2012年
2012.9.16.
2012′ 09/09 全日本選手権Rd.7 オートポリス ライダーコメント 藤田拓哉
ライダー:#33 藤田拓哉
クラス:JSB1000
2012′ 9/9 全日本選手権 第7戦 オートポリスサーキット
予選 11位 決勝 9位
今回もたくさんの方々の支援をしていただき、参戦することができました。
スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様ありがとうございました。
レースコメント
水曜日からテスト走行をしてすぐに自己ベストを更新して、初日に1分53秒2までタイムを短縮してテストを終えました。
木曜日は、水曜日にでたネガな部分を改善するために色々な方向にセッティングをふりました。 ネガな部分が少し良くなり、タイムアップをすることができて1分52秒9で自己ベストを更新できました。
金曜日のART走行では、なかなか路面コンディションにセッティングがうまくマッチさせる事が出来ず、タイムも1分53秒2がベストとし伸びずにART走行を終えました。
予選
雨が降る可能性があったので、Q1からガッツリ攻めていきました。Q2のタイムアタック中、路面コンディションにセッティングがマッチして1分52秒0までタイムをあげることが出来、結果としてオートポリス初のQ3に残ることができました。
Q3では、リラックスすることが出来なかったのか少し肩に力が入ってしまい、コーナーごとにミスをしてしまいタイムを伸ばすことができず11位番手で予選を終えました。
決勝
スタートをミスしてしまい、1コーナーまでに数台に抜かれてしまいました。
しかし焦ることなく自分のペースで一台ずつパスをしていき、9位まで上がりました。その時にベストタイムを更新して1分51秒9が入りましたが、しかし8位との差が3秒以上あって追いつくことができず9位でチェッカーを受けました。
今後の課題として、今回のレース1周目から最後のラップまでタイムの波が結構あったので、アベレージを上げたいと思います。
スタートもミスしてしまったので、もっと練習しようと思います。
今までに学んだことや出来てない事を次戦同じ繰り返しをせず、前に進めるようにベストを尽くして行きます。
スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様、ご支援ありがとうございました。次戦もよろしくお願い致します。
JSB1000 #33 藤田拓哉
ライダーコメント 藤田拓哉
クラス:JSB1000
2012′ 9/9 全日本選手権 第7戦 オートポリスサーキット
予選 11位 決勝 9位
今回もたくさんの方々の支援をしていただき、参戦することができました。
スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様ありがとうございました。
レースコメント
水曜日からテスト走行をしてすぐに自己ベストを更新して、初日に1分53秒2までタイムを短縮してテストを終えました。
木曜日は、水曜日にでたネガな部分を改善するために色々な方向にセッティングをふりました。 ネガな部分が少し良くなり、タイムアップをすることができて1分52秒9で自己ベストを更新できました。
金曜日のART走行では、なかなか路面コンディションにセッティングがうまくマッチさせる事が出来ず、タイムも1分53秒2がベストとし伸びずにART走行を終えました。
予選
雨が降る可能性があったので、Q1からガッツリ攻めていきました。Q2のタイムアタック中、路面コンディションにセッティングがマッチして1分52秒0までタイムをあげることが出来、結果としてオートポリス初のQ3に残ることができました。
Q3では、リラックスすることが出来なかったのか少し肩に力が入ってしまい、コーナーごとにミスをしてしまいタイムを伸ばすことができず11位番手で予選を終えました。
決勝
スタートをミスしてしまい、1コーナーまでに数台に抜かれてしまいました。
しかし焦ることなく自分のペースで一台ずつパスをしていき、9位まで上がりました。その時にベストタイムを更新して1分51秒9が入りましたが、しかし8位との差が3秒以上あって追いつくことができず9位でチェッカーを受けました。
今後の課題として、今回のレース1周目から最後のラップまでタイムの波が結構あったので、アベレージを上げたいと思います。
スタートもミスしてしまったので、もっと練習しようと思います。
今までに学んだことや出来てない事を次戦同じ繰り返しをせず、前に進めるようにベストを尽くして行きます。
スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様、ご支援ありがとうございました。次戦もよろしくお願い致します。
JSB1000 #33 藤田拓哉
2012.8.28.
2012′ 08/26 全日本選手権 第6戦 スポーツランドSUGO 総括
藤田拓哉・JSB1000クラス
自己ベストの7位!!
伊藤勇樹&阿久津晃輝・ST600クラス
伊藤勇樹は全日本ベストリザルトの4位入賞!ランキング4位に浮上。阿久津晃輝も18位でポイント獲得!
全日本選手権第6戦・菅生大会が開催されました。後半戦のスタートを切る大事なレースに藤田拓哉、伊藤勇樹、阿久津晃輝の3名のライダーが参戦。そのレース結果をご報告致します
イベント名 全日本選手権 第6戦
日時・場所 2012年8月26日・スポーツランドSUGO
レース
JSB1000 #33 藤田 拓哉 予選9位 決勝7位
ST600 #19 伊藤 勇樹 予選8位 決勝4位
ST600 #56 阿久津晃輝 予選26位 決勝18位
6月の事前テストでは気温が低く十分なテストができなかったためチームは8月の事前テストにも参加。路面温度50度に近い状況で行ったテストが行えた。
そして迎えた全日本選手権本番。晴天となった金曜日、路面温度も45度を超える猛暑の中の公式練習では新しいサスセットの方向性の確認を行い、確かな進歩を確認できたが、路面温度の上昇に合わせて選択したフロントタイヤが機能せずタイムは思わしくない。走行データを見直し、タイヤを事前テストで使用していた仕様に戻しノックアウト予選に臨むこととなった。
今回も予選はノックアウト方式の予選となり、セッション1で上位24台を選抜。セッション2で上位12台を選抜。そしてセッション3で上位12台のグリッドが決まる勝ち残り方式だ。
土曜日も晴天が続き気温は30度を超え、路面温度も45度を超えるコンディションの中、公式予選がスタート。
セッション1の40分の走行時間を使って、フロントサスのセットアップを詰めてゆく藤田。徐々にセットがまとまりだしセッション1は31秒08のタイムで8番手で通過。続くセッション2ではフロントタイヤのみ交換してコースイン。ペースアップに合わせリヤのサスセットをハードな方向に振ると藤田は中古のリヤタイヤで30秒台に突入。セッション2を8番手で通過。
いよいよ最後のセッション3、リヤタイヤを交換してコースインした藤田は3周目に30秒7にタイムを上げ更に5周目にタイムを更新してゆくが、上位の6人は27秒~28秒と遠く及ばないタイム。更に今野選手が29秒台に突入し、片平選手が30秒3で藤田の前に割って入ってきた為、公式予選最終結果は9番手となった。
やっと一昨年に記録したタイムに戻ってきた藤田は決勝に向けた朝のフリー走行で唯一人予選タイムを更新する走りを見せ30秒6を記録して7番手に浮上。決勝に向け期待が高まる。
今回JSB1000クラスの決勝はタイムスケジュールの最後になり15時35分からスタートとなる。
路面温度は若干下がり45度を切り始めるがまだまだ暑さ残る中でスタートが切られようとしていた。サイティングラップが終わり全車が整列しスタートが切られるその瞬間、まさかのシグナルトラブルによりレースディレイとなる。
周回数が1周減算となり24周となった決勝は国旗によるフラッグスタートとなった。初めてのフラッグスタートにやや出遅れた藤田はオープニングラップで11番手まで順位を落としてしまう。前方には片平、須貝、清水、そして東村と、面倒なライダーがひしめく。3周目に東村を交わし、更に4周目に清水を交わし9番手に浮上。そこからしばらくは須貝の後方につけ前を行く片平を追いかける展開。
レース中盤の14周目に高橋がマシントラブルで、戦列を離脱。藤田の集団は6番手争いとなり激しさを増す。終盤に差し掛かる16周目に須貝が片平を交わしポジションアップ。その後方に少し離周れて藤田。
須貝に離されだしペースの落ち始めた片平は19周目に転倒により戦列を去り須貝との6番手争いとなった。しかしベテラン須貝はラスト5周でベストタイムを更新する走りで藤田を突き放してゆく。後方にはスタートで出遅れた今野がその差を詰めてきていたが藤田はあわてることなく滑り始めたタイヤをコントロールしてマシンを操り31秒台で走り続け24周のチェッカーをくぐった。
その結果JSB1000ベストリザルトの7番手を獲得。上位陣とは大きく差をつけられてしまったが、アベレージも昨年より大きく短縮して7番手を勝ち取った。
アジア選手権で大きな成長を見せた伊藤は、自信と落ち着きをみせてくれたレースウイークだった。
事前テストから常にトップ6に入る走りを見せていた伊藤はレースウイークの入たいむをあげてっても好調を維持。各セッションでも積極的な走りでリーダーボード上位に常に名を連ねていた。
金曜日公式練習ではタイヤ選択と車体のセットアップに重点を置き、路面温度の変化に応じたベストなタイヤを探る走りながら総合6番手を記録。公式予選に向け着実にセットアップを進めていた。
土曜日の公式予選は午前中の9:40にスタート。真っ先にコースインした伊藤は3周目に32秒2の自己ベストを更新する走りで3番手に浮上。1度目のアタックを終えた伊藤は一度ピットに戻りセッティングの微調整をして再びコースイン。2回目のアタックはうまくクリアラップが取れないうちにタイヤの消耗が進んでしまいタイムの更新はならない。
その後は決勝に向けたセットの確認を試みるが路面温度が高く決勝20周を走り切るには厳しい感じだ。この状況なら明日はハードタイヤを選択との方向が固まった。公式予選のほうはピレリ勢がタイムをあげてきた結果、伊藤は総合8番手となるがダンロップタイヤ勢の最上位を獲得することができたのは収穫だった。
決勝の朝は曇り空で始まり、フリー走行時点では路面温度も40度に届かないコンディション。
決勝に向けタイヤ選択に新たな問題発生だ。伊藤とメカニックは様々なデータから前をソフト、後ろミディアムを選択。決勝に臨むこととなった。
次第に晴れ間が出始め、気温は一気に上昇。路面温度も再び45度を超えてくる中、11:40に20周の決勝レースがスタートを切った。伊藤は8番手ポジションのためコース中央からスタートしたが左右からマシンに挟まれてしまい行き場を失い失速。ポジションを落としてしまいオープニングラップを11番手で通過。
ここから伊藤はあわてることなく1台ずつ前方のマシンをパッシングしてゆく。
3周目にアズラン選手をパスし10位、5周目に渡辺が転倒、7周目には横江選手を交わし8番手に浮上し、トップ集団よりも早いラップでポジションを回復して行く。徐々にトップ集団に追い付き始めた伊藤だが、レース中盤に入り上位集団から転倒者が出始める真夏のサバイバルレースの様相を呈してくると、転倒による影響で少しずつ上位との差が開いてゆく。
10周目には伊藤の目の前で小林が転倒、これに巻き込まれそうになった伊藤はアズラン選手と、井筒選手に再び先行されてしまいポジションを9番手に落としてしまうが、次の11周目にすぐにアズラン選手を交わしポジションを回復。14周目に稲垣選手を交わし、15周目にはチャランポ選手も転倒、伊藤は6番手までポジションをあげてゆく。
トップとは3秒以上の差がついてしまうが、それでも慌てることなく上位陣と変わらぬタイムでその差を維持して走り続けると今度は19周目に津田選手が転倒。伊藤は5番手まで浮上してきた。
そして迎えたラストラップ。なんと先頭を走る岩崎が最終シケインで転倒。これを交わして伊藤は4番手でチェッカーをくぐりぬけた。
阿久津は今期未だにノーポイント。
今回のレースでポイントが取れなければ岡山を欠場する予定の阿久津はそのまま終戦となる土俵際のレース。金曜日の公式練習でも34秒台が精いっぱいで、総合順位も23番手前後とポイント圏外だ。
そこで週末まで暑さが続くと読んだチームは公式予選を使ってハードタイヤのセットアップを行い決勝での終盤の巻き返しを狙う作戦をとった。公式予選では路面温度が高かったことにも助けられ大きくタイムを落とすことなく34秒2のタイムで26番手を獲得。
決勝に向けたマシンセットも進み、レース終盤までのアベレージで勝負をかけた。朝の曇り空によりヒヤヒヤさせられた作戦だったが、決勝のときには気温も路面温度も上がり予想通りのサバイバルレースとなった。
得意のスタートは不調に終わったがそれでもオープニングの強さは健在で1周目に24位で通過。5周目には21位にポジションアップ。ポイント圏内まであと一つに迫る。そして8周目、ついに20番手に浮上。
勢いは止まらず12周目までにさらに3台を交わし17番手までポジションをあげてきた。
ハードタイヤで我慢の走りの阿久津はレース中盤から作戦通りポジションを上げてきた。終盤に入り12位争いの集団に加わった阿久津はプッシュを続けるが残り2周となったところで自分のタイヤも滑り始めてしまいポジションキープが精いっぱいとなってしまい、一台にかわされるが、なんとか18位でチェッカーを潜り今季初ポイントを獲得した。
御支援、ご声援ありがとうございます。
伊藤は目覚ましい成長と自信を見せ始めてくれました。
藤田も上位陣の走りを掴み取るまであとひと踏ん張り。
阿久津も復調してきて、若い3人のライダーが確実な成長を見せてくれました。
次戦は九州・オートポリス大会。JSB1000とアジア選手権の2クラスとなり、藤田と伊藤の二人が参戦いたします。
更なる上を目指し気を引き締めて臨みます。
世界に羽ばたけ若者たちよ!
