウイークを迎えた。
ウイーク初日の金曜日は曇り空から時折雨が落ちコースを濡らしてゆく。
GP125、MOTO-GPと続くフリー走行はウエットコンディション。しかし雨が上がりGP250のフリー走行では徐々に路面が乾いてゆく。ウエットコンディションで始まった序盤は20番手以内を走行していた伊藤だが路面が乾いてきた終盤に各車がドライタイヤに変更する中ピットインのタイミングが遅れた伊藤はドライタイヤでのアタックが間に合わず25番手で初走行を終えた。
全日本なら午後もフリー走行だが、世界グランプリでは午後からは一回目の公式予選が開催される。天気予報では土・日曜日の天候は晴の予報だが、変わりやすいこの時期の天候で明日雨が降れば、金曜日の予選結果でグリッドは決まってしまう。そのため気を抜いた走りは出来ない。キャブセット、マシンセットをドライコンディションに設定して変更。午後の公式予選に臨んだ。
コースはドライコンディションながら路面温度も低く各選手が攻めきれないようだ。伊藤は今年春の全日本選手権のときに1分56秒台を記録しているが周回を重ねるタイムはそれに大きく及ばない58秒台が精一杯のアタックが続く。唯一の救いはエンジンセットが良い方向にまとまりTZ250ユーザーの中で国内3選手の中でトップスピードを記録していた事だ。しかし他車との差は歴然で10km以上の速度差と加速の違いを見せ付けられてしまう。結局伊藤はタイムを伸ばす事が出来ず総合25番手で一回目の公式予選を終えた。
二日目を迎えた土曜日は天気に恵まれ晴。
車体セットを大幅に変更して臨んだフリー走行で全日本のときのフィーリングを取り戻し始めた伊藤は1分57秒台で周回を重ねセッティングをつめてゆく。そして午後に行われた2回目の公式予選。コースイン直後にマシンの不調からピットに戻る伊藤。プラグを交換して再度コースインするが再びピットに戻ってくる。原因は排気バルブの緩みでメカニックが緊急修復してピットアウトして行く。
マシンは調子を取り戻し伊藤は残り20分でタイムアタックを再び開始。周回ごとにタイムを積め57秒台に突入。更にタイムを詰めてゆくと最終ラップに57秒0のベストタイムを記録した所でチェッカーとなってしまった。序盤のトラブルが手痛い。結果は総合24番手となり6列目から決勝に臨む事となった。
公式予選を終えた後もリヤのセッティングが決まらなかった伊藤はメカニックとミーティングを行い、車高の変更(アップ)を行い明日のフリー走行で最終確認を行う事となった。
決勝の日曜日は曇り空となり気温・路面温度共に低い中で朝のフリー走行が行われた。マシンセットの確認をしながらペースを上げてゆく伊藤。マシン状態は慣らしセットながら状態が良く、トップスピードも伸びている。しかしタイムが伸びない。58秒台で周回する伊藤はマシンセットを変えることなく走り続けるがタイムを短縮する動きは見られない。結局最後までセッティングを変えることなく走りきった伊藤はフリー走行を終えた後のミーティングで車高を昨日の予選の状態に戻す事を決め決勝に臨む事を選択した。
天候は回復せず曇り空の中、12時15分に23周の決勝レースがスタートした。
スタートに出遅れた伊藤は第一コーナーに最後尾で侵入。そして続く第3コーナー立ち上がりで前方のマシンがハイサイドで激しく転倒。このとき外れたガソリンタンクからこぼれたガソリンがコース上に若干残る。転倒したマシンをかろうじてよけた伊藤だがこのガソリンを踏んでしまい、スリップの呪縛にとらわれてしまう。
このアクシデントで前方のマシンと更に差が開いてしまうが、徐々にペースを上げて前方にいる同じワイルドカード参戦の遠藤を追う。タイムの上昇と共にその差が詰まり始めた7周目に伊藤は最終コーナー立ち上がりで大きくリヤがスライドしハイサイド寸前までの状態となってしまう。このスリップでガソリンに乗ったせいでタイヤにオイルが付着していると考えた伊藤はペースダウン。
走りが一気に萎縮してしまい徐々に前方との差が開いてゆく。更に1周目にコースアウトし最後尾に落ちたライダーにまで抜かれ最後尾にポジションを落としてしまう。 伊藤は懸命に喰い付き11周目に決勝レースのベストラップを記録しながら着いてゆく。すると前方のライダーは再びミスを犯し、ポジションが入れ替わるがなんと伊藤はピットに戻ってきてしまう。
