クラス:GP250/ST600
2008年全日本選手権開幕戦が4月6日に茂木サーキットで開催されました。当チームからは、伊藤勇樹、落合勝草薙伸一の3名が参戦。
そのレース結果をご報告致します
イベント名 全日本選手権 第1戦
日時・場所 2008年4月6日 ツインリンク茂木
レース結果
GP250 | 伊藤 勇樹 予選 8位 決勝 5位 | ST600 | 落合 勝 予選 39位 決勝 35位 | ST600 | 草薙 伸一 予選 40位 決勝 36位 |
GP250 伊藤勇樹
GP250参戦3年目となり、正念場の年として決意を持って挑んだ開幕戦。公式練習では目標とした56秒台を記録し、オフシーズンから取り組んだダートトレーニングやオフロードトレーニングの成果を見せる。特にリヤサスペンションにトラクションをかけながらコーナーに侵入することを徐々に掴み始めたことで、進入スピードが上がり消耗したタイヤでも安定したタイムを刻むことが出来るようになってきた。サスペンションのセットアップをタイムアップにあわせて微調整を繰り返すことにより、56秒~57秒でも安定して周回できるようになるが、決勝レースのアベレージを56秒台に設定するためには、今大会の目標である55秒台を記録しなければならない。公式予選ではこの目標に向け更にマシンセットアップについてミーティングを行い臨んだ。35分間1回のみの公式予選、徐々にペースを上げて行く伊藤は、ピットインしてタイヤ交換をしたあと最後のタイムアタックに向かう。このアタックで56秒台を連発、自己ベストを更新するが惜しくも55秒台には届かず56秒721のタイムで8番グリッドから決勝レースを迎える。
翌日朝のフリー走行では前日の問題点(セクター1とセクター4が遅い)や藤原儀彦選手からのアドバイスを参考にブレーキングを中心にセットアップの確認を行い、フィーリングが向上し手応えを感じる状態でフリー走行を6番手タイムで終える。そして日曜日の最終レースとなったGP250は定刻の15時15分にわずか10周の決勝レースがスタート。周回数の少ない今回のレースではスタートが最も重要な意味を持っていたが、伊藤はそのスタートで大失敗を喫してしまい、15番手付近まで順位を落としてしまう。
しかしこのオープニングラップに大きな波乱が待ち受けていた。序盤に良いポジションを築こうとあせる上位陣から転倒者が相次ぎ脱落。V字コーナーでGP帰りの関口がハイサイドで転倒。これに巻き込まれる形で秋谷も転倒。更に最終コーナー立ち上がりで昨年のチャンピオン宇井もハイサイドで転倒。
オープニングラップでトップに立ったのは高橋。一方伊藤は後方から一気に順位を挽回して8番手で通過。2周目に6番手に浮上、3周目には山崎を抜いて5番手に浮上。ここから伊藤と山崎の激しいドッグファイトが始まる。
再び山崎に抜き返された伊藤が6番手でレース中盤を迎えたとき、4番手を走行する渡辺がコースアウト。山崎との攻防は4番手争いに変わった。最終ラップ、インフィールドで伊藤が前に出るがバックストレートで再び山崎に抜き返されてしまいそのままゴール。惜しくも5番手で開幕戦を終えることとなった。
ST600 落合勝、草薙伸一
今期より国際A級に昇格して全日本選手権初チャレンジとなる二人。今回の全日本選手権参戦の練習として3月のエリア選手権に参戦したときのタイムは落合が2秒4、草薙が4秒6とどちらも予選通過には程遠い状況。しかしここからチーム一丸となって練習・ミーティングを繰り返しレースウイークを迎えた。二人はセッション毎に自己ベストを更新し、公式予選2回目で一気に2分1秒台にまでタイムアップを図り初チャレンジにして予選通過を果たす。落合39位・草薙40位とギリギリ予選を通過し、2台並んで決勝レースに臨む。
定刻の11時30分、15周の決勝レースがスタート。無難にスタートを決めた二人は数台を抜いてポジションアップを図るが、1コーナー、3コーナーと続くブレーキングポイントで全日本の洗礼を受けるように後続車両に刺されてしまいポジションダウン。オープニングラップを草薙、落合と並んで通過。大集団の後方につける。レース序盤、草薙を抜いて前に出た落合は何とか前の集団の後方に喰らいつくがなかなか前に出ることが出来ないまま周回を重ねてゆく。一方の草薙はスタート直後からブレーキトラブルを抱えてしまいペースが上がらず徐々に集団から離されてゆく苦しい展開。
そしてレース中盤を過ぎ11周目を迎えた時に赤旗によりレースがストップ。10周が終了していたためレース全体の3番の2以上が終了していたことで10周を持ってレース終了となりなんとも不完全燃焼なまま開幕戦は終了してしまった。この結果、落合35位、草薙36位が確定した。
DOG FIGHT RACING の次回のレースは、4月12日~13日に茨城県・筑波サーキットで行われます東日本チャレンジカップ第2戦・筑波サーキット大会となります。引き続き応援いただけますよう、宜しくお願いいたします。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明