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
2012′ 8/26 全日本選手権 第6戦 スポーツランドSUGO
Photo by 相澤様
藤田拓哉・JSB1000クラス
自己ベストの7位!!
伊藤勇樹&阿久津晃輝・ST600クラス
伊藤勇樹は全日本ベストリザルトの4位入賞!ランキング4位に浮上。阿久津晃輝も18位でポイント獲得!
全日本選手権第6戦・菅生大会が開催されました。後半戦のスタートを切る大事なレースに藤田拓哉、伊藤勇樹、阿久津晃輝の3名のライダーが参戦。そのレース結果をご報告致します
イベント名 全日本選手権 第6戦
日時・場所 2012年8月26日・スポーツランドSUGO
レース
JSB1000 #33 藤田 拓哉 予選9位 決勝7位
ST600 #19 伊藤 勇樹 予選8位 決勝4位
ST600 #56 阿久津晃輝 予選26位 決勝18位
JSB1000・藤田拓哉
6月の事前テストでは気温が低く十分なテストができなかったためチームは8月の事前テストにも参加。路面温度50度に近い状況で行ったテストが行えた。
そして迎えた全日本選手権本番。晴天となった金曜日、路面温度も45度を超える猛暑の中の公式練習では新しいサスセットの方向性の確認を行い、確かな進歩を確認できたが、路面温度の上昇に合わせて選択したフロントタイヤが機能せずタイムは思わしくない。走行データを見直し、タイヤを事前テストで使用していた仕様に戻しノックアウト予選に臨むこととなった。
予選
今回も予選はノックアウト方式の予選となり、セッション1で上位24台を選抜。セッション2で上位12台を選抜。そしてセッション3で上位12台のグリッドが決まる勝ち残り方式だ。
土曜日も晴天が続き気温は30度を超え、路面温度も45度を超えるコンディションの中、公式予選がスタート。
セッション1の40分の走行時間を使って、フロントサスのセットアップを詰めてゆく藤田。徐々にセットがまとまりだしセッション1は31秒08のタイムで8番手で通過。続くセッション2ではフロントタイヤのみ交換してコースイン。ペースアップに合わせリヤのサスセットをハードな方向に振ると藤田は中古のリヤタイヤで30秒台に突入。セッション2を8番手で通過。
いよいよ最後のセッション3、リヤタイヤを交換してコースインした藤田は3周目に30秒7にタイムを上げ更に5周目にタイムを更新してゆくが、上位の6人は27秒~28秒と遠く及ばないタイム。更に今野選手が29秒台に突入し、片平選手が30秒3で藤田の前に割って入ってきた為、公式予選最終結果は9番手となった。
決勝
やっと一昨年に記録したタイムに戻ってきた藤田は決勝に向けた朝のフリー走行で唯一人予選タイムを更新する走りを見せ30秒6を記録して7番手に浮上。決勝に向け期待が高まる。
今回JSB1000クラスの決勝はタイムスケジュールの最後になり15時35分からスタートとなる。
路面温度は若干下がり45度を切り始めるがまだまだ暑さ残る中でスタートが切られようとしていた。サイティングラップが終わり全車が整列しスタートが切られるその瞬間、まさかのシグナルトラブルによりレースディレイとなる。
周回数が1周減算となり24周となった決勝は国旗によるフラッグスタートとなった。初めてのフラッグスタートにやや出遅れた藤田はオープニングラップで11番手まで順位を落としてしまう。前方には片平、須貝、清水、そして東村と、面倒なライダーがひしめく。3周目に東村を交わし、更に4周目に清水を交わし9番手に浮上。そこからしばらくは須貝の後方につけ前を行く片平を追いかける展開。
レース中盤の14周目に高橋がマシントラブルで、戦列を離脱。藤田の集団は6番手争いとなり激しさを増す。終盤に差し掛かる16周目に須貝が片平を交わしポジションアップ。その後方に少し離周れて藤田。
須貝に離されだしペースの落ち始めた片平は19周目に転倒により戦列を去り須貝との6番手争いとなった。しかしベテラン須貝はラスト5周でベストタイムを更新する走りで藤田を突き放してゆく。後方にはスタートで出遅れた今野がその差を詰めてきていたが藤田はあわてることなく滑り始めたタイヤをコントロールしてマシンを操り31秒台で走り続け24周のチェッカーをくぐった。
その結果JSB1000ベストリザルトの7番手を獲得。上位陣とは大きく差をつけられてしまったが、アベレージも昨年より大きく短縮して7番手を勝ち取った。
ST600・伊藤勇樹
アジア選手権で大きな成長を見せた伊藤は、自信と落ち着きをみせてくれたレースウイークだった。
事前テストから常にトップ6に入る走りを見せていた伊藤はレースウイークの入たいむをあげてっても好調を維持。各セッションでも積極的な走りでリーダーボード上位に常に名を連ねていた。
金曜日公式練習ではタイヤ選択と車体のセットアップに重点を置き、路面温度の変化に応じたベストなタイヤを探る走りながら総合6番手を記録。公式予選に向け着実にセットアップを進めていた。
土曜日の公式予選は午前中の9:40にスタート。真っ先にコースインした伊藤は3周目に32秒2の自己ベストを更新する走りで3番手に浮上。1度目のアタックを終えた伊藤は一度ピットに戻りセッティングの微調整をして再びコースイン。2回目のアタックはうまくクリアラップが取れないうちにタイヤの消耗が進んでしまいタイムの更新はならない。
その後は決勝に向けたセットの確認を試みるが路面温度が高く決勝20周を走り切るには厳しい感じだ。この状況なら明日はハードタイヤを選択との方向が固まった。公式予選のほうはピレリ勢がタイムをあげてきた結果、伊藤は総合8番手となるがダンロップタイヤ勢の最上位を獲得することができたのは収穫だった。
決勝の朝は曇り空で始まり、フリー走行時点では路面温度も40度に届かないコンディション。
決勝に向けタイヤ選択に新たな問題発生だ。伊藤とメカニックは様々なデータから前をソフト、後ろミディアムを選択。決勝に臨むこととなった。
次第に晴れ間が出始め、気温は一気に上昇。路面温度も再び45度を超えてくる中、11:40に20周の決勝レースがスタートを切った。伊藤は8番手ポジションのためコース中央からスタートしたが左右からマシンに挟まれてしまい行き場を失い失速。ポジションを落としてしまいオープニングラップを11番手で通過。
ここから伊藤はあわてることなく1台ずつ前方のマシンをパッシングしてゆく。
3周目にアズラン選手をパスし10位、5周目に渡辺が転倒、7周目には横江選手を交わし8番手に浮上し、トップ集団よりも早いラップでポジションを回復して行く。徐々にトップ集団に追い付き始めた伊藤だが、レース中盤に入り上位集団から転倒者が出始める真夏のサバイバルレースの様相を呈してくると、転倒による影響で少しずつ上位との差が開いてゆく。
10周目には伊藤の目の前で小林が転倒、これに巻き込まれそうになった伊藤はアズラン選手と、井筒選手に再び先行されてしまいポジションを9番手に落としてしまうが、次の11周目にすぐにアズラン選手を交わしポジションを回復。14周目に稲垣選手を交わし、15周目にはチャランポ選手も転倒、伊藤は6番手までポジションをあげてゆく。
トップとは3秒以上の差がついてしまうが、それでも慌てることなく上位陣と変わらぬタイムでその差を維持して走り続けると今度は19周目に津田選手が転倒。伊藤は5番手まで浮上してきた。
そして迎えたラストラップ。なんと先頭を走る岩崎が最終シケインで転倒。これを交わして伊藤は4番手でチェッカーをくぐりぬけた。
ST600・阿久津晃輝
阿久津は今期未だにノーポイント。
今回のレースでポイントが取れなければ岡山を欠場する予定の阿久津はそのまま終戦となる土俵際のレース。金曜日の公式練習でも34秒台が精いっぱいで、総合順位も23番手前後とポイント圏外だ。
そこで週末まで暑さが続くと読んだチームは公式予選を使ってハードタイヤのセットアップを行い決勝での終盤の巻き返しを狙う作戦をとった。公式予選では路面温度が高かったことにも助けられ大きくタイムを落とすことなく34秒2のタイムで26番手を獲得。
決勝に向けたマシンセットも進み、レース終盤までのアベレージで勝負をかけた。朝の曇り空によりヒヤヒヤさせられた作戦だったが、決勝のときには気温も路面温度も上がり予想通りのサバイバルレースとなった。
得意のスタートは不調に終わったがそれでもオープニングの強さは健在で1周目に24位で通過。5周目には21位にポジションアップ。ポイント圏内まであと一つに迫る。そして8周目、ついに20番手に浮上。
勢いは止まらず12周目までにさらに3台を交わし17番手までポジションをあげてきた。
ハードタイヤで我慢の走りの阿久津はレース中盤から作戦通りポジションを上げてきた。終盤に入り12位争いの集団に加わった阿久津はプッシュを続けるが残り2周となったところで自分のタイヤも滑り始めてしまいポジションキープが精いっぱいとなってしまい、一台にかわされるが、なんとか18位でチェッカーを潜り今季初ポイントを獲得した。
総括
御支援、ご声援ありがとうございます。
伊藤は目覚ましい成長と自信を見せ始めてくれました。
藤田も上位陣の走りを掴み取るまであとひと踏ん張り。
阿久津も復調してきて、若い3人のライダーが確実な成長を見せてくれました。
次戦は九州・オートポリス大会。JSB1000とアジア選手権の2クラスとなり、藤田と伊藤の二人が参戦いたします。
更なる上を目指し気を引き締めて臨みます。
世界に羽ばたけ若者たちよ!
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
2012.8.28.
2012′ 08/26 全日本選手権Rd.6 SUGO ライダーコメント 阿久津晃輝
ライダー:#56 阿久津晃輝
クラス:ST600
2012′ 8/26 全日本選手権 第6戦 スポーツランドSUGO
予選:26位 決勝:18位
レースコメント
去年のSUGOは予選で転倒、そのまま終了というとても残念な結果になってしまい、皆さんにとてもご迷惑をお掛けしまいました。
今回のSUGO戦は最終戦の鈴鹿に出場するためにとても大事なレースでした。
金曜日のフリー走行ではサスセットやタイヤ選択を重点的に行いました。
予選は26番手と今ひとつの結果になってしまいましたが、周りのタイムは近いので、決勝では混戦になることが予想されました。
決勝ではスタートで数台を抜き、順調に走行していましたが、後半にペースが落ちてしまいました。
18位となんとかポイントは取れましたが、後半に4台抜かれてしまいとても悔しかったです。
次は納得が出来るレースで上位を狙って頑張りたいと思います。
関係者の皆さま、ご協力頂きましてありがとうございました。
次回も応援よろしくお願い致します。
ST600 #56 阿久津晃輝
ライダーコメント 阿久津晃輝
クラス:ST600
2012′ 8/26 全日本選手権 第6戦 スポーツランドSUGO
予選:26位 決勝:18位
レースコメント
去年のSUGOは予選で転倒、そのまま終了というとても残念な結果になってしまい、皆さんにとてもご迷惑をお掛けしまいました。
今回のSUGO戦は最終戦の鈴鹿に出場するためにとても大事なレースでした。
金曜日のフリー走行ではサスセットやタイヤ選択を重点的に行いました。
予選は26番手と今ひとつの結果になってしまいましたが、周りのタイムは近いので、決勝では混戦になることが予想されました。
決勝ではスタートで数台を抜き、順調に走行していましたが、後半にペースが落ちてしまいました。
18位となんとかポイントは取れましたが、後半に4台抜かれてしまいとても悔しかったです。
次は納得が出来るレースで上位を狙って頑張りたいと思います。
関係者の皆さま、ご協力頂きましてありがとうございました。
次回も応援よろしくお願い致します。
ST600 #56 阿久津晃輝
Photo by 相澤様
2012.8.28.