リヤタイヤのスリップから危険を感じてのピットインだった。
リヤタイヤを交換して再びコースに戻った伊藤。この時点で2周遅れとなってしまう。タイヤを交換した伊藤だがタイムが上がる事も無く周回を重ね、17周目にはトップ集団に抜かれて3周遅れとなってしまう。その後も58秒台で走行を続け20周でチェッカーを受けGP初参戦のレースを終えた。
ガソリン付着によるタイヤスリップではない事、決勝レース中に戦列を放棄した事、周回遅れとなるときの処理のまずさ・・・・様々な問題をレース後に叱責され、悔しさの残る惨敗のレースウイークを終えた。
初参戦の世界グランプリにチーム・ライダー共に飲まれてしまい、流れを掴む事が出来ないままレースウイークを終える事となってしまいました。対応し切れなかった様々な悔しさを今後の糧にして最終戦の岡山、そして来期につなげてゆきたいと思います。
3年前に立てた目標を実践する事が出来た事はチーム&ライダーの確かな成長の証であり、GP参戦で大きく頭を叩かれる結果となりましたが確実に前進していると確信しております。 今後も諦めることなくしつこく前進してゆきます。
今大会参戦に向け、多くのご支援ご協力を頂き、誠に有難うございました。
惨敗という御報告も恥ずかしい成績で終える事となってしまいましたが、何卒、今後も御支援戴けますようお願い申し上げます。
有難うございました。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
■レース結果報告
2008年世界グランプリ・日本大会が栃木県ツインリンク茂木にて開催されました。
当チームからは、伊藤勇樹、がワイルドカードで初参戦いたしました。
そのレース結果をご報告致します
イベント名 世界グランプリ 第15戦
日時・場所 2008年9月28日・ツインリンク茂木
観客 54,000人
レース結果
GP250 伊藤勇樹 予選 24位 決勝 23位
GP250・伊藤勇樹
全日本選手権参戦開始をした3年前に目標とした世界グランプリへの参戦をワイルドカード枠4番目でかろうじてクリアし今回グランプリデビューを飾った伊藤勇樹。しかしその現実は非常に厳しく、グランプリの流れに乗る事さえも出来ないままあっとゆうまにレースウイークを終える悔しさの残るレースとなりました。
事前テストでは使用ガソリンの変更に備えキャブセッティング、燃焼室形状、圧縮、点火時期と様々な組み合わせをテストしましたがベストなセットを見つける事が出来ないまま本番を向かえる事となった。それでも消去法でエンジンの最終仕様は結果的にノーマルと同様の仕様に落ち着き、若干の圧縮アップと点火特性の変更(進角方向)でレースウイークを迎えた。
ウイーク初日の金曜日は曇り空から時折雨が落ちコースを濡らしてゆく。
GP125、MOTO-GPと続くフリー走行はウエットコンディション。しかし雨が上がりGP250のフリー走行では徐々に路面が乾いてゆく。ウエットコンディションで始まった序盤は20番手以内を走行していた伊藤だが路面が乾いてきた終盤に各車がドライタイヤに変更する中ピットインのタイミングが遅れた伊藤はドライタイヤでのアタックが間に合わず25番手で初走行を終えた。
全日本なら午後もフリー走行だが、世界グランプリでは午後からは一回目の公式予選が開催される。天気予報では土・日曜日の天候は晴の予報だが、変わりやすいこの時期の天候で明日雨が降れば、金曜日の予選結果でグリッドは決まってしまう。そのため気を抜いた走りは出来ない。キャブセット、マシンセットをドライコンディションに設定して変更。午後の公式予選に臨んだ。
コースはドライコンディションながら路面温度も低く各選手が攻めきれないようだ。伊藤は今年春の全日本選手権のときに1分56秒台を記録しているが周回を重ねるタイムはそれに大きく及ばない58秒台が精一杯のアタックが続く。唯一の救いはエンジンセットが良い方向にまとまりTZ250ユーザーの中で国内3選手の中でトップスピードを記録していた事だ。しかし他車との差は歴然で10km以上の速度差と加速の違いを見せ付けられてしまう。結局伊藤はタイムを伸ばす事が出来ず総合25番手で一回目の公式予選を終えた。
二日目を迎えた土曜日は天気に恵まれ晴。
