レース結果

2013′ 04.06.
2013′ 3/31 全日本選手権 第1戦 ツインリンクもてぎ 総括

2013′ 3/31 全日本選手権 第1戦 ツインリンクもてぎ



イベント名 全日本ロードレース選手権 第1戦
日時・場所 2013年3月31日・ツインリンクもてぎ


レース
JSB1000 #33  藤田 拓哉  予選  6位   決勝  11位
JSB1000 #83  中沢 孝之  予選 16位  決勝  16位

JSB1000・藤田拓哉


開幕前の事前テストで自己ベストを更新して順調なテストを経て茂木に乗り込んだ藤田。好調な流れはレースウイークに入っても変わらず、ウイークを通して常にトップ6に絡む走りを見せた。
今年はここに来るまでにしっかりと走りこむことが出来たため、車体の方向性もほぼ固まっており、車体の最終確認や微調整を行う程度で、後は走りこむことに集中できていた。

初日は前日の雨の影響でハーフウエットから徐々に路面が乾きだすような状況。かなりスリッピーで全体的にもタイムが伸びない一日となっていた。そんな中藤田は、鈴鹿のテストで好調だったスイングアーム長でコースインしましたが、ストップアンドゴーの茂木では若干リヤのトラクションや車高バランスが微妙にズレてしまうため午後は前回テストの状態に戻しての走行となった。(それでも午前中は総合5番手を記録!)
午後になってもグリップが低く、路面温度も30度が最高といった状況でタイム更新は出来ませんでしたが、タイヤやサスの確認は進みました。特にリヤサスに関しては現在のバネレートでは若干弱い感じも出てきたので、イニシャルアップや圧側ダンパーで微調整をしましたがフロントの負担が増えてしまい、その結果バックストレートエンドで曲がり切れずコースオフする一幕もありましたが、ライダー、マシンともに無傷で戻ってくることが出来ました。1周をまとめることはできませんでしたが、各セクターのベストを合計すると51秒5程度のタイム。特にセクター1とセクター4は上位陣とほぼ同等のスピードで走れているが、セクター2とセクター3で約0.5秒くらいづつ離されてしまう。4コーナー、S字コーナー、V字コーナーこの3つのコーナーの加速がうまくないためタイムが伸びていないためで、2日目に向けセットアップの変更をトライしてみることになった。

2日目はまたしても夜半に降った雨のため朝の路面はウエット。それでも気温の高さもありJSB1000の走行時間にはほぼドライとなり、路面温度は低いながらも車体セットを詰めることが出来た。
先ずはリヤサスのバネレートをアップしてのトライは、フロントのプッシュアンダーが強くなってしまいNG。フロントのイニシャルアップなどでもバランスがとれず、結局午後は昨日のセットに戻すことにしました。
セットアップの方向が固まってきたので、午後の走行では予選を見据えたスプリントアタックと、決勝を睨んだロングランを実施。まず最初のアタックで1分51秒3を記録。3番手タイムとなった処でピットインしてガソリンを補充して決勝シュミレーションの20周アタックに。狙いは52秒フラットくらいで走り切れればと思いましたが、序盤はタンクの重さから52秒後半のタイム。そこから藤田はラインを調整して重いタンクに合わせた走りに慣れてきて52秒前半のタイムで周回を重ねていきます。20周目になっても52秒2を記録してテストを終了。
クリアラップが取れれば51秒台も狙えるアベレージを確認。ピットインした本人もまだまだ走れる元気を持っており余裕のコメント。タイヤにもまだマージンが残っており、最初のスプリントアタックと併せて25周を走り切り上々のテストで2日目を終える事が出来た。


予選


迎えた土曜日の公式予選。今年はノックアウト予選の方式が変わり、最初の40分間のタイムアタックで11位以下を決定し、セッション2で上位10台によるタイムトライアルで最後のトップ10のグリッドを決めるという方式に変更となった。

レースウイークは3日目になると更に寒さが増し、路面温度も15度と冬のような状況の中公式予選に臨みました。セッティングは昨日のセットのまま変更せずタイムアタックに出た藤田。最初のセッション1で51秒3を記録して総合5番手で通過。続くセッション2はトップ10によるアタックとなり、クリアラップのアタックとなりましたが、路面状況は更に悪くなっており、ラインを変えると埃が舞うようなコンディション。上位陣では高橋選手や中須賀選手が転倒を喫し、渡辺選手もコースオフする中、無理をせずに走り切った藤田は総合6番手タイムの51秒6を記録しました。決勝は初の2列目スタートとなり、目の前に津田選手、隣には加賀山選手といったメンバー。無難なスタートで1周目を終えて、安定したラップを刻めれば表彰台のチャンスも伺える。