2012′ 08/26 全日本選手権Rd.6 SUGO ライダーコメント 伊藤勇樹
ライダー:#19 伊藤勇樹
クラス:ST600
2012′ 8/26 全日本選手権 第6戦 スポーツランドSUGO
予選:8位 決勝:4位
レースコメント
予選
全日本のサマーブレイク後の初戦である菅生は、ウィーク中は非常に安定した天気でした。
予選は雲が多く、涼しく感じるほどでタイムアタックのしやすい天候となりました。テストから試してきた中で一番フィーリングの良かったセッティングでコースに入り、最初から全力でタイムアタックを始めました。
タイムアタックを開始して2周目には自己ベストタイムである1分32秒127を記録し一時はトップタイムだったのですが、稲垣選手が自分の後方でタイムを上げ、逆転され気づけば3番手まで後退。
その後、周りのライダーの様子を見つつ、決勝へのセットアップに努めコースに戻りました。決勝へのセットアップも進み、良い形で決勝に向かうつもりでした。しかし、周りのライダーもタイムを上げて8番手まで後退。そのままチェッカーを受けて、翌日の決勝は3列目からのスタートとなります。
8番手だったもののダンロップ最高位で確かな手ごたえを感じ、翌日の決勝に向けての準備は整っていたので自身を持って翌日に挑みました。
決勝
決勝当日も雲が多く、気温も高く無いので落ち着いて朝のフリー走行を終えました。フリー走行でのマシンチェックは非常に良く、ウィークを通して最も最高速がでるマシンと更に決勝での自信が付きました。
決勝レース前、雲で隠れていた太陽が顔を出し一気に気温が上昇。選択したタイヤに少し不安感を感じましたが、観客席からの声援やグリッドにわざわざ駆けつけて下さった皆さんの声が力となりました。
決勝がスタート。スタートでウィリーをしてしまい少し出遅れ、更に中富選手と渡辺選手に挟まれる形で行き場を失い後退。1コーナーを通過して2コーナーに向かう間にリヤタイヤ滑らせ更に後退し非常に落ち着かないスタートとなってしまいました。
1周目を11番手で通過、前のアズラン選手を3周目に捕え10番手。4周目に二台前を走行していた渡辺選手が転倒し9番手に上がり、トップ集団は10台以上の集団のまま周回を重ねていきます。
そしてその後、横江選手をかわし8番手に上がり前には稲垣選手と小林選手。その小林選手が9周目に転倒し7番手に上がった直後、タイヤを滑らせてしまい、アズラン選手と井筒選手に先行を許してしまいました。
予想以上に路面温度が上がり、中盤からは自分との戦いとなり集中力を高め走行。そして落ち着いてアズラン選手を捕え8番手に上がり前には稲垣選手と井筒選手。14周目には稲垣選手を捕えて7番手に上がり、前の井筒選手を追いました。すると、15周目にチャランポ選手が転倒し6番手に上昇。その後は井筒選手を追っていたのですが、タイヤの摩耗が激しく思うようにペースが上げられずに苦しい展開となり単独走行となりました。
するとラスト2周となった19周目、馬の背コーナーで井筒選手が津田選手を捕えて順位を上げた直後に津田選手が転倒し5番手に上がりラストラップへ。これまで一度も後方を見ていなかったので、後方にライダーがいるのかどうかは分からなかったので確認してみると誰もいません。前方の距離を考えると本当に集中をしてゴールを目指さないと駄目だと深呼吸をして後半セクションへ。
すると110Rコーナーを入って最終シケインの手前で黄旗が提示されました。なんと、トップを走行していた岩崎選手が転倒し後退。マシンを起こしている岩崎選手の横を通過し最終コーナーを通過。
そのままチェッカーを潜りぬけ4番手でレースを終えました。自己最高位である4番手はとても嬉しく思い、素直に喜びました。車両保管場所でチームの皆さんと喜び、サバイバルのようなレースが終わりほっとしました。
この後トロフィーを頂き、ランキングも4番手に上がった事をしり後半戦を良い形でスタートを切ることが出来ました。
レースを終えて
今回サポートして下さいました皆様や応援して下さいました皆様、そしてご協力してくださいました皆様には本当に感謝しています。
今回も無事完走が出来、良い結果で終える事が出来たのも皆様のお力があってこそだと強く思っています。本当に有り難う御座いました。
次戦は9月8日、9日にアジア選手権の日本大会がオートポリスサーキットで開催します。中国大会で3位表彰台を獲得し、今回は優勝狙っていきます。再びのご協力、ご声援を伊藤勇樹に宜しくお願い致します。
ST600 #19 伊藤勇樹
ライダーコメント 伊藤勇樹
クラス:ST600
2012′ 8/26 全日本選手権 第6戦 スポーツランドSUGO
予選:8位 決勝:4位
レースコメント
予選
全日本のサマーブレイク後の初戦である菅生は、ウィーク中は非常に安定した天気でした。
予選は雲が多く、涼しく感じるほどでタイムアタックのしやすい天候となりました。テストから試してきた中で一番フィーリングの良かったセッティングでコースに入り、最初から全力でタイムアタックを始めました。
タイムアタックを開始して2周目には自己ベストタイムである1分32秒127を記録し一時はトップタイムだったのですが、稲垣選手が自分の後方でタイムを上げ、逆転され気づけば3番手まで後退。
その後、周りのライダーの様子を見つつ、決勝へのセットアップに努めコースに戻りました。決勝へのセットアップも進み、良い形で決勝に向かうつもりでした。しかし、周りのライダーもタイムを上げて8番手まで後退。そのままチェッカーを受けて、翌日の決勝は3列目からのスタートとなります。
8番手だったもののダンロップ最高位で確かな手ごたえを感じ、翌日の決勝に向けての準備は整っていたので自身を持って翌日に挑みました。
決勝
決勝当日も雲が多く、気温も高く無いので落ち着いて朝のフリー走行を終えました。フリー走行でのマシンチェックは非常に良く、ウィークを通して最も最高速がでるマシンと更に決勝での自信が付きました。
決勝レース前、雲で隠れていた太陽が顔を出し一気に気温が上昇。選択したタイヤに少し不安感を感じましたが、観客席からの声援やグリッドにわざわざ駆けつけて下さった皆さんの声が力となりました。
決勝がスタート。スタートでウィリーをしてしまい少し出遅れ、更に中富選手と渡辺選手に挟まれる形で行き場を失い後退。1コーナーを通過して2コーナーに向かう間にリヤタイヤ滑らせ更に後退し非常に落ち着かないスタートとなってしまいました。
1周目を11番手で通過、前のアズラン選手を3周目に捕え10番手。4周目に二台前を走行していた渡辺選手が転倒し9番手に上がり、トップ集団は10台以上の集団のまま周回を重ねていきます。
そしてその後、横江選手をかわし8番手に上がり前には稲垣選手と小林選手。その小林選手が9周目に転倒し7番手に上がった直後、タイヤを滑らせてしまい、アズラン選手と井筒選手に先行を許してしまいました。
予想以上に路面温度が上がり、中盤からは自分との戦いとなり集中力を高め走行。そして落ち着いてアズラン選手を捕え8番手に上がり前には稲垣選手と井筒選手。14周目には稲垣選手を捕えて7番手に上がり、前の井筒選手を追いました。すると、15周目にチャランポ選手が転倒し6番手に上昇。その後は井筒選手を追っていたのですが、タイヤの摩耗が激しく思うようにペースが上げられずに苦しい展開となり単独走行となりました。
するとラスト2周となった19周目、馬の背コーナーで井筒選手が津田選手を捕えて順位を上げた直後に津田選手が転倒し5番手に上がりラストラップへ。これまで一度も後方を見ていなかったので、後方にライダーがいるのかどうかは分からなかったので確認してみると誰もいません。前方の距離を考えると本当に集中をしてゴールを目指さないと駄目だと深呼吸をして後半セクションへ。
すると110Rコーナーを入って最終シケインの手前で黄旗が提示されました。なんと、トップを走行していた岩崎選手が転倒し後退。マシンを起こしている岩崎選手の横を通過し最終コーナーを通過。
そのままチェッカーを潜りぬけ4番手でレースを終えました。自己最高位である4番手はとても嬉しく思い、素直に喜びました。車両保管場所でチームの皆さんと喜び、サバイバルのようなレースが終わりほっとしました。
この後トロフィーを頂き、ランキングも4番手に上がった事をしり後半戦を良い形でスタートを切ることが出来ました。
レースを終えて
今回サポートして下さいました皆様や応援して下さいました皆様、そしてご協力してくださいました皆様には本当に感謝しています。
今回も無事完走が出来、良い結果で終える事が出来たのも皆様のお力があってこそだと強く思っています。本当に有り難う御座いました。
次戦は9月8日、9日にアジア選手権の日本大会がオートポリスサーキットで開催します。中国大会で3位表彰台を獲得し、今回は優勝狙っていきます。再びのご協力、ご声援を伊藤勇樹に宜しくお願い致します。
ST600 #19 伊藤勇樹
Photo by 相澤様
2012.8.28.
2012′ 08/26 全日本選手権Rd.6 SUGO ライダーコメント 藤田拓哉
ライダー:#33 藤田拓哉
クラス:JSB1000
2012′ 8/26 全日本選手権 第6戦 スポーツランドSUGO
今回もたくさんの方々の支援をしていただき、参戦することができました。
スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様ありがとうございました。
レースコメント
予選
レースウィーク初日からいい感じにセッティングが決まり順調に進んでいき、予選では、昨年のタイムを更新してQ3まで残り9番手で予選を終えました。
決勝
朝のフリー走行を走りました。
朝のフリー走行では、落ち着いて走りました。そしたら予選の時よりタイムが上がって、良いフィーリングで決勝に向けて進んでいけました。
決勝!
スタートで失敗してしまい、9番手から一周目で11番手から12番手の位置に落っこちてしまいました。
しかし焦らず冷静に前にむかって走りました。
1コーナーを飛び出しそうになったり転倒しそうになりましたが、冷静に走りました。
そして最後まで走り、フィニッシュしました。タイムは、目標までいかなかったですが、初の7位になることができました。
次戦のオートポリスでも、もっと良い結果と結果内容になるように、毎日ベストを尽くしていきます。
スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様、ご支援ありがとうございました。次戦もよろしくお願い致します。
JSB1000 #33 藤田拓哉
ライダーコメント 藤田拓哉
クラス:JSB1000
2012′ 8/26 全日本選手権 第6戦 スポーツランドSUGO
今回もたくさんの方々の支援をしていただき、参戦することができました。
スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様ありがとうございました。
レースコメント
予選
レースウィーク初日からいい感じにセッティングが決まり順調に進んでいき、予選では、昨年のタイムを更新してQ3まで残り9番手で予選を終えました。
決勝
朝のフリー走行を走りました。
朝のフリー走行では、落ち着いて走りました。そしたら予選の時よりタイムが上がって、良いフィーリングで決勝に向けて進んでいけました。
決勝!
スタートで失敗してしまい、9番手から一周目で11番手から12番手の位置に落っこちてしまいました。
しかし焦らず冷静に前にむかって走りました。
1コーナーを飛び出しそうになったり転倒しそうになりましたが、冷静に走りました。
そして最後まで走り、フィニッシュしました。タイムは、目標までいかなかったですが、初の7位になることができました。
次戦のオートポリスでも、もっと良い結果と結果内容になるように、毎日ベストを尽くしていきます。
スポンサー様、チームスタッフ様、ファンの皆様、ご支援ありがとうございました。次戦もよろしくお願い致します。
JSB1000 #33 藤田拓哉
Photo by 相澤様
2012.8.16.
2012′ 08/05 アジア選手権 第3戦 珠海国際サーキット 総括
伊藤勇樹・SS600クラス
アジア選手権・SS600 伊藤勇樹 連続表彰台獲得・年間ランキング7位へ!