車体セットを大幅に変更して臨んだフリー走行で全日本のときのフィーリングを取り戻し始めた伊藤は1分57秒台で周回を重ねセッティングをつめてゆく。そして午後に行われた2回目の公式予選。コースイン直後にマシンの不調からピットに戻る伊藤。プラグを交換して再度コースインするが再びピットに戻ってくる。原因は排気バルブの緩みでメカニックが緊急修復してピットアウトして行く。
マシンは調子を取り戻し伊藤は残り20分でタイムアタックを再び開始。周回ごとにタイムを積め57秒台に突入。更にタイムを詰めてゆくと最終ラップに57秒0のベストタイムを記録した所でチェッカーとなってしまった。序盤のトラブルが手痛い。結果は総合24番手となり6列目から決勝に臨む事となった。
公式予選を終えた後もリヤのセッティングが決まらなかった伊藤はメカニックとミーティングを行い、車高の変更(アップ)を行い明日のフリー走行で最終確認を行う事となった。
決勝の日曜日は曇り空となり気温・路面温度共に低い中で朝のフリー走行が行われた。マシンセットの確認をしながらペースを上げてゆく伊藤。マシン状態は慣らしセットながら状態が良く、トップスピードも伸びている。しかしタイムが伸びない。58秒台で周回する伊藤はマシンセットを変えることなく走り続けるがタイムを短縮する動きは見られない。結局最後までセッティングを変えることなく走りきった伊藤はフリー走行を終えた後のミーティングで車高を昨日の予選の状態に戻す事を決め決勝に臨む事を選択した。
天候は回復せず曇り空の中、12時15分に23周の決勝レースがスタートした。
スタートに出遅れた伊藤は第一コーナーに最後尾で侵入。そして続く第3コーナー立ち上がりで前方のマシンがハイサイドで激しく転倒。このとき外れたガソリンタンクからこぼれたガソリンがコース上に若干残る。転倒したマシンをかろうじてよけた伊藤だがこのガソリンを踏んでしまい、スリップの呪縛にとらわれてしまう。
このアクシデントで前方のマシンと更に差が開いてしまうが、徐々にペースを上げて前方にいる同じワイルドカード参戦の遠藤を追う。タイムの上昇と共にその差が詰まり始めた7周目に伊藤は最終コーナー立ち上がりで大きくリヤがスライドしハイサイド寸前までの状態となってしまう。このスリップでガソリンに乗ったせいでタイヤにオイルが付着していると考えた伊藤はペースダウン。
走りが一気に萎縮してしまい徐々に前方との差が開いてゆく。更に1周目にコースアウトし最後尾に落ちたライダーにまで抜かれ最後尾にポジションを落としてしまう。 伊藤は懸命に喰い付き11周目に決勝レースのベストラップを記録しながら着いてゆく。すると前方のライダーは再びミスを犯し、ポジションが入れ替わるがなんと伊藤はピットに戻ってきてしまう。
リヤタイヤのスリップから危険を感じてのピットインだった。
リヤタイヤを交換して再びコースに戻った伊藤。この時点で2周遅れとなってしまう。タイヤを交換した伊藤だがタイムが上がる事も無く周回を重ね、17周目にはトップ集団に抜かれて3周遅れとなってしまう。その後も58秒台で走行を続け20周でチェッカーを受けGP初参戦のレースを終えた。
ガソリン付着によるタイヤスリップではない事、決勝レース中に戦列を放棄した事、周回遅れとなるときの処理のまずさ・・・・様々な問題をレース後に叱責され、悔しさの残る惨敗のレースウイークを終えた。
初参戦の世界グランプリにチーム・ライダー共に飲まれてしまい、流れを掴む事が出来ないままレースウイークを終える事となってしまいました。対応し切れなかった様々な悔しさを今後の糧にして最終戦の岡山、そして来期につなげてゆきたいと思います。
3年前に立てた目標を実践する事が出来た事はチーム&ライダーの確かな成長の証であり、GP参戦で大きく頭を叩かれる結果となりましたが確実に前進していると確信しております。 今後も諦めることなくしつこく前進してゆきます。
今大会参戦に向け、多くのご支援ご協力を頂き、誠に有難うございました。
惨敗という御報告も恥ずかしい成績で終える事となってしまいましたが、何卒、今後も御支援戴けますようお願い申し上げます。
有難うございました。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
2008.9.7.
2008′ 9/7 全日本 第5戦 鈴鹿 総括
■レース結果報告
世界グランプリ直前の鈴鹿大会、伊藤勇樹9位でフィニッシュ!
