ライダーコメント 伊藤勇樹
クラス:ST600
2012′ 5/13 全日本選手権 第3戦 筑波サーキット
予選:7位 決勝:8位
レースコメント
予選
当日はとても天気には恵まれたものの風が強く、裏のストレートに対して右から左に吹き荒れていました。予選は二回、AとBの2グループに分かれて30分間の走行。一本目の走行は二本目のためにしっかり車体と身体の確認を行いタイムアタックに入りました。単独で58秒台で周回を重ねられ、フィーリングも良かったのでこの状態で二本目に挑む決心がつきました。順位はAグループ内で3番手、総合8番手とまずまずのスタートが切れました。
二本目もコンディションはほぼ同じで、やはり風が強く吹いている状態。コースインはまず一本目で使ったタイヤで走行し、再度フィーリングの確認をし新品のタイヤを投入しアタックに入りました。タイミング良くクリアラップが取れたので思い切って攻められ、58秒39のダンロップタイヤではトップタイムを獲得。Aグループ内でも2番手タイムを獲得した直後、ASIAコーナーの内側の縁石に乗り上げ転倒。幸い怪我もなくマシンにも大きなダメージはありませんでした。そのまま予選は終了し、総合7番手でST600では最高グリッドを手に入れることができました。
決勝
決勝当日は風も一切なく暖かい陽気となりました。
朝のフリー走行で前日に転倒した影響はないかをしっかり確認をしました。幸い影響はなくタイムも58秒台で7番手タイムと良い形で決勝に合わせることが出来ました。
決勝グリッドに着いてみると観客席が近くに構えているせいか、他のサーキットでは味わえないような熱気と圧迫感に圧倒されました。グリッドが前に来れば来るほどこの気分が強く感じるんですが、怖いと感じるよりは早く始まってほしいという感じがとても新鮮でした。自分の名前が紹介された時は沢山の声援を観客席や各コーナースタンドから聞こえてきて、この声援に応えようと強く思いました。 そして決勝がスタート。スタートを上々に決めて5番手で1コーナーを通過、しかし第一ヘアピンで弾き飛ばされ7番手に後退。そこから3番手の岩崎選手、井筒選手、デチャ選手、中富選手、渡辺選手、小林選手と自分までの集団でバトルが展開される形で周回を重ねていきました。この後、ハルクプロの小林選手との8番手争いとなり一時接触する激しい場面もありましたが後半も小林選手との前後関係は変わらないまま周回を重ねていくうちタイヤの消耗のせいかスライドの量が激しくなりアクセル操作が困難になってきていました。それでも逃げられるわけには行かないのでヘルメット内で深呼吸を行い気持ちを落ち着かせました。それでも順位は変わらず9番手のまま最終ラップへ。すると1コーナーで井筒選手が転倒しておりリタイヤで8番手に上がりチェッカー。今シーズン最高の8番手を獲得し、ランキングも8位へと上がりました。
走行後の応援して下さった皆さんから暖かい言葉をいただき大変うれしく思いました。
レースを終えて
今回の筑波は予想通りの激戦で大変なレースになるのは予想が出来ていました。その中でしっかり戦えることを肌で感じるレースウィークとなりました。
次戦のオートポリスでは上位入賞を狙いに行きます。
今回サポートして下さいました皆様、監督及びチーム員の皆様、応援してくださいましたファンの皆様にとても感謝しています。有り難うございました。次戦のオートポリスも応援宜しくお願いします。
ST600 #19 伊藤勇樹