今年もアジア選手権・中国大会に伊藤勇樹が参加できることとなりました。
「TEAM JP」のサポートと香港ヤマハの「YES YAMAHA」のご協力により参戦が実現。そして今回もチーム運営を強力にサポートしてくれる「S&Sモーター」のアラン氏にお世話になり表彰台に向けた強力なスクラムを組むことができました。そのレース結果をご報告致します。
イベント名 アジアロードレース選手権 第3戦
日時・場所 2012年8月5日・珠海国際サーキット(中国)
メディア 中国テレコム、珠海テレビ、YouStream、何れもライブ放送
予選の模様
http://www.youtube.com/watch?v=zX1dnUWMgwA
レースの模様
http://www.youtube.com/watch?v=ZOnnEU8gW5M
リザルト
http://www.zic.com.cn/en/event_info.php?id=603
http://www.zic.com.cn/en/event_info.php?id=602
レース結果
チーム:TEAMJP DOGFIGHTR・YAMAHA
SS600クラス #19 伊藤 勇樹 予選 4位 決勝 ヒート1 3位 ヒート2 3位
木曜日にサーキット入りしてYES YAMAHAからマシンを借りてセットアップを開始。前後サス、ステップ、マフラーなど日本で乗る伊藤のマシンと同じ仕様にマシンを改造しポジションなどの微調整を行い初日を終えた。
翌金曜日は日差しの降り注ぐ真夏の珠海。気温は一気に30度を超え、湿度は80パーセント以上の厳しいコンディション。
一年振りのライディングとなった伊藤はコースコンディションやマシンの状態を確認しながら徐々にペースアップ。最終ラップに39秒台にタイムをあげ1本目の走行を終えた。総合順位は6番手。
この1本目の走行で強かったのはホンダのアズラン。早くも38秒台にタイムを入れてきている。
そしてビックリなのが珠海初参戦の清成。いきなり初走行で38秒台を記録。アグレッシブな走りでいやな存在になりそうな予感が始まった。
1本目順位は、アズラン、ザムリ、清成、藤原、ファデリ、伊藤勇樹
2本目の走行1時間前になると天気が急変。空が一気に暗くなり突然のスコール。コースが水没するほどの大雨にスケジュールが変更になると、再び太陽が顔を出しコースは急速に乾いてゆく。
レインタイヤで準備をしていた各チームはコースインこそレインタイヤでスタートしたがほぼ全車がドライタイヤに変更して再びコースイン。伊藤もドライに変更して走行時間の終盤にアタック。タイムは1本目よりもアップできなかった。
エンジンブレーキなど細やかな調整は少し進めることができ、この走行でも総合6番手で初日を終えることとなった。
台風の発生もあり天候が不安定な週末の予報だったが、翌土曜日は一日ドライコンディション。
午前中に最後のフリー走行が有りセットアップを詰めてきた伊藤は38秒855を記録して総合5番手に浮上。トップとの差は0.6秒で充分射程圏内に入ってきた。
午後になり路面温度は50度を超え厳しいコンディションの中公式予選がスタート。
真っ先にコースインした伊藤は、藤原と二人でタイムバトルを開始。藤原がなんと2周目に37秒992を記録すると、伊藤は3周目に38秒402を記録して総合3番手に浮上。
高い路面温度と、タイヤの摩耗からその後はほとんどの選手がタイム更新出来なくなり、伊藤は決勝に向けたセットアップに専念。ラスト10分を切っても清成を抑えて伊藤が3番手のまま。このままフロントロー獲得と思っていた矢先のラスト5分でザムリが伊藤のタイムを0.01秒上回ってきた。
この結果予選は、藤原、ファデリ、ザムリ、伊藤、清成、アズラン
朝から伊藤の元気がない。なんと腹痛を訴えてきたのだ。毎日食後に正露丸を飲み、なま物を避けて注意を払ってきたのに、よりによって決勝の日に食あたりを起こすとは・・・。
朝のフリー走行では痛みをこらえながらの走行でセットアップを進めることができたが、すぐに始まる決勝に向け不安が残る状態。
ここで中国の現地の仲間たちの助けが入った。腹痛を訴える伊藤に現地で薬を手配してくれた親切のリレーが伊藤に力を与えてくれたのだ。
香港在住の仲間の提案で、アランさんの弟さんがサーキットから薬を手配してくれたおかげで、強烈な腹痛は消え、レース中には痛みを感じることなくレースに集中できたのだ。
皆の応援を受けてヒート1の決勝グリッドに並んだ伊藤。香港ヤマハのルイスさんもわざわざグリッドまで応援に駆け付けてくれた。
そしてスタート。まずまずの飛び出しでオープニングラップを3番手で通過。藤原、ザムリ、伊藤、清成の順。
上位4台が団子状態でレース序盤が展開されるが、中盤に入り清成が伊藤を激しくプッシュ。最終コーナー手前で清成に抜かれるもストレートで抜き返す激しいバトルを展開するが、再び清成が前に出ると伊藤は徐々にトップ集団から遅れだしてしまう。
単独で4番手走行となりながらも諦めず前を追う伊藤にチャンスが転がり込んできた。レース終盤に差し掛かるところでトップを走っていた藤原がスローダウン。伊藤は一気にこれを抜き去り3番手に浮上。ホームストレートを走り抜ける藤原のエンジンは明らかな異常音を発しながらも走り続ける。
そして18周が終了。伊藤は3位表彰台を獲得。アジア選手権初表彰だ。
表彰台はうれしい結果だが、トップとの差は6秒。そして藤原の脱落での3位。ヒート2は転倒を気にせず全力でのアタックを指示したチーム。伊藤もそのつもりのようだ。
路面温度が少し下がり始めた15時40分にヒート2のスタートが切られた。
抜群のスタートを切った勇樹は藤原選手に続き2番手でオープニングラップを通過。ここから序盤は藤原と勇樹の2台による激しいドッグファイトが展開される。2周目のヘアピンでトップに浮上する勇樹、クロスラインで再びトップを奪い返す藤原選手。
レース序盤は、藤原、伊藤、ファデリ、ザムリ、清成の順。中盤に差し掛かり一度は離されていた3番手集団がザムリを先頭にトップに追い付いてきた。
ヒート1では徐々に離されてしまった伊藤だが、今度は懸命にトップの藤原に食らいついて行く。そしてヘアピンコーナーなどでは隙あらばトップをうかがう勢いで藤原に襲いかかっているのだ。
3台による激しいマッチレースを国際映像が追いかける中、レース終盤に入る13周目、伊藤は痛恨のシフトミスで最終コーナー立ち上がりで加速が鈍る。このワンチャンスでザムリが2番手に浮上。しかし伊藤も離されずついてゆく。後方には少し離れて清成があがってきたが清成は14周目にコースアウト。ポジションを大きく下げてしまう。
トップ3台のバトルは最終ラップに突入。藤原は最後のプッシュでペースを上げる。懸命に食らいつくザムリと伊藤だが藤原には届かない。
そしてそのままの順位でゴール。激しい3台のバトルを制したのは藤原。2位にザムリ、そして連続表彰台を獲得した伊藤が3位だ。
トップと最終ラップまで激しいバトルを繰り広げ、前戦で優勝した清成を完全に抑えて勝ちとった3位は伊藤の大きな成長の証しだ。そしてこれを支えてくれたスポンサー、スタッフのみんなに心から感謝したい。
有難う御座いました。
「このアジア選手権で新しい世界を見る事が出来ました。それは自分のこの先のレースにとても重要なもので、自身にも繋がります。
本当に今回支えて下さったサポーターの皆様、チーム、応援して下さいました皆様に感謝しています。
皆様の支えが無ければ、今回のアジア選手権への参戦は叶いませんでした。次戦は全日本選手権なので、この経験を武器に全力で自分の走りをお見せしますので応援、ご協力を宜しくお願い致します。」
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
2012′ 8/5 アジアロードレース選手権 第3戦 珠海国際サーキット
伊藤勇樹・SS600クラス
アジア選手権・SS600 伊藤勇樹 連続表彰台獲得・年間ランキング7位へ!
今年もアジア選手権・中国大会に伊藤勇樹が参加できることとなりました。
「TEAM JP」のサポートと香港ヤマハの「YES YAMAHA」のご協力により参戦が実現。そして今回もチーム運営を強力にサポートしてくれる「S&Sモーター」のアラン氏にお世話になり表彰台に向けた強力なスクラムを組むことができました。そのレース結果をご報告致します。
イベント名 アジアロードレース選手権 第3戦
日時・場所 2012年8月5日・珠海国際サーキット(中国)
メディア 中国テレコム、珠海テレビ、YouStream、何れもライブ放送
予選の模様
http://www.youtube.com/watch?v=zX1dnUWMgwA
レースの模様
http://www.youtube.com/watch?v=ZOnnEU8gW5M
リザルト
http://www.zic.com.cn/en/event_info.php?id=603
http://www.zic.com.cn/en/event_info.php?id=602
レース結果
チーム:TEAMJP DOGFIGHTR・YAMAHA
SS600クラス #19 伊藤 勇樹 予選 4位 決勝 ヒート1 3位 ヒート2 3位
アジア選手権 SS600・伊藤勇樹
木曜日にサーキット入りしてYES YAMAHAからマシンを借りてセットアップを開始。前後サス、ステップ、マフラーなど日本で乗る伊藤のマシンと同じ仕様にマシンを改造しポジションなどの微調整を行い初日を終えた。
金曜日
翌金曜日は日差しの降り注ぐ真夏の珠海。気温は一気に30度を超え、湿度は80パーセント以上の厳しいコンディション。
一年振りのライディングとなった伊藤はコースコンディションやマシンの状態を確認しながら徐々にペースアップ。最終ラップに39秒台にタイムをあげ1本目の走行を終えた。総合順位は6番手。
この1本目の走行で強かったのはホンダのアズラン。早くも38秒台にタイムを入れてきている。
そしてビックリなのが珠海初参戦の清成。いきなり初走行で38秒台を記録。アグレッシブな走りでいやな存在になりそうな予感が始まった。
1本目順位は、アズラン、ザムリ、清成、藤原、ファデリ、伊藤勇樹
2本目の走行1時間前になると天気が急変。空が一気に暗くなり突然のスコール。コースが水没するほどの大雨にスケジュールが変更になると、再び太陽が顔を出しコースは急速に乾いてゆく。
レインタイヤで準備をしていた各チームはコースインこそレインタイヤでスタートしたがほぼ全車がドライタイヤに変更して再びコースイン。伊藤もドライに変更して走行時間の終盤にアタック。タイムは1本目よりもアップできなかった。
エンジンブレーキなど細やかな調整は少し進めることができ、この走行でも総合6番手で初日を終えることとなった。
予選
台風の発生もあり天候が不安定な週末の予報だったが、翌土曜日は一日ドライコンディション。
午前中に最後のフリー走行が有りセットアップを詰めてきた伊藤は38秒855を記録して総合5番手に浮上。トップとの差は0.6秒で充分射程圏内に入ってきた。
午後になり路面温度は50度を超え厳しいコンディションの中公式予選がスタート。
真っ先にコースインした伊藤は、藤原と二人でタイムバトルを開始。藤原がなんと2周目に37秒992を記録すると、伊藤は3周目に38秒402を記録して総合3番手に浮上。
高い路面温度と、タイヤの摩耗からその後はほとんどの選手がタイム更新出来なくなり、伊藤は決勝に向けたセットアップに専念。ラスト10分を切っても清成を抑えて伊藤が3番手のまま。このままフロントロー獲得と思っていた矢先のラスト5分でザムリが伊藤のタイムを0.01秒上回ってきた。
この結果予選は、藤原、ファデリ、ザムリ、伊藤、清成、アズラン
決勝ヒート1
朝から伊藤の元気がない。なんと腹痛を訴えてきたのだ。毎日食後に正露丸を飲み、なま物を避けて注意を払ってきたのに、よりによって決勝の日に食あたりを起こすとは・・・。
朝のフリー走行では痛みをこらえながらの走行でセットアップを進めることができたが、すぐに始まる決勝に向け不安が残る状態。
ここで中国の現地の仲間たちの助けが入った。腹痛を訴える伊藤に現地で薬を手配してくれた親切のリレーが伊藤に力を与えてくれたのだ。
香港在住の仲間の提案で、アランさんの弟さんがサーキットから薬を手配してくれたおかげで、強烈な腹痛は消え、レース中には痛みを感じることなくレースに集中できたのだ。
皆の応援を受けてヒート1の決勝グリッドに並んだ伊藤。香港ヤマハのルイスさんもわざわざグリッドまで応援に駆け付けてくれた。
そしてスタート。まずまずの飛び出しでオープニングラップを3番手で通過。藤原、ザムリ、伊藤、清成の順。
上位4台が団子状態でレース序盤が展開されるが、中盤に入り清成が伊藤を激しくプッシュ。最終コーナー手前で清成に抜かれるもストレートで抜き返す激しいバトルを展開するが、再び清成が前に出ると伊藤は徐々にトップ集団から遅れだしてしまう。
単独で4番手走行となりながらも諦めず前を追う伊藤にチャンスが転がり込んできた。レース終盤に差し掛かるところでトップを走っていた藤原がスローダウン。伊藤は一気にこれを抜き去り3番手に浮上。ホームストレートを走り抜ける藤原のエンジンは明らかな異常音を発しながらも走り続ける。
そして18周が終了。伊藤は3位表彰台を獲得。アジア選手権初表彰だ。
表彰台はうれしい結果だが、トップとの差は6秒。そして藤原の脱落での3位。ヒート2は転倒を気にせず全力でのアタックを指示したチーム。伊藤もそのつもりのようだ。
決勝ヒート2
路面温度が少し下がり始めた15時40分にヒート2のスタートが切られた。
抜群のスタートを切った勇樹は藤原選手に続き2番手でオープニングラップを通過。ここから序盤は藤原と勇樹の2台による激しいドッグファイトが展開される。2周目のヘアピンでトップに浮上する勇樹、クロスラインで再びトップを奪い返す藤原選手。
レース序盤は、藤原、伊藤、ファデリ、ザムリ、清成の順。中盤に差し掛かり一度は離されていた3番手集団がザムリを先頭にトップに追い付いてきた。
ヒート1では徐々に離されてしまった伊藤だが、今度は懸命にトップの藤原に食らいついて行く。そしてヘアピンコーナーなどでは隙あらばトップをうかがう勢いで藤原に襲いかかっているのだ。
3台による激しいマッチレースを国際映像が追いかける中、レース終盤に入る13周目、伊藤は痛恨のシフトミスで最終コーナー立ち上がりで加速が鈍る。このワンチャンスでザムリが2番手に浮上。しかし伊藤も離されずついてゆく。後方には少し離れて清成があがってきたが清成は14周目にコースアウト。ポジションを大きく下げてしまう。
トップ3台のバトルは最終ラップに突入。藤原は最後のプッシュでペースを上げる。懸命に食らいつくザムリと伊藤だが藤原には届かない。
そしてそのままの順位でゴール。激しい3台のバトルを制したのは藤原。2位にザムリ、そして連続表彰台を獲得した伊藤が3位だ。
トップと最終ラップまで激しいバトルを繰り広げ、前戦で優勝した清成を完全に抑えて勝ちとった3位は伊藤の大きな成長の証しだ。そしてこれを支えてくれたスポンサー、スタッフのみんなに心から感謝したい。
有難う御座いました。
伊藤コメント
「このアジア選手権で新しい世界を見る事が出来ました。それは自分のこの先のレースにとても重要なもので、自身にも繋がります。
本当に今回支えて下さったサポーターの皆様、チーム、応援して下さいました皆様に感謝しています。
皆様の支えが無ければ、今回のアジア選手権への参戦は叶いませんでした。次戦は全日本選手権なので、この経験を武器に全力で自分の走りをお見せしますので応援、ご協力を宜しくお願い致します。」
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
2012.8.16.