全日本選手権初のJSB1000クラスの2ヒート製で開催されました全日本選手権第5戦。
当チームからは伊藤選手と草薙選手の怪我により交代ライダーとして参戦した中山選手の2名が参戦。そのレース結果をご報告致します
イベント名 全日本選手権 第5戦
日時・場所 2008年9月7日・鈴鹿サーキット
観客動員数 17,000人
GP250 伊藤勇樹 予選 9位 決勝 9位
ST600 中山英樹 予選 41位 決勝 31位
世界グランプリ参戦が決まった伊藤選手は茂木の練習が重なり、事前テストの無いまま鈴鹿のレースを迎えることとなった。迎えた金曜日の公式練習。明け方の激しい雨によりコース上はフルウエット状態だったが天候は急速に回復し走行時間を迎える頃には雨が上がりコース上は徐々にドライコンディションに変わってゆく。
しかし明け方まで続いた大雨によりコース上にはいくつもの川が残り、午前中のセッションは各選手がセットアップを詰めきれない中途半端な走行となってしまった。午後になっても完璧なドライコンディションとは言えないコンディションの中、2回目のセッションが行なわれた。伊藤は路面状態からやや柔らかめのセットでコースイン。徐々にペースを上げて行きながらピットインを繰り返しサスセットをハードな方向に変更してゆく。
テスト不足がたたり最後までセットアップをつめ切れ無いままセッションを終えた伊藤はトップから4秒遅れの19秒台で総合12番手に沈んでしまう。翌日の予選は1回のみとなるためチームは大幅なサスセットの変更を決め予選に臨んだ。
土曜日の公式予選はドライコンディションとなるが全体的に路面グリップが悪く全体のタイムが伸びない。そんな中伊藤は、サスセットの変更が良い方向に決まり前日からのタイムを一気に2秒以上詰める。更にピットインでセットを変更する度に少しづつタイムを詰めるが、自己ベストには程遠く2分17秒158で総合9番手となる。
車体セットやキャブセットを見直し翌日朝のフリー走行に臨んだ伊藤は、若干の改善は感じるもののダンロップコーナーや200R等で車体リヤ周りの違和感を拭い去ることが出来ないでいた。 そしてなんと、決勝に向けマシンメンテナンスをしていた時にリヤサスペンションリンクにクラックが入っていることが判明した。車体リヤ回りの違和感の原因かもしれない。チームはすぐに部品を交換し決勝に向け準備を進める。
今回はいつものように最後のレースとなったGP250クラス。定刻の16時20分、決勝レースがスタートされた。スタートで出遅れた伊藤は後方集団に飲み込まれ12番手まで順位を落としてしまう。必死の巻き返しでオープニングラップを10番手とポジションを二つ上げてコントロールラインを通過。上位集団が14秒台で離れてゆく中17~18秒台で周回する第3グループの中でバトルを展開。このとき伊藤のマシンはリヤサスリンクの問題から出ていたと思われる違和感は改善していたが、逆に各高速コーナー立ち上がりでリヤタイヤの跳ねと横滑りに序盤から悩まされる事となっていた。
タイヤの磨耗と共に状況は更に悪化してゆくが伊藤は予選タイムを更新する走りでレース中盤には8番手まで上昇。それでも後続を引き離すことはできず集団のままレース終盤に突入する。10周目には一度11番手まで順位を落とすが最終ラップに2台を抜き9番手でチェッカーを受けた。
草薙選手が怪我により欠場のため急遽代役参戦となった中山選手。
鈴鹿4時間耐久では小松選手とペアを組み3位表彰台を獲得した中山ですが、全日本選手権は初挑戦。激戦の鈴鹿で予選通過も危ぶまれる状況での参戦となりました。
金曜日の公式練習はコースコンディションも悪いため、マシンセットに重点を置き走行を実施。ポジション、サスセット、エンジンフィーリングなどを少しづつ自分好みにセットしてゆくことに終始して初日を終えた。翌、土曜日の公式予選。1回目のセッションで2分24秒を記録してクラス23番手、総合46番手となる。鈴鹿のフルグリッドは44台のためこのままでは予選落ちとなってしまう。そして迎えた2回目の予選。中山はこのセッションの4周目に2分22秒を記録して一気にポジションを総合41番手に上げる。更に区間ベストでアタックを続けるが最終セクションシケインでクリアラップを旨くとることが出来ずベストタイム更新には至らなかった。結局4周目に出したタイムがベストタイムとなり激戦の鈴鹿で総合41番手を獲得し予選通過を果たした。
日曜の決勝当日、天気は事前予報と大きく変わり快晴の真夏日となった。路面温度が急速に上がり決勝レースは上位陣に転倒が相次ぐ荒れた展開となった。5周目にトップの野田の転倒を皮切りに、トップに立った小西、国川、生形、レース終盤には武田、大石といったヤマハ勢も転倒を喫して戦列を去ってしまう。
そんな荒れたレース展開の中、中山は確実にポジションを上げてゆくが3周目にヘアピンコーナーで中山も転倒を喫してしまう。幸い軽いスリップダウンだったためマシンを起こし戦列に復帰。予選タイムを超える22秒495のベストタイムを記録して最後まで走りきり、31位完走でレースを終えた。
DOG FIGHT RACING の次回のレースは、いよいよ3週間後に開催される世界グランプリ・日本大会となります。伊藤勇樹のGP初挑戦です。よろしくお願いいたします。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
■レース結果報告
世界グランプリ直前の鈴鹿大会、伊藤勇樹9位でフィニッシュ!