決勝


決勝当日は朝から生憎の雨が降り始めた。雨のデータは昨年までの物はまとまっているが、今年の車体でのデータは全く無く、また今年はタイヤのスペックも変わっており、ウエットで昨年のようなパフォーマンスを出せるかは手探りの状態。先ずスタートデータは昨年と同じように車体データを変更し、リヤタイヤの外径差分だけ車高を調整して走りだして見る。走り始めのペースは上々だが上位3台のペースが異常に早い。セクター1で1秒以上離される状況だが、これ以上無理をできる状態でもない。藤田は若干リヤのグリップ不足を訴えてきたため決勝に向け車体姿勢を微調整して決勝に臨んだ。

迎えた決勝。霧雨が降り続ける中スタートが切られた。
16周に短縮された決勝レースで、やや出遅れた藤田はオープニングラップを8番手で通過。先頭の秋吉がひとり飛びぬけてしまうが2番手以降はまだ目の前。十分勝負できるポジションだが、藤田のペースが上がらない。徐々に上位集団が離れて行き後方から追い上げてきた安田選手に5周目にかわされて9番手に後退。更に渡辺、津田にも追いつかれ9番手争いを数周にわたり展開するがレース終盤に二人に先行を許してしまう。
GP250時代からのライバルである渡辺に抜かれたことで藤田のスイッチが入ったようで一気にペースが上がり懸命い食らいつく。藤田は15周目に渡辺を交わし10番手に復帰しラストラップを迎えるが第3コーナーで周回遅れのマシンをパスするために無理なラインを通ってしまい、立ち上がりでハイサイドで転倒寸前まで振られてしまう。すかさず渡辺が横に並ぶが藤田も一歩も引かず2台並んだまま5コーナー、130R、そしてS字コーナーへ進んでゆく。V字コーナーで藤田が前に出るが加速に勝る渡辺がヘアピンで再び追いついてインを刺してくる。お互い一歩も引かないまま並んでヘアピンに入るとマシンが接触してアウト側にいた藤田がスリップダウン。すぐにマシンを起こしてレースに復帰するが11番手でチェッカーとなった。


JSB1000・中沢孝之


今年国際A級に昇格して全日本選手権初レースとなった中沢。
マシンは前後サスノーマルでホイールもノーマルの17インチといったストック仕様に近い状態でどこまで全日本の常連たちと戦えるかのチャレンジでした。
自己ベストタイムではポイント獲得も難しいところから始まったチャレンジでしたが、レースウイーク中に徐々にペースを上げ、金曜日の走行では55秒台までタイムアップを果たし中段グループと対等に戦えるまでタイムアップを見せてくれた。

土曜日の公式予選では自己ベストには及ばないものの総合16番手を記録。
雨の決勝でも中段グループのバトルを制して見事16位完走。初レースでポイント獲得を飾り最終戦の切符を手にすることが出来ました。

総括


藤田は事前テストから好調で、朝のフリー走行まで順調すぎるくらいの流れで決勝を迎えましたが、最後の最後で守りに入ってしまい、上位陣の決勝で見せる気迫と集中力に大きく引き離されてしまいました。詰めの甘さ、気持ちの弱さがチャンスを引き込めなかった最大の敗因です。
それでもレース終盤に見せた藤田本来の走りが出来れば、2週間後の第2戦の鈴鹿、そしてその後の戦いの中で、必ず目標を達成してくれることでしょう。事前テストでは自己ベストも更新して好調ではありますが、最後まで気を抜かず我武者羅に結果を求めて行きたいと思います。

開幕までに沢山のご支援ご声援を戴き誠にありがとうございました。今日の教訓を次戦に活かせるよう精進して参りますので、引き続きご支援ご声援の程、宜しくお願い申し上げます。


藤田と渡辺選手のラストラップバトルの様子がオンボードカメラに写っておりましたので、YOUTUBEにアップしてありますのでご覧になって下さい。このバトルを近いうちにトップ争いで見たいですね。
これこそ意地のぶつかり合い、レース、そうですDOGFIGHTです。




ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明