2012′ 08/05 アジア選手権Rd.3珠海 ライダーコメント 伊藤勇樹
ライダー:#19 伊藤勇樹
クラス:SS600
2012′ 8/5
アジアロードレース選手権 第3戦 中国 珠海国際サーキット
予選:4位 決勝:H1 3位 H2 3位
レースコメント
予選
中国は台風の影響を受けたせいか、天候が不安定で金曜日に行われたフリー走行ではスコールが発生するなど読めない天候となりました。
土曜日の予選も雲が広がり、いつ雨が落ちてもおかしく無い天候。雨が降る前にタイムを出そうと、最初から全力で走行しタイムアタックを開始。
コースインして前には2011年チャンピオン、藤原選手が走行。その藤原選手の後ろで3番手タイムである1分38秒416をマークし、1列目圏内。しかし、予選はまだ40分間の内、10分が経過しただけでまだ油断の出来ない状況。確実に前を狙おうとコースインするも雲行きが怪しく、しかも昨日のスコールで縁石上には雨水が溜まり非常に滑りやすくタイムを叩き出すには難しい状況。タイムも上がらずに時間だけが過ぎて行きました。
しかし、周りのライダー達もタイムが出ず、順位は変わらず3位。このまま押し切れれば1列目獲得が出来るとほぼ確信していたのですが、ラスト1周でマレーシア人ライダーのザムリ選手が1分38秒408で逆転され4位に後退。
悔しい予選となってしまいましたが、2列目スタートの位置はけして悪くはないので、決勝で巻き返しを計りました。
決勝
アジア選手権の決勝は2ヒート制の18周で行われ、流れを掴むためには最初のレースが重要となってきます。そんなプレッシャーもある中、中国のスタッフさんやチームスタッフの協力のお陰もあり、気持ちにゆとりを持つことが出来ました。
レース1、太陽は雲に隠れて気温は高く無かったのですが、やはりグリッド上は熱気が凄まじく汗が噴き出るほど。それでも周りのスタッフが笑顔で接してくれたので、リラックスしてスタートの時を待ちました。
レースがスタートし、まずは1コーナーを3番手で通過。序盤は藤原選手、ザムリ選手、自分、そして清成選手の4台がトップ集団で周回を重ねて行きました。しかし、6周目辺りで清成選手に11コーナーでパスされ4番手に後退。直ぐに1コーナーで清成選手をパスするも、また11コーナー進入で抜き返され4番手のまま後半戦に突入。早くもタイヤのグリップ感を失い始め、トップ集団から徐々に離れ始めました。
なんとか懸命に追うも、車体が大きく振られてキープをするのがやっとで我慢のレースとなりました。
しかし、前方でトップを走行していた藤原選手がマシントラブルでペースダウン、これで3位に浮上しラストは5周。既に前方とは5秒以上離れ、後方とは4秒以上と完全な単独走行となりました。この後はポジションキープのため、毎コーナーで深く息を吐いて落ち着かせながら走行。
そのままチェッカーを受けて初表彰台を獲得。チェッカーを受けた後は、自分が表彰台を獲得したことにあまり実感がわかなく、周りの反応でようやく実感出来、同じレースを走っていたライダー達も祝福してくれたので、レースの素晴らしさを更に感じました。
本当に嬉しかった表彰式ですが、まだレースはもう1回あります。この流れを大事にしようと、再び集中力を高めました。
表彰台での喜びもつかの間、あっという間にレース2の時を迎えました。
空を覆っていた雲の隙間から日が差し込み、緊張感の中で心地よさを感じていました。レースが始まる前に監督から、ポケバイに乗っていた時みたいに楽しんで来いという言葉が印象に強く残っています。
レースがスタートし、1コーナーを2番手で通過。トップの藤原選手の後方を走行中、自分に余裕を感じました。前の藤原選手を伺いながらの3周目、11コーナーでかわしトップへ。しかし、ラインがワイドになり再び抜き返され変わらずに2番手を走行。その間に後方確認をしましたがやはり、後方にはザムリ選手と清成選手がつき、トップ争いは再びこの4台で展開されました。
中盤に入って膠着状態の続いた13周目、最終コーナーの立ち上がりでシフトミス。そこをザムリ選手に交わされ3番手に後退。後方を確認しようと見てみると、さっきまでいた清成選手がいないことに気付きました。14周目に清成選手がコースアウトをしてしまい、トップ争いは3台の争いに変わり後半戦へ。
後半もトップ争いは1分38秒台で走行。すると、ラストラップ手前でザムリ選手がシフトミス。チャンスだと思いインサイドを狙うも交わすことが出来ずにラストラップへ。
ラストラップでも果敢にプッシュを繰り返しましたが、交わすことが出来ずに3位でチェッカー。
気づいてみればトップの藤原選手から3位の自分までが1秒以内のレースで内容にはとても満足しています。それに連続表彰台は今まで経験が無いので、チェッカー後は素直に喜びました。
レースを終えて
このアジア選手権で新しい世界を見る事が出来ました。それは自分のこの先のレースにとても重要なもので、自身にも繋がります。
本当に今回支えて下さったサポーターの皆様、チーム、応援して下さいました皆様に感謝しています。
皆様の支えが無ければ、今回のアジア選手権への参戦は叶いませんでした。次戦は全日本選手権なので、この経験を武器に全力で自分の走りをお見せしますので応援、ご協力を宜しくお願い致します。
伊藤勇樹
ライダーコメント 伊藤勇樹
クラス:SS600
2012′ 8/5
アジアロードレース選手権 第3戦 中国 珠海国際サーキット
予選:4位 決勝:H1 3位 H2 3位
レースコメント
予選
中国は台風の影響を受けたせいか、天候が不安定で金曜日に行われたフリー走行ではスコールが発生するなど読めない天候となりました。
土曜日の予選も雲が広がり、いつ雨が落ちてもおかしく無い天候。雨が降る前にタイムを出そうと、最初から全力で走行しタイムアタックを開始。
コースインして前には2011年チャンピオン、藤原選手が走行。その藤原選手の後ろで3番手タイムである1分38秒416をマークし、1列目圏内。しかし、予選はまだ40分間の内、10分が経過しただけでまだ油断の出来ない状況。確実に前を狙おうとコースインするも雲行きが怪しく、しかも昨日のスコールで縁石上には雨水が溜まり非常に滑りやすくタイムを叩き出すには難しい状況。タイムも上がらずに時間だけが過ぎて行きました。
しかし、周りのライダー達もタイムが出ず、順位は変わらず3位。このまま押し切れれば1列目獲得が出来るとほぼ確信していたのですが、ラスト1周でマレーシア人ライダーのザムリ選手が1分38秒408で逆転され4位に後退。
悔しい予選となってしまいましたが、2列目スタートの位置はけして悪くはないので、決勝で巻き返しを計りました。
決勝
アジア選手権の決勝は2ヒート制の18周で行われ、流れを掴むためには最初のレースが重要となってきます。そんなプレッシャーもある中、中国のスタッフさんやチームスタッフの協力のお陰もあり、気持ちにゆとりを持つことが出来ました。
レース1、太陽は雲に隠れて気温は高く無かったのですが、やはりグリッド上は熱気が凄まじく汗が噴き出るほど。それでも周りのスタッフが笑顔で接してくれたので、リラックスしてスタートの時を待ちました。
レースがスタートし、まずは1コーナーを3番手で通過。序盤は藤原選手、ザムリ選手、自分、そして清成選手の4台がトップ集団で周回を重ねて行きました。しかし、6周目辺りで清成選手に11コーナーでパスされ4番手に後退。直ぐに1コーナーで清成選手をパスするも、また11コーナー進入で抜き返され4番手のまま後半戦に突入。早くもタイヤのグリップ感を失い始め、トップ集団から徐々に離れ始めました。
なんとか懸命に追うも、車体が大きく振られてキープをするのがやっとで我慢のレースとなりました。
しかし、前方でトップを走行していた藤原選手がマシントラブルでペースダウン、これで3位に浮上しラストは5周。既に前方とは5秒以上離れ、後方とは4秒以上と完全な単独走行となりました。この後はポジションキープのため、毎コーナーで深く息を吐いて落ち着かせながら走行。
そのままチェッカーを受けて初表彰台を獲得。チェッカーを受けた後は、自分が表彰台を獲得したことにあまり実感がわかなく、周りの反応でようやく実感出来、同じレースを走っていたライダー達も祝福してくれたので、レースの素晴らしさを更に感じました。
本当に嬉しかった表彰式ですが、まだレースはもう1回あります。この流れを大事にしようと、再び集中力を高めました。
表彰台での喜びもつかの間、あっという間にレース2の時を迎えました。
空を覆っていた雲の隙間から日が差し込み、緊張感の中で心地よさを感じていました。レースが始まる前に監督から、ポケバイに乗っていた時みたいに楽しんで来いという言葉が印象に強く残っています。
レースがスタートし、1コーナーを2番手で通過。トップの藤原選手の後方を走行中、自分に余裕を感じました。前の藤原選手を伺いながらの3周目、11コーナーでかわしトップへ。しかし、ラインがワイドになり再び抜き返され変わらずに2番手を走行。その間に後方確認をしましたがやはり、後方にはザムリ選手と清成選手がつき、トップ争いは再びこの4台で展開されました。
中盤に入って膠着状態の続いた13周目、最終コーナーの立ち上がりでシフトミス。そこをザムリ選手に交わされ3番手に後退。後方を確認しようと見てみると、さっきまでいた清成選手がいないことに気付きました。14周目に清成選手がコースアウトをしてしまい、トップ争いは3台の争いに変わり後半戦へ。
後半もトップ争いは1分38秒台で走行。すると、ラストラップ手前でザムリ選手がシフトミス。チャンスだと思いインサイドを狙うも交わすことが出来ずにラストラップへ。
ラストラップでも果敢にプッシュを繰り返しましたが、交わすことが出来ずに3位でチェッカー。
気づいてみればトップの藤原選手から3位の自分までが1秒以内のレースで内容にはとても満足しています。それに連続表彰台は今まで経験が無いので、チェッカー後は素直に喜びました。
レースを終えて
このアジア選手権で新しい世界を見る事が出来ました。それは自分のこの先のレースにとても重要なもので、自身にも繋がります。
本当に今回支えて下さったサポーターの皆様、チーム、応援して下さいました皆様に感謝しています。
皆様の支えが無ければ、今回のアジア選手権への参戦は叶いませんでした。次戦は全日本選手権なので、この経験を武器に全力で自分の走りをお見せしますので応援、ご協力を宜しくお願い致します。
伊藤勇樹
Photo by 飯田様
2012.6.4.