全日本選手権初のJSB1000クラスの2ヒート製で開催されました全日本選手権第5戦。
当チームからは伊藤選手と草薙選手の怪我により交代ライダーとして参戦した中山選手の2名が参戦。そのレース結果をご報告致します
イベント名 全日本選手権 第5戦
日時・場所 2008年9月7日・鈴鹿サーキット
観客動員数 17,000人
レース結果
GP250 伊藤勇樹 予選 9位 決勝 9位
ST600 中山英樹 予選 41位 決勝 31位
GP250・伊藤勇樹
世界グランプリ参戦が決まった伊藤選手は茂木の練習が重なり、事前テストの無いまま鈴鹿のレースを迎えることとなった。迎えた金曜日の公式練習。明け方の激しい雨によりコース上はフルウエット状態だったが天候は急速に回復し走行時間を迎える頃には雨が上がりコース上は徐々にドライコンディションに変わってゆく。
しかし明け方まで続いた大雨によりコース上にはいくつもの川が残り、午前中のセッションは各選手がセットアップを詰めきれない中途半端な走行となってしまった。午後になっても完璧なドライコンディションとは言えないコンディションの中、2回目のセッションが行なわれた。伊藤は路面状態からやや柔らかめのセットでコースイン。徐々にペースを上げて行きながらピットインを繰り返しサスセットをハードな方向に変更してゆく。
テスト不足がたたり最後までセットアップをつめ切れ無いままセッションを終えた伊藤はトップから4秒遅れの19秒台で総合12番手に沈んでしまう。翌日の予選は1回のみとなるためチームは大幅なサスセットの変更を決め予選に臨んだ。
土曜日の公式予選はドライコンディションとなるが全体的に路面グリップが悪く全体のタイムが伸びない。そんな中伊藤は、サスセットの変更が良い方向に決まり前日からのタイムを一気に2秒以上詰める。更にピットインでセットを変更する度に少しづつタイムを詰めるが、自己ベストには程遠く2分17秒158で総合9番手となる。
車体セットやキャブセットを見直し翌日朝のフリー走行に臨んだ伊藤は、若干の改善は感じるもののダンロップコーナーや200R等で車体リヤ周りの違和感を拭い去ることが出来ないでいた。 そしてなんと、決勝に向けマシンメンテナンスをしていた時にリヤサスペンションリンクにクラックが入っていることが判明した。車体リヤ回りの違和感の原因かもしれない。チームはすぐに部品を交換し決勝に向け準備を進める。
今回はいつものように最後のレースとなったGP250クラス。定刻の16時20分、決勝レースがスタートされた。スタートで出遅れた伊藤は後方集団に飲み込まれ12番手まで順位を落としてしまう。必死の巻き返しでオープニングラップを10番手とポジションを二つ上げてコントロールラインを通過。上位集団が14秒台で離れてゆく中17~18秒台で周回する第3グループの中でバトルを展開。このとき伊藤のマシンはリヤサスリンクの問題から出ていたと思われる違和感は改善していたが、逆に各高速コーナー立ち上がりでリヤタイヤの跳ねと横滑りに序盤から悩まされる事となっていた。
タイヤの磨耗と共に状況は更に悪化してゆくが伊藤は予選タイムを更新する走りでレース中盤には8番手まで上昇。それでも後続を引き離すことはできず集団のままレース終盤に突入する。10周目には一度11番手まで順位を落とすが最終ラップに2台を抜き9番手でチェッカーを受けた。
ST600・中山英樹
草薙選手が怪我により欠場のため急遽代役参戦となった中山選手。
鈴鹿4時間耐久では小松選手とペアを組み3位表彰台を獲得した中山ですが、全日本選手権は初挑戦。激戦の鈴鹿で予選通過も危ぶまれる状況での参戦となりました。
金曜日の公式練習はコースコンディションも悪いため、マシンセットに重点を置き走行を実施。ポジション、サスセット、エンジンフィーリングなどを少しづつ自分好みにセットしてゆくことに終始して初日を終えた。翌、土曜日の公式予選。1回目のセッションで2分24秒を記録してクラス23番手、総合46番手となる。鈴鹿のフルグリッドは44台のためこのままでは予選落ちとなってしまう。そして迎えた2回目の予選。中山はこのセッションの4周目に2分22秒を記録して一気にポジションを総合41番手に上げる。更に区間ベストでアタックを続けるが最終セクションシケインでクリアラップを旨くとることが出来ずベストタイム更新には至らなかった。結局4周目に出したタイムがベストタイムとなり激戦の鈴鹿で総合41番手を獲得し予選通過を果たした。
