レース結果

2012′ 04.23.
2012′ 04/15 全日本選手権 第2戦 鈴鹿2&4 総括

2012′ 4/15 全日本選手権 第2戦 鈴鹿2&4



藤田拓哉・JSB1000クラス
15位・6ポイント獲得!

全日本選手権の第2戦が三重県の鈴鹿サーキットで開催されました。
そのレース結果をご報告致します

イベント名 全日本選手権 第2戦 2&4
日時・場所 2012年4月15日・鈴鹿サーキット


レース
JSB1000 #33  藤田 拓哉  予選21位  決勝15位

JSB1000・藤田拓哉


開幕戦茂木大会から2週間で全日本第2戦、鈴鹿2&4が始まった。

初日はドライコンディションで午前中は日差しも強く暖かな春の陽気の中、公式練習1本目が行われた。
拓哉は昨年最終戦で出した2分12秒3の自己ベストを更新するために準備を整え乗り込んできた。
茂木でトラブったパーツも無事修復が間に合い、コースインと共に徐々にペースを上げてゆく。初日は茂木の後遺症で慎重になっていることも手伝ってか、いつものような思いきりのよさがなく探りながらの走行。ピットインを繰り返し、セッション終盤に2分14秒を記録して16番手で1本目の走行を終える。

さすがに鈴鹿は猛者が多く、鈴鹿8時間耐久に向け元ファクトリーライダーたちが大挙してエントリーしてくる。おまけに辻村選手など復活組みも加わりトップ12に入るのも厳しそうな面々。しかしそろそろこんな親父たちを蹴散らさなきゃ前に進むことが出来ない。気を取り直して午後の走行に臨む拓哉。真っ先にコースインしてトップライダーたちに喰らいつくと一気にペースアップ。13秒台を超えて12秒台に突入。初日の目標には少し足りなかったがマシンセットもまとまり始めてきた。しかし今回は周囲のタイムアップがものすごい。10秒台に入れないとトップ12にも入れないほど全体のレベルが上がっている。路面が再舗装されて綺麗になったことなどもあるようだが、皆気合が入っている。

土曜日の天気予報は天候が再び急降下。夕方には早くも雨が落ちてきた・・・。
なんとしてもトップ12に残りノックアウト予選でQ3進出を目指してミーティング。
いくつかの改善点も見つかり、まだまだタイムアップの伸び代はあるので、うまくまとめていきたいと思う。ちなみに現在のセクタータイムのベストを合計すると仮想タイムは2分11秒731.まずはここをクリアして10秒台に近づけて行かなければ。


予選


土曜日の朝は雨が降り続いていたが予選開始前あたりから雨が上がりコースは周回ごとにコンディションが変わる難しい展開が予想された。定刻になりウエット路面で公式予選がスタートした。しかし1周目にMCシケインでオイルが出て赤旗中断に。大量に出たオイルはウエット路面で広がり、コース清掃に長い時間がかかってしまった。急遽ライダーミーティングが行われ夕方に30分の計時予選が行われることが決定された。天候は急速に回復し日差しが出始め、ピットウォーク、フォーミュラ日本の予選などが行われる頃には路面は完全にドライにかわる。

16時20分から30分の公式予選が始まった。拓哉は2周目に2分16秒とペースが悪い。中団グループのライダーに引っかかりペースが上がらないまま予選序盤の時間を使ってしまう。一度ピットに戻った拓哉はリヤタイヤを交換して再びコースイン。ようやくペースが上がり始めたものの2分13秒台に入った所でチェッカーとなってしまい21番手と出遅れてしまった。土曜の夜はメカニックと深夜までミーティングを行い、セッティングやライン取りなどを一つ一つ検証。日曜日のフリー走行での奮起を狙った。


決勝


迎えた決勝朝
天気は晴れで気温も上昇。フリー走行直前には路面温度も30度まで上がり上々のコンディション
真っ先にコースインした拓哉は気合十分。柳川選手の背後について一気にペースを上げてゆく。
セーフティーカー導入練習でピットインしたタイミングでタイヤをフレッシュに交換して再びコースへ。
ペースを上げていった4周目に入り各セクターでベストを更新していくと遂に11秒台に突入。フリー走行を総合13番手のタイムで終えた。

天候に恵まれた日曜の決勝は観客も大入りでグランドスタンドを埋め尽くす多くの観客の注目が集まる中11時45分に15周の決勝のスタートが切られた。
まずまずのスタートを切った藤田は18番手前後にジャンプアップしてヘアピンを通過。しかしこの先のスプーンコーナー進入でイン側のマシンと接触し、コースアウトしてしまう。幸い今のスプーンコーナーはランオフエリアがアスファルトのため再びコースに戻ることが出来たが23番手まで順位を落としてしまう。

オープニングラップを23番手で通過した拓哉はここから怒涛の追い上げを開始。2周目に2台を抜いて21位に、3周目にも2台を抜き去り19番手にポジションを回復。4周目に1台、5周目にももう1台を交わし、ポジションアップ。前方との間隔が開いた6周目には11秒台にタイムを上げ一気に敵の背後につけた。そして9周目、片平選手を交わし16番手にポジションアップ。ここから最終ラップまで片平選手と抜きつ抜かれつのドッグファイトが展開される。(レースはやっぱりこのドッグファイトが無くっちゃね!)

ラスト2周となったところで芹沢選手が転倒し、二人の争いはポイントゲットの15位争いに変わった。最終ラップに突入。第1コーナーで片平選手を交わした拓哉は最後のプッシュで引き離そうとするが片平選手も懸命についてくる。二人の争いはバックストレートに入り、スリップストリームから横に並びかけられるが接触しながらのブレーキングで競り勝ちそのまま最終コーナーへ。そして15位でチェッカーを潜り貴重なポイントを獲得した。


総括


今回の鈴鹿は8時間耐久に向け多くのライダーが参戦し、久々にレベルの高い争いが展開された。
藤田も12秒台で周回し、11秒を記録したものの15位止まり。前の集団は10秒台を連発して離されてしまい最後は20秒以上離されてしまった。10番手争いの集団が団子だったので予選の順位をフリー走行ぐらいまで上げていけばこの集団で闘うことも出来ただろう。ワンランク上の走りを掴むチャンスだっただけに予選が悔やまれる。しかし前回茂木のような尻すぼみではなく、上向きな状態でレースウイークを締めくくることが出来たのはよい流れだ。

次はホームコースの筑波。初日からしっかりと上位に喰らいついていかなければいけないね。

今回の鈴鹿でも多くのアドバイスや、ご支援・ご声援を戴きライダー&スタッフはまたひとつ成長することが出来た。特にヤマハのアドバイザーには的確なアドバイスを戴きチームを前進させることが出来た。感謝感謝である。


ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明