レース結果報告
先日開催されました全日本選手権・開幕戦(筑波)のレース結果をご報告いたします。
JSB1000とST600、合計4名での参戦となりましたがそれぞれに成長と課題を見出す事が出来た大会でした。皆様のご支援のおかげをもちまして、今大会を無事迎える事が出来ました事を、御礼申し上げます。
また、当日はツイッター(つぶやきブログ)でレース実況を行ないましたが、
テスト実況にもかかわらず予想以上の反響や応援をいただく事が出来ました。
今後のレースでも引き続き実施を予定中です。
尚ツイッターの入り口を近日当社HP上にリンク予定ですので完成しましたら改めてご案内させて頂きます。まずは取り急ぎレース結果をご報告させていただきます。
阿久津晃輝 全日本開幕戦・予選6番手からスタートし決勝8位で8ポイント獲得!
藤田拓哉・JSB1000デビューレースで12位完走。4ポイント獲得!
2010年全日本選手権第1戦が4月4日・筑波サーキットで開催されましたレース結果を
ご報告致します
イベント名 全日本選手権(開幕戦) 第1戦
日時・場所 2010年4月4日・筑波サーキット
観客動員数 1万6100人
レース結果
ST600 #39 | 阿久津晃輝 予選 6位 決勝 8位 | ST600 #76 | 伊藤 勇樹 予選 30位 決勝 リタイヤ(マシントラブル) | ST600 #70 | 稲垣 尚樹 予選 不通過 | JSB1000 #88 | 藤田 拓哉 予選 17位 決勝 12位 |
ST600・阿久津晃輝
全日本選手権初参戦となったデビューレースの筑波大会において、ヤマハYZF-R6を駆る阿久津は常にリーダーボード上位に表示される鮮烈なデビューを飾った。事前テスト、レースにおいて着実に目標タイムを刻み続けて迎えた開幕戦の筑波で、公式予選1回目で目標の58秒台をクリア。午後に行なわれた2回目の公式予選では更にそのタイムを詰め58秒725のタイムを叩き出し総合6番手のセカンドローを獲得した。
迎えた決勝。得意のスタートでホールショットを奪い表彰台をイメージしていた阿久津は、力が入りすぎたためか、ここ数年で初となる痛恨のスタートミス。オープニングラップで12番手にまで沈んでしまう。しかしそこから慌てる事無く着実に一台ずつ前車を抜き去りポジションアップ。
3周目には前年度ランキング2位の同じヤマハ車の中富選手を抜き去り、タイムも予選タイムを更新する58秒481(決勝で4番手のタイム)を記録して9番手にまで浮上。トップ集団の最後尾に追い着く驚異的な追い上げを見せた。
レース終盤激しく順位が入れ替わり、最終ラップには転倒者も続出する荒れた展開の中、デビューレースの阿久津は冷静にそしてアグレッシブに走りきり8位完走を果たした。
JSB1000・藤田拓哉
史上最年少で国内最高峰・JSB1000クラスに臨む藤田。まだまだマシンを自分の物とする状態には程遠い状況で迎えた開幕戦の筑波。事前テストでの転倒によりブレーキングに一抹の不安を抱えながら迎えた公式練習で自己ベストには及ばないながらも58秒9までタイムを詰め徐々に調子を上げてゆく。
そして向かえた公式予選。積極的にタイムアタックに出る藤田は7周目に自己ベストと同タイムとなる58秒7を記録する。そこからピットインを繰り返しセットアップを詰めてゆくがなかなかタイムを更新できない。
1時間の長い予選時間の中、一度ピットに戻った藤田はリヤタイヤをフレッシュに替え、最後の10分間に集中してタイムアタックに出る。一気にペースを上げた藤田は58秒台を連発するがタイムを更新するまでには至らない。そして迎えたらストラップに100分の2秒タイムを更新して58秒724で総合17番手を獲得した。
迎えた決勝レース。曇り空の下、冷たい空気が吹き込み気温は10度まで低下。時折雨粒が落ちてくる状況の中定刻の2時10分に30周のレースがスタートを切った。冷静にスタートを決めた藤田は周囲に飲み込まれること無く第一コーナーに侵入。オープニングラップで15番手と二つポジションを上げてコントロールラインを通過。
2周目に入り伊藤選手が転倒。続く3周目には秋吉選手が転倒と、低い路面温度に影響されたのか上位陣に転倒者が続出。そのような中、藤田は前方の小西選手を抜きさり12番手までポジションを上げる。前が開いた藤田は更にペースアップを図るが、第一コーナーでフロントが大きく切れ込み転倒寸前となる。何とか持ちこたえた藤田だったがペースが鈍り一度抜いた小西選手に再び抜き返されてしまう。
レース序盤にペースを落とし前車に後れを取った藤田だったが、中盤に入り58秒台にタイムを上げ徐々にその差を詰めてゆく。15周目に自己ベストを更新する58秒6を記録して前方の10番手集団に追い着くと、23周目に高橋選手を抜いてポジションアップ。しかし同時に後方から追い上げてきた須貝選手にパスされてしまう。
レース終盤まで58秒台で走りきった藤田は惜しくも須貝選手を捉える事が出来ずそのままの順位でチェッカーを潜った。
ST600・伊藤勇樹
1年のインターバルを置いて全日本選手権・ST600クラスに復帰した伊藤。このレースウイークで最も著しい成長と頑張りを見せてくれた。4サイクルビッグマシンへのスイッチは無難に進んだものの筑波の壁である1分の壁を破る事が出来ないまま迎えたレースウイーク。
予選落ちなど経験した事の無い伊藤にとって決死の覚悟で臨んだ公式予選でついに59秒台に突入。午後の公式予選2回目では更にそのタイムを詰め59秒736を記録。ぎりぎりで決勝グリッドを獲得した。
迎えた決勝。最後尾からスタートした伊藤はオープニングラップで5台を抜き去り25番手にジャンプアップ。目前にはベテランの東浦選手を捕らえここから激しいドッグファイトを展開。
隙を見せない東浦選手を激しくプッシュする展開で周回を重ねていった10周目に突如ピットに帰ってきた伊藤。マシンにクラッチトラブルが発生していた。調整を行いコースに復帰するもののやはり完全には修復が出来ず無念のリタイヤとなった。
ST600・稲垣尚樹
阿久津と共に国際A級に昇格した稲垣にとって全日本選手権のレベルの高さを痛感するウイークとなった。周りのチーム員に対しタイムの伸びない稲垣は、その焦りから直前のテストで転倒を繰り返してしまい、左手首を負傷。満身創痍の状態で臨んだ公式予選だったが、自己ベストにも及ばない1秒512のタイムで残念ながら決勝に駒を進める事が出来なかった。
総括
開幕戦を向かえ、この場に立つ事が出来る環境を整えて頂きましたスポンサーの皆様に、深く感謝いたします。
DOG FIGHT RACING の次回のレースは、2週間後の鈴鹿2&4レース(全日本選手権第2戦)となります。JSB1000クラス・藤田のみの参戦となります。
引き続きご声援頂けますよう、宜しくお願いいたします。
ドッグファイトレーシング
代表 室井 秀明