日曜の決勝当日、天気は事前予報と大きく変わり快晴の真夏日となった。路面温度が急速に上がり決勝レースは上位陣に転倒が相次ぐ荒れた展開となった。5周目にトップの野田の転倒を皮切りに、トップに立った小西、国川、生形、レース終盤には武田、大石といったヤマハ勢も転倒を喫して戦列を去ってしまう。
そんな荒れたレース展開の中、中山は確実にポジションを上げてゆくが3周目にヘアピンコーナーで中山も転倒を喫してしまう。幸い軽いスリップダウンだったためマシンを起こし戦列に復帰。予選タイムを超える22秒495のベストタイムを記録して最後まで走りきり、31位完走でレースを終えた。
DOG FIGHT RACING の次回のレースは、いよいよ3週間後に開催される世界グランプリ・日本大会となります。伊藤勇樹のGP初挑戦です。よろしくお願いいたします。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
2008.8.24.
2008′ 8/24 全日本 第4戦 SUGO 総括
■レース結果報告
全日本選手権も後半戦がスタート。
第4戦が8月24日・宮城県の菅生サーキットで開催されました。
今大会には伊藤勇樹が参戦、そのレース結果をご報告致します
イベント名 全日本選手権 第4戦
日時・場所 2008年8月24日・菅生サーキット
GP250 伊藤勇樹 予選 10位 決勝 9位
夏のインターバルの間、茂木での走行練習やダートトレーニングと精力的に走り込みを行なった伊藤勇樹。菅生での事前テストでは2日目に1分33秒フラットまでタイムを縮め、昨年の自己ベストを更新。前半戦の好調を維持した状態で後半戦を迎えることとなった。
レースウイーク初日。例年よりも一日早く木曜日から公式練習が行なわれることとなったが、天候は雨。気温も低く事前テストのデータはその有効性を失ってしまった。そのような中で伊藤はウエットコンディションのマシンセッティングを詰めて行くが、2回目のセッションの終盤、ペースを上げたところで転倒を喫してしまう。SPインコーナーの立ち上がりでのハイサイドによる転倒であった。幸い怪我も無く、マシンのダメージも少なかったのは幸いであった。マシンを修復し翌日金曜日の公式練習を迎える。
金曜日は曇り空から時折小雨が舞う微妙なコンディションとなった。午前中の走行は路面状況もライン上がドライに変わってくる難しい状況の中でコースイン。このセッションで伊藤は再びSPインコーナーで転倒を喫してしまう。今度はペースアップした周回で、進入時に一気に寝かしこんで行ったところでフロントがすくわれてしまう形でのスリップダウンだった。 しかしこの転倒を、伊藤はSPインコーナーのコースサイドで他のマシンの動きや走り方をチェックするチャンスとして、ヒントを得て戻ってきた。いかなる状況でも前に突き進もうとする意欲が現れてきたようだ。
マシンを修復し臨んだ午後のセッションも、路面はライン上がドライ、時折霧雨が舞うコンディションの中で行なわれることとなった。伊藤は慎重にマシンセットを行い、総合12番手でこの走行を終えた。
翌日土曜日の公式予選。
曇り空の下、気温17度と肌寒い中でセッションが始まる。伊藤は序盤7番手タイムを記録してピットイン。低い路面温度のため事前テストのようなタイヤグリップを得られない分リヤのサスセットをソフトな方向に変更。また決勝に向けエンジンセットの変更を行ない再びコースイン。車体のセットに良い方向の確認がとれた所で再びピットイン。リヤタイヤの交換とエンジンセットの更なる調整を行い最後のアタックに出てゆく。残り10分でペースを上げた伊藤は34秒台にタイムを上げ、順位も上げて行く。そして34秒フラットのタイムを出し時間的にも最後のアタックに入った伊藤はセクター1でベストを更新して行くがセクター2でクリアラップを取れず失速。惜しくも34秒01のタイムで総合10番手で公式予選を終えた。
