レース結果

2012′ 09.16.
2012′ 09/09 アジア選手権Rd.4オートポリス ライダーコメント 伊藤勇樹

ライダーコメント 伊藤勇樹


ライダー:#19 伊藤勇樹
クラス:SS600

2012′ 9/9 
アジアロードレース選手権 第4戦 日本 オートポリスサーキット

予選:3位
決勝:H1 3位 H2 2位


レースコメント

予選
オートポリスで行われた第4戦のアジア選手権は当初、全日本での所属チームであるドッグファイトレーシングからの参戦でしたが、ペトロナスヤマハからの代役参戦のお話を頂き参戦が決まりました。

前日のテスト走行からしっかりと感触を掴み、手応えを感じながら予選に挑むことが出来ました。
その予選では、1周目に前日から好調な藤原選手の後方でタイムアタックを始めました。半周を終えてピタリと後方に付きながら後半セクションに差し掛かると、藤原選手はアタックを止めペースを落としました。それでも後半をまとめる事が出来てトップタイムを記録し、一旦ピットに戻り様子を見る事にしました。
すると、アタックを止めていた藤原選手がタイムを上げたため2番手に後退。それでも2番手をキープし続け、翌日に向けたセットを探して再びコースイン。
ところが、セッティングがなかなか決まらずに苦戦するも2番手をキープしいよいよラスト3分。このまま2番手をキープと思ったのですが、清成選手がポジションを上げてきたために3番手に後退。そのままチェッカーとなり3番手で予選を終えました。

それでもフロントローを獲得し決勝へ向けて、良い位置でのスタートを切る事ができ一安心しました。


決勝
決勝レースは土曜日と日曜日の2回行われました。

まずは土曜日行われたレース1の報告を致します。
土曜日のレースは天気予報が雨だったのですが、見事に外れて雲の多い晴れとなり、朝のフリー走行をドライで走ることが出来ました。
予選に近いタイムで安定して周回を重ねる事が出来、ようやくセッティングが決まり決勝に向かいます。

レース前にはなんと雨がパラついたのですが、路面が濡れる事は無く再び晴れ間が顔を出しました。
グリッドには沢山の方が応援に駆け付けて下さり、いよいよアジア選手権の日本ラウンドがスタート。
スタートを上手く決めホールショットを取ったのですが、オーバランしてしまい2番手に後退。トップは清成選手で最終コーナーを立ち上がると、なんと赤旗が提示されてレースは中断。仕切り直しのレースとなりました。

2度目のスタート、ここで集中を切らしてはいけないと自分に言い聞かせ落ち着いてスタートの時を待ちます。スタートはまずまずに決まり、2番手で1コーナーを通過。1位の清成選手を追いますが、その周の第2ヘヤピンで藤原選手にパスされてオープニングラップを3番手で終えました。
2周目から藤原選手が徐々に抜け出し、その後方で清成選手、アズラン選手との2番手争いが始まりました。まず5周目に清成選手をパスして3番手に上がると、次の周でアズラン選手を1コーナーかわし2番手に上がりました。しかし、3コーナーでアズラン選手に再びかわされ3番手。アズラン選手は何年もアジア選手権でトップを争うライダーで簡単には前を走らせてはくれません。ここでも慌てずにアズラン選手の様子をうかがいながら再度、1コーナーで再びパスに成功。ところが再び3コーナーでパスされてしまい、さらには清成選手に第2ヘヤピンでパスされ4番手に後退。裏ストレートで抜き返そうと試みますが失敗し更には、大きくはらんでしまい差が開いてしまいました。

ラスト2周、それでも攻め続けラストラップで再び追いつきました。しかし、抜きどころは第2ヘヤピンのみ。ブロックラインを通ることを予想し、外側にマシンを振ってワンチャンスに賭けました。すると、清成選手が大きくラインを外し失速。そのチャンスを逃さず3番手に浮上。そのまま守り切り表彰台を獲得することが出来ました。
これで今季3度目の表彰台を獲得です。しかし、次のレース2は更に難しいレースが予想されたので、レース2に向けての準備を始めました。


レース1の翌日。あっという間にレース2の行われる最終日を迎える事となりました。
天気は晴れでしたが、午後から始まるレース2の頃に雨の予報となっており、予断の許さない状況。それでも準備をしっかり整え決勝に挑みました。

決勝スタート前、予報が再び外れ晴れの天気。しかし、風がやや強めに感じました。気温も上がり、路面温度が上がって1週間を通して一番の暑さの中、レースが始まるのを待ちました。

レースがスタートし、またも2番手で通過。前にはアズラン選手が立ちはだかり、第2ヘヤピンへ向かいます。すると、またも第2ヘヤピンで藤原選手にパスされて3番手。1周を終えると藤原選手がストレートで一気にアズラン選手をパスしトップに上がると、自分もアズラン選手を1コーナーでパスし3番手。昨日は藤原選手に逃げられてしまったので、このレースでは逃がさないよう全力で攻めました。
藤原選手のペースに後方のアズラン選手がついてこられず、4周目辺りから藤原選手とのマッチレースと変わって行き後半戦へ。
しかし、なかなか前方に出られずに苦戦する中での6周目。裏ストレートで一瞬シフタ―が起動せずに失速し、差が開いてしまいました。このままでは前日のように逃げられてしまうと8周目には再び後方へ。

しかし迎えたラスト2周、藤原選手がペースを上げ始め、ついていくことが出来ません。タイヤも滑り始めている厳しい中、藤原選手を最後まで捕らえる事が出来ず、2位でチェッカーを潜りました。これで4度目の表彰台を獲得することが出来ました。



レースを終えて
今回も無事にレースを終える事が出来ました。サポーター様、チーム、スタッフ、そして応援して下さいました皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。有り難うございました。
今回ペトロナスヤマハからの参戦が叶い、2レースとも表彰台を獲得できたことはとても良い経験をさせて頂きました。この後は、全日本選手権の岡山ラウンドがあります。アジアでの経験を生かし、全日本での優勝を目指して行きたいと思いますので、皆様の応援、ご協力を宜しくお願い致します。



伊藤勇樹