2012′ 05/27 全日本選手権 第4戦 オートポリス2&4 総括
伊藤勇樹・ST600クラス
伊藤勇樹は8位&10位入賞でランキング9位に浮上!
全日本選手権の第4戦がフォーミュラ日本とのとの併催となる2&4大会として、大分県・オートポリス サーキットで開催されました。当チームからは伊藤勇樹選手が参戦。そのレース結果をご報告致します。
イベント名 全日本選手権 第4戦
日時・場所 2012年5月27日・オートポリスサーキット
観 客 11650人
レース
ST600 #19 伊藤 勇樹 予選Q1 19位 決勝ヒート1 8位
予選Q2 20位 決勝ヒート2 10位
ST600のみの開催となったオートポリス大会。
伊藤勇樹は出発の直前の水曜日にサスセットの最終確認を行う為に茂木に向かった。
茂木、筑波で問題を抱えていたリヤサスペンションの仕様変更をした確認テストだったが、中古タイヤながらセクター1で今期ベストを更新。ウエットパッチの残るコースで57秒台を記録して好感触を得ることが出来、上々の感触を得てそのままオートポリスに向かった。
金曜日の朝は雨・・・。コースに向かう途中のミルクロードは雨雲が降りていて真っ白で、「今日は走れないかなー」と思いながらコースに向かうが、雨は降り続いていたが霧は出ておらず何とか走行が出来そうな状況。
伊藤は昨年から雨の走行がなく約1年ぶりの雨にちょっと緊張気味。更にオートポリスはコースが全面改修されており、路面の凸凹はなくなり走り易くなったそうだが、雨になるとかえって難しい路面になってしまったようで皆慎重な走りを見せていた。
伊藤も慎重になりすぎてペースが上がらず、この出遅れが悪循環を生み出してしまう。
タイムをあげようと頑張れば頑張るほどに体に力が入ってしまい還ってマシンの挙動を乱してしまう。その為、2本目の走行でペースの上がらない伊藤はペースを上げようとして力みすぎてしまい3コーナーで転倒を喫してしまう。
幸い転倒によるダメージが少なく、伊藤も怪我がなく、マシンも修復を終え3本目の走行に臨むことができた。この転倒で逆に落ち着きを取り戻した伊藤は最後の走行でやっと感覚を取り戻し始めた。
目覚めが遅かった分総合順位は20番手と厳しい出だしだが、翌日からは晴れの予報。気持ちを切り替えて土曜日の公式予選に臨む事となった。
土曜日の公式予選はノックアウト予選の内容が急遽変更になり、フリー走行を20分走行した後、ノックアウト予選のQ1とQ2が行われる変則的な予選となった。
フリー走行開始時点では薄日も差し路面温度も28度と高く、このまま気温上昇が続くと思われフロントタイヤにソフト、リヤタイヤにミディアムを選択した伊藤は、ドライ路面のセットアップに余念がない。
今季初のドライ走行で伊藤は2周目に1分56秒5を記録。いきなり自己ベストを更新するタイムで帰ってきた。やはり路面がきれいになり、全体のペースが上がっている。上位陣は早くもコースレコードを更新して54秒台にタイムを上げている。
引き続き行われたノックアウト予選でも同セットで車体セットアップを進めながら予選を戦うこととなった伊藤。3周目に55秒代に突入し11番手にポジションを上げるがそこからタイムが伸びず徐々にポジションを落としてゆく。それでも徐々にマシンセットアップをつめてゆき、終盤にグリップの落ちたタイヤで55秒3を記録。Q1ポジションを19番手で終えた。
続くQ2。タイヤを前後新品に交換して15分のアタックに出てゆく。3周目にベストを更新して55秒2を記録。8番手までポジションを上げるが、他車も徐々にタイムを更新し終わってみればQ1よりも厳しい20番手で公式予選を終えた。
今回は2ヒート制のレースのため土曜日の夕方にヒート1が開催された。
天候は曇りとなり予選のときよりも気温が下がってきて路面温度も25度を切ってきた。チームは伊藤とマシンセットのミーティングを行い、まだテストができていない前後ソフトタイヤを選択。ぶっつけ本番でレースに臨む事となった。
久々に後方からのスタートとなった伊藤は19番手から見事なスタートを決め、2列を抜き去りオープニングラップを13番手で帰ってきた。
前方は集団となりポジションアップのチャンスが広がっていた。伊藤は2周目に抜かれた大ベテランの西嶋選手を抜きポジションを上げてゆく。すると6周目に上位を走る津田選手のマシンにトラブルが発生。オイルが吹き上げこれを避けようとした国川選手と大崎選手が転倒によりリタイヤ。伊藤は一気に10番手にポジションアップ。
9番手争いの集団で戦う伊藤は、目の前を走る佐藤選手との激しいドッグファイトを展開。リヤタイヤにソフトを選択した伊藤はセクター2から先の区間で佐藤選手を追い詰めてゆく。そして11周目に佐藤選手を抜き前に出るが、第1コーナーで再び返されてしまう。
レース終盤。この争いに稲垣選手が急速にペースダウンして近づいてきた。佐藤、伊藤はラストラップに稲垣選手を交わしポジションアップ。更にトップ争いを展開していたチャランポ選手が転倒し伊藤は8番手にポジションアップ。そのままチェッカーを潜り抜けた。
決勝ヒート2が行われる日曜は朝から快晴で路面温度も一気に上昇してゆく。さすがにソフトタイヤでは厳しいと判断した伊藤はリヤタイヤをミディアムに変更。予選のデータに少し変更を加えたセットアップで決勝に臨んだ。
ヒート2は20番手からのスタート。
ここでも好スタートを決めた伊藤はオープニングラップを16番手で通過。4周目に岩崎、渡辺が転倒により姿を消す中、伊藤は**、中山を抜き去り13番手までポジションを上げる。
集団を抜け出しレースの折り返しとなった8周通過時点でた時点で前方との差が2秒以上。その先に8番手争いの集団がいる。路面温度が上昇し50度を超える厳しいコンディションとなった決勝。上位陣も55秒台にタイムを落とす中、伊藤は55秒台の安定したペースで前方の集団に近づいてゆく。
8番手争いの集団は56秒台にペースが落ちており、見る見るその差が詰まってゆく。ラスト5周で集団に追いついた伊藤は先ず西嶋選手をパス。目の前には横江選手、そして筑波で抜ききれなかった小林選手がいる。
ラスト2周、ついに横江選手を抜き11番手でホームストレートを通過。その勢いのまま第1コーナーで小林選手のインを差し10番手にアップ。そのまま逃げ切った伊藤は10位でチェッカーを潜り抜けた。
ヒート1で今期ベストタイの8位を獲得し、ヒート2では課題のパッシングをしっかりと見せてくれた伊藤。
成績以上に収穫の多いレースウイークとなった。
御支援、ご声援ありがとうございます。
次戦は耐久レースの長いインターバルを挟んで8月26日の菅生大会です。
伊藤はその前にアジア選手権・中国大会に参戦いたします。今回の収穫を結果に結び付けて来たいと思いますので応援宜しくお願いいたします。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
2012′ 5/13 全日本選手権 第4戦 オートポリス2&4
伊藤勇樹・ST600クラス
伊藤勇樹は8位&10位入賞でランキング9位に浮上!
全日本選手権の第4戦がフォーミュラ日本とのとの併催となる2&4大会として、大分県・オートポリス サーキットで開催されました。当チームからは伊藤勇樹選手が参戦。そのレース結果をご報告致します。
イベント名 全日本選手権 第4戦
日時・場所 2012年5月27日・オートポリスサーキット
観 客 11650人
レース
ST600 #19 伊藤 勇樹 予選Q1 19位 決勝ヒート1 8位
予選Q2 20位 決勝ヒート2 10位
ST600・伊藤勇樹
ST600のみの開催となったオートポリス大会。
伊藤勇樹は出発の直前の水曜日にサスセットの最終確認を行う為に茂木に向かった。
茂木、筑波で問題を抱えていたリヤサスペンションの仕様変更をした確認テストだったが、中古タイヤながらセクター1で今期ベストを更新。ウエットパッチの残るコースで57秒台を記録して好感触を得ることが出来、上々の感触を得てそのままオートポリスに向かった。
金曜日
金曜日の朝は雨・・・。コースに向かう途中のミルクロードは雨雲が降りていて真っ白で、「今日は走れないかなー」と思いながらコースに向かうが、雨は降り続いていたが霧は出ておらず何とか走行が出来そうな状況。
伊藤は昨年から雨の走行がなく約1年ぶりの雨にちょっと緊張気味。更にオートポリスはコースが全面改修されており、路面の凸凹はなくなり走り易くなったそうだが、雨になるとかえって難しい路面になってしまったようで皆慎重な走りを見せていた。
伊藤も慎重になりすぎてペースが上がらず、この出遅れが悪循環を生み出してしまう。
タイムをあげようと頑張れば頑張るほどに体に力が入ってしまい還ってマシンの挙動を乱してしまう。その為、2本目の走行でペースの上がらない伊藤はペースを上げようとして力みすぎてしまい3コーナーで転倒を喫してしまう。
幸い転倒によるダメージが少なく、伊藤も怪我がなく、マシンも修復を終え3本目の走行に臨むことができた。この転倒で逆に落ち着きを取り戻した伊藤は最後の走行でやっと感覚を取り戻し始めた。
目覚めが遅かった分総合順位は20番手と厳しい出だしだが、翌日からは晴れの予報。気持ちを切り替えて土曜日の公式予選に臨む事となった。
予選
土曜日の公式予選はノックアウト予選の内容が急遽変更になり、フリー走行を20分走行した後、ノックアウト予選のQ1とQ2が行われる変則的な予選となった。
フリー走行開始時点では薄日も差し路面温度も28度と高く、このまま気温上昇が続くと思われフロントタイヤにソフト、リヤタイヤにミディアムを選択した伊藤は、ドライ路面のセットアップに余念がない。
今季初のドライ走行で伊藤は2周目に1分56秒5を記録。いきなり自己ベストを更新するタイムで帰ってきた。やはり路面がきれいになり、全体のペースが上がっている。上位陣は早くもコースレコードを更新して54秒台にタイムを上げている。
引き続き行われたノックアウト予選でも同セットで車体セットアップを進めながら予選を戦うこととなった伊藤。3周目に55秒代に突入し11番手にポジションを上げるがそこからタイムが伸びず徐々にポジションを落としてゆく。それでも徐々にマシンセットアップをつめてゆき、終盤にグリップの落ちたタイヤで55秒3を記録。Q1ポジションを19番手で終えた。
続くQ2。タイヤを前後新品に交換して15分のアタックに出てゆく。3周目にベストを更新して55秒2を記録。8番手までポジションを上げるが、他車も徐々にタイムを更新し終わってみればQ1よりも厳しい20番手で公式予選を終えた。
決勝
今回は2ヒート制のレースのため土曜日の夕方にヒート1が開催された。
天候は曇りとなり予選のときよりも気温が下がってきて路面温度も25度を切ってきた。チームは伊藤とマシンセットのミーティングを行い、まだテストができていない前後ソフトタイヤを選択。ぶっつけ本番でレースに臨む事となった。
久々に後方からのスタートとなった伊藤は19番手から見事なスタートを決め、2列を抜き去りオープニングラップを13番手で帰ってきた。
前方は集団となりポジションアップのチャンスが広がっていた。伊藤は2周目に抜かれた大ベテランの西嶋選手を抜きポジションを上げてゆく。すると6周目に上位を走る津田選手のマシンにトラブルが発生。オイルが吹き上げこれを避けようとした国川選手と大崎選手が転倒によりリタイヤ。伊藤は一気に10番手にポジションアップ。
9番手争いの集団で戦う伊藤は、目の前を走る佐藤選手との激しいドッグファイトを展開。リヤタイヤにソフトを選択した伊藤はセクター2から先の区間で佐藤選手を追い詰めてゆく。そして11周目に佐藤選手を抜き前に出るが、第1コーナーで再び返されてしまう。
レース終盤。この争いに稲垣選手が急速にペースダウンして近づいてきた。佐藤、伊藤はラストラップに稲垣選手を交わしポジションアップ。更にトップ争いを展開していたチャランポ選手が転倒し伊藤は8番手にポジションアップ。そのままチェッカーを潜り抜けた。
決勝ヒート2が行われる日曜は朝から快晴で路面温度も一気に上昇してゆく。さすがにソフトタイヤでは厳しいと判断した伊藤はリヤタイヤをミディアムに変更。予選のデータに少し変更を加えたセットアップで決勝に臨んだ。
ヒート2は20番手からのスタート。
ここでも好スタートを決めた伊藤はオープニングラップを16番手で通過。4周目に岩崎、渡辺が転倒により姿を消す中、伊藤は**、中山を抜き去り13番手までポジションを上げる。
集団を抜け出しレースの折り返しとなった8周通過時点でた時点で前方との差が2秒以上。その先に8番手争いの集団がいる。路面温度が上昇し50度を超える厳しいコンディションとなった決勝。上位陣も55秒台にタイムを落とす中、伊藤は55秒台の安定したペースで前方の集団に近づいてゆく。
8番手争いの集団は56秒台にペースが落ちており、見る見るその差が詰まってゆく。ラスト5周で集団に追いついた伊藤は先ず西嶋選手をパス。目の前には横江選手、そして筑波で抜ききれなかった小林選手がいる。
ラスト2周、ついに横江選手を抜き11番手でホームストレートを通過。その勢いのまま第1コーナーで小林選手のインを差し10番手にアップ。そのまま逃げ切った伊藤は10位でチェッカーを潜り抜けた。
総括
ヒート1で今期ベストタイの8位を獲得し、ヒート2では課題のパッシングをしっかりと見せてくれた伊藤。
成績以上に収穫の多いレースウイークとなった。
御支援、ご声援ありがとうございます。
次戦は耐久レースの長いインターバルを挟んで8月26日の菅生大会です。
伊藤はその前にアジア選手権・中国大会に参戦いたします。今回の収穫を結果に結び付けて来たいと思いますので応援宜しくお願いいたします。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
2012.6.2.