予選の後、決勝の日の天候が雨となる確率が高まり、チームは決勝に向け少ない走行データからウエットコンディションのマシンセットを伊藤と共に話し合い準備を進めた。そして木曜日のテストで試すことが出来なかったセットアップで朝のフリー走行に臨むことを決めた。
決勝の日は朝からの雨。
しかも段々と激しくなる雨脚に、フリー走行では転倒するマシンが数多く発生。
伊藤はエンジン慣らしを含め、徐々にペースを上げながらマシンセットの確認を行なう。少ない時間の中でエンジン慣らしを終え、ペースを上げサスセットの確認を行なう。僅か4周ほどのアタックで走行を終えた伊藤はサスセットの方向についてメカニックとミーティングを行い木曜日のセットをベースとした車体セットに決定し、決勝に臨んだ。しかしこのサスセットには、フロントタイヤに一抹の不安要素を残した状態のぶっつけのセットでのトライであった。
午後に向け雨脚はいっそう強くなり、タイヤチョイスにも変更が必要となってきた。チームはリヤタイヤにヘビーレインを想定したタイヤをチョイス。そして午後一番にGP250クラスの18周の決勝レースがスタートした。まずまずのスタートを切った伊藤はオープニングラップをグリッドと同じ9番手で通過。目の前には富沢がいる。これを追いかけようとするが、サスセットを詰め切れなかった伊藤はコーナー進入で何度もスリップダウンしそうになる。
そのため徐々に富沢が離れて行き、更に後方にいた星野にも交わされてしまう。上位陣から渡辺が転倒により脱落し順位をひとつ上げるが星野との差を詰めることが出来ないままレースは中盤を過ぎてゆく。終盤に入りマシンに対応する走りで徐々にペースを上げてきた伊藤はベストタイムを更新しながら、前方の星野、そして濱本との距離を縮めてゆくが時すでに遅く、9番手のまま18周目のチェッカーを潜った。
「雨のレースで情けないくらい不完全燃焼です。木曜日にもっとセッティングをつめられていれば6位以内には絶対入れたと思うしもっと上も目指せたはず。全ては自分の集中力不足だと思います。だから今回の結果には全然納得がいってません。次回の鈴鹿、そして世界グランプリの茂木ではもっと集中して良い走りを見せたいと思います。」
DOG FIGHT RACING の次回のレースは、2週間後の9月7日に全日本選手権第5戦・鈴鹿サーキットとなります。また、同日に筑波選手権も開催されます。
尚、9月28日には世界グランプリ・茂木大会への参戦も決定いたしました事を、併せてご報告いたします。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
■レース結果報告
全日本選手権も後半戦がスタート。
第4戦が8月24日・宮城県の菅生サーキットで開催されました。
今大会には伊藤勇樹が参戦、そのレース結果をご報告致します
イベント名 全日本選手権 第4戦
日時・場所 2008年8月24日・菅生サーキット
レース結果
GP250 伊藤勇樹 予選 10位 決勝 9位
GP250・伊藤勇樹
夏のインターバルの間、茂木での走行練習やダートトレーニングと精力的に走り込みを行なった伊藤勇樹。菅生での事前テストでは2日目に1分33秒フラットまでタイムを縮め、昨年の自己ベストを更新。前半戦の好調を維持した状態で後半戦を迎えることとなった。
レースウイーク初日。例年よりも一日早く木曜日から公式練習が行なわれることとなったが、天候は雨。気温も低く事前テストのデータはその有効性を失ってしまった。そのような中で伊藤はウエットコンディションのマシンセッティングを詰めて行くが、2回目のセッションの終盤、ペースを上げたところで転倒を喫してしまう。SPインコーナーの立ち上がりでのハイサイドによる転倒であった。幸い怪我も無く、マシンのダメージも少なかったのは幸いであった。マシンを修復し翌日金曜日の公式練習を迎える。
