レース結果

2010′ 10.18.
2010′ 10/17 全日本選手権 第6戦 もてぎ 総括

レース結果報告


藤田拓哉・13位。3ポイント獲得!
阿久津晃輝19位。伊藤勇樹28位で今季初完走!

2010年全日本選手権第6戦が10月17日・栃木県のツインリンク茂木で開催されました
レース結果をご報告致します

イベント名 全日本選手権 第6戦
日時・場所 2010年10月17日・ツインリンク茂木


レース結果


JSB1000 #88 藤田 拓哉  予選 16位  決勝 13位
ST600  #39 阿久津晃輝  予選 23位  決勝 19位
ST600  #76 伊藤 勇樹  予選 37位  決勝 28位

JSB1000・藤田拓哉


前戦の菅生、岡山とマシンにも少しずつ慣れ始めた藤田。昨年GP250では一時地元コースだけに更なる成長を期待した大会でしたが、事前テストを含めた走り込みが不足気味で、マシンセットを煮詰めきれないままレースウイークを迎えることとなった。公式練習では岡山に引き続き2~6速を使用するファイナルを組んで走行に臨んだ。

が、車体セットを含め今ひとつ気持ちよく乗れない。特にセクター2(第4コーナー立ち上がりからS字コーナー立ち上がりまでの区間)のタイムが他よりも圧倒的に遅く、自己ベストにも届かない1分55秒台のタイムで走行を終える。

走行データを確認し、ギヤの選択や、サスセットを打ち合わせ翌日の公式予選に臨んだが、ここでも車体セットに良い方向性を掴む事ができず、ベストタイム1分55秒690のタイムに留まり、ノックダウン方式の予選でQ3に残る事が出来なかった。

深刻な状況を打破するため、車体セットやファイナルを大幅に見直し、調子の良かった菅生に近い車体セットに変更、ギヤの選択も1~5速を使用するファイナルに変更して決勝日朝のフリー走行に臨んだ。この変更が功を奏し藤田は一気にペースアップに成功。問題だったセクター2の区間タイムも改善され自己ベストの1分54秒228を記録して総合8番手のタイムを記録。決勝に望みをつないだ。

迎えた決勝、前回のロケットスタートの再現を望んだが、ファイナル変更の分加速が鈍り、平凡なスタートで第1コーナーに侵入。前方のマシンにラインを塞がれる形となりポジションを20番手まで落としてしまう。それでも前方のマシンを抜き返してきた藤田はオープニングラップを予選グリッドと同じ16位に戻して通過。2周目には15位にポジションアップ。更に5周目には14位にポジションを上げて前方のマシンを追いかける。

6周目以降は前方の中村選手を追う展開となるがじりじりと引き離されてゆく藤田。ペースは1分55秒台で中村の54秒台に付いて行けない。15周目には高橋選手のリタイヤでポジションをひとつ上げるが、そのまま単独走行が続き、最終ラップにはトップの伊藤選手の接近に大きくペースを落とした藤田は、ラップ遅れとなりそのまま19周目にチェッカーを潜りレースを終えた。

ST600・阿久津晃輝


筑波、菅生とトップ10に迫る走りを見せている阿久津は、岡山を休んで茂木大会に参戦。栃木出身の阿久津にとっては地元コースで力の入る大会となった。 公式練習では事前テストからの目標でもあった1分57秒台を一発目のアタックで決め順調な仕上がりを見せていたが、ST600全体のタイムアベレージが上がってきた今大会では総合23番手に留まってしまう。

それでも決勝に向け手ごたえを感じつつある阿久津は翌朝のフリー走行で総合18番手と好タイムを記録し、好感触のまま決勝レースに臨んだ。

迎えた決勝、15周のスタートが切られた。スタートを決めた阿久津はオープニングラップの転倒にも巻き込まれること無くコントロールラインを通過。レースは終始激しいバトルとなった。開幕で優勝した中上やベテラン関口を相手に一歩も引かない展開を続け19番手でゴール。貴重な2ポイントを獲得した。

ST600・伊藤勇樹


転倒やマシントラブルなど不運が続き、ここまでノーポイントの伊藤はこの茂木大会で20位以内に入りポイントを獲得して最終戦の鈴鹿の出場切符を手に入れようと必死の走りを見せていた。しかし右手の怪我は完治しておらず、しかもレースの1週間前に再手術をした為、痛みをこらえてのセッションが続いた。そんな状況でも明るい笑顔で頑張りを見せた伊藤だが、上位との差は大きく苦戦を強いられてしまう。

公式練習から少しずつセットアップを変更しタイムアタックを試みるが、思うような手応えを掴めないまま公式予選を迎える。伊藤は公式予選で2分を切る事が出来ず、結果2分00秒677のタイムで37番手に終わる。このポジションからポイント獲得は非常に困難ではあるが、朝のフリー走行で再度セッティングをつめジャンプアップを目論む。

迎えた決勝朝のフリー走行。新たに試みたセッティングも不発に終わり総合36番手。データを見直し、決勝レースに臨む事になった。

決勝レースがスタートし、抜群のスタートを決めた伊藤は順位を大きく上げて1コーナーに侵入、しかし続く3コーナーで目前に複数台のクラッシュが発生。伊藤はマシン&ライダーをよける為緊急ブレーキでマシンをコントロール。

転倒車両の目前でマシンを止めるがこのアクシデントで最後尾まで落ちてしまう。再び追い上げを開始した伊藤、懸命の走りでポジションを回復して行くが、ポイント獲得順位には届かず、28番手でチェッカーを潜った。この瞬間伊藤の今季の全日本選手権は幕を閉じた。

ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明