2012′ 05/27 全日本選手権Rd.4AP2&4 ライダーコメント 伊藤勇樹
ライダー:#19 伊藤勇樹
クラス:ST600
2012′ 5/27 全日本選手権 第4戦 オートポリス2&4
予選:Q1 19位 Q2 20位 決勝:H1 8位 H2 10位
レースコメント
予選
オートポリスでは今回2&4という大会名で、日本最高峰の四輪のレースであるフォーミュラ・ニッポンと全日本ロードレースのST600と併催レースで行われました。
事前テスト無しでのレースウィーク入りで、前日の走行は生憎の雨の中走行。実はオートポリスでは舗装を全面改修したため昨年のデータがあまり応用できない状況で探りながらの走行となりました。しかし、予選日はドライコンディションとなり難しい形で予選を挑みました。
予選はQ1でレース1の全グリッドが決まり、Q2でQ1の上位24台で最終的なレース2のグリッドを決める形。まずは上位24台の中に入ること前提に予選に挑みました。
Q1が始まり最初のタイムが既に昨年のタイムを上回っていることに気づき路面の感触の良さを実感しながら落ち着いてタイムアタックに入りましたが、その路面の良さによってか序盤でタイヤが滑り始め思ったよりタイムが伸びません。それでも、序盤のタイムで出したタイムで19番手、Q2進出を決めました。
Q1で見つけた問題点をメカニックさんと話し合い改善策を探すも、情報が少ないため悩みながらもQ2に向けてのセットアップを進めていき再び予選へ。
Q2も序盤で自己ベストを記録するも、問題点を完璧に改善出来ずにいました。Q2の場合時間が短いため、ピットインしても大幅な変更が出来ないので一度ピットインし微調整のみでコースに戻るもタイムは更新出来ずに20番手と悔しい予選となってしまいました。
今年、初走行ではあるもののタイムアップの余地があっただけに決勝に向けて気持ちを切り替え最終的なミーティングをして予選を終えました。
決勝
レース1は予選日と同日に行われ、気持ちもしっかり切り換える必要がありました。その前にピットウォークが行われ、ファンの皆さんの応援やお言葉がとてもうれしく感じ、決勝に向けての気持ちの整理を整える事が出来ました。
レース1の天候は曇りで、気温もぐっと下がったので直前までタイヤ選択に悩んでいました。スタート位置についても同じような天気だったのでタイヤには自信がありました。
そしてスタートとなりました。
スタート上々に決め、1コーナーを13番手辺りで通過しそのまま1周目を完了。そこから、井筒選手を先頭に8番手争いの後方に付き周回を重ねていきました。すると、序盤にオイルに乗った國川選手と大崎選手が転倒、更に西嶋選手オーバーランと一気に10番手へ上がり、佐藤選手との9番手争いが始まりました。
長期戦になるのは分かっていたのでしっかり後方から抜きどころを覗い、最終コーナーで前にでてラスト6周で9番手へ。しかし、1コーナーの進入で再び佐藤選手に抜き返されてしまい10番手へ後退。
そこから、佐藤選手の前へ出られぬまま最終ラップに突入。すると、前方に8番手走行の稲垣選手がペースダウン。佐藤選手とともに順位を上げ9番手、更に2番手走行のチャランポ選手が転倒し8番手へ。しかし、佐藤選手を攻略出来ずチェッカーを潜る形になりました。
悔しいですが、8位入賞としっかりポイントを獲得出来ました。
レース2は翌日開催。晴天に恵まれ、気温も高く汗ばむ陽気となりました。
朝一番でフリー走行が行われ、ここでもタイヤ選択などデータの少ない中で試行錯誤をしていました。路面の温度は朝のフリー走行の時点で25℃、ところが決勝前にはなんと50℃にまで上がりタイヤに厳しいコンディションとなってしましました。タイヤ選択が当たっていることを強く願い決勝へ向かいました。
グリッドに着くと、夏のような蒸し暑さに襲われました。深呼吸しながらも楽しくレースをしようと笑顔を心がけました。そしてスタートの時。
スタートは決まったものの、1コーナーで詰まってしまい1周目を17番手で通過。
そこから順位を上げ、一時単独13位から前の小林選手を先頭の8番手争いを追う形に。ラスト6周で追い付き、西嶋選手をパスし12番手。前には横江選手と小林選手が立ちはだかりました。横江選手と4周に渡り、激しいバトルが展開され、遂にパスに成功し11番手。
そして、ラストラップに小林選手を1コーナーの進入のブレーキングで前にでて10番手。そのままゴールラインを通過し、2レースともトップ10フィニッシュを達成することが出来ました。
レースを終えて
ランキングも前半終了時点でランキング9位と良い形で後半戦に挑めそうです。 今回、多くの方から応援していただき前半戦、怪我もなく走りきることが出来ました。
有り難うございました。
次戦の菅生では、表彰台を狙っていきたいと思いますので、応援宜しくお願い致します。
ST600 #19 伊藤勇樹
ライダーコメント 伊藤勇樹
クラス:ST600
2012′ 5/27 全日本選手権 第4戦 オートポリス2&4
予選:Q1 19位 Q2 20位 決勝:H1 8位 H2 10位
レースコメント
予選
オートポリスでは今回2&4という大会名で、日本最高峰の四輪のレースであるフォーミュラ・ニッポンと全日本ロードレースのST600と併催レースで行われました。
事前テスト無しでのレースウィーク入りで、前日の走行は生憎の雨の中走行。実はオートポリスでは舗装を全面改修したため昨年のデータがあまり応用できない状況で探りながらの走行となりました。しかし、予選日はドライコンディションとなり難しい形で予選を挑みました。
予選はQ1でレース1の全グリッドが決まり、Q2でQ1の上位24台で最終的なレース2のグリッドを決める形。まずは上位24台の中に入ること前提に予選に挑みました。
Q1が始まり最初のタイムが既に昨年のタイムを上回っていることに気づき路面の感触の良さを実感しながら落ち着いてタイムアタックに入りましたが、その路面の良さによってか序盤でタイヤが滑り始め思ったよりタイムが伸びません。それでも、序盤のタイムで出したタイムで19番手、Q2進出を決めました。
Q1で見つけた問題点をメカニックさんと話し合い改善策を探すも、情報が少ないため悩みながらもQ2に向けてのセットアップを進めていき再び予選へ。
Q2も序盤で自己ベストを記録するも、問題点を完璧に改善出来ずにいました。Q2の場合時間が短いため、ピットインしても大幅な変更が出来ないので一度ピットインし微調整のみでコースに戻るもタイムは更新出来ずに20番手と悔しい予選となってしまいました。
今年、初走行ではあるもののタイムアップの余地があっただけに決勝に向けて気持ちを切り替え最終的なミーティングをして予選を終えました。
決勝
レース1は予選日と同日に行われ、気持ちもしっかり切り換える必要がありました。その前にピットウォークが行われ、ファンの皆さんの応援やお言葉がとてもうれしく感じ、決勝に向けての気持ちの整理を整える事が出来ました。
レース1の天候は曇りで、気温もぐっと下がったので直前までタイヤ選択に悩んでいました。スタート位置についても同じような天気だったのでタイヤには自信がありました。
そしてスタートとなりました。
スタート上々に決め、1コーナーを13番手辺りで通過しそのまま1周目を完了。そこから、井筒選手を先頭に8番手争いの後方に付き周回を重ねていきました。すると、序盤にオイルに乗った國川選手と大崎選手が転倒、更に西嶋選手オーバーランと一気に10番手へ上がり、佐藤選手との9番手争いが始まりました。
長期戦になるのは分かっていたのでしっかり後方から抜きどころを覗い、最終コーナーで前にでてラスト6周で9番手へ。しかし、1コーナーの進入で再び佐藤選手に抜き返されてしまい10番手へ後退。
そこから、佐藤選手の前へ出られぬまま最終ラップに突入。すると、前方に8番手走行の稲垣選手がペースダウン。佐藤選手とともに順位を上げ9番手、更に2番手走行のチャランポ選手が転倒し8番手へ。しかし、佐藤選手を攻略出来ずチェッカーを潜る形になりました。
悔しいですが、8位入賞としっかりポイントを獲得出来ました。
レース2は翌日開催。晴天に恵まれ、気温も高く汗ばむ陽気となりました。
朝一番でフリー走行が行われ、ここでもタイヤ選択などデータの少ない中で試行錯誤をしていました。路面の温度は朝のフリー走行の時点で25℃、ところが決勝前にはなんと50℃にまで上がりタイヤに厳しいコンディションとなってしましました。タイヤ選択が当たっていることを強く願い決勝へ向かいました。
グリッドに着くと、夏のような蒸し暑さに襲われました。深呼吸しながらも楽しくレースをしようと笑顔を心がけました。そしてスタートの時。
スタートは決まったものの、1コーナーで詰まってしまい1周目を17番手で通過。
そこから順位を上げ、一時単独13位から前の小林選手を先頭の8番手争いを追う形に。ラスト6周で追い付き、西嶋選手をパスし12番手。前には横江選手と小林選手が立ちはだかりました。横江選手と4周に渡り、激しいバトルが展開され、遂にパスに成功し11番手。
そして、ラストラップに小林選手を1コーナーの進入のブレーキングで前にでて10番手。そのままゴールラインを通過し、2レースともトップ10フィニッシュを達成することが出来ました。
レースを終えて
ランキングも前半終了時点でランキング9位と良い形で後半戦に挑めそうです。 今回、多くの方から応援していただき前半戦、怪我もなく走りきることが出来ました。
有り難うございました。
次戦の菅生では、表彰台を狙っていきたいと思いますので、応援宜しくお願い致します。
ST600 #19 伊藤勇樹
2012.5.22.
2012′ 05/13 全日本選手権 第3戦 筑波サーキット 総括
藤田拓哉・JSB1000クラス
7番グリッドからスタートも転倒リタイヤ
伊藤勇樹&阿久津晃輝・ST600クラス
伊藤勇樹は8位入賞。阿久津晃輝は予選敗退に終わる!