金曜日は曇り空から時折小雨が舞う微妙なコンディションとなった。午前中の走行は路面状況もライン上がドライに変わってくる難しい状況の中でコースイン。このセッションで伊藤は再びSPインコーナーで転倒を喫してしまう。今度はペースアップした周回で、進入時に一気に寝かしこんで行ったところでフロントがすくわれてしまう形でのスリップダウンだった。 しかしこの転倒を、伊藤はSPインコーナーのコースサイドで他のマシンの動きや走り方をチェックするチャンスとして、ヒントを得て戻ってきた。いかなる状況でも前に突き進もうとする意欲が現れてきたようだ。
マシンを修復し臨んだ午後のセッションも、路面はライン上がドライ、時折霧雨が舞うコンディションの中で行なわれることとなった。伊藤は慎重にマシンセットを行い、総合12番手でこの走行を終えた。
翌日土曜日の公式予選。
曇り空の下、気温17度と肌寒い中でセッションが始まる。伊藤は序盤7番手タイムを記録してピットイン。低い路面温度のため事前テストのようなタイヤグリップを得られない分リヤのサスセットをソフトな方向に変更。また決勝に向けエンジンセットの変更を行ない再びコースイン。車体のセットに良い方向の確認がとれた所で再びピットイン。リヤタイヤの交換とエンジンセットの更なる調整を行い最後のアタックに出てゆく。残り10分でペースを上げた伊藤は34秒台にタイムを上げ、順位も上げて行く。そして34秒フラットのタイムを出し時間的にも最後のアタックに入った伊藤はセクター1でベストを更新して行くがセクター2でクリアラップを取れず失速。惜しくも34秒01のタイムで総合10番手で公式予選を終えた。
予選の後、決勝の日の天候が雨となる確率が高まり、チームは決勝に向け少ない走行データからウエットコンディションのマシンセットを伊藤と共に話し合い準備を進めた。そして木曜日のテストで試すことが出来なかったセットアップで朝のフリー走行に臨むことを決めた。
決勝の日は朝からの雨。
しかも段々と激しくなる雨脚に、フリー走行では転倒するマシンが数多く発生。
伊藤はエンジン慣らしを含め、徐々にペースを上げながらマシンセットの確認を行なう。少ない時間の中でエンジン慣らしを終え、ペースを上げサスセットの確認を行なう。僅か4周ほどのアタックで走行を終えた伊藤はサスセットの方向についてメカニックとミーティングを行い木曜日のセットをベースとした車体セットに決定し、決勝に臨んだ。しかしこのサスセットには、フロントタイヤに一抹の不安要素を残した状態のぶっつけのセットでのトライであった。
午後に向け雨脚はいっそう強くなり、タイヤチョイスにも変更が必要となってきた。チームはリヤタイヤにヘビーレインを想定したタイヤをチョイス。そして午後一番にGP250クラスの18周の決勝レースがスタートした。まずまずのスタートを切った伊藤はオープニングラップをグリッドと同じ9番手で通過。目の前には富沢がいる。これを追いかけようとするが、サスセットを詰め切れなかった伊藤はコーナー進入で何度もスリップダウンしそうになる。
そのため徐々に富沢が離れて行き、更に後方にいた星野にも交わされてしまう。上位陣から渡辺が転倒により脱落し順位をひとつ上げるが星野との差を詰めることが出来ないままレースは中盤を過ぎてゆく。終盤に入りマシンに対応する走りで徐々にペースを上げてきた伊藤はベストタイムを更新しながら、前方の星野、そして濱本との距離を縮めてゆくが時すでに遅く、9番手のまま18周目のチェッカーを潜った。
伊藤勇樹
「雨のレースで情けないくらい不完全燃焼です。木曜日にもっとセッティングをつめられていれば6位以内には絶対入れたと思うしもっと上も目指せたはず。全ては自分の集中力不足だと思います。だから今回の結果には全然納得がいってません。次回の鈴鹿、そして世界グランプリの茂木ではもっと集中して良い走りを見せたいと思います。」
DOG FIGHT RACING の次回のレースは、2週間後の9月7日に全日本選手権第5戦・鈴鹿サーキットとなります。また、同日に筑波選手権も開催されます。
尚、9月28日には世界グランプリ・茂木大会への参戦も決定いたしました事を、併せてご報告いたします。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明