全日本選手権の第3戦が茨城県・筑波サーキットで開催されました。昨年は震災の影響で開催が中止された為、 2年ぶりの開催となった地元コースでのレース結果をご報告致します。
イベント名 全日本選手権 第3戦
日時・場所 2012年5月13日・筑波サーキット
観 客 14200人
レース
JSB1000 #33 藤田 拓哉 予選7位 決勝リタイヤ
ST600 #19 伊藤 勇樹 予選7位 決勝8位
ST600 #56 阿久津晃輝 予選33位 予選不通過
2年前のJSB1000クラスデビューレースが筑波サーキットだった藤田にとって、成長の証を見せる又と無い機会となった今大会。事前テストから常にトップ5の次に付け、6番手のポジションを確立し始めていた。
好調なまま迎えた公式練習では強風や小雨により走り込む事が出来なかったが、自己ベストに近い57秒6を記録してしっかりと総合6番手を獲得。芹沢、今野、須貝といったベテランを退けトップ5に追いつくことに集中している様子の藤田だった。
翌、土曜日の公式予選。
ノックアウト予選では無く1時間の計時予選が晴天の下で始まった。藤田はまず1セット目のタイヤでアタックを開始。6周目に自己ベストを大きく更新する57秒210を記録。このとき芹沢選手を引っ張ってしまい総合7番手。それでもまだまだタイムアップに自信のあった藤田は気に留める事無くセットアップを詰めて行く。
予選時間も終盤になりタイヤを交換してアタックに出て行く藤田だったが、タイミング悪くクリアラップが取れない。リズムを崩しそうになった藤田は再びピットに戻り、タイミングを見計らって最後のアタックに出て行く。ペースを上げて行く藤田。予選時間も残り少なくなり最後のアタックと思われた瞬間赤旗が提示され予選が中断。
そのまま公式予選の終了のアナウンスが流れ、藤田はタイムアップできないまま悔しい予選を終え、結果総合7番手からのスタートとなった。
前戦鈴鹿から流れを掴み始めた藤田は悔しい予選結果にもあまり動じることなく決勝を見据えていた。
「目標の56秒は感覚的には捕まえている。後はリズムよく走る事が出来れば今大会の最低目標はクリアできる。」
落着きと自信を見せ始めた3年目の藤田。朝のフリー走行も決勝を見据え、予選で9周使用した中古でコースイン。ガソリンタンクも決勝同様にフルタンクにしてのコースイン。時間一杯を走り切り20周の周回を57秒台で走り切った。しかもラストラップにベストラップを記録して帰ってきた。決勝レースは30周。序盤を56秒台に入れて食らいつき、終盤まで57秒台で走り切る目標に向けシュミレーションは出来た。後は決勝レースに臨むだけ。
14:35分。定刻に決勝レースのスタートが切られた。
スタートの反応は良かったがウイリーしてしまった藤田は若干順位を落として8番手でホームストレートを通過。7番手には清水選手。厄介なライダーが前を塞ぐ形となった。2周目に57秒に突入、3周目にはさらにタイムを詰め清水選手の背後に迫る。
そして迎えた4周目。アジアコーナー立ち上がりに転倒からコースに復帰してスロー走行をするマシンが前方に現れる。このマシンに気付いた清水選手が立ち上がりで一瞬アクセルを開けるのが遅れた。背後にいた藤田はラインを替えて第2ヘアピンにイン側から侵入。前に出たかと思われた瞬間ラインがクロスして清水選手と接触。2台が揃ってスリップダウンを喫してしまう。
マシンを起こして再スタートを切った藤田がピットに戻ってくるがラジエターに穴があいてしまいジ・エンド。残念ながらレースを終える事となった。
今回の伊藤は茂木の雪辱に燃えており、事前テストから確実にベストタイムを更新する成長を見せていた。
金曜日の公式練習では午前中の1回目のアタックでクラス4番手を獲得。午後の2回目のアタックではクラス3番手、総合でも7番手に入る快走を見せた。好調な伊藤は翌日の土曜日の公式予選でも積極的な走りを見せる。
午前中1回目の予選でクラス3番手を獲得。午後の走行では自己ベストを大幅に更新して58秒394を記録してクラス2番手に浮上。総合でも7番手を獲得し、ヤマハ・ダンロップタイヤのパーッケージでトップのポジションを獲得したのだ。実は伊藤はこのベストタイムを更新した次の周にもタイムアタックをしていたのだがアジアコーナーでゼブラに引っ掛かり転倒を喫してしまっていたのだ。セクター1のタイムがベストタイムを記録していただけに惜しまれるアタックだった。
翌朝のフリー走行はマシンのダメージチェックやライダーの気持ちの部分で転倒の影響が無いか心配されたが、 伊藤は周囲の心配をよそに転倒の影響を微塵も感じさせない走りで総合7番手タイムで走行を終えた。
迎えた決勝、7番グリッドから好スタートを見せた伊藤は5番手で第1コーナーをクリアして行く。しかし第一ヘアピンで後続にかわされポジションダウン。オープニングラップを8番手で通過。前方には岩崎選手や中富選手などが団子となり3番手を争っている。トップの2台が抜け出た展開の中、3番手集団の後方に位置する伊藤は、後続の渡辺選手に抜かれ更にポジションダウン。目の前には小林選手が立ちはだかる。
岩崎選手や渡辺選手が小林選手を攻略してポジションを上げて行くのに対して伊藤はここから抜け出せない。激しくプッシュする伊藤はレース中盤に第1コーナーでマシンが接触する激しいアタックを見せるが小林選手も引かず前に出る事が出来ない。
レース終盤に3番手争いを展開していた井筒選手が転倒してポジションを一つ回復したが結局最後まで小林選手を攻略できないまま8番手でチェッカーを潜った。
一方の阿久津は、一昨年の国際A級デビューレースの筑波で6位入賞を見せた地元コースだけに、周囲の期待も高まる所だったが、事前テストまで調子を上げて来ていたのだがその最後に転倒を喫してしまい、調子を崩してしまう。レースウイークに入っても本来の調子を取り戻す事が出来ないまま不本意な形でまさかの予選敗退となってしまった。
御支援、ご声援ありがとうございます。
次戦は九州・オートポリス大会。ST600のみのレースとなり、 伊藤選手一人の参戦となりますが、アジア選手権に向けての事前テストも 兼ねて、表彰台獲得を目指して頑張ってきます。
次は引きません!
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明
2012′ 5/13 全日本選手権 第3戦 筑波サーキット
藤田拓哉・JSB1000クラス
7番グリッドからスタートも転倒リタイヤ
伊藤勇樹&阿久津晃輝・ST600クラス
伊藤勇樹は8位入賞。阿久津晃輝は予選敗退に終わる!
全日本選手権の第3戦が茨城県・筑波サーキットで開催されました。昨年は震災の影響で開催が中止された為、 2年ぶりの開催となった地元コースでのレース結果をご報告致します。
イベント名 全日本選手権 第3戦
日時・場所 2012年5月13日・筑波サーキット
観 客 14200人
レース
JSB1000 #33 藤田 拓哉 予選7位 決勝リタイヤ
ST600 #19 伊藤 勇樹 予選7位 決勝8位
ST600 #56 阿久津晃輝 予選33位 予選不通過
JSB1000・藤田拓哉
2年前のJSB1000クラスデビューレースが筑波サーキットだった藤田にとって、成長の証を見せる又と無い機会となった今大会。事前テストから常にトップ5の次に付け、6番手のポジションを確立し始めていた。
好調なまま迎えた公式練習では強風や小雨により走り込む事が出来なかったが、自己ベストに近い57秒6を記録してしっかりと総合6番手を獲得。芹沢、今野、須貝といったベテランを退けトップ5に追いつくことに集中している様子の藤田だった。
予選
翌、土曜日の公式予選。
ノックアウト予選では無く1時間の計時予選が晴天の下で始まった。藤田はまず1セット目のタイヤでアタックを開始。6周目に自己ベストを大きく更新する57秒210を記録。このとき芹沢選手を引っ張ってしまい総合7番手。それでもまだまだタイムアップに自信のあった藤田は気に留める事無くセットアップを詰めて行く。
予選時間も終盤になりタイヤを交換してアタックに出て行く藤田だったが、タイミング悪くクリアラップが取れない。リズムを崩しそうになった藤田は再びピットに戻り、タイミングを見計らって最後のアタックに出て行く。ペースを上げて行く藤田。予選時間も残り少なくなり最後のアタックと思われた瞬間赤旗が提示され予選が中断。
そのまま公式予選の終了のアナウンスが流れ、藤田はタイムアップできないまま悔しい予選を終え、結果総合7番手からのスタートとなった。
決勝
前戦鈴鹿から流れを掴み始めた藤田は悔しい予選結果にもあまり動じることなく決勝を見据えていた。
「目標の56秒は感覚的には捕まえている。後はリズムよく走る事が出来れば今大会の最低目標はクリアできる。」
落着きと自信を見せ始めた3年目の藤田。朝のフリー走行も決勝を見据え、予選で9周使用した中古でコースイン。ガソリンタンクも決勝同様にフルタンクにしてのコースイン。時間一杯を走り切り20周の周回を57秒台で走り切った。しかもラストラップにベストラップを記録して帰ってきた。決勝レースは30周。序盤を56秒台に入れて食らいつき、終盤まで57秒台で走り切る目標に向けシュミレーションは出来た。後は決勝レースに臨むだけ。
14:35分。定刻に決勝レースのスタートが切られた。
スタートの反応は良かったがウイリーしてしまった藤田は若干順位を落として8番手でホームストレートを通過。7番手には清水選手。厄介なライダーが前を塞ぐ形となった。2周目に57秒に突入、3周目にはさらにタイムを詰め清水選手の背後に迫る。
そして迎えた4周目。アジアコーナー立ち上がりに転倒からコースに復帰してスロー走行をするマシンが前方に現れる。このマシンに気付いた清水選手が立ち上がりで一瞬アクセルを開けるのが遅れた。背後にいた藤田はラインを替えて第2ヘアピンにイン側から侵入。前に出たかと思われた瞬間ラインがクロスして清水選手と接触。2台が揃ってスリップダウンを喫してしまう。
マシンを起こして再スタートを切った藤田がピットに戻ってくるがラジエターに穴があいてしまいジ・エンド。残念ながらレースを終える事となった。
ST600・伊藤勇樹 阿久津晃輝
今回の伊藤は茂木の雪辱に燃えており、事前テストから確実にベストタイムを更新する成長を見せていた。
金曜日の公式練習では午前中の1回目のアタックでクラス4番手を獲得。午後の2回目のアタックではクラス3番手、総合でも7番手に入る快走を見せた。好調な伊藤は翌日の土曜日の公式予選でも積極的な走りを見せる。
午前中1回目の予選でクラス3番手を獲得。午後の走行では自己ベストを大幅に更新して58秒394を記録してクラス2番手に浮上。総合でも7番手を獲得し、ヤマハ・ダンロップタイヤのパーッケージでトップのポジションを獲得したのだ。実は伊藤はこのベストタイムを更新した次の周にもタイムアタックをしていたのだがアジアコーナーでゼブラに引っ掛かり転倒を喫してしまっていたのだ。セクター1のタイムがベストタイムを記録していただけに惜しまれるアタックだった。
翌朝のフリー走行はマシンのダメージチェックやライダーの気持ちの部分で転倒の影響が無いか心配されたが、 伊藤は周囲の心配をよそに転倒の影響を微塵も感じさせない走りで総合7番手タイムで走行を終えた。
迎えた決勝、7番グリッドから好スタートを見せた伊藤は5番手で第1コーナーをクリアして行く。しかし第一ヘアピンで後続にかわされポジションダウン。オープニングラップを8番手で通過。前方には岩崎選手や中富選手などが団子となり3番手を争っている。トップの2台が抜け出た展開の中、3番手集団の後方に位置する伊藤は、後続の渡辺選手に抜かれ更にポジションダウン。目の前には小林選手が立ちはだかる。
岩崎選手や渡辺選手が小林選手を攻略してポジションを上げて行くのに対して伊藤はここから抜け出せない。激しくプッシュする伊藤はレース中盤に第1コーナーでマシンが接触する激しいアタックを見せるが小林選手も引かず前に出る事が出来ない。
レース終盤に3番手争いを展開していた井筒選手が転倒してポジションを一つ回復したが結局最後まで小林選手を攻略できないまま8番手でチェッカーを潜った。
一方の阿久津は、一昨年の国際A級デビューレースの筑波で6位入賞を見せた地元コースだけに、周囲の期待も高まる所だったが、事前テストまで調子を上げて来ていたのだがその最後に転倒を喫してしまい、調子を崩してしまう。レースウイークに入っても本来の調子を取り戻す事が出来ないまま不本意な形でまさかの予選敗退となってしまった。
総括
御支援、ご声援ありがとうございます。
次戦は九州・オートポリス大会。ST600のみのレースとなり、 伊藤選手一人の参戦となりますが、アジア選手権に向けての事前テストも 兼ねて、表彰台獲得を目指して頑張ってきます。
次は